二日酔いに効く奄美のソウルドリンク、乳酸菌発酵飲料「みき」【奄美大島旅行記㉛】

奄美大島旅行記2020年-㉛

 旅行期間:2020年10月1日~5日

(Lactobacillus fermented drink “Miki”, a soul drink of Amami that is good for hangovers [Amami Oshima Travelogue ㉛].)

思わず、お代わり!!

さて今日もいい天気となった奄美大島4日目。しかし昨日の晩に結局あれから3軒ほどハシゴした影響で、今日は朝から久々の二日酔い状態。しかも目覚めたのは午前10時過ぎでホテルの部屋を出ないといけない時間だったので、慌ててホテルを飛び出したのであった。。

 

住用町「三太郎の里」にて

そんな久々に気分が良くない状態で辿り着いたのが、こちら住用町にある観光交流施設「三太郎の里」。ここは一昨日にマングローブ林カヌーやモダマ自生地やフナンギョの滝などがあった住用町にあり、しかも駐車場も広くてフリーWi-Fiも使えるしという事でこちらで少々休憩する事にしたのである。

 

 

二日酔いは体内の水分量が少なくなっている為に起こる症状なので、その症状改善にはとりあえず水をガブのみするのが一番。という事でまずは自動販売機に向かい、ペットボトルの水を一気飲みする。

 

この三太郎の里には広い駐車場と共に横に子供が遊べる公園も設置されていたので、親子で天気のいい中で遊んでいる姿も見られる。それにしても今日もいい天気を迎えれたもの、これまた晴れ男だからだろうか。

 

この三太郎の里の建物内には、このような奄美大島で作られた地元らしさのある商品ばかりが置かれていて、思わず欲しくなってしまうものばかりであった。普段ならあまり欲しくはならないけど、このような自然溢れる地方の道の駅のような場所で売っている地元で作られた食材などにはとても興味が惹かれるのである。

 

そして色々と商品を見回っていると、冷蔵庫に「竹山食品:みき」と書かれた白い物体が見える。そしてラベルには「あなたのスタミナ保持に」という文句が書かれていたので、まさに今二日酔い状態のボクを元気づけるにはこのみきが必要だと思って500mlの大きいみきを購入する。

 

 

みきを飲んでパワーアップ!

ここに来るまで全然知らなかったけど、この「みき」というものは乳酸菌発酵飲料でうるち米が原料となり、サツマイモや砂糖も入れられて、奄美大島では昔から家庭でも作られる程のソウルフード・・・ではなくてソウルドリンクとなっているもの。

 

奄美大島でも住用町は名瀬から少し南に下っていった場所にあり、北部の笠利町に比べれば少し木々が生い茂っている緑が多い場所。そしてこの辺りに流れてくる川は、一昨日訪れたフナンギョの滝から流れ落ちてくる湧き水である。

 

このみきは発酵飲料なので基本的には冷蔵となっているが、少々凍り気味だったのでなかなか中身が出てこない。元々だいぶとろみがあるので出にくいのに、さらに出にくくなっていた。という事でここで少々お天道様の光を浴びさせて、みきをリラックスさせてあげる事にした。

 

 

三太郎の里周辺の景色 動画

 

 

そして奥に見える東城内海をバックに強引にみきを飲む男。このみきは竹山食品という瀬戸内町古仁屋のお店が販売しているもので、奄美大島で作られているみきはその製造元でそれぞれに味などが異なるという。だから奄美大島ではみきの飲み比べなども楽しめるのだ。

 

なおこのように道の駅で売られている「みき」は冷蔵なので、お土産としては持ち帰りにくい。しかし奄美空港内では冷蔵ではなくて冷凍された「みき」が販売されていて、それだと伊丹空港に帰ってから自宅に着く位までは何とか凍った状態が維持されているので、持ち帰りお土産として使える。だからお土産にこの「みき」を選ぶのであれば、空港で購入した方がいいだろう。

 

 

さて強引に濃厚な「みき」を1本飲み干した後は気分的にも少し元気になってきたので、更にもう一本「みき」を買いに三太郎の里の建物内に入る。するとこのような「ハブ捕獲箱」も販売されていて、奄美大島ならではの商品を見る事も出来た。

 

こちらには「日本のハタ」や「奄美大島 市場の魚100種」などという”さかなクン”のような魚マニアには垂涎のアイテムのようなポスターまで売られているのが見える。

 

こちらは一昨日にこの近くにある「モダマ自生地」で見たモダマという植物にできる、ジャックと豆の木のような大きな鞘である。先日訪れた時は時期が悪かったのでこの大きな鞘を見かける事が出来なかったけど、本当にこれぐらいの大きさの鞘が実るようだ。

 

こちらはそんな大きな鞘の中に入っている、固い表面の殻に囲われている種。江戸時代の人達はこの固い種に穴を開けて中身を取り出し、その代わりにここに薬などを入れていたという。

 

でもこんな固い殻に覆われている種がその殻を破って、外に出てこれるかというのが心配に思うけど、こういう形態になっているという事はちゃんとこれで機能しているという事なんだろう。

 

そして再びやって来た冷蔵庫で、また竹山食品の「みき」を購入する。この「みき」には砂糖が入っているのもあって飲みやすく、それにより体力補給も行えるのだろう。

 

この「みき」は発酵飲料なので常温で置いておくと更に発酵が進んでいき、中身がシャバシャバになっていく。だから購入したらなるべく早い時期に飲んでしまわないといけない。

 

この三太郎の里にはお土産を販売しているコーナー以外に観光案内所のようなスペースも併設されているので、そこには沢山パンフレット類が置かれており、それらを見ながら少々ここで休憩する。なおこのパンフレットではアオウミガメとアカウミガメと、一般的にこの奄美大島でも見られるカメも青と赤に分類されているという事を知ったのである。

 

 

こちらには奄美大島の人達が飢えを凌ぐ為に食べていた、毒が入った蘇鉄の実が置かれている。毒が入っているのでそのまま食べるのはご法度であるが、最初にまずは水に漬けて毒抜きをしてから食べるんだとか。江戸時代になって薩摩藩の属国となった奄美大島では、強制的に田んぼをさとうきび畑に変えられて、不況の際には食い物が無くなり餓死者も出たという。その頃の”砂糖地獄”と言われた時代に重宝されていた蘇鉄は、今の奄美大島でも至る所に見られる。

 

この住用町は山があるエリアでその山の中から湧き出る水が作った川などで、昔から小さい子供達が遊ぶ遊び場になっていたようだ。

 

さて「みき」をたっぷり飲んだ事もあって、そろそろ二日酔いの症状がだいぶマシになってきた。という事で今日の予定を何も考えていなかったので、次はどこに行こうかなとこの辺の地図を見て考える事にする。こちらの地図には「石抱きガジュマル」という神秘的な場所が載っていた。

 

これまでの奄美大島旅では北部などを回ってきたので、今日はこれから南側の方へ行ってみる事に決める。奄美大島の南西に行けば、瀬戸内町古仁屋という港があって町があるけど、それ以外は村というか集落ばかりしかないようだ。でも大きな町よりもそういった町の方が素朴で、奄美大島らしさをより体感できるかもしれない。

 

このように未だに集落が多い奄美大島では、そんな集落ばかりを取り上げたパンフレットなども作られていて、非常に興味深い。ただコロナ禍の時代という事もあって、あまりそのような集落での島民との触れ合いには期待できないが・・・。

 

奄美大島でも沖縄のように島唄などが伝統文化として引き継がれているけど、ちょっと沖縄とはまた雰囲気が違う音楽のようだ。前にこの奄美大島の隣にある喜界島出身のアーティストの演奏を聴いた事があったのを思い出す。

 

こちらではレンタサイクルの貸し出しも行っていたけど、道路は車ばかりが行き交っていて、自転車が走っている姿は殆ど見れなかったな。

 

そして三太郎の里であれこれと買ってしまったお土産群の紹介。こちらは毎日食べているニンニクを漬けたもので、この奄美大島で作られたニンニクが使われている。ただ帰って食べてみるとニンニクというよりも、ラッキョウを食べているようなイメージだったが。。

 

こちらは「パパイヤ漬け」だったが、これもフルーツ感は全然無くて、野菜の漬物を食べている感じの味だった。う~~ん、漬物にしちゃうと甘さが消えてしまうのかもしれないな。。

 

こちらは今回の旅で行けなかった加計呂麻島の黒砂糖。奄美大島の南西にある古仁屋港からはフェリーが出ているので、加計呂麻島も行こうと思えば簡単に行けそうであるが。

 

こちらは「長寿の塩」という奄美大島で作られた塩であるが、長寿を祈って叔母様にプレゼント。しかしその叔母様も80歳を迎えても益々元気で、日本全国はこれからそんな元気な高齢者の方々が引っ張る国になっていくのだろう。。

 

普段はあまり食べようと思わない「もずく」も、このような島国だったら新鮮で栄養もある食材なので、食べたくなってしまう。特にこの奄美大島は自然溢れて気持ちいい場所なので、地元の食材が使われているだけで全てが美味しく思えてしまうので買い過ぎには要注意である。。

 

やっぱり奄美大島といえば黒糖が有名なので、そんな黒糖を絡めた「黒糖みそ豆」を購入。他にも黒糖バナナなどもあったりして黒糖単品で食べるよりは、このように他の食材に絡めてある物の方が美味しく食べれると思う。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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