九州縦断旅:鹿児島編
旅行期間:2020年8月中旬~下旬
自由が最高!
さて今回の九州旅は早いもので7日目の朝を迎えました。海外旅行では10日間の日程などの旅行に参加した事があったけど、国内旅行ではこんなに長い旅行自体が初めてであった。なおここは昨晩宿泊した「南州館ホテル」の廊下で、このホテルでは3連泊なのであと2日お世話になる予定である。
鹿児島市内にて
昨日は着いた初日だったのでホテル内の設備に関してはあまり見ていなかったので、朝食会場に向かう前に一通りホテルの公共設備を確認しておく。創業90年の歴史を誇るという、老舗ホテルだけにこの南州館ホテルの設備に目新しさは感じられない。逆に今ではほとんど見かけないようなカップヌードルの自販機を発見するが、残念ながら使用中止の札が張られていた。。
一応こちらの「黒い豚カレーうどん」は”赤いきつね・緑のたぬき”でも有名なマルちゃんの東洋水産から、いまだに発売されている商品である。
その自販機の脇には読み終わった本が置かれている文庫棚があった。子供向けの書籍が目に付くけど、こういった本棚も本好きには、意外な名作と出会える場所でもある。
ビールの自販機もあまり種類が入ってない、ひと昔の型のような自販機だった。今の時代、街中にはコンビニが溢れている状況なのでわざわざこのようなホテル内の自販機を活用する事など、少なく思えてしまうような外観だった。
4階にあるこの部屋には洗濯機と乾燥機がそれぞれ2台ずつ設置されていた。なお無料ではなく、洗濯機1回200円、乾燥機30分1回100円の料金で洗濯用粉洗剤は無料で使えた。
こういった時に無料の洗剤が置かれているホテルは、どうしても好感度が高くなりますよね!
そしてその隣には、こちらの業務用製氷機が置かれていた。この製氷機が部屋から近かったので何度も利用させてもらったけど、他のホテルなどでは備えられていた紙コップが無くなってしまっていて、不便な思いをした思い出が蘇るのである。。
南州館ホテルで名物の朝食を!
この南州館ホテルの朝食はビュッフェではなく、和食 or 洋食の2択メニュー。チェックイン時や外出から戻ってきた際に翌朝のメニューを決めて、こちらの食券をもらうシステムだった。なおあまり広くない朝食会場だったけど、有効的に席を使えているからか、待ち時間は特になくて、お客さんの回転も早そうだった。
そして朝食会場に行き、席に座ると早々に和食メニューを持ってきてくれた。
既に用意済みの和食メニューなので、迅速な対応でした!
それから温かいご飯と味噌汁、そしてこのホテルの朝食名物でもある「黒豚しゃぶ」を持ってきてくれた。
そして沢山食べたい人には嬉しい、ご飯・味噌汁・黒豚しゃぶはお代わり自由!
おいどんも、ここで腹いっぱい食べたかったでごわす!
この「黒豚しゃぶ」は南州館ホテルの料理長が心を込めて作った、
②黒豚最高級ブランドという「かごしま黒豚」肉を使用
③鹿児島を中心とした国内産の新鮮な野菜をふんだんに使用
の料理だという(ホテルHPより)。
出てきた時に黒豚肉の上に、キャベツを上に載せているのも憎い演出ブヒ!
こちらは給仕してくれたオジサンが「この鹿児島産の柚子胡椒入れたら、より美味しく食べれますよ!」との事で持ってきてくれたので、とりあえず試しで入れてみる事にする。
とりあえず黒豚肉と早く面会したい気持ちもあったけど、まずは上に乗っているキャベツを無下に扱う訳にはいかなかったので、取り急ぎ口に運んで味わう。するとその下には待ちわびた黒豚しゃぶ肉が姿を現してきたのである。
柚子胡椒は少量でも効き過ぎる位なので、まずは入れずに元々の黒豚しゃぶの味を確認してから入れた方がいいブヒ!
これは朝食だったので「この黒豚しゃぶ肉の量だったら、少ないからお代わりをしようかな?!」と思っていたけど、朝は小食なボクにはこの1杯と和食セットの量がちょうどな塩梅であった。
腹がはち切れるまで喰うでごわすよ!
沢山食べるより、1杯だけの方が味わって食べれて満足感が高いブヒ!
桜島フェリー乗り場へと向かう
朝から美味しい食事を食べた後は部屋でゆっくりと歯磨きをして、午前9時頃に満を持してホテルを出発して、今日の予定であった桜島へ向かうフェリー乗り場へ行く事にする。
この朝にホテルでちょっとゆっくりした事が、後でエライ目に遭うのであった・・・
こちらは昨日の夜に前を通った、ホテルの横にある西本願寺:鹿児島西院の建物。元々は明治30年に建てられた建物だけど、第二次世界大戦中の空爆で焼け野原となってしまい、戦後になって高い屋根が特徴のままに再建されたものである。
この旅行は2020年8月の真夏時期だったので、当然の如く暑かった頃。ただしこのようなアーケード内では一部に冷房が効いていたような感じで、涼しい所もあった。ただこのように締め切られた屋内ではなく、このようなアーケード内で冷房を付けているとかなりの電力と無駄が生じそうな気がするけども・・・。
昨日の熊本市内を走る市電路線でも、このように緑地化されている所を見かけたけど、この鹿児島市内でも一部に緑地化が平成19年から行われているようだ。ちなみにこの緑地化は景観を良くする効果があるけども、それ以上に”ヒートアイランド現象”を抑制する効果を発揮したそうだ。
真夏の時期にこの芝生があるか無いかで、何と約20℃も表面温度が下がるという!
人間は緑の重要性を、もっと認識しないといけないブヒ!
ホテルからフェリー乗り場までは中途半端に市電に乗るのも気が乗らなくて、歩いてもそんなに遠くなかったのでいつもながらの歩きで向かう。その途中にはこのような西郷隆盛像のデザインが入っている、鹿児島らしいデザインの自販機を見つける。そしてこの自販機には鹿児島市が提供する無料Wi-Fiまで使えるという優れものである。
鹿児島市内ではこのように無料Wi-Fi自販機が、7台程設置されているようです!
そしてフェリー乗り場へと向かうと、その手前にあるNHKの大きな建物が見えてきた。この建物の反対側に桜島へと向かうフェリー乗り場がある。
常に噴煙を吐き続けている桜島だけに、噴煙の少ない日以外にはあまりスッキリと桜島の姿が見えないようだ。鹿児島県外の人からすると「今日は曇っているな~~!」と思う光景も、鹿児島県民からすると「今日は噴煙がそこそこあるな~~!」と思うようで、それぞれに違う見方になるようだ。
NHKの建物前の通りには、南国ムードを醸し出す為にヤシの木が植えられていた。鹿児島の他の場所とかで見かけたヤシの木は、元からそこに立っていた木ではなく、植樹されたものばかり。鹿児島ではこのように街路樹として、ヤシの木が色んな場所で植えられている光景をよく目にした。
そして海岸近くには「ウォーターフロントパーク」という海岸公園が広がっていて、噴水などの設備も見られた。この港からは桜島だけではなくて、種子島や屋久島、奄美大島など鹿児島県の南部に広がる島々へ向かう路線のフェリーも多数出港する場所でもある。
鹿児島市内から桜島に向かうフェリーは1時間に3~4本位出発していて、15~20分間隔で次々と出ているのでそこまで慌てる必要はない。という事でこのウォーターフロントパークを少し散歩して、何か写真に収めるようなものがないかを見て回る事にする。
この橋の名前にもある「一丁台場」とは、明治時代に造られたこの周辺の埋め立て地区の防波堤として築かれたもの。今ではこの先も埋め立て地が出来たので防波堤としての役目は少なくなっているが、明治時代にはこの辺りで港を守っていた堤防跡である。
そんな堤防跡から南側から出港する、鹿児島県南部の諸島に向かうフェリーがある。あまり鹿児島という地域に興味ない人には分からないかもしれないけど、沖縄のすぐ北側にある与論島まではなんと鹿児島県なのである。
実は大小約600程の島が所属しており、南北にまたがってかなり広いエリアを占めているのだ。
なおこの奄美大島は去年(2020年)の10月に行ったので、その旅行記はまた後日アップします!
さて今日は楽しみにしていた、桜島の再訪。前回訪れた時は夜に車で走っただけだったので、全然満喫できなかった桜島。
それも踏まえて、リベンジの桜島訪問である!
さっき見た一丁台場歩道橋の下辺りには、このように海岸から打ち寄せられてきたゴミみたいなのが溜まっていて、汚い印象を受ける。植物などの残骸であればいいけど、ペットボトルなど人間が造り出したもので自然に循環される事なく、どんどんと蓄積していっている”海洋プラスチックごみ問題”が昨今よくテレビなどで取り上げられている。人類は自分達で造り出した快適さを求めたものによって、後年首を絞められる事になっているのである。
ウォーターフロント周辺にいた怪しいオジサン?!
そんなウォーターフロント周辺を散策してフェリー乗り場へ向かおうと思っていたら、このような休憩小屋のベンチに沢山の荷物を置いた上半身裸の怪しいおじさんを発見する。ただお金がないからここで野宿をしているような感じではなく、荷物も散らからずに清潔感がありそうな第一印象だった。
するとこのオジサンから元気よく挨拶してきて、直感的に面白そうな人に感じたので少々お話をする事に。なんでも12年間ホームレス生活をしているそうで、最近はこの公園を中心に滞在しているそうだ。この荷物が全財産らしく、よ~~く見るとモンベル(montbell)のウェアやアウトドア用品を持っていて、その辺りで見かけそうなホームレスの雰囲気は全然感じなかった。
なお、この自転車はホームセンターで購入したものだという。
そして気さくに写真をも取らしてくれる、面白いオジサン。50代ぐらいまでは家暮らししていたけど、離婚した事を気に家を手放して全国に旅に出て、自然とホームレスになっていったそうだ。お金に不自由していたからという理由でホームレスになった訳ではないので、モンベルの道具を持っていたり、スマホやタブレットを持っていたりと「ホームレス」という言葉が似合わないオジサン。
スマホを何回も落として買い替える度に、フェイスブックのアカウントを毎回作り直すので、アカウントがどんどんと増えてくのが悩みだという。。
そしてこちらは自称「体脂肪、8%の体」で、全然脂肪が付いていないように見える体を自慢しているかのように上半身裸を満喫していた。また洗濯などは毎日近くの手洗い場などで洗っているので、全然近寄っても臭くなくて清潔なホームレスおじさんだった。そしてこの真裏に交番があるので警察官からよく職務質問されるけど、この公園内でゴミ拾いなどをしていて、近くを通りかかる人から感謝の言葉を貰ったりしているという。
それとこのオジサン、キャバクラが好きでこの鹿児島市内のキャバクラというキャバクラは殆ど訪れた事があるという。
「自称、金持ちホームレスかな?!」って言ってました!
人間には色んな生き方があって、楽しそうだブヒ!
そんな自称ホームレスおじさんの仮住まいは、こんな交番の真裏。元々は近くの別の場所にいたけど、「そこにいたら邪魔だ!」と警官に言われてこの場所に居るという。
交番の裏だと周りの人達も、安心するのかもね!
そんな面白いオジサンとのお喋りしていると、ホテルで絞り出してきたウ〇チが「また出てきたいサイン」を送ってきた。自称ホームレスおじさんからすると、「絶好の喋り相手を見つけた!」とばかりに次から次へと色んな話が出てきたので無下にする訳にもいかず、多少ウ〇チを我慢しながら話を聞く事に。そして話の隙を見つけてこの辺りでウ〇チをするにはどこがいいかを聞いてみると、「NHKのトイレは流石に綺麗だよ!あとフェリー乗り場内のトイレも冷房が効いていて涼しいからオススメ!」と教えてもらう。
桜島フェリー乗り場にて
という事で貴重なトイレの情報を聞いて、去りがたかったけども断腸の思いでホームレスおじさんに別れを告げて、フェリー乗り場に急行する。
住所:鹿児島県鹿児島市本港新町
【料金】大人200円/子供(1歳~小学生) 100円
※交通系ICカード/クレジットカード使用可能
【運行時間】24時間運航 桜島までは約15分で到着
この鹿児島港と桜島を結ぶ「桜島フェリー」は去年(2019年)の秋に鹿児島にやって来た時に、桜島側から鹿児島市内へ乗った事がある。なおその時は夜だったので、今回は昼間に桜島目掛けて出港するのである。
こちらは桜島に向かうフェリーでピストン輸送しているので、次々に入れ替わりのフェリーがやって来る。桜島からのフェリーには通勤や通学などでも使われている市民の日常的な足感覚のフェリーなので、24時間運航もしているし便の数も多いのである。
さて先程ホームレスおじさんに教えてもらった、桜島フェリー乗り場のトイレへと急ぐ。確かに夏場は冷房が効いていないトイレでウ〇チをするよりかは快適だったけど、思った以上に冷房が効いてなくて、しかも肝心のウォシュレットが無かった。。
おいどんの時代には、ウォシュレットなんてなかったでごわすよ!
その桜島へと向かうフェリー乗り場に到着。このフェリーは車も乗船できるが、勿論車で乗船する場合は別の車専用の乗り場があるのでそちらから乗船する事になる。
このフェリー乗り場にも書かれているように「運賃は後払い(桜島側で)」となっている。なので鹿児島港側の改札では、特に切符などを買う必要はない(団体料金時は別)。なので先へ進む。
このフェリー乗り場では、右側と左側にそれぞれフェリーの乗船スロープが設けられているが、乗船準備がされているのは片方のみ。このように矢印が出ているので、その方向へと進んで乗船するのであった。
こんな旅はまた次回に続きます!
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