開聞温泉は開聞岳登山後の疲れた身体を癒してくれる最高の温泉だった

九州縦断旅:鹿児島編

 旅行期間:2020年8月中旬~下旬

 

最高に気持ちが良かった温泉

鹿児島ロマン街道を南に進んで行く1

さて鹿児島県で薩摩半島を代表する名山の開聞岳の登山を終えた後は、長崎鼻という薩摩半島南端に位置する岬に向かう途中の温泉までとりあえず向かいます。真夏の登山は予想していた通りに汗だく状態だったので、まずは温泉で体を洗いつつ、普段しない登山に驚きつつも頑張ってくれた体を癒してあげる事にする。

 

鹿児島の薩摩半島にて

開聞温泉へと続く道

開聞岳の麓から徒歩で約1時間掛けて歩いてくると、やっと開聞温泉の看板が見えてきた。この辺りに他にも温泉があるようだったけど、事前にネットで調べてみる限りはこれから向かう開聞温泉は”マイナーな地方のレトロな感じの雰囲気”が漂っていたので、選んだのである。

 

 

名湯「開聞温泉」に到着!

開聞岳に登山に行く人は、登山を終えた後に指宿の有名な砂蒸し温泉に向かう人が多いようだけど、ボクは去年(2019年秋)に指宿の砂蒸し温泉を体験していたから、指宿に行かずにこの開聞温泉にやって来た。もし去年に指宿に行ってなかったら、この時は高確率で指宿に向かっていたと思う。

そう思うと、これもまた運命的な出会いである!

開聞茸
開聞茸

出会いって、全て運命的なものタケ!

 

 

 

開聞温泉の建物

開聞温泉に到着して敷地内を進んで行くと見えてきたのが、こちらの建物。建物を見る限りはそこまでは古くはなさそうだけど、グーグルマップに載っていた写真を見ると内観は個性的な感じのようだ。そしてここでも真夏の午後だったので、全然ひと気を感じなかった。

 

開聞温泉へと続く道1

この大事な営業時間の看板が、こんな地面にかつ雑草でちょっと見えなくなっているのがまた趣を醸し出している。こういった場所では料金表示と共に、営業時間の案内は重要なハズ。そんな看板がこんな地面に置かれているという所から、この開聞温泉の個性を感じれる。

 

開聞温泉に到着

さて開聞温泉の中へと進もうと入口のドアに向かうが、コロナ禍だった2020年だったのでこのように浴室の扉が開けっ放しになっていた。脱衣所は靴置きのすぐ中にあるし、浴室への扉が外から見えてもいる。これなら「覗かれてしまう・・・」と思う人もいると思うけど、その前にドッチが男性用か女性用かも分からなかった・・・。

施設内の換気対策は、バッチリだったけど・・・

 

開聞温泉の建物1

ドッチが男性用かは分からなかったので、とりあえず「すいませ~~ん!」と温泉内に呼びかけるも応答が無かった。そして誰もいないような雰囲気だったので、左側の浴室に入ってみた。すると大正解で、このようにドアの表側に張り紙がしてあったけど、残念ながら扉を開けっ放しにしているとその張り紙が見えなくなっていたという訳。。

 

開聞温泉の建物

男性用だけこのようにドアを開けっ放しにしているのなら分かるけど、大胆にも女性用も開けっ放しになっていた。都会の銭湯や普通の温泉などでは考えられない事だけど、これがこの開聞温泉の”らしさ”かもしれない。こんな地方の端っこだと見られて困る女性が来ないのかもしれないし、もしそんな女性客が来ていたらこのドアは閉められていたのだろう。

開聞茸
開聞茸

この地方はのどかなんで、そんな細かい事は気にしない人が多いタケ!

 

開聞温泉の内観

さてこちらは開聞温泉の男性用浴室と更衣室。この14時過ぎの時間帯にはこのように誰の姿も見えなくて、この名湯を独占できる贅沢を味わえる。そしてまずは入浴料を払わないといけない。室内を見回して入浴料金が書かれている場所を探す。それと店内には色々店主と見られる人が書いたものがあって、それらを見ているだけでも楽しめる場所であった。

 

開聞温泉の内観2

こちらの板に手書きされているのが、この開聞温泉の入浴料。高校生以上の大人は300円、小学~中学生は200円、幼児は100円という鹿児島らしい価格の温泉。そして女性用浴室との部屋の間に、お金を置く籠があった。手持ちに100円玉がなくて500円硬貨しかなかったので、お釣りをもらおうと「すいませ~~ん、お釣りもらえますか~~?!」と声を出してみる。

 

 

開聞温泉の内観1

すると女性用浴室でお湯から上がってくる音だけ聞こえて、お店の主のようなオバサンの手が出てきてお釣り200円をもらう。勿論男性用脱衣所からは女性側は全く見えないのだけど、その聞こえる音だけ聞くと店主のようなオバサンは入浴中だったみたい。それなのに女性用入口のドアを開けっ放しにしていたとは、ある意味恐るべし温泉でもある。

勿論この恐ろしさは女性にとっても、そして男性にとっても・・・

開聞茸
開聞茸

歳とった人間は、恥ずかしさが無くなっていくようタケ!

 

開聞温泉の内側に張られた紙

地方にとって温泉という場所は、単なる源泉として湧き出る温泉に浸かるだけの場所ではなく、その場所で出会う人達と交流して心も癒す場所にしたいという店主の書置き。ただこの時は男性側浴室にはボク以外に誰も居なくて、そんなボクの心を癒してくれそうなオジサンすらいなかったのである。それと脱衣所には簡単な物置しか無くて勿論鍵付きのロッカーというものも無いので、貴重品などはあまり持って行かない方が良さそうな場所でもあった。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

地方の小さな温泉は鍵付きロッカーが無い所が多いけ、基本的に小銭だけ持つように!

 

開聞温泉の内観3

そしてこの開聞温泉は「含塩化土類弱食塩泉」という源泉の成分らしく、茶色っぽく濁った色のお湯だった。そして浴室内は熱いお湯とぬるま湯の2つに浴槽が分けられていた。まずは汗を掻いた体を洗って熱い方の浴槽に飛び込み、その後にぬるま湯の浴槽に移動する。

 

温泉に気持ち良く浸かるイメージ写真

するとこのぬるま湯の温度が開聞岳登山して疲れてカラカラになっていた体の細胞に、絶妙にこのぬるま湯が染みわたっていくような感覚になって、最高に気持ち良かった。今までは温かい温泉に浸かってゆったりと楽しみのが温泉だと思っていたけど、こんな絶妙な温度のぬるま湯ほど気持ちいいと感じる事は人生で初めてであった。

本当に真夏の登山後には、体の細胞が生き返るかのような感覚になれる温泉でした!

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

よほど体というか、肌に合う温泉だったみたいやけ!

 

開聞茸
開聞茸

開聞岳登山の疲れは、開聞温泉で癒すという薩摩半島の鉄則タケ!

 

 

再び長崎鼻へ向けて歩く

開聞温泉近くのお店

気持ち良すぎた開聞温泉のぬるま湯に浸かる事約15分で、次の目的地もある事なので去り難いけども開聞温泉を後にする。そして開聞温泉へと出入りする道の途中にあった民家の入口には、このような関西人の名セリフである「まいど!」という名前が張られていた。

「幸せなら寿司食べよう。まいど。。。」という書置きが何とも微妙な雰囲気を出していた・・・

 

鹿児島の標石

さっきの開聞温泉に浸かる前は炎天下の中をひたすら目的を持ちつつ進んでいたので、あまり疲れを感じなかった。しかし先程の開聞温泉でとてもスッキリと出来たので、最高な気分で歩き出す。そして道路脇に建てられている鹿児島県の標石に、お気に入りのペルー帽子を被せて記念写真を撮る。この帽子はお気に入りだけど、ペルーに行った事のある人には「あっ! その帽子はもしかしてペルー行きました?!」と思う帽子のようだ。

 

開聞温泉から見える開聞岳

そして今まで歩いてきた道を振り向くと、まだこのように標高924mの開聞岳は悠然と顔を覗かせていた。この薩摩半島ではこの開聞岳の存在は、このように特別なものである。

 

鹿児島の標石と開聞岳1

そして歩き出すと次に見つけた鹿児島県の標石には何故かこのような平べったい石が載せてあった。そこにお気に入りの帽子を置くと、まるで鹿児島県の標石が帽子を被っているように見えた。昨日は鹿児島の象徴でもある桜島を間近に眺めたけど、今日は鹿児島でも薩摩半島の象徴でもある開聞岳を眺める事が出来て、とても幸せである。

開聞茸
開聞茸

桜島先輩には、まだまだ全然及びませんタケ!

桜島火さん
桜島火さん

ワシを抜こうなど、まだ100万年早いド~~ン!

 

鹿児島の標石と開聞岳

同じ構図だけど上の写真とは違って縦の写真も撮ってみる。たまたま標石の上に置かれていた石が、ふっくらとした顔のように見える偶然がこれまた良かったのである。

 

鹿児島で長崎鼻目指して進む

それにしても辺りには畑ばかりが並んでいて、全然ひと気を感じない薩摩半島。真夏に旅する事の良さは暑い時期だけど、その分出回る人も少ないし、天気がいいとこ。そして薄着でいられるので荷物も少なくて済む。ただし海外旅行などは夏場は値段が高い時期なので、海外の場合はコストを優先すると冬とかに行く事もそこそこあるのだけど。

 

鹿児島で長崎鼻目指して進む1

そうして歩いていくと「鹿児島県フラワーセンター」という看板が見えてきた。どうやら先程観光案内板に書かれていたフラワーパークという観光施設の苗木などを育てる施設みたい。

 

 

鹿児島で長崎鼻目指して進む2

更に進んで行くとT字路に突き当たる。ここで左側の県道242号線に進むとフラワーパークがあり、右側の県道243号線を進むと次の目的地の長崎鼻に辿り着くようだ。

 

 

鹿児島で長崎鼻目指して進む3

左側のフラワーパーク方向をとりあえず眺めてみる。どんな施設か気になるけど、とりあえず今は目的地である長崎鼻ヘ行って、その帰りに時間に余裕があればフラワーパークに寄ってみる事にして先に進む。

 

鹿児島で長崎鼻近くまで到着

「天下の絶景:長崎鼻公園」まではあと1.2km。左側の先にある山川町ではヘルシーランド砂蒸し温泉などもあって、そこそこにくつろげる場所みたい。

 

鹿児島で長崎鼻近くまで到着1

長崎鼻に進んで行くと、このように「動物ショー毎日公開!」などの文字がある長崎鼻パーキングガーデンの看板が見えてくる。実はこの時何もわからずにただ長崎鼻へ向かって進んでいたのだが、ここは薩摩半島では一番の観光地で、岬の先に進めばその辺りは無料駐車場が無い袋小路のような場所。こちらの看板には「無料駐車場完備」って書かれているけど、それはあくまで長崎鼻パーキングガーデンを使用する人向けだけど、入場しない人でも停めていいような駐車場だった。

 

鹿児島で長崎鼻近くまで到着2

もしボクが車に乗ってやって来ていたら、「この長崎鼻でどこに駐車するか?!」と悩むポイントだったハズ。というのもそれだけ長崎鼻は観光地化されており、奥に進めば進むほどに無料駐車場が無くなる。この右手にも無料駐車場があったけど、ここからだと約10分程は歩かないと岬の先までは辿り着けない所だった。

 

鹿児島で長崎鼻近くまで到着1

この看板には長崎鼻がこのような岬になった歴史が書かれていた。元々この辺りにあった小さな火山が長い年月海水によって浸食されて、現代見られるような岬の形になったという。それだけ海の押し寄せる波というのはただ水が動いているだけのように思ってしまうけど、それが長年蓄積していくと谷になるのだろう。

 

鹿児島で長崎鼻近くを進む

そして猛暑の中を突き進む事約20分で、やっと長崎鼻の先端が見えてきた。開聞岳登山時にも見えていた岬である。その先には小さく白い灯台のようなものも見えている。

 

鹿児島で長崎鼻近くを進む1

長崎鼻へ向かう途中に立て掛けられていた看板には「浦島太郎:伝説の地」と書かれていた。ただ浦島太郎の話って日本昔話の童話であって、同じように浦島太郎の伝説の地と色んな場所でそれぞれに主張しているようだ。

 

鹿児島で長崎鼻近くを進む2

この長崎鼻からの開聞岳の眺めも人気あるそうだけど、個人的には岬の手前のこの辺りからの景色もなかなか好きである。手前には緑色した畑が見えて、その海側には防風林もどきの木々が並んでいる光景。

 

鹿児島で長崎鼻近くを進む3

こちらは先程看板が見えていた長崎鼻パーキングガーデンの無料駐車場。ここから先のエリアには有料駐車場しかないので、そんな駐車料金を節約したい人はここに停めるか、もっと手前の駐車場に車を停めて歩く必要がある。

 

鹿児島で長崎鼻に到着

そして長崎鼻に辿り着くと、まずはこのような観光客相手のお店が立ち並ぶソーンが出迎えてくれる。しかしこの2020年8月はコロナ禍で猛暑の真夏だったのもあって、このように閉まっているお店も沢山あった。本来なら大型バスが乗り付ける程に観光客がやってくる人気の場所らしいけど、閑散としていた長崎鼻であった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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