亀老山展望公園の坂道を自転車で登るには、藻塩アイスという餌が必要【愛媛旅行記㉙】

愛媛県/松山旅行記㉙

 旅行期間:2020年9月23日~26日

 

希望を生み出すアイス!

しまなみ海道サイクリング旅も後半戦に突入しているが、瀬戸内海にある大島の南東側で重要な分岐点に今対峙している。というのもこの帰り道にこれ以上寄り道してしまうともう今治城の天守閣に入れる時間を過ぎてしまうけど、この先にある「亀老山展望公園」では山の上から来島海峡に架かる全長約4kmの来島海峡大橋を見れる絶景スポットなので、とても行きたい所。

 

という事で少し悩んだけど、今治城は朝に立ち寄って城の雰囲気を感じれたので、ここは天守閣内での勉強よりも瀬戸内海の絶景スポットに行く事に決める。

 

そしてそんな絶景スポットである亀老山展望公園へ向かう道は、このように2つの選択肢となっている。より安全に進む事を考えるのであれば右側の道に行けばその内に国道に出るけど、左側の外周道はさっきの案内板にあったように「道悪し・・」と書かれていたし。。

 

 

外周道路を選んで進む!

そんな分岐点は瀬戸内海の島を今巡っているので、やっぱり海の景色を見ながら進める外周道を選択する。あとは「道悪し・・」と書かれていただけに、どんな状態が悪い道になるかが楽しみな所である。

不安に思うのではなく逆に楽しく思うと、それだけで体が軽くなるような感じがします!

 

ここは瀬戸内海の島で大島という愛媛県に属する島。やっぱり瀬戸内海の島をサイクリングする際は、島の真ん中を縦断する道を進むよりも、外周道路の海が見える道を風を切りながら進む方が数段気持ちがいい。

 

そして進んで行くと道が細くなってきて、道端には雑草が生い茂っているのが見えてくる。このような雑草も定期的に刈っていかないと、気が付けばあっと言う間にボーボー状態になる。

 

「道悪し・・」と書いてあったものの、このように基本コンクリートの道路となっていたので問題なかったけど、そこそこにアップダウンが続くのでそろそろ体力的にも限界地点が近づいてきていた。

 

しかしもう少し先に進んで行くと、このようにまだ出来てから真新しいように見えるガードレールと道路が見えてくる。ただこの外周道路は全然すれ違う人や車が居なかったけど、そんな通る人が少ない道でもこのようにお金を掛けて整備をしないといけないのか。

 

普段は全然自転車に乗らないのもあって、ちょっと坂道が続くとペダルがとても重たくなって、結局自転車を押している時間の方が長くなってくる。レンタルしたロードバイクは24段変速ギアが取り付けられているが、それらを切り替えて軽いギアにしても全然ペダルが漕げなくなってくる。。

 

するとちょっと下り坂となって進んで行くと民家が見えてくるけど、ここでも全然ひと気が感じられない。だけど空き家っぽくも見えないから、一応誰かは住んでいるのだろうが外に居ないだけかな?!

 

この外周道路は本当に全然人や車に遭遇しなかったけど、ここでやっと電線工事中の作業車とすれ違う。久々に見かけた人間だったけど、挨拶してもあまり反応が無かったのでひょっとしたら人形だったのかもしれない。。

 

こちらの大島の南東側外周道路は正確には「愛媛県道337号:名駒友浦線」という名前が付けられていて、午前中に通った島の反対側(北西側)の道路「愛媛県道49号大島環状線」と繋がっており、それで環状線のようにこの大島外周を一周する道となっている。

 

 

普段自転車に乗らない人がレンタサイクルで6時間ほど走る場合は、なるべく坂が少ないコースを選んだ方がいい。もしくはレンタサイクル屋さんでも電動アシスト付き自転車を借りれる所もあるけど、個人的にはそれは”パンドラの箱”だと思っている。

 

電動アシスト付き自転車はエレベーターやエスカレーターのように体にとっては負担が無くて楽に移動できるけど、一度それを使ってしまうとその楽さに依存しやすい。すると毎回それを使うと体への負担が少なくなるが、逆に体本来の動きに使われる筋肉量が減ってしまう。なので便利な道具に頼れば頼る程に、体の筋力が落ちて自力では動けなくなってしまうのだ。

 

亀老山展望公園へと坂道を進む!

そしてやっと「亀老山展望公園」の入口に到達する。しかしこの亀老山展望公園は来島海峡大橋などが見える高台にあるので、当然この亀老山頂上付近に展望台が作られている。という事なのでここはあくまでも亀老山展望公園の登山道入り口のような場所で、ここから絶景が今見える訳ではない。。

 

【亀老山展望公園】

住所:愛媛県今治市吉海町南浦487番地4
営業時間: 24時間入園自由(年中無休) ※入場無料
電話番号:0897-84-2111

 

 

という事で勿論ここからもまだまだ登り坂が待ち受けているという事。なお亀老山展望公園へと登っていく道は右側の綺麗に舗装されている道で、間違って左側の道に行くと山道になるのでご注意ください。

 

こちらの看板によると、この亀老山展望公園へと登る道は「林道:亀老山線」で、目的の展望台は標高約300mの場所にあり、ここから約2.8kmの道のりが待ち受けているようだ。

 

これから約2.8kmの登り坂が待ち受けている訳だけど、ここまで来たらこの道を進むしか選択肢はない。もし体力的に不安だと言って引き返したら、今後は素晴らしい絶景を見る機会が大幅に減る事だろう。

 

「何としても登り切る!」と強く決意をして、坂道を登っていく。初めの方は騙し騙し自転車をちょっと押して体力が回復したら、また自転車に乗って坂道を漕いで登っていたが、段々とその作戦は通じなくなってくる。。

 

 

そしてこの坂道を登っていると、島の中なので残念ながら綺麗な瀬戸内海の景色が見れないけど、代わりに大島の雄大な自然が見える。

 

この亀老山展望公園はしまなみ海道の中でも絶景スポットとして人気がある場所なので、同じように自転車でやって来ている人は全く見かけないけど、車はそこそこに上り下りしていた。

 

そして登り道の中間地点付近には、このように「村上義弘公墓:入口」という看板が立っていた。この村上義弘という人物は、1300年代に活躍した能島村上家の祖先とされていて、村上水軍が海賊と呼ばれるような水軍能力に長けていた人物だという。

 

いつもだったらこのような看板を見るとその方向に行きたくなってしまうけど、この時は自転車を押しながら長い長い坂道を頑張って登っている途中なので、こちらの山道散策は諦める事にする。ただこのお墓への道はこのようにコンクリートが敷き詰められているので、それなりに整備されている印象を受ける。

 

約10分程経つともう殆ど自転車に乗って坂道を漕いで上がる事は出来ずに、ほぼ自転車を押して登るだけとなっていた。あと半分以上はまだ登らないといけないのでいっその事、荷物となっている自転車をこの辺りに置いて、手ぶらで上に上がる案も考えた。しかし上から降りて帰る時に自転車があると、この坂道を利用して颯爽に下る事が出来る。なのでそれをしたいがために、何とか頑張って自転車と共に頂上を目指す。

 

すると約半分の場所で道端にこのような「頑張れ!!あと1.5km おいしい藻塩アイスが待ってるよ。」という看板が見えてくる。

先が見えない道だけど、こうやって残り距離が分かれば何とか力が出てきます!

 

そして約6分かけて500m進むと、次は「頑張れ!!あと1km おいしい藻塩アイスが待ってるよ。」という看板が目に入る。しかしこの時点で体からは汗が噴き出して、体は大きく息をしてしまっている。しかし足は何とか前に進むので、この頂上で待っているという”藻塩アイス”を目標に進む事にする。

 

こっちは坂道をひたすらに自転車を押しながら登っているのに、横の道を次々と車が楽そうに通り過ぎていく。せめて1台くらい、「もし良かったら、頂上まで乗りませんか?!」と声を掛けてくれれば嬉しいのであるが、そんな優しい人間はこの世には1人もいなかった。。

 

 

そしてやっと「頑張れ!!あと0.5km おいしい藻塩アイスが待ってるよ。」という看板が見えてくる。さっきの残り1kmは全然嬉しくなかったけど、この0.5kmはもう頂上が近い事を実感できるので、俄然踏み出す足に力が増してくる。

「藻塩アイス、藻塩アイス!」と1人で連呼して、自分を鼓舞して登りました!

 

そして残り500mを切ると、このように登り道からの景色もだいぶ開けてきて、遠くまで見渡せるようになってきた。やっぱり何も変わらない景色の中をひたすらに登り続けるよりも、こうやってだいぶ上に登って来た実感を感じるだけで、体内に走る力の動きが俄然変わってくる。

 

この愛媛県旅行の前月に鹿児島県で開聞岳を登山したけど、やっぱり車などで簡単に頂上に登って見る景色よりも、自分の体を頑張って動かして見る景色とは、その感動レベルが全然違ってくる。

 

そういう意味ではボクが自転車を押している横をバンバン快適に登っていく自動車に乗って訪れる観光客達は、快適に頂上に登れる反面、大事な感動を失っている訳だ。

 

そして頂上が近づき、上の方から人の声が聞こえてくる。しかし頂上の展望台まで行かなくても、この登り道の途中からでも充分に素晴らしい景色が待ち受けていた。

 

こうやって眺めると頑張って自転車を押しながら坂道を登って来た甲斐がある。このような素晴らしい景色を見ると、ここまで登って来た疲れがあっという間にブッ飛ぶ。

あとは”藻塩アイス”を味わうだけです!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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