九州縦断旅:鹿児島編
旅行期間:2020年8月中旬~下旬
鹿児島に来たなら黒豚を食べなきゃ!
さてすっかりと日が暮れてきた鹿児島市内で「晩御飯を何にしようかな~~?!」と思いながら、鹿児島市内でも一番賑やかな天文館周辺をブラリと歩いています。
夜の鹿児島市内繫華街にて
いつもながらであるが晩御飯を食べるお店を探すだけで、平均1時間程掛かってしまうのがボクにとっては普通の事である。それは「お腹が減っているから、早く何かを食べたい!」とはあまり思わずに、色んなお店を外から見て歩くのが多分楽しいので、そのようにひたすらジロジロとお店を見ながら徘徊しているかのような行動をしてしまうのだろうと自己分析している。
そんな難航する晩御飯屋探しで頼りになるのが、宿泊するホテルなどに置かれていたりする「オススメご飯屋さんのマップ」である。そんなホテルに置かれていた飲食店マップの中で、南州館のオススメとして記載があったこの「竹よし」という居酒屋さん。鹿児島の郷土料理が色々と食べれるお店らしいけど、店内を見たらイカツイ外見をしていた一人客がカウンター席に座って、店の人に色々と喋りかけている光景が見られた。
そんなイカツイ外見のお客さんは、なんと南州館に宿泊していたお客さんでした。。
いつもは沢山の飲み客などで賑わう天文館周辺も、この2020年にコロナ禍の影響は大きくて平日の20時過ぎにも関わらず、このように全然人通りが無かった。人が全然いなくてアーケード内に飾られていたランタンの数の方が多かった、天文館であった。。
そんな天文館通り周辺で、前回鹿児島市内を訪れた時にも数か所で発見した、鹿児島での重要な歴史の瞬間を記念して設置されている銅像の『時標(ときしるべ)』の1つを発見。こちらは日本の近代化に貢献した薩摩の人々を銅像にして称えているもので、鹿児島市内には7か所設置されている。
前回の鹿児島旅行の際には4ヶ所でこれらの銅像を見かけたので、今回は残りの3つを探してコンプリートする事を追加で目標とした。
こちらの銅像は「重豪、薩摩の科学技術の礎を築く」という内容で、今この辺りが「天文館」と名付けられている由縁にもなっている天文台の「明時館(天文館)」を、1779年頃にこの辺りに設立した。この薩摩藩第8代目:島津重豪は後の薩摩藩の行く末に大きな道筋を作った人物で、島津重豪の母親は重豪を生んだ直後に死去して、母代わりに5代将軍:徳川綱吉と8代将軍:徳川吉宗の養女だった義理の祖母:竹姫に育てられた。その影響で今までの薩摩藩主にはない広い世界観で、藩改革を次々と行っていた人物だった。
薩摩藩第8代目:島津重豪が家督を受け継いだ11歳の時点で、既に”宝暦治水事件”などでも有名な木曽川の工事で多額の借金を背負っていた薩摩藩。しかし逆光に追い込まれていた境遇にあったからこそ、それからの大どんでん返しのような奇想天外な借金返済策を行い、後に討幕に繋がる備蓄をする流れを築いた人物でもある。薩摩藩では名君として必ず語られる島津斉彬公であるが、その存在にはこの島津重豪が大きく影響した事は欠かせない事実である。
西本願寺:鹿児島別院にて
そして天文館の繁華街をとりあえず一周したけど、特に入りたいと思う店が無かったので、ホテル周辺の方まで散策範囲を広げて歩いてみた。こちらはホテルの真横にある「西本願寺:鹿児島別院」の裏門である。
この寺は浄土真宗本願寺派なので、門にはこのような「下り藤」の家紋が飾られていた。明治11年(1878年)に建立された西本願寺:鹿児島別院であるが、薩摩藩による念仏禁制によって室町時代から弾圧されていた浄土真宗派の寺。明治30年(1897年)には大きな本堂を建立するまでに至る。しかし第二次世界大戦中の空爆で鹿児島市内が焼け野原になった際に、この西本願寺:鹿児島別院の本堂も焼失してしまった。
このお寺では最近の流行りに乗っかるように、YouTubeやインスタグラムやLINEなどを積極的に活用して21世紀の寺の有り様にチェレンジしているようにも見える。そしてこのお寺の掲示板に張られているのは、初代ガンダムのジオン軍を倒した後に死ぬ事を覚悟したアムロ・レイが自分の帰りを待ち受けている仲間達を見つけた時に発した言葉である。
昔の風習を続ける寺もあれば、最先端の流れに乗る寺もある!
機動戦士ガンダムって、おいどんは見た事がないでごわす!
説法をYouTubeで生配信したりと、21世紀になって信者が減りつつある時代に積極的に動いているのは凄いとも思う。ただ「客が来ないな~~、いつになったら来るのか~?!」とボヤいているよりも行動あるのみ。
明治30年に造られて戦争で焼失してしまった本堂は、このように昭和57年に再建されて、大きな屋根がトレードマークである。
普通はこのような内容が掲示板に張られているけど、宗教にあまり興味を抱かない年齢層に訴えかけるには先程のアニメの名場面を引用するのもありかもしれない。
晩御飯は「黒かつ亭 天文館店」で黒豚を!
そうやって夜の鹿児島市内を散策していると20時半を過ぎてきたので、「そろそろドコかに入ろう・・・」と思って、ホテルにあったオススメの料理屋さんに載っていた黒豚のとんかつが食べれるお店に向かう事にする。
【黒かつ亭 天文館店】
住所:鹿児島県鹿児島市山下町2−2
TEL:099-213-9600
営業時間 昼:11:00~15:30/夜:17:00~22:30(ラスト22時)
※年末年始以外は定休日なし
普段からとんかつやカツ丼が好きなボクだけど、それが黒豚のとんかつを食べれるなんて「幸せ」の一言しか出て来ない。前回鹿児島に来た時も黒豚を満喫したけど、今回も黒豚を満喫する事にした。
そしてカウンター席に通されて、ソーシャルディスタンスな席でメニューを一通りチェックする。その中でもおすすめという表示のあった「上ロースかつ定食(約230g)」を選ぶ。
夜の定食では、それが一番人気のようだブヒ!
こちらは単なるとんかつ屋さんではなく、夜は居酒屋も兼ねていて飲み放題などのメニューもあるし、黒豚のしゃぶしゃぶなども扱っている。
芋焼酎に黒豚が、これまた合うでごわす!
黒豚のとんかつが出来上がるまでは、瓶ビールをオーダーしてその間に歩き疲れた体を休めるように、乾いた喉に黄金色した泡付き液体を流し込んでいきます。
今日はホテルにチェックインした後は基本的に水分を取っていなかったので、余計に美味しいビールです!
こちらはアルコールをオーダーすると出てくるお通し。基本は居酒屋がベースとなっているからか、このお通しは勿論有料で400円前後していた。
そしてビールを飲みながら待つ事約10分ちょいで、待ち焦がれていた黒豚のとんかつ定食が運ばれてきます。
我ながら毎回黒豚料理を見ると、興奮するブヒ!
こちらが上ロースかつ230gである。
しかしこのとんかつという料理を生み出した人は、天才だと毎回思ってしまう!
そしてとんかつ料理には付き物のキャベツ。人によってはソースやドレッシングを掛けて「味が無いキャベツは食べれない!」って聞くけど、ボクは逆に何も掛けずに”ほのかに感じるキャベツの甘み”を楽しみたい派。
こちらも定食についている味噌汁だけど、味噌汁というよりかは豚汁に近い感じだった。
そしてとんかつ屋でたまに目にする、すり鉢とゴマのセット。市販でよく売っている普通のすり棒ではなく、ちょっと曲がっている感じが何とも言えない。なおよく「ゴマすり」という言葉が、上司などに本音にも思ってもいないような下手なお世辞などを言って、ご機嫌を取る意味合いとして一般的に使われている。だけど本来はこの「ゴマすり」というのはそのままだと消化しにくい為に、ゴマをする事によって食べる際にゴマが体内で吸収されやすくするという、本来は相手の為を思ってする行動なのである。
という事で気の済むまで自分自身の為にゴマをすった後は、満を持して黒豚の上ロースかつを頂きます。
おいどんも食いたか~~!
我ながら旨そうブヒっ!
とんかつはソースで食べる事が多いけど、カラシを付けて食べるのもちょっとピリ辛で美味しい。このようにお皿にタップリと辛子が載っていると、遠慮なくとんかつに付けれるのでうれしい。
とんかつ料理が出てくるのを待っている間に、既に1本飲み干していたので我慢できずに2本目のビールに突入していました・・・。今までなら生ビールを頼んでいたのですが、この2020年は瓶ビールにこだわって瓶ビールばかり飲んだ年でした。
このとんかつ屋さん、宿泊する南州館ホテルから歩いて5分程の距離にあるので、とても近かった。
これだけ近かったら、また来たいと思ってしまう程でした・・
鹿児島に来たなら、毎日黒豚三昧ブヒ!
南州館にある無料サービスの芋焼酎で晩酌
さて瓶ビールを2本飲んだにも関わらず、帰り道でわざわざ遠回りしてコンビニによって、更に缶チューハイなどを仕入れてホテルへと戻ります。またこの南州館ホテルの看板が、暗い夜道に怪しい色をしているのが何とも言えない雰囲気が作り出しています。
そして楽しみにしていた、ホテルのロビーに造られていた「割り水焼酎試飲コーナー」に立ち寄る。こういう無料でアルコールが飲めるサービスがあるホテルも、旅行サイトでの口コミ評価が高くなる傾向にある。
ここではこの3種類のお酒が事前に水割りして薄められている、鹿児島産の芋焼酎である。なお焼酎を飲まない人には理解できないかもしれないけど、焼酎好きはコップに焼酎を入れてから水で割るのではなく、コップに水を入れてから焼酎を入れる薄め方を好む人もいる。なのでこのように事前に水で割って寝かせたものを好む人など、色んな焼酎の飲み方があるのです。
おいどんはやっぱり芋は、ロックでごわす!
そしてこの酒のアテに置かれていたスポーツ新聞を選ぶと、この2020年にドジャースからツインズに移籍した前田健太投手が、コロナ禍2020年シーズンでのベストピッチであった登板の記事が一面に載っていた。8回までヒットを打たれない素晴らしい投球をし、ノーヒットノーランが見えてきた9回の先頭打者にヒットを許してそのまま降板。結局ヒットを許した走者を後続のリリーフがホームに返してしまい、白星は消えて自責点が付いてしまったが最終的には延長戦でなんとかツインズが勝利した。
この南州館ホテルの素晴らしい配慮が、ホームページなどの宿泊プランの説明文には書かれていなかった、こちらの水で割った芋焼酎だけではなく、割る前のそのままの芋焼酎が提供されていた事。しかも簡単なツマミも置かれていて、芋焼酎が飲める人間には天国とも言える環境だった。
芋焼酎が飲めない人には全然喜べないスペースだブヒ・・・
という事でそんな南州館ホテルの”おもてなしの心”に応じるように、グビグビっと全部の焼酎を味見して部屋に戻り就寝するのであった。
更に部屋に帰ってからも缶チューハイでの晩酌は続きましたが・・・
これだけの酒を目の前にしたら、とことん飲むでごわす!
こんな旅はまた次回に続きます!
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