【愛媛旅行記③】道後温泉本館を足湯に浸かって眺めれる「空の散歩道」

愛媛/松山旅行記③

 旅行期間:2020年9月23日~26日

 

保存修理工事中の道後温泉本館

道後温泉本館の正面

こちらの建物は日本国内でも歴史的に古い起源を持つ「道後温泉」の本館。この建物は明治時代に建設されてから約100年以上が経過している為に、耐震補強なども含めた保存修理工事中の真っ最中。約6年間に渡って続く工事の途中であった。

 

道後温泉の「空の散歩道」に向かう登り道

そんな保存修理工事中の道後温泉本館内の温泉自体は、工事するエリアを段階的に分けて行っている為に、限定的にであるが入浴する事が出来る。そんな歴史的な温泉に入浴する前に事前情報を入手していた、高台から道後温泉本館を見下ろせるスポットに向かう。そこは道後温泉本館から南側の道路を渡って、こちらの坂道を登っていった場所に造られているそうだ。

 

道後温泉の「空の散歩道」に向かう登り道を上がる

高台と言ってもそんなに高い場所に造られている場所ではないので、徒歩でも簡単に登れる場所。ここは道後温泉街の駐車場ともなっている場所で、その景色スポットが合わせて併設されているようだ。

 

 

足湯が併設された「空の散歩道」

道後温泉の「空の散歩道」に到着

こちらは「空の散歩道」という名前が付けられている施設であるが、無料で足湯などが体験出来て、ベンチなどもあってのんびりと過ごす事が出来る場所として造られている写真スポットでもある。

 

 

道後温泉の「空の散歩道」の入口

この「空の散歩道」という場所は2019年1月にリニューアルされており、まだ比較的新しいのでとても清潔感溢れていて、綺麗な場所だった。それとこのように緑がふんだんに植えられているので、喉かな雰囲気が漂う場所でもあった。

 

道後温泉の「空の散歩道」の入口付近にある、俳句の入った記念碑

そしてこの空の散歩道周辺には松山市が誇る俳聖である正岡子規の呼んだ俳句が彫られている記念碑が、所々に設置されていた。正岡子規という名前はとても有名なので勿論知ってはいたが、松山市ではこれだけ正岡子規が尊敬されている人物として崇められているとは全然予想していなかった。

 

道後温泉の「空の散歩道」

この「空の散歩道」はまだリニューアルされてから時間がそんなに経ってないので綺麗な場所で、かつ道後温泉本館を見下ろせる写真スポットながら、ここの存在を知らない観光客の人も多いので、意外とあまり人がやって来ない穴場スポットでもあった。

 

道後温泉の「空の散歩道」で足湯に浸かる人達

ここの「空の散歩道」に造られている足湯には、大学生のような団体が先客として浸かっていた。この足湯は8~10人程が同時に浸かれるスペースとなっていたけど、この時は短パンを履いてなくてタオルも持っていなかったので、眺めているだけにしてみた。。

鯛五郎丸
鯛五郎丸

無料の足湯に入らないと勿体無いタイ~~!

 

道後温泉の「空の散歩道」から見える道後温泉本館

この「空の散歩道」は道後温泉本館の保存修理工事中に合わせてリニューアルされた事もあって、このように道後温泉本館の形がプリントされたガラス版が設置されていて、このように囲いで覆われている道後温泉本館の本来のイメージを可視化できるようになっていた。

 

道後温泉の「空の散歩道」から見える景色

この道後温泉本館周辺は高台になっている場所が多くて、旅館やホテルなどが周辺に造られているのが見える。大昔から栄えてきた温泉街ではあるが、旅館やホテルの数は全盛期と比べるとだいぶ減っているという。そのような観光業の減少に危機感を持っている松山市では、積極的に観光資源である道後温泉街の改善に取り組んでいるそうだ。

 

 

道後温泉の「空の散歩道」から見える、改装中の道後温泉本館

この道後温泉本館は保存修理工事中ではあるが、このように「道後REBORNプロジェクト」という工事中ではありながらもやって来る観光客を楽しませる取り組みが行われている。生まれ変わる道後温泉という意味合いを含めた「道後REBORNプロジェクト」では、手塚治虫が生み出した「火の鳥」とタイアップしている。

 

 

道後温泉の「空の散歩道」から見える、道後温泉街

こちらは「空の散歩道」から眺める、道後商店街やその周辺の景色。なおここからは今回宿泊するホテル【ホテル道後やや】も少し見えている。なお全然知らなかったけど、この道後温泉街の西側には歓楽街や風俗街もあって、昔ながらの観光地だけあってそういった場所がちゃんと用意されている事に少々驚いたのであった。。

 

 

空の散歩道から眺める道後温泉街の景観 動画

 

 

道後温泉の「空の散歩道」にある俳句の記念碑

寺やある 夕山紅葉 木魚打つ

by   正岡子規

こちらも正岡子規が残した俳句が彫られた記念碑が、設置されていた。

 

 

道後温泉の「空の散歩道」にある俳句のパネル

こちらは「空の散歩」の西側壁に描かれていた、2019年12月20日~~2021年2月28日までの期間限定で展示されていた『ラブレター 〜愛を繋ぐ、愛で紡ぐ道後めぐり〜』というイベント展示に関するもの。こちらの言葉は正岡子規のものではなくて、その正岡子規の弟子であり、愛媛に関係する偉人でもある夏目漱石がその奥さんに捧げた言葉だそうだ。

 

 

改装工事中の道後温泉本館

このように道後温泉本館を良い感じに見下ろせる写真スポットでもある「空の散歩道」なので、出来れば道後温泉を始めて訪れる人は事前に場所をチェックして訪れておきたい場所である。

 

道後温泉の「空の散歩道」にある俳句の記念碑1

掛茶屋や 頭にさはる 藤の花 

by 正岡子規

こちらも正岡子規の俳句が彫られた記念碑が設置されていて、まさに松山市は正岡子規ワールドがそこら中に溢れているという印象を受ける。

 

道後温泉の「空の散歩道」の駐車場

こちらは「空の散歩道」の駐車場に止まっていた、何とも派手なデザインが施された赤いボディーの車。個人が所有するような車ではなくて、恐らく道後温泉に関わる自治体などの関連会社が所有する車のように見える。

 

道後温泉の「空の散歩道」の駐車場に止まっていた宣伝車

この赤い車の側面には手塚治虫の火の鳥までペイントされていて、「道後REBORNプロジェクト」の宣伝カーといった所だろう。しかしこの時は街中を走り回ってPR活動はせずに、この駐車場に静かに置かれているだけだった。。

 

道後温泉の「空の散歩道」にあった胸像

そんな空の散歩道にある駐車場の脇には、こちらの胸像があまり目立たないながらも設置されていた。ただこの像にはあまり興味をそそられなかったので、結局誰の像かまでは分からなかった。。

 

 

道後温泉の「空の散歩道」から見える、改装中の道後温泉本館1

この道後温泉本館の保存修理工事中「道後REBORNプロジェクト」には、約26億円という多額の工事費用がつぎ込まれている。これほどの多額な工事費用になるのは、なるべく約125年前に建てられた建物の部材をそのまま修理して使う事が前提となっている為でもある。

 

道後温泉本館周辺にあった記念碑

夏目漱石は東京都生まれでそのまま東京で育った人物であるが、松山に由縁があるという。現在の東京大学である、当時の帝国大学を卒業した夏目漱石はそのまま東京の高校で英語の教師をしていた。しかし精神的にも肉体的にも病んだ時期があって、それもあって松山の中学(現在の高校)に移って英語教師として数年間拠点を置いていたのである。

 

道後温泉本館の外観

この道後温泉は楽天トラベルが開催している”女一人旅におすすめの温泉地ランキング”で、5年連続1位になった事もあるという心身共に癒しを求めている人に最適な旅行先かもしれない。

ただ女子1人旅で来ている人が、必ずしも傷心している訳ではないのですが・・・

 

道後温泉本館の外観1

現在の道後温泉本館の建物は1890年にこの道後湯之町の町長に任命された伊佐庭如矢(いさにわ ゆきや)という人物が、「100年後にも他に真似できない建物を造る!」と周囲の反対を押し切ってまで造らせた建物。当時は財政難もあって計画に反対する意見が多かったそうだが、今となってはそんな決意を貫いた町長の存在があってこその道後温泉となっている。

 

道後温泉本館の歴史が書かれているパネル

この道後温泉という温泉は約3000年前に起源を持っているらしいけど、当然ながらその建物は老朽化もあって何回も建て直されている。また道後湯之町の町長となった伊佐庭如矢はこの道後温泉本館以外にも、取り壊される予定だった松山城を救い、松山市内から道後温泉までを結ぶ鉄道を引き入れたりと今となっては輝かしい業績を残している偉人でもある。

 

道後温泉本館の外観に飾られている絵

この道後温泉では”白鷺伝説”と言われる、大昔にこの土地から湧き出る温泉に浸かって足を癒して飛び立った白鷺を見た人々が、自分達も真似て温泉に浸かって体を癒したという逸話が残っている。その逸話に手塚治虫の「火の鳥」をコラボさせて、工事中の道後温泉本館をも楽しませようという取り組みの「道後REBORNプロジェクト」。

 

道後温泉本館の外観に飾られている絵1

手塚治虫の代表作でもある『火の鳥』だけど、今の若い子達には見た事もない時代のものだけに、どちらかというとある程度の年齢を重ねた世代向けのコラボみたいに感じる。ちなみにボクの世代でもこの『火の鳥』なんて、実際に漫画を見た事のある人は殆どいないだろう。

 

道後温泉本館の外観に飾られている絵2

『火の鳥』であるフェニックスはこの手塚治虫の作品よりも、聖闘士星矢のフェニックス一輝の方がボクらの世代にはピンとくる。いくら偉大な作品でもなかなかそういったジェネレーション・ギャップの壁があるので、色んな年代に通用する漫画キャラクターという存在も数える程しかいない。

 

道後温泉本館の現在の入口付近

こちらは道後温泉本館の保存修理工事中に限り、限定的な入口となっている北側。工事中でも1階の温泉が使用できるので、道後温泉本館の温泉に浸かりたい人はこちらの入口から中に進めばいい。

 

道後温泉本館の外観

道後湯之町の町長だった伊佐庭如矢氏が100年後にも真似されないような建物を目指して造らせた道後温泉本館は、今は更にこれから先の時代へと維持できるような建物に生まれ変わる為の工事中であった。

鯛五郎丸
鯛五郎丸

更に100年後にも真似できないような建物となるタイ!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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