足立山でイノシシに乗る和気清麻呂像を見て、千仏鍾乳洞へと向かう

九州縦断旅:北九州編

 旅行期間:2020年8月中旬

 

猪が人間を助ける?!

オジサンの家で食べる朝ご飯のうどん

今回の北九州旅でアテンドしてくれた”エロ坊主オジサン”の家に居候して、迎えた2日目の朝。あまりこまめに掃除がされていないリビングで目覚めるも、まだ眠たくて目が開かなかったけど、朝から元気な”エロ坊主オジサン”に叩き起こされます。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

うどん、スープ有りか無しか、どっちがいい??

 

オジサンの家で食べる朝ご飯のうどん-1

そんな質問があったけど、うどんってこのスープうどんというか、基本は出汁があるもんだと思っていたから最初は”エロ坊主オジサン”の言っている意味が分からなかった。

でこちらは”エロ坊主オジサン”が作ってくれたうどん。それと健康を考えてのキャベツの千切り。このキャベツも千切りした訳では無く、この千切り状態でスーパーで販売していたもの。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

これなら原価50円で作れて、安上がりよ!

 

2日目の北九州にて

オジサンの家

今日も快晴でとても天気は良かったけど、その分暑い直射日光が当たるので今日も暑い一日になりそうである。こちらの一軒家に独り暮らしの”エロ坊主オジサン”、家の手入れはあまり行っておらず、かつ外に行くのが好きなのであまり家に居なかったりするので何とも勿体無いような感じもする。。

 

オジサンの家横に停めている車

”エロ坊主オジサン”の家には一応ガレージがあるものの、車は横の空き地に置いていた。この空き地は他人の私有地なのであるが、他の人達も車を勝手に置いていて、文句を言われないのでどさくさに紛れて一緒にここに置いているという。自宅のガレージに停めるようとすると、毎回ガレージのシャッターをガラガラ~~と開閉させないといけなくて面倒だそうだ。

 

オジサンから貰った赤間神宮のうちわ

”エロ坊主オジサン”の車に乗り込むと、昨日下関で訪れた赤間神宮の真っ赤なうちわを貰った。ただ荷物になるし、普段面倒くさいのでうちわは使わない主義のボクなので、結局車の中に置きっぱなしであった。

 

オジサンの家にあった自転車とカサ

車に乗り込んだものの、マスクをオジサンの家の中に忘れてしまったので、一旦取りに戻る。その時に昨日は暗くて分からなかったけど、玄関の前に自転車が置かれていて、そこには見慣れたビニール傘が置かれていた。この”エロ坊主オジサン”といえば、バルト三国旅行で一緒になった時も最初から最後までず~~っとビニール袋を持っていたし、2020年7月に大阪に遊びに来ていた時もビニール袋を持っていた。なので常にビニール袋を持っている印象しかないのである。

 

 

北九州を走る連結バス

今日は”エロ坊主オジサン”の知り合いで佐賀に住んでいる教師仲間が遊びに来るという事で、まずはJR小倉駅方面へと車を走らせる。その途中にこの車両を連結したバスを見かけたけど、このように連結しているバスはヨーロッパでよく見かけるが国内で見かけたのは初めてだったかもしれない。

 

北九州市内の公園

こちらの「到津の森公園」は北九州市小倉北区にある、市営の動物園。元々は西鉄が遊園地兼動物園として経営していたが、2000年に経営が上手く行かずに閉館した。そしてそれが北九州市に譲渡されて2002年に「到津の森公園」として再び動物園がオープンして、今に至るのである。

 

 

 

足立山妙見宮でお参り

足立山の神社を参拝

JR小倉駅に直行する前にまだ時間があったので、足立山にある足立山妙見宮(御祖神社)を訪れる。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

オレ、ちょっとウ〇チしてくるけ、先に行っといてよ!

”エロ坊主オジサン”曰く、歳を取ると腸も弱くなるのでなかなかウ〇チが1回では全部出なくて、1日に何回かトイレに行かないといけないそうだ。。

 

足立山の神社を参拝-1

そんな”エロ坊主オジサン”の説明では、昔の奈良時代頃に和気清麻呂(わけ の きよまろ)という貴族が敵に襲われて足を負傷した時に、猪が現れて助けられたという伝説があるそうだ。そして和気清麻呂はこの足立山の泉で足を治して、それで「足が立った」為にこの山が”足立山”と名付けられたという。

 

足立山妙見宮(御祖神社)

 

住所: 福岡県北九州市小倉北区妙見町17-2

 

 

 

 

足立山の神社には猪の狛犬がある

そんな猪にまつわる場所の為に、この足立山妙見宮には狛犬ではなく、猪が神社の入口に配置されている。猪っていうと突進するイメージしかないけど、この地方の伝説では負傷した人間を背中に乗せて走ったという。仲良しの猿を背中に乗せて走る猪の動画は見た事があるけど、背中に人間を乗せて走る猪の動画はさすがに今まで見た事はない・・・。

 

足立山の神社には猪の狛犬がある-1

”エロ坊主オジサン”曰くは、この神社にその和気清麻呂を乗せて走る猪の銅像が置かれているという。とりあえず本堂の方に登って行ったけど、普通に本堂しかなくて、それらしき銅像を発見できなかった。

 

足立山の神社を参拝-2

そうしている内にウ〇チを済ませた”エロ坊主オジサン”が現れる。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

いや~~スマン、スマン。歳取るとなかなか一発で出なくてな~~!

 

足立山の神社を参拝-3

この説明によると769年頃に次期天皇の座を狙っていた弓削道鏡という僧侶の刺客に襲われて、足を負傷した和気清麻呂は更に追っ手に囲まれた時に多くの猪が現れて和気清麻呂を守り、その中の一頭が和気清麻呂を背中に乗せて窮地を脱出したという。

 

足立山の神社にあったイノシシに乗る和気清麻呂像

そして神社の本堂辺りにはその猪に乗った像はなくて、先程登って来る前にあったトイレの奥の方にその銅像があるという。ちなみにこの左手はこの足立山の登山道(標高597m)になっていて、登山する人はそちらの道から登れるようだ。

 

足立山の神社にあったイノシシに乗る和気清麻呂像-1

銅像に近づくと、高い位置にあって少々見にくいけど確かに猪に跨っている人物がいる。これが足立山と名付けられる事に繋がる、伝説のワンシーンを表した像である。ちなみにこの像、普段あまり人がお参りしないからか、手前に大きな蜘蛛の巣が張っていた。ちょうど像とその下に名前が彫られている間に白く見えているのが蜘蛛の巣である。

 

足立山の神社にあったイノシシに乗る和気清麻呂像-2

ちょっとアップにしてみると、その蜘蛛の巣がよく見えていると思う。ここまで大きな蜘蛛の巣になっているという事は、この像はあまり掃除がされていないのかもしれない。それか一瞬にして大きな蜘蛛の巣を作ってしまう、とてもパワフルな蜘蛛が作った作品だったのかもしれない。

 

足立山妙見宮でイノシシに乗る和気清麻呂像

猪に跨る和気清麻呂公像

「猪の乗る」って聞くと、馬に乗ったりするように前向きに乗るイメージがしていたけど、この像ではママチャリの二人乗りで後ろに座る女性が可愛く横向いて乗っている感じを思わせるように、横向きに座っていた和気清麻呂公であった。こんな座り方だったら、よほど猪がゆっくり安定した走りをしないと、上に乗っている和気清麻呂公が簡単に滑り落ちてしまいそうに思うけど。。

 

 

JR小倉駅の祇園太鼓像

JR小倉駅北口

そして”エロ坊主オジサン”の知り合いを迎えに、JR小倉駅へと到着する。小倉駅では商店街などで栄える南口は駐車場代が高く、かつあまり駅近くに停めれる場所がないので、車を停めるには北口の方がいいようだ。

 

JR小倉駅南口にある祇園太鼓の像

そして昨日も北口で見た祇園太鼓を叩く像が、南口の歩道橋にも置かれていた。なお祇園太鼓の像というと、一応こちらの像がメインであるという。そしてこの祇園太鼓を叩く像の近くで、いつも知人の佐賀から来る人と待ち合わせをしているという。なお、”エロ坊主オジサン”は携帯電話を所有しているものの、基本的には普段は家に置きっぱなしなので”携帯していない携帯電話”である。だから集合場所を間違えたり時間に遅れたりしたら、連絡が取れないのであるが・・・。

 

JR小倉駅南口にある祇園太鼓の像-1

この祇園太鼓を叩く像も荒くれ者が多い小倉だけにもっとイカツイ外見をした人が太鼓を叩いているのかと思ったけど、近くで見てみると坂田利夫のような可愛らしい顔をした人が叩いていた。もしかしたら、ただでさえ荒くれ者のイメージが溢れている地区なので、小倉のイメージアップに敢えてこのように和やかな顔の人物にしたのかもしれない。

 

JR小倉駅から千仏鍾乳洞へと向かう

JR小倉駅で”エロ坊主オジサン”の教師仲間”佐賀の岡ちゃん”と合流する。この2人は歳で言うと30歳くらい離れているので、周りから見たら親子のようにも思えるかもしれない。その出会った経緯はあまり詳しく聞かなかったけど、一緒にタイでも日本語教師を少しの間していたそうな。

 

北九州が誇る鍾乳洞の「千仏鍾乳洞」にて

JR小倉駅から千仏鍾乳洞へと向かう-1

教師仲間”佐賀の岡ちゃん”と合流した後はボクがリクエストしていた、北九州市にある天然記念物にも指定されている『千仏鍾乳洞』へと向かいます。北九州市の平尾台には数か所に鍾乳洞があるようですが、その中でも一番人気のスポットが、これから向かう『千仏鍾乳洞』です。

 

JR小倉駅から千仏鍾乳洞へと向かう-2

千仏鍾乳洞はJR小倉駅より車で約40分程の距離にあります。その周辺になるとこのようなカルスト台地が広がっていて、普段見慣れない光景に徐々に興奮を覚えてきます。それと真夏の天気がいい日なので周囲の緑がその日差しに映えて、より一層綺麗に輝いているように見えます。

 

千仏鍾乳洞のカルスト台地 動画

 

北九州にある千仏鍾乳洞の駐車場に到着

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

オレは何度も来てるけ、車で待ってるから2人で行ってき~!

そして千仏鍾乳洞の駐車場に到着します。何度も来ているという”エロ坊主オジサン”は車周辺で待機という事で、”佐賀の岡ちゃん”と2人で鍾乳洞へ向かいます。

 

千仏鍾乳洞【国の天然記念物】

住所:福岡県北九州市小倉南区平尾台3-2-2-1
【営業時間】
平日:9時~17時 / 土日祝:9時~18時
※秋冬シーズンは日没まで。冬シーズンの入洞受付は16時15分まで
【入場料】・・・現金のみ
大人900円 中学生600円 小学生500円 4歳以上の幼児400円
【駐車場】 100台程の駐車スペースあり

・連休中は混み合うので、なるべく午前の早い時間訪問がベター
・鍾乳洞内は膝下まで浸かるので、膝上までのズボンがベター
・鍾乳洞前に無料でサンダルの貸し出しあり
・鍾乳洞見学時間は往復50~60分程

 

 

 

千仏鍾乳洞の駐車場から降りていく

ただ少々驚いたのがこの千仏鍾乳洞へと向かう道が、このような急斜面の階段で降りて行くのである。これがなかなかの急斜面で、下り坂でちょっと走ったらそのまま下まで駆け抜けてしまいそうな程の坂である。

 

千仏鍾乳洞の駐車場から降りていく-1

まだ千仏鍾乳洞目当てでやって来た人は体力が減ってないからいいものの、千仏鍾乳洞の見学を終えたと思われる、下から上に登ってくる人達が肩で息をしながら坂を登っている姿を見る。鍾乳洞自体は狭いけどあまり高低差が無いから年配の方々でも見学は行けそうだけど、逆にこの駐車場と千仏鍾乳洞間のこの坂が難問だろう。

 

千仏鍾乳洞の駐車場から降りていく-2

見ている限りは特にバリアフリーなどの設備も無さそうで、車で下まで行けないので余程足腰に自身のある年配の方でなければ千仏鍾乳洞の見学は諦めた方が良さそうな感じの坂である。

 

千仏鍾乳洞の駐車場から降りていく-3

そんな坂を下る事、約5分で千仏鍾乳洞の入口らしきものが見えてきました。この急だった坂を下るという事は、必ず帰りに登る必要があるんだけど、この時は千仏鍾乳洞の見学に意識が行っているのでそんな後の不安など全く考える余地がありませんでしたね。。

 

千仏鍾乳洞入口で売っていたカルスト饅頭

そんな千仏鍾乳洞入口付近の売店では、「当店限定発売!ここでしか買えません!」と書かれていたカルストまんじゅうなるものが売られている。「おふくろの味」とか「平和台名物」や「サツマイモあん」などの買いたく・食べたくなるような表示がされている。ただ千仏鍾乳洞に入る前よりも、見学後に一服しながら食べる人が多いんだろうな。

 

千仏鍾乳洞の説明板

こちらの看板には千仏鍾乳洞内の断面図がある。左側が入口で真ん中の480m地点「奥の細道」から奥が、足元が水に浸かって進む事になるようだ。基本的には照明設備の無くなる900m地点までが入れるゾーンのようだ。なので片道約1kmの折り返し観光である。

 

 

千仏鍾乳洞の入場チケット

まずは窓口で入場チケットを購入します。こちらのデザインは何とも味のある雰囲気になっていて、「御1名様1枚にて入洞1回限りとす!」と書かれている。「とする!」ではなく、「とす!」という表現が何とも北九州らしく思える。

 

千仏鍾乳洞の説明板-1

この千仏鍾乳洞は1935年(昭和10年)12月24日に、国の天然記念物に指定されたという。鍾乳洞内はこの地図にもあるように真っ直ぐな道ではなく、左右に蛇行した道になっているけど、高低差はあまり無いので鍾乳洞内は簡単に歩く事が出来るようだ。

 

千仏鍾乳洞の説明板-2

昔からある一種の遊び場的な鍾乳洞だったからか、この看板にもあるように色んな名前が付けられている箇所がある。それらの名前が付けられた時代が古いからか、殆ど和風的な名前ばかりでカタカナ表示は殆ど見られない。

 

千仏鍾乳洞でレンタルしているサンダル

チケットを購入して、濡れる場所に来たら靴を脱いで進もうと思っていたけど、入口の係をしていたオバサンに「靴は脱いで、後ろにあるレンタルのサンダルを履いた方がいいよ!」との助言に従い、こちらに置かれていた無料のレンタル用サンダルに履き替える。あまり綺麗なサンダルではないけど、そんなに長時間履く訳でもないし、鍾乳洞奥では手荷物があると進みにくいので手ぶら状態にしておいた方がいいようだ。

チェック

鍾乳洞内で「奥の細道」から奥は足元が水に浸かって、滑り易い所や身をかがんで進まないといけない場所があるので、手荷物があればロッカーに預けて(もしくは車に置いとく)、両手はフリーにしておいた方がベター!

 

千仏鍾乳洞でレンタルしているサンダル-1

こちらは鍾乳洞内の散策を終えた人達が、無造作に履き捨てて行ったサンダルたち。このサンダルたちはここで小休憩して体を乾かし、また次の出番へと繰り出していくのである。

 

千仏鍾乳洞の入口

さてサンダルに履き替え、いつもの常に手ぶらスタイルで鍾乳洞入口へと到着。この入口の雰囲気が鍾乳洞らしさを醸し出していて、どんな光景が待ち受けているかと思うと楽しくて仕方ない瞬間でもある。

 

千仏鍾乳洞の入口-1

なおこの千仏鍾乳洞は途中で足元が水に浸かるが、そんな湧き水の中を歩いて進む鍾乳洞というのも珍しいらしい。それと鍾乳洞内は年中室温は16度前後、水温は14度前後をキープしているので、夏場は絶好の避暑地である。だからか、このクソ暑い盆時期はコロナ禍でありながら多くの観光客がやって来て鍾乳洞内も混雑していた。

 

千仏鍾乳洞の入口-2

こちらは文化庁からの注意が書かれている看板である。こんな内容は当然の事だと思うけど、実際にこういう事を何気なく平気で行う人もいるようなので、世の中は恐ろしい。ただ「鍾乳石を持ち出さない事」とあるけど、ここの売店で普通に鍾乳石を1個300円で販売していた。

鍾乳石を持ち出すのはダメだけど、許可した店が鍾乳石を販売するのはいいんだろうか?!

 

千仏鍾乳洞の入口-3

さて鍾乳洞入口手前には不動明王のような像が、見学者の安全を祈願する為だろうか、置かれているのが見える。普通に鍾乳洞の見学する分には比較的安全な場所だが、途中からは水が出てきて滑り易い所もあるので、油断していたらケガをする可能性も十二分にある。

そう思い、兜の緒を締める気分で気を引き締めて進むとする!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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【九州縦断旅行記】小倉から始まり、別府~熊本~鹿児島~桜島と巡る!
2020年8月の炎天下の時期に訪れた九州。まずは小倉で以前バルト三国旅行で知り合った”エロ坊主オジサン”と再会し、門司港へと連れて行ってもらいます!
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