熊本地震で被災し再建中の熊本城天守閣が近くで見られる有料ゾーン

九州縦断旅:熊本編

 旅行期間:2020年8月中旬

 

地震の爪痕を感じる城

エクストールイン熊本銀座での朝食会場-1

さて迎えた九州旅の6日目の朝は、ここ熊本市内で宿泊したビジネスホテル「エクストールイン:熊本銀座通」で迎えます。このホテルでは無料の朝食が付いていますが、あくまでビジネスホテルで用意されている感じの簡単な朝食の内容となっています。ただコンビニの弁当などとは違い、温かいご飯やお味噌汁も付いてくるので、高望みしない人には問題の無い朝食です。

 

 

 

熊本市内にて

エクストールイン熊本銀座での朝食

普通のホテルでの有料の朝食会場であればいつも写真に収めるのですが、いまいちビジネスホテルの朝食の品揃えが微妙だったのでパスして朝食を食べる事に。後で見返しても分かる位に簡素な朝食を少しだけ食べます。朝からカレーを食べるのも気が乗らなかったけど、エレベーターを降りていきなりカレーの匂いを嗅いでいたので洗脳されるようにカレーを選んでしまっていた。。

 

エクストールイン熊本銀座での朝食会場

この「エクストールイン」というホテルチェーンは、香川県に本店を持つ老舗ホテル運営会社「株式会社 川六」が運営している。高松や熊本に数店舗を展開している「株式会社 川六」は西南戦争が起こった明治10年(1877年)に創業した老舗旅館だったが、一時は経営難に直面し潰れる寸前だったという。しかしそこからビジネスホテルに転換し、「挨拶・掃除・電話」を徹底して改善した結果、宿泊率が急激に向上したという。

からし蓮君
からし蓮君

挨拶はコミュニケーションの基本ばい!

 

 

エクストールイン熊本銀座のフロント

この「エクストールイン熊本銀座通」では”日本全国約35,000の登録宿泊施設の中から、顕著な実績をあげ、高い評価を得られた宿泊施設を表彰する制度”(楽天トラベルHPより引用)という楽天トラベルアワードを8年連続受賞しているという。そんな賞を貰っているというホテルだったから泊まった訳ではなく、単純に高評価と低価格に惹かれて宿泊した訳であったが、フロントのホテルスタッフさんの”挨拶の元気良さ”が他のホテルとは違っていたと感じた。

からし蓮君
からし蓮君

評価の高いホテルは、やっぱり元気良さが違うばい!

同値段のビジネスホテルに泊まるのだったら、またここを選びます!

 

 

上熊本駅近くにある村上蓮根店の地図

そして昨日の夜に食べれなかった熊本名物の辛子蓮根の名店を、観光案内所にあった雑誌で調べてみる。すると上熊本駅に向かう途中に「村上カラシレンコン店」という人気店があるようなので、後で寄り道する事にした。

からし蓮君
からし蓮君

有言実行で必ず辛子蓮根を食べるたい!

 

熊本市内の商店街の景色

さて今日の予定だが、この九州旅で”エロ坊主オジサン”のいる北九州エリアを訪れるのと、去年知り合った鹿児島に住む”西郷どん”というお兄ちゃんに再会するのが目的でもあった。なので九州旅後半は鹿児島を訪れるのであるが、この2020年コロナ禍の背景もあって、かつコロナウイルス感染者が少ない鹿児島で感染者の多い大阪から来る人間に対して警戒感があったようで、残念ながら”西郷どん”より再会を辞退するとの連絡があった。

しかしそれも彼の意思なので尊重するし、また次の機会に会えたら嬉しいし、今回は仕方ないけどね。。

 

熊本市内のくまモンスクエアに置かれていた、くまモンのオブジェ

という事で今日の宿は最終目的地の鹿児島で取っているが夜までに鹿児島入りすればいいので、とりあえず今日も熊本市内を散策する。そして熊本というとやっぱりくまモンという事で、熊本市内の繁華街にある「くまモンスクエア」を訪れる事にした。

 

 

熊本市内のくまモンスクエアはまだ閉まっていた

9時40分頃に訪れたのだがコロナ禍の影響で開店時間が通常よりも遅くなっていた為に、まだ残念ながら閉まっていた。朝は10時からオープンに変更になっていたけど、あと20分程待てば開店する訳だが、この辺りでボケ~~と待っているのも性に合わないのでまた後で時間を作ってやって来る事にして立ち去る事に決める。

 

熊本市内のミハナタクシー

こちらは熊本市内で運営されている「ミハナタクシー」。地方に行くとローカルな銀行など大阪で見られない現地ならではの企業などが見られるけど、こういったタクシーも地方でのみ営業しているローカルな会社。ただ年々人口が減っていっている地方で、かつ人口が多くてバブル期を経験している年配のタクシー運転手さんなどには今は厳しい時代という言葉しか返ってこないイメージがある。

 

熊本市内の繁華街から歩いて熊本城を目指す

さて朝イチのくまモンを見た後は市電の通る通町筋を歩いて、再び熊本のシンボルでも熊本城を目指す。今ではすっかり熊本県が誇る観光名所となっている熊本城だけど、昭和前半には財政難により地震などで傷ついた熊本城の補修さえも満足に出来なかった。なので当時の熊本城保存会の有志達は、”熊本のシンボルである熊本城を後世に残そう!”と熊本市民に寄付を呼び掛けたという。

 

 

熊本市内の路面電車の駅

この市電が走る通町筋は、この熊本市内での一番のメインストリートである。江戸時代には武家屋敷群があって、そこのお侍が城へ出勤していく道だったらしく、今では多くの車や歩行者が行き交う場所となっている。

 

熊本市内の繁華街から歩いて熊本城を目指す-1

この通り通町筋の左右には繫華街が広がっており、この通り沿いには熊本県で唯一の百貨店などもあって、地価が高そうな雰囲気を見せている場所。なおこの通りを東に進むと国の名勝ともなっている水前寺成趣園(水前寺公園とも)がある。

 

熊本市内の繁華街から歩いて熊本城を目指す-2

そして暑い真夏で背中にはリュックを背負っていたのでくまモンスクエアからは市電に乗ろうとも思っていたけど、1日乗り放題のチケットが熊本市内繫華街付近では販売してしなかったので、とりあえず歩きで熊本城へと向かうのであった。

ただ今の時点で汗がビッショリだったけども・・・

 

 

三度の熊本城にて

熊本城の長堀の景色

昨日の午後に熊本市内にやって来てから、早くも3度目の訪問となる熊本城。人によっては「アナタ、城好き?!」とかも言われたけど、ただ単に「熊本市内には熊本城しか見る所がないから・・・」といった答えを思い浮かべてしまう。。

からし蓮君
からし蓮君

失礼な、探せば他にもいい所は沢山あるばい!

 

熊本城近くのマンホール

こちらは熊本市のデザイン・マンホール。2020年は海外旅行へ途中から行けなくなった為に代わりに国内旅行をしたけど、どの地方に行ってもそれぞれの街にはこのようにデザイン・マンホールがあったので、注目してみるとその地域性を表した内容になっていたので結構写真を撮った。実はこんな何気なく足元にあるデザインマンホールは、沖縄県の企業が造り出したのが発祥とされているようだ。

 

 

熊本城の長堀の景色-1

熊本城本丸の外堀のような感じになっているのは、熊本市内を流れる坪井川。綺麗な湧き水が出る源流が多い熊本県、そんな綺麗でミネラル分を含んだ水の流れも単なる飲料水だけではなく、城の防御用に川の流れも変えてしまった人間。

 

熊本城の長堀の看板

今回初めて熊本市内にやって来て熊本城を見たので、坪井川沿いの反対側に見られた囲いも全然気にならなかったけど、川沿いに立てられていたこの看板を見ると元々あの辺りには「長塀」と呼ばれる242mに渡って続く石垣があったようだ。

 

熊本城の崩れた長堀の景色

2016年に起きた熊本地震の事は知っているけど、熊本では明治22年(1889年)にも大きな地震が起こっている。その時にも熊本城内では崩れ落ちた石垣などがあって被害を受けているが、その後に補修工事などが行われているので今尚このように城跡として残っている。今回の地震でも被災した熊本城だけど、長い時間存在しているとそれなりに天災の被害を受ける割合も増えていくけど、その度に補修されて生き残っていくのである。

 

 

熊本城周辺の景観 動画

 

 

加藤清正公の像の後ろ姿

そしてこちらも三度目の加藤清正像。なお今回は正面からの写真は昨日充分に撮ったので、敢えて後ろ姿のみを撮ってみる。長帽子を被った加藤清正の背中には、加藤家の家紋である”蛇の目”の模様が入っているのが見えている。

 

加藤清正公の像の後ろに彫られた文字

そんな後ろ側の片隅には、このように「昭和54年5月」とこの像が造られた日が彫られている。

加藤清正自身は450年程も前の時代に生きた人物であるが、この加藤清正公の銅像は意外とボクと同い年であった。。

 

熊本城の行幸坂入口にあった大きな木

さて再び今日は天守閣を間近から見られる有料ゾーンの見学をする予定だったので、本丸へと向かう。こちら右側に見えている道は手前の橋である行幸橋から続く行幸坂で、明治天皇が熊本城を訪れた時用に車が通れるように幅広く整備された道路。そんな道路の門番のように見える手前の大きいクスノキは、樹齢何年かは分からないけどかなり古そうな位に大きかった。

 

 

熊本城敷地内にある無料コインロッカー

昨日宿泊したホテルはチェックアウトしていたので、この時はまだ背中に荷物が詰まったリュックサックを背負っていた。ただ手ぶらで歩き回るのが好きで、かつ夏場だったので背中にリュックサックを背負っているとその間に凄く汗をかきやすいので、熊本城入口の桜の馬場にあった無料のコインロッカーに荷物を預ける。

ここが無料なのはとても親切な感じに思えました!

からし蓮君
からし蓮君

快適に熊本城を見学して欲しいという熊本市の優しさが表れているばい!

 

熊本城本丸近くの有料ゾーンへ入れるチケット

熊本城入口の桜の馬場で有料ゾーンのチケットを購入する。この2020年のコロナ禍の影響で、日本各地の観光施設では入館時に名前・住所・電話番号などを用意された用紙に書く必要が多かった。その用紙に記入して、熊本城の本丸を近くから見れる有料ゾーンへの立ち入りチケットは熊本城単独だと500円で、この桜の馬場にある熊本城の資料館の「わくわく座」込みだと+100円の600円。という事でお勉強も兼ねて600円を支払った。

 

熊本城の桜の馬場の景色

こちらはそんな桜の馬場という、お土産屋さんなどが集まった熊本城の受付のような場所。この時は午前10時過ぎだったけど、暑い真夏だったのでそんなに人影は見られなかった。

 

熊本城本丸へと繋がる行幸坂を進む-1

さてこちらは昨日も通った熊本城の本丸へと繋がる道。右側にあった行幸坂は今は通行止めになっているので、南側から天守閣近くへ向かうにはこの道を通るしかない。

 

熊本城本丸へと繋がる行幸坂を進む

その階段を登った先で熊本城の係員の方が誘導してくれて、天守閣が近くで見れる有料ゾーンの入口へと向かう。昨日はここで反対側に向かったけど、今日は既に入場チケットを購入しているので、悠々と進むのであった。

 

熊本城本丸へと繋がる行幸坂を進むと途中に見えた、崩れた石垣

そして本丸近くへと進んで行くと、その目の前にはこのように4年前の熊本地震で崩れた”痛々しい石垣”の様子が見えてくる。城の石垣が崩れるという光景は今までにあまり目にした事がないだけに、なんとも悲痛な景色であった。更なる倒壊を防ぐ為に応急処置的にこのようにギブス代わりに金網が覆いかぶされていた。

 

熊本城本丸へと繋がる行幸坂を進む-2

4年前の地震前までは何気なく入れて熊本城の天守閣が見えるのが当然だったこの場所も、今では柵や金網で閉じ込められた石垣などの景色となってしまっている。

まあこんな景色もなかなか見られるものではないし、こういった天災の痕もしっかり見ておく必要があるし!

からし蓮君
からし蓮君

痛々しい傷口からは、目を背けたらいかんばい!

 

熊本城本丸近くの有料ゾーン近くから眺める

昨日はこの有料ゾーン(この時点ではまだ有料区域ではないが・・)を歩いてなくて、外側から本丸を眺めていただけなので、このような本丸内の石垣や建物などを間近に見れたので、思わず足を止めて見てしまった。

 

 

 

熊本城の有料見学ゾーンへと入る

熊本城本丸近くの有料ゾーンの地図

今(2020年8月時点)で熊本城の天守閣には立ち入りが禁止となっているが、その代わりにと歩道橋が本丸内に設置されていて、倒壊の恐れや倒壊している石垣に干渉されずに天守閣やその他の建物などを眺める事が出来る観光用ルートの案内板。

 

熊本城本丸近くの有料ゾーンの橋

この2020年6月1日からは”熊本城特別公開第2弾”となって、今までは入れなかった本丸の南側に地上6mの歩道橋が造られていて、そこから天守閣を見たりそれ以外の櫓などを間近に見る事が出来るようになったそうだ。元々は4月29日から公開予定であったが、コロナウイルス騒動の影響もあって先延ばしになったみたい。

 

 

熊本城本丸近くの有料ゾーンの階段を登る

ただこの真夏の8月中旬にこの有料ルートを見学すると、それは「暑さとの戦いである」と言っても過言ではなかった。というのもこの橋の上ルートではその直射日光を遮る屋根がないので、モロに太陽光が当たるからだ。

 

熊本城本丸近くの有料ゾーンに入る

ただそれでもこの熊本城までやって来たら、そんな暑さに負けて天守閣を近くで見ない訳にはいかないので、暑さを受け止めて進むのである。なお通路には係員が立っていて、通路に所々設置されているパラソル傘の下にいたけど、さすがに皆さん暑そうだった。

そんな暑さの中でも係員に喋りかけると、熊本城について色々と教えてくれました!

からし蓮君
からし蓮君

熊本人は暑さなどには負けんバイ!

 

熊本城本丸近くの有料ゾーンに入って見える景色

そんな炎天下の暑さと共に遮るものの無い太陽の直射日光を受けつつ特別通路を進んで行くと、ガタガタになって金網が被せられた熊本城本丸の景色が見えてくる。こちら手前に見えている建物の「数奇屋丸二階櫓」は茶会や能などが行われていた会場で、平成元年(1989年)に復元された。地震前まではこの建物内は見学可能であったが、今は勿論立ち入りも禁止だし、近くまでも立ち寄れなくなってしまっている。

 

 

 

熊本城本丸の有料ゾーンの景観 動画

 

 

熊本城本丸近くの有料ゾーンから崩れた石垣とその上に残る櫓を見る

こちらは先程見た「数奇屋丸二階櫓」を、南側から正面に眺めた景色である。幸いにも一部の石垣が崩れただけで全壊には至らなかった点ではマシだったかもしれない。ただ石垣が崩れた辺りの場所は、建物も歪んでおり、亀裂も見えている。なお、この西側すぐ横には昔は5階櫓が造られていて城内への侵入者を攻撃する建物であったが、熊本城の建物の中でも真っ先に撤去されてしまったので、その建物の遺構は殆ど明治時代の写真にも残っていないそうだ。

 

 

熊本城本丸近くの有料ゾーンから崩れた石垣と天守閣を眺める

そんな通路を進んで行くと、今度は”歯の詰め物”を被せたように見える石垣の先に天守閣が見えてくる。このような光景に熊本地震の被害の大きさと、その傷跡の痛々しさを体感するけど、これもまた今ならではの景色である。この熊本城は20年掛けた修復中なので、いつかはこの辺りも元通りに修復される時が来る。だからこのような崩れている姿は逆に今でしか見れない光景なのかもしれない。

 

熊本城本丸近くの有料ゾーンから天守閣を眺める

さて天守閣がよく見える場所に差し掛かる。暑いのはどうしようもないので無視する事にして、ひたすらに熊本城本丸の姿を目に焼き付ける。

正確には写真に残しているので、あまり記憶には残らないのです・・・

からし蓮君
からし蓮君

写真でもいいから、このような熊本城を覚えとくんばい!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 旅行ブログ 世界遺産へ

↓↓↓↓九州縦断旅行記:初回↓↓

【九州縦断旅行記】小倉から始まり、別府~熊本~鹿児島~桜島と巡る!
2020年8月の炎天下の時期に訪れた九州。まずは小倉で以前バルト三国旅行で知り合った”エロ坊主オジサン”と再会し、門司港へと連れて行ってもらいます!
タイトルとURLをコピーしました