高知県旅行記2021年3月-3
旅行期間:2021年3月某日(2泊3日旅)
最後の清流!
さて高知県2日目の朝は快晴であるものの、ホテルの上層階だったのもあって、窓ガラスは結露していて水滴だらけの景色から始まる。この高知県を訪れたのは3月下旬という、これから暖かくなりだす時期だったので、まだ朝早くはちょっと肌寒い気候だった。
本日の予定は四国でも最南端である「足摺岬」へ行く事にしていた。
まずは「道の駅:なぶら土佐佐賀」に寄り道!
そして左手に土佐湾(太平洋)を眺めながらレンタカーを約1時間走らせた所で、「道の駅:なぶら土佐佐賀」が見えてきたのでちょっと休憩する為に立ち寄る事にした。
こういった地方の道の駅だと、野菜や果物などの農作物が充実しているイメージがあって、店内を眺めるだけでも楽しめる。ただ、場所柄訪れている人の姿も少なく、ガランとしていたが・・・。
そして高知県という事で、このようにアンパンマンのデザインが施された自動販売機も見られる。正面にはアンパンマンが立体的にデコレーションされていたが、販売されている商品自体はアンパンマンには関係の無い商品ばかりだったが。。
まだ2日の朝という事で旅は始まったばかりなので、”お土産を買うモード”にはまだ入らないオカンが目を付けたのが、こちらの「いちご大福」。都会で食べるイチゴ大福よりも、このような緑溢れる道の駅で食べるイチゴ大福の方が美味しく思える。
道の駅で少し休憩して再び車を走らせるが、また約5分程走った所で見つけた展望台のような場所で寄り道をしてしまう。。
「土佐西南大規模公園」でも寄り道!
今回はレンタカーを借りてボクが運転する旅だったので、こういう時は運転しながら写真が撮れない。土佐湾(太平洋)沿いをひたすら南下して足摺岬を目指していたが、進行方向左手に見えている海の景色を見たくなって、道の駅から少し先にあった展望台のような場所で再び寄り道してみた。
ここは「土佐西南大規模公園」という名前の場所で、土佐湾を一望できる展望台も設置されている。日本という国は周囲360度を海に囲まれた国なので、海という存在は昔からあって当然に思えた物。しかし、普段海が見えない場所で暮らしている人間とすれば、やっぱり海がよく見える所からその景色を一望してみたくなる。
この辺りは「公園」という指定になっているみたいだけど、子供達が楽しく遊び回るような光景はなく、人は誰もいなくてボクらの貸し切り状態だった。
日本という国の立地に対しての地球環境の恩恵は、この目の前に見える太平洋の影響が大きい。特に高知県でも昔から人気の鰹は、この太平洋に流れる黒潮の流れに乗って周遊している。ただそんな黒潮の流れは魚だけでなく、たまに漁に出掛けた漁船が漂流して流される事もあるんだとか。
これから行く資料館の人物も、そんな黒潮に流された人ぜよ!
この展望台からは『鹿島ケ浦』の景色が見られる。そしてこの真ん中付近に見えている丸い島は「鹿島」と呼ばれていて、島には鹿島神社が設置されている。どうやら茨城の鹿島神宮から勧請してきた神社らしく、島自体は原始林として木を伐採する事は出来ない場所になっているようだ。
鹿島ケ浦の眺め! 動画
今回の旅は前回の尾道旅から約1週間後だったので、だいぶ桜の花も咲きかけている時期だった。この辺りは公園として整備されている事もあって、周辺には何本かの桜の木も植えられていて、ちょうどいい頃合いとなっていた。
桜も木によって開花状況が異なるが、こちらの桜の木はもうエンジン全開という感じで、綺麗に花を咲かせていた。桜の花が力強く咲いている雰囲気が感じられて、山中教授の言葉では無いけど、新型コロナウイルス感染が世界に拡がろうとも、桜の花は例年通り綺麗に咲き出していた。
こちらは高知空港のオリックスレンタカーで借りた車。高知県は高知市内だけを巡るのであれば車は要らないかもしれないが、足摺岬や室戸岬など東西のギリギリまで訪れたい場合は、レンタカーを活用するのが一番良さそうだ。
四万十川にご挨拶!
そして再び車を走らせていくと、今度は右手に大きな河川が見えてきた。最初にこの河を見た時はあまりにも大きく見えたので四万十川とは思えなかったけど、冷静に考えてみるとその通り、四万十川だったのである。
この四国内で最長の長さを誇る「四万十川(しまんとがわ)」は、全長196kmの一級河川。”日本最後の清流”ともよく呼ばれているのは、大規模なダムが河川に建造されていない事からそう呼ばれているようだ。ただこの四万十川にはダムが全く無い訳ではなく、小型の発電用ダムが設置されているが、それはサイズ的にダムではなく「堰堤(えんてい)」と認識されているようだ。
四万十川というと、漫画『美味しんぼ』の中でも散々出てきた、鮎の名産地でもある。テレビなどでもよく目にする河だけど、実際に見るのはこれが初めてだったので、近くで車を停めれる場所を探して、車を置いて足早に土手を駆け上がる事しか考えていなかった。
そして急ぎ足で土手の上に登ってくると、このような広大な四万十川の景色が見えてくる。大きな川幅の河は大阪にある淀川などでも見れるけど、このように川の反対側の景色が緑に溢れている光景が、何とも四万十川らしい雰囲気が出ていたのである。
ちなみに”日本最後の清流”ともよく呼ばれる四万十川だけあって、その水質は四国で一番なんだろうと思ってしまいガチだけど、実は高知県内にはこの四万十川よりも水質が綺麗な川が存在しているのだ。
その水質が綺麗な川は「仁淀川(によどがわ)」という、愛媛県から高知県にかけて流れている一級河川である。この仁淀川はその水質で全国1位に選ばれた事もある川だが、くしくも大阪の「淀川」と似た名前となっていた。。
四万十川を眺める! 動画
そんな四万十川を初めて生で見れて少々興奮気味だったボクとは対照的に、あまり自然の景色には興味が無いと言うサバサバしたオカン。。
だって、これ川やで!
そして四万十川の景色を堪能してから、再び足摺岬の方へ車を走らせていきます!
「ジョン万次郎資料館」を訪問!
そして四国最南端である足摺岬に造られている「ジョン万次郎資料館」を訪れる。このジョン万次郎という人物の名前は、幕末の日本の歴史にチョコチョコと顔を覗かせるが、異国のアメリカで英語が喋れない状態で放り込まれながらも、生き抜いて日本に帰ってきた偉人なのである。
この足摺岬は”四国最南端”に位置する半島であるが、正確にはここから更に西の方に行った岬の先端に浮かぶ「沖ノ島」が四国最南端となっている。ただ沖ノ島は船でないと渡れない島なので、観光地的には訪れやすい足摺岬を”四国最南端”と呼ぶようにしているのだろう。
この「ジョン万次郎資料館」は、出川ちゃんの充電旅でも2021年9月に放送された回で、土砂降りの雨の中で訪れていた場所。ちなみにこの充電旅は雨降りが続いたので、珍しく目的地にゴールできずに断念して終わった回でもあった。
「ジョン万次郎」という人物の名前はチラっとは聞いた事があったけど、薩摩藩の名君だった島津斉彬公の歴史を勉強していた際にも目にした名前だった。アメリカから帰国してきたジョン万次郎はまず薩摩藩に捕らえられて尋問を受けるが、その際に西洋文明に興味を持っていた薩摩藩の当主だった島津斉彬から面会の要望を受けて、そこで実際に目の当たりにしてきた外洋の様子を説明したとされる。
江戸時代には海洋で漂流して外国に流された日本人が、再び日本に戻ってきた際にも外国の侵入者と同じように、厳しい尋問が行われた。薩摩藩による長い取り調べを受けたジョン万次郎は、更に長崎に身柄を移されて再び長い尋問を受けた。しかし後に拘束が解かれて、ちょうど開国に舵を切った日本国内でアメリカ文化を体現した人間として重宝される事になる。
ただジョン万次郎のように再び日本国内に受け入れられた人も居れば、逆に入国を拒否されて、仕方なしに外国に住まざるを得なかった人も居たようだ。激動の幕末時代だったからこそ、ジョン万次郎のように英語が堪能な人間だから受け入れられたのかもしれない。
2018年にリニューアルオープンした「ジョン万次郎資料館」は、思った以上に綺麗な建物となっていて、こんな四国でも端っこの割に意外だった。ただ駐車場は150台分用意されているけど、最寄りの「土佐くろしお鉄道:中村駅」からはバスで約50分ほどと、車でないとアクセスがしにくい場所でもあったが。
入口を入っていくと奥に「ビビル大木」の写真が飾られていたけど、ビビル大木はこのジョン万次郎資料館の”名誉館長”となっているからだった。ビビル大木は幕末日本の歴史好きとして業界では有名らしく、プライベートでここを訪れたビビル大木に対してここの館長がお願いしてみたら、快くOKの返事がもらえたという。
わしにも声掛けてくれたらええのに!
土佐の貧しい漁師の家に生まれた「ジョン万次郎」は、幼い頃より漁に同行した。そして当時の漁は今よりも命懸けの仕事で、ある日に漁に出掛けた際に船が難破し、黒潮に流されて太平洋の大海原に漂流してしまうのである。
こんな旅はまた次回に続きます!
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