足摺岬展望台付近に立つ、ジョン万次郎の銅像と共に太平洋を眺める【高知県旅行記13】

高知県旅行記2021年3月-13

旅行期間:2021年3月某日(2泊3日旅)

万次郎想い出の足摺岬!

土佐清水市 足摺岬 太平洋 景色

高知県内でもなかなかに来にくい場所にある「足摺岬」。高知県を代表する室戸岬とも双璧をなす岬だが、高知市内からの移動時間だと室戸岬よりも足摺岬の方が、約1時間ほど余計にかかる程に遠い場所となっている(※車移動の場合)

 

 

足摺岬の展望台にて

土佐清水市 足摺岬 展望台に向かう道

そして足摺岬の中でも色々と散策して、やっとお目当ての「足摺岬展望台」に到着した。先程訪れた灯台とはちょっと離れた場所に造られている展望台だったけど、どうせなら灯台のすぐ近くに造っていれば、無駄に移動する事なく両方を満喫できたハズである。

 

【足摺岬展望台】

住所:高知県土佐清水市足摺岬1349
電話番号:0880-82-1212(観光商工課観光係)

 

 

土佐清水市 足摺岬 展望台

そして意気揚々と展望台の建物の上に駆け上っていくと、そこには目の前に障害物がなく、パノラマな景色が見渡せる景観が待ち受けていた。しかも誰もこの時は居なくて、こんな太平洋を一望できる展望台を独占できたのである。

 

土佐清水市 足摺岬 展望台 羅針盤の石碑

この足摺岬は”四国最南端”とされているけど、厳密にはこの足摺岬から西の方にある「沖ノ島」という小さな島が、高知県に所属していて更に南の方にある。だから厳密には”四国最南端から2番目の場所”というのが正しいのだが、あくまでも小さな島はカウントせずに、ほぼ同じ緯度なので観光客向けにここを”四国最南端”と表記しているようだ。

 

 

 

土佐清水市 足摺岬 展望台からの眺め

そしてここは目の前に大海原が広がっている事もあって、この展望台に設置されていた双眼鏡クンは、当然ながら年中吹き付ける潮風に侵食されて、錆びついている姿となっていた。

 

土佐清水市 足摺岬 展望台 双眼鏡クン

しかし、その潮風で錆びついた状態がサンタクロースのオジサンみたいな白いヒゲのようにも見えて、逆により一層愛嬌のある顔になっていた。このような展望台に設置されている双眼鏡も、この顔が人間のように見えると思い込む事によって、段々と擬人化されていって、ボクにとってはマスコットキャラクターのように思えてしまうのだ。

オカン
オカン

単なる双眼鏡にしか、見えないけど・・・

 

 

展望台からの景色!① 動画

 

 

土佐清水市 足摺岬 展望台からの眺め 下側

そしてこの下に見えている洗濯岩のような辺りは、水がとても綺麗なスカイブルー色をしていた。このように濃い青色ではなく、ちょっと白っぽいスカイブルー色の海はなかなか見れないので、しばし目が釘付けとなってしまう。

 

 

展望台からの景色!② 動画

 

 

土佐清水市 足摺岬 展望台からの眺め 天狗の鼻展望台

そしてこの展望台から東の方角に見える崖の上にも、また別の展望台らしき場所が見えている。こちらは「天狗の鼻」と呼ばれている場所で、名前の通り、天狗の鼻のように海に突き出している岬である。

 

土佐清水市 足摺岬 展望台からの眺め 天狗の鼻展望台 イノシシ岩

ただちょっと引いて見てみると、「天狗の鼻」ではなく、「イノシシ(の鼻)」のようにも見えなくもない。右側が頭で、目の部分も窪みがあり、更には鼻の部分もイノシシらしい形となっているように思う。

坂本の猟犬
坂本の猟犬

確かに言われてみれば、イノシシに見えるぜよ!

 

土佐清水市 足摺岬 展望台からの眺め 天狗の鼻展望台 案内板

こちらには『21世紀に残したい日本の風景』として”天狗の鼻から灯台を望む”景色が四国一位と書かれている札を見つけた。ただ昔の時代と違って、現代の若者達に「天狗」という存在は日常ではまず馴染みが少ないだけに、そろそろ「イノシシの鼻」という名前に変える事を検討すべきなのかもしれない。

 

土佐清水市 足摺岬 展望台からの眺め 天狗の鼻展望台に向かう道

そして今日は四万十川と足摺岬の景色を見る事だけを目標としていたので、一応両方ともとりあえず達成したので、四国第一位になっている景色を見に行く事にした。

 

土佐清水市 足摺岬 展望台からの眺め 天狗の鼻展望台に向かう道2

これから向かう「天狗の鼻」という場所に繋がる道も、このようにコンクリート舗装された道となっていた。この足摺岬の展望台付近には大型駐車場も用意されており、ツアー団体客も定期的にやって来る事から、このようにシッカリと整備された道となっているのだろう。

 

土佐清水市 足摺岬 展望台からの眺め 天狗の鼻展望台に向かう道3

このような周りが緑で囲まれた道は、ひと夏を越すと想像以上に雑草が背の高さ以上に生えてしまったりするので、定期的に植物の伐採をしないといけない。かと言って通路の邪魔になりそうな部分を丸々伐採してしまうと、それはそれで景観を破壊する事になるので、管理する人間からすれば悩ましい問題でもある。

 

土佐清水市 足摺岬 展望台からの眺め 天狗の鼻展望台に向かう道からの景色

足摺岬展望台から5分位歩いてくると、このようにすっかり遠くに展望台が見える場所まで来てしまったような感覚だった。ただここから見ると「天狗の鼻」は大きく隆起した岩場の上にあったように見えたけど、この足摺岬展望台があった場所も同じような隆起した岩場の上にあったのだ。

 

 

「天狗の鼻展望台」にて

土佐清水市 足摺岬 展望台からの眺め 天狗の鼻展望台に向かう道4

そして足摺岬展望台から徒歩約5分にて、先程展望台から見えていた、別名「イノシシの鼻」と個人的に名付けた『天狗の鼻展望台』に到着する。

 

 

土佐清水市 足摺岬 天狗の鼻展望台 皇太子の記念碑

足摺の 岬はるけく

 黒潮の 海広がれり さやにひかりて

by  現在の上皇様(第125代天皇:明仁)

この展望台でまず見つけたのが、こちらの皇太子殿下がこの足摺岬に来た際に詠んだ歌の歌碑だった。ただこのような記念碑で「皇太子」と記載されている物が多いけど、その記念碑が設置された時代の皇太子と今の皇太子が違っている事が多々あるので、その皇太子が誰を指すのかが不明瞭となり易い。

 

ちなみにこちらの歌碑は、昭和51年(1976年)に足摺岬を訪問した皇太子を指しているので、後に平成天皇となり、今は引退して上皇となった昭仁元天皇が発した歌となっている。

 

土佐清水市 足摺岬 天狗の鼻展望台 記念写真

そしてこちらの景色が、先程見た看板にもあった”天狗の鼻から灯台を望む”景色である。個人的には灯台のある岬もこの天狗の鼻と呼ばれる岬も似たような物に思えるが、灯台の建造物があるかないかの差だと思う。

 

土佐清水市 足摺岬 天狗の鼻展望台 記念写真2

そしてそんな景色を背景に、歩き疲れて展望台のベンチで休憩しようとしていたオカンに鞭打って、一緒に記念撮影を行う。今回の旅はレンタカーで巡る旅だけあって、あまり歩数が稼げないので、このような気持ちいい景色が広がっている足摺岬を歩く事によって、運動も出来て景観も楽しめてと一石二鳥なのである。

オカン
オカン

そんなんイランから、もっと楽させて欲しいわ・・・

 

土佐清水市 足摺岬 天狗の鼻展望台近くを通る漁船

そしてこの天狗の鼻から大海原を眺めていると、一隻の漁船らしき船が段々と近づいてくるのが見える。昔と違って今は船の建造技術が大幅に飛躍して、外洋まで問題なく出ていける船ばかりなので、この足摺岬周辺で漁をしている船を見かけなかっただけに注目を引いたのである。

 

 

天狗の鼻からの景色! 動画

 

 

土佐清水市 足摺岬 天狗の鼻展望台近くの島に向かう漁船

そんな漁船が向かった先にはこのような小さな島があって、その島には人が数人立っているのが見えた。もしかしたら万次郎みたいにこの島に漂流した人間を救いに来た船だったのかと一瞬思ったけど、どうやらこの島で釣りをしている釣り客をただ迎えに来ただけの船だったようだ。。

 

土佐清水市 足摺岬 天狗の鼻展望台 休憩所

そんな大海原の景色が目の間に広がっている素晴らしい場所に来ているにも関わらず、オカンは目を離すとスマホゲームの「ポコポコ」をしており、お友達に”クローバー☘”を送っている最中だった。

せっかくの景色を楽しまないと・・・・

オカン
オカン

ちゃんと景色は見たで。

一回見たら充分やで!

 

土佐清水市 足摺岬 天狗の鼻展望台から戻る道

という事であまり長居してもオカンがスマホゲームをするだけという虚しい状況になってしまったので、そろそろ車を停めている場所に戻る事にした。今どきの若い子達がスマホに夢中になっているのはまだ理解できるけど、意外と高齢者もスマホの便利さに気付いて、スマホにハマっている姿もよく見かける。

 

 

ジョン万次郎の銅像と面会!

土佐清水市 足摺岬に立つジョン万次郎の銅像

そして足摺岬の展望台入口付近の方まで戻っていくと、この辺りは駐車場やら観光案内所などが造られている広場があって、その一角に「ジョン万次郎」の銅像が高くそびえている光景が見えてきた。

 

土佐清水市 足摺岬に立つジョン万次郎の銅像 正面写真

足摺岬を訪れる観光客の多くは、この展望台入口付近の駐車場まで車でやって来る人が多いので、まずこのジョン万次郎の銅像を目撃するのだろうが、ボクは下の海岸線に近い遊歩道を歩いてやって来たので、帰り道にこの銅像があるという事を知ったのであった。

 

土佐清水市 足摺岬に立つジョン万次郎の銅像 案内板

この足摺岬がある土佐清水市でも、唯一的な偉人のジョン万次郎(中浜万次郎)。江戸時代後半に漁に出掛けた際に無人島に漂着し、それからアメリカの捕鯨船に助けられて、最終的にはアメリカ本土に渡って”ゴールドラッシュにも参加した最初の日本人”ともされている。

 

土佐清水市 足摺岬に立つジョン万次郎の銅像 案内板2

江戸時代にはこの万次郎以外にも諸外国に漂着して、現地で生き抜いた日本人も存在していた。しかし、万次郎程に日本帰国後に重宝された人間はおらず、またアメリカ滞在時にもその有能な才能が認められて、現地でも重宝されたようだ。

 

土佐清水市 足摺岬に立つジョン万次郎の銅像 正面写真のアップ

この万次郎はもし漁に出掛けた時に漂流しなければ、イチ漁師として歴史に全く名の残らない存在だっただろう。しかし漂流して後にアメリカ本土に渡って、航海術やアメリカの文化や商売についても勉強した事が日本帰国後に評価された。その才能が認められて土佐藩では下級藩士として登用され、後には江戸幕府の旗本にも登用される大出世をした人物でもあった。

 

土佐清水市 高知県内の偉人銅像案内図

そして万次郎の銅像近くには、ちょっと珍しい「土佐偉人銅像案内図」という、高知県内に設置されている銅像の在り処が示されている地図が飾られていた。なかなかこのように県内に設置されている銅像を案内する地図など、お見掛けする機会がないだけに、銅像を写真に撮る事が好きなボクとしては、とても惹かれてしまった。

オカン
オカン

この子、銅像を見かけると吸い込まれていく位に夢中になるんです・・・

 

土佐清水市 高知県内の偉人銅像案内図 高知市内

高知県内でもやっぱり中心部の高知市内は、このように銅像が固まって設置されている。この高知市内中心部には8体の銅像が設置されているが、これまでに「板垣退助」「山内一豊の正室」の2体しか見ていなかった。しかし、この銅像案内図を見た事によって、高知市内にある銅像を把握できたので、帰るまでにあと5体を見る事が出来た。

 

土佐清水市 高知県内の偉人銅像案内図 高知市内2

ボクはよく旅行先に設置されている銅像を写真に収めるけど、それは”銅像マニア”というよりは、銅像になって飾られている人物程にその土地で貢献してきた偉人である確率が高いからである。その銅像の人物を調べれば、その土地の歴史などを知る事に直結するので、「銅像に興味を持つ事=その土地の歴史に興味がある」という事なのである。

 

土佐清水市 足摺岬で記念写真

そして足摺岬に来たという証拠の記念写真にうってつけの場所で、オカンと共に写真を撮る。なお、この展望台付近の駐車場を歩いていると、知らない観光客らしきオジサンから「もしかして、青森から来た人?!」と声を掛けられた。

その言葉を聞いて、何故そのように聞かれたかという事実を一瞬理解できなかった。そしてよくよく話を聞いてみると、駐車場に青森ナンバーの車があったので、てっきり派手な出で立ちのボクがその青森からやって来た無茶な人間に思えて声を掛けたという事だったようだ。

オカン
オカン

私もその青森から来ていた人がどんな人か、見てみたかったわ!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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