浦島太郎伝説による夢の竜宮城もある、薩摩半島南端の岬:長崎鼻

九州縦断旅:鹿児島編

 旅行期間:2020年8月中旬~下旬

 

薩摩半島南端から眺める開聞岳

鹿児島で長崎鼻に到着

さて今日は薩摩半島にある”薩摩富士”とも呼ばれるという開聞岳に登山した後は、開聞温泉を経由して、この南端にある岬「長崎鼻」にやっと辿り着きました。この長崎鼻という場所の事はこの訪れた時には全然知らなかったけど、鹿児島の観光ではそこそこ立ち寄る名所だそうだ。なお、車で入って来れるのはここまでで、この岬先端近くにある駐車場はだいたい有料。その代わり土産物屋さんの駐車場だったりするので、帰りにそこでお土産を買えば駐車代は不要とかいうサービスなどもあるようだ。

 

 

 

 

薩摩半島南端の長崎鼻にて

長崎鼻商店街の看板

まず長崎鼻の先端まで行くには、その手前にズラ~~っと並んでいるお土産屋さんゾーンを通っていかないといけない。昔からある観光地っていう感じで道の両サイドに商店が並んでいたが、2020年コロナ禍の影響で観光客が落ち込んでいたので、シャッターが下りている店もあるし、全然呼び込みも居なかった。

 

なおそんな商店が立ち並ぶ道には、このようにテレビ朝日系列の番組『ナニコレ珍百景』で紹介された事のある”面白い看板”が置かれていた。ちなみにこの看板が出ていてもその商店が営業している場合もあるらしいけど、この時はこの看板にもあるように夫婦喧嘩をしたから休んでいたようだ。

開聞茸
開聞茸

この商店は毎日夫婦喧嘩して、借金取りから逃げてるタケ!

 

長崎鼻の先端へと進む

そしてその商店が立ち並ぶゾーンを進んで行くと、旗だけが立ち並んでいる。なおこの長崎鼻は『霧島錦江湾国立公園』の範囲内にも入るので、厳密には国立公園である。だけどもこのように金稼ぎする為に人類はそんな大事な公園にも、自分達の都合で荒らしているようにも見えてしまう。

 

 

長崎鼻の竜宮神社にて

長崎鼻の先端へと進む1

そして林みたいな通りを抜けると、まず左手には赤い鳥居とその奥に社殿が見えている。これは今回の九州旅でちょっと最初に脱線して立ち寄った、下関の赤間神宮の社殿みたいに”竜宮城っぽいイメージ”で建てられているようだ。

 

長崎鼻の解説板

こちらの看板はそんな竜宮神社の説明が書かれている。こちらには「浦島太郎が竜宮へ旅立った岬と伝わる・・・」との記載があるけど、こういった伝説は日本各地にあるのであまりアテにはできない。そして何故かコジ付けて”縁結びの神様”としても崇められているという。「浦島太郎が乙姫様と出会った事から縁結び・・・」と記載があるけど、これも無理やり神社をPRする為のよく見かける作戦みたい。

 

長崎鼻に祀られる神様

そして岬の先端に行く前にこの地方で昔から神様として崇められている、「福蛙」「福亀」「田の神」という3つの神様が彫られた石像が置かれている。そして鹿児島らしくお供え品は、鹿児島産の芋焼酎である。

 

長崎鼻に祀られる神様1

この看板にもあるように蛙は語呂に合わせて「若ガエル」とか「無事カエル」とかで、昔から神様としても信仰されてきたという。ただそれにしては車のタイヤで轢き殺されて、ペシャンコになっているイメージしかないけども・・・。亀は長寿の象徴とされていて、それにあやかろうと時の権力者達の憧れだったのかもしれない。

 

長崎鼻にある龍宮神社の鳥居

真っ赤と言うよりも金赤(黄色が入った赤色)寄りの色目の鳥居。ここも一応国立公園だけど、このように人類は自然環境や生態系などを気にしているようで意外と自己本位なので、気にしていない。なぜなら国立公園の場所に、こんな神社や鳥居などを建てているから。こういった神社を建てて喜んでいるのは地球上には人類しかしなくて、もし動物や植物にも参政権があれば、神社建立など却下されてしまっていただろう。

 

長崎鼻にある龍宮神社

これが日本昔話に登場する竜宮城をモチーフにして造られた竜宮神社の社殿。この竜宮城っぽいイメージを最初に思いついて広めた人は、当時珍しかった中国のカラフルな色使いをした建物の、強烈なイメージが頭にあったのかもしれない。どちらかというと昔の日本っぽくない中華風の建物である。

 

長崎鼻にある龍宮神社の石碑

この辺りでは昔から竜宮信仰があって神社が建てられていたそうだ。そしてその後コンクリート製の神社が建てられるが、老朽化が進み一旦は破棄された後に、指宿市の観光化キャンペーンが行われた平成23~24年(2011~2012年)頃に本殿や拝殿などが新たに建造されたという。

 

 

長崎鼻にある龍宮神社の社殿

だからこの竜宮城の拝殿(本殿は後ろ側)は、約10年程前に造られたもの。ただここは浜風が吹き付けてくる場所なので、その分建物の痛みも早く、他の場所に比べて早く劣化しやすいのかもしれない。なお上の赤い手すり部分をよ~~く見てみると、赤い塗装のハゲている部分が見られる。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

オレはハゲじゃなくて、髪の毛が短いだけや!(怒)

 

長崎鼻にある龍宮神社の鳥居から海を眺める

さっきの神社の横にも鳥居があったし、このように社殿正面側にも海を祀るように鳥居が設置されている。昔の人達は科学が発展していない時代に、誰かが空想で創り出した神様という存在に、一筋のかすかな希望を持って頑張って生きてきたのだろう。特に昔の農民などは年貢を納める道具的な感じで、虐げられてきた存在であった。だからそんな農民などを中心に、福音を唱えるキリスト教が広まっていったのかもしれない。

 

長崎鼻にある龍宮神社の社殿1

こちらがそんな竜宮神社の竜宮城っぽい建物を、正面から見たものである。なお勘違いしやすいけど、この竜宮城をイメージした建物はあくまでも本殿の前に立つ飾り的な建物で、一応神様を祀っている本殿はこの後ろの造られている地味な方の建物である。

開聞茸
開聞茸

人類は神様という人がよっぽど好きなんだね、開聞岳の頂上付近にも小さな神社があったタケ!

 

長崎鼻にある龍宮神社の社殿2

日本昔話に登場する『浦島太郎』は誰もが知っている話で、また絵本やアニメなどの視覚的にもこのような外観イメージが知らぬ間に植え付けられている。ただ竜宮城はあくまでも架空の物で、誰も本物を見た事がない。そしてそんな竜宮城をモチーフにして造った建物で観光地としてお客を呼び込みたければ、もっと真っ黄色や真っ青な竜宮城を造っても面白いかと思う。どうせ全国に同じような浦島太郎伝説発祥の地というのがあるし、似たようなイメージの建物があるのでせっかくだからもっと差別化した方がいいと個人的に思ったのであった。。

 

長崎鼻にある龍宮神社内にある岩崎氏の記念碑

こちらの石碑は「岩崎與八郎」という名前のレリーフが取り付けられている。この岩崎與八郎という名前に見覚えがあった。というのも去年(2019年)に鹿児島を訪れて、反対側の大隅半島最南端の佐多岬を訪れた時にこの人の名前を見た記憶がある。岩崎與八郎は岩崎産業グループの創業者であり、昭和時代に勃発していた戦争の裏で上手く交易を行って儲けて、その後鹿児島の指宿などを開発したり、”鹿児島の観光の父”とも呼ばれる存在の人物である。なお先程横を通ってきた開聞山麓ゴルフコースなども、この人の時代に造りだされたようだ。

 

長崎鼻にある龍宮神社から眺める海

そして一応国立公園となっている長崎鼻だけど、どこからがその境界かが分かりにくかった。ただこれから先に進めば、もうお土産屋なども無いので、これから先が国立公園なのかもしれない。

 

長崎鼻にある龍宮神社から眺める海1

もうここまでで既に一般客の車は立ち入れないようになっているけど、長崎鼻へ向かう道にはこのような車止めのような杭が建てられていた。そして奥には灯台が見えているけど、その手前にちょっとうつむき加減の像が見えている。

 

長崎鼻にある龍宮神社近くのトイレの男性用パネル

そんな怪しげな像に近づく前に、まずは近くに造られていたトイレに立ち寄る。最近は各所のトイレに立ち寄る度に、この男性用・女性用というのを表すイメージ図に着目するようにしている。全国色んな場所に造られているトイレを見ても、このモチーフが一番個性が出やすい所で、案外これを見ているだけでも楽しめるのである。

 

 

浦島太郎の像にて

長崎鼻にある龍宮神社近くの浦島太郎像

日本人なら誰もが知っている「浦島太郎」という人物と、その昔話のストーリー。だけど人類はそんな昔話の美観されている内容にも欲の手を出して、「若返り祈願」「良縁祈願」や更には「合格・成績向上祈願」など無茶な自分勝手な願望ばかりをこの浦島太郎像に押し付けている。。

願いを叶えるには祈るのではなく、それを実現する為に自分で行動しないといけないのだけど・・・

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

祈っても学校の成績はよくならんヨ!

 

長崎鼻にある龍宮神社近くの浦島太郎像1

こちらの看板には「2回、回って亀を撫でたら、願い事が叶うと言われています」とまで堂々が書かれている。こんな内容をハイハイとする人間は、詐欺に遭いやすい傾向にあるのだろう。特にコロナ禍の時代には、このように誰かが触れた場所を触れるというのはご法度である。。

東郷どん
東郷どん

おいどんはこんな祈りした事なかと、祈る暇あれば目標に向かって行動するでごわす!

 

長崎鼻先端に進む

さすがにここまで歩いてきた道中は全然人を見かけなかったけど、この長崎鼻は少しながら観光客のような人をチラホラ見かける。それだけこの長崎鼻が人気の観光地として有名だという事を思わせるけど、コロナ禍が無ければもっと大勢の人で溢れていたのだろうが。

 

長崎鼻先端から見える開聞岳

そしてこの長崎鼻が人気なのは、このように開聞岳がまるで海の上に浮かんでいるように障害物なしで見渡せる事が出来るからだ。

開聞茸
開聞茸

何とも美しい山タケ!

桜島火さん
桜島火さん

いい顔してるけど、ワシに追いつくには100万年早いド~~ン!

 

長崎鼻先端に進んでいく

そして先に進んで行くと、これまた観光地なんかでよく見かける”恋する灯台”というギャル向けのインスタスポットであるハートのオブジェを発見する。

ただこの時は真夏だったので、それらしきギャルは見かけなかったけど・・・

 

長崎鼻先端に進んでいく1

そう言いながらもこのハートマークのオブジェを利用して、長崎鼻の灯台を撮影してみる。ただハートマークにしては真っ黒で味気が無かったけど、塗装の色落ちや錆を考慮してそれらが目立たない黒色になっていたのかもしれない。

 

長崎鼻先端で記念撮影

そして今回の旅に持って来ていた、百円均一ショップ「ダイソー」で買った自撮り用スマホスタンドが壊れてしまっていたので、近くにいた青年を捕まえて写真を撮ってもらう。

東郷どん
東郷どん

なんとも開聞岳を満喫しとるようなポーズでごわす!(笑)

開聞茸
開聞茸

次来た時は、この反対側の西側からも開聞岳を眺めてみてタケ!

 

長崎鼻先端で記念撮影1

そして今の気持ちはこの写真を見れば分かるように、「I LOVE♡ 開聞岳!」である!

 

 

長崎鼻の灯台にて

長崎鼻先端にある灯台

さてそんな風にハートのオブジェを造った側の思惑にまんまと乗ってしまったけど、気持ちを取り直して長崎鼻の先端に造られている灯台を目指す。大隅半島南端にある佐多岬では灯台のある場所までは現在立ち入りが出来ないけど、ここ薩摩半島南端の長崎鼻は灯台の場所まで進めるようだ。

 

長崎鼻先端にある灯台1

「もしかしたら灯台の上まで登れるかも?!」と楽しみにして灯台まで駆け寄っていったけど、残念ながらここの灯台も入れなかった。この2020年は”GO TO キャンペーン”を利用して国内旅行をしたけど、全国的に観光施設として造っていない灯台の中に入れたのは、宮崎県で訪れた都井岬にある灯台だけだった。

 

調べてみると日本国内には15~16個程の灯台内部に、入る事が出来るようだ。ただ冷静に考えれば史跡とかで残されている塔ではなく、あくまでも船に光を照らす灯台なので、基本的には見晴らす為に造られたものではないだけに、全国でもそんなに入れる所が無いようだ。

 

長崎鼻先端にある灯台から眺める岬

こちらは長崎鼻のまさしく先端部分で、さっきまで想像していた岬の先端とは全然イメージが違っていて、何とも荒々しい印象を受ける。これが長年波を浴び続けてきて、浸食されてしまった火山溶岩の跡との事。

ブッチャーの額みたいに、荒々しくギザギザになってましたね・・・

 

長崎鼻先端にある灯台から眺める岬1

そしてこの灯台の足元から西側を眺めると、このように相変わらず開聞岳は普通に横顔を見せてくれていた。山なんて日本全国には数えきれない程あるけど、このように眺めているだけに幸せに感じれる山も少ない。なのでここ長崎鼻に来たら、この開聞岳の絶景をしばし眺めるのをオススメする。

開聞茸
開聞茸

開聞岳あっての薩摩半島タケ!

 

長崎鼻先端にある灯台から眺める岬2

こちらは薩摩半島東側だけど、特にこれといったものは見えない。桜島はここから北側にあるので当然見えないし・・・。

 

長崎鼻先端にある灯台から眺める岬の説明

この灯台が造られている薩摩半島南端の長崎鼻付近は、海を挟んだ大隅半島の佐多岬側とで、上から見たらクワガタみたいに錦江湾(鹿児島湾)を挟み込むような形になっている。だけどこのように海上の要所となっている場所にある灯台は、勿論観光用ではないので入れなかった。。

 

 

長崎鼻から見える景色 動画

 

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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