愛媛県が誇る柑橘系が多彩に植わる「二之丸史跡庭園」【愛媛旅行記⑭】

愛媛/松山旅行記⑭

 旅行期間:2020年9月23日~26日

 

柑橘類が植えられた庭園

「二之丸史跡庭園」の”恋人の聖地”モニュメント脇に見える景色

ここは松山城で藩主達が暮らしていたという二ノ丸にあった「二之丸史跡庭園」。松山城本丸は奥に見える小高い勝山の上に造られているけど、普段藩主が暮らしていたのはあんな不便な天守ではなくて、このように平地に造られていた二ノ丸や三ノ丸といった場所であったという。

 

「二之丸史跡庭園」の”恋人の聖地”モニュメント

この「二之丸史跡庭園」は”恋人の聖地”とも呼ばれている場所らしく、昔捕虜として連れて来られたロシア人にその世話をする日本人女性が恋した事や、この日本庭園で結婚記念写真を撮るスポットともなっている事からこう名付けられているそうだ。

 

「二之丸史跡庭園」の案内

こちらはこの庭園内の見取り図で、二ノ丸や三ノ丸という藩主が暮らしていた場所としては、珍しく水路が小まめに造られていたそうだ。だからここの建物には雨樋などが無くて、その代わりにこの水路が降った雨を流す役割になっていたとか。

 

 

庭園内をお散歩!

「二之丸史跡庭園」内の景観

という事でコンクリート造り部分も見える庭園だが、敷地内にはこのように水が豊富に流されているので、晩夏なこの時期でも心地よい気温と雰囲気になっている場所でもあった。

 

「二之丸史跡庭園」内の景観1

ここは藩主やその家族が暮らしていた場所とされているが、焼失してしまい廃墟となっていた場所を平成に入ってから復元したもの。なので全く昔のままの雰囲気を復元している訳ではなくて、このように水路などが現代風にコンクリート造りとなっている。

 

 

「二之丸史跡庭園」の景色 動画

 

 

「二之丸史跡庭園」内に生える松

でも端っこの方に行くとそんなコンクリート造りばかりではなくて、このように昔の日本庭園のように岩などが池に置かれている景色も見えるし、松が特徴的な松山市だけにこのように綺麗に青々とした松も見えている。

 

「二之丸史跡庭園」内の砂利

このようにコンクリート造りの敷地だと敷地内に植えられている木々が目立って見えるので、下手に地面が土で造られているよりも植物が強調される感じもする。

 

「二之丸史跡庭園」内に生える松1

こちらに植えられているのは「アカマツ」で、日本国内ではよく見られる松。日本人にとっては昔からよく目にしていたもので、またこういった日本庭園などには必ずといっていい程に植えられている日本人に人気な木である。

 

「二之丸史跡庭園」内に生える柑橘系の木

こちらに植えられているのはミカン系の柑橘類である「じゃばら」の木。この「じゃばら」は和歌山県東牟婁郡北山村が原産地とされていて、北山村が村興しとしてこのじゃばらを全国に売り込んでいる影響もあって、ここに植えられていたのかもしれない。

 

「二之丸史跡庭園」内の景色

よ~~く見るとこのじゃばらのように、この庭園内には色んな所に柑橘系の植物が植えられている。

ただしこの柑橘系の実はこの庭園が管理しているものなので、勝手に採取はしないように。欲しい人は庭園入口にここで獲れた柑橘類が置かれている場合があるので、そこでもらうように。

 

「二之丸史跡庭園」内の池

端っこまで来ると日本庭園っぽい池が見えてくるけど、ここでは錦鯉のような大きな魚は目撃出来なかった。そしてこの池はそこまで水も綺麗な感じでもなかったし。。

 

 

「二之丸史跡庭園」内で食べる酢橘

そしてここで入口で貰った酢橘を味わう事にした。人によってはこのような酸っぱいものだけを単独で食べるという行為は考えられないというが、ボクは酸っぱいレモンとかも大好きでそれだけで食べれる人間。

だからこの酢橘も当然のように、単体で食べます!

鯛五郎丸
鯛五郎丸

なんで人間はこんな酸っぱいのを食べれるのタイ?!

 

「二之丸史跡庭園」内の道

さてこの池の奥には岩を伝って進めるようになっているので、ちょっと庭園内を探検してみる事にする。せっかく200円払って園内を見学しているので、最低限に元は取りたいという気持ちもあるし。

 

「二之丸史跡庭園」内の石道

このような池に設置されている飛び石の上を軽快に跳ねて進んで行く。さすがにこの飛び石を踏み外して・・・というアクシデントは起きないし、周りに誰もいない所でそんなアクシデントを起こしても笑いも取れなくて、ただ虚しいだけだし。。

 

 

「二之丸史跡庭園」の景色 動画2

 

 

「二之丸史跡庭園」の奥へと進む

そんな川のようにもなっている池の飛び石を渡っていくと、上に登る道と横に進んで行く道がある。横に進んで行く道の先には、このように建物が見えている。

 

「二之丸史跡庭園」の奥へと進む1

しかしこういった際にボクが選ぶ道は、このように先がどこに繋がっている分からない登り道。こういった登り道を見ると不安になる人もいるかもしれないけど、ボクからしたらワクワク感を感じてしまう道。

というのも上に登れば登る程に、必ず見晴らしのいい景色が待ち受けているからだ!

 

「二之丸史跡庭園」の奥へと進むと見える勝山亭

そんな登り道を進んで行くと、程なくしてここでも建物が見えてくる。それにしてもこの訪問時は周囲に全然ひと気がなくて、閉園間近だったのも影響していたかもしれない。

 

 

高台にある「勝山亭」にて

「二之丸史跡庭園」の奥へと進むと見える勝山亭の建物

この高台に造られている建物は「勝山亭」と名付けられていて、この「勝山」というのは今の松山城本丸が造られている標高120m程の山の名前。

 

「二之丸史跡庭園」の奥へと進むと見える勝山亭の景色

ただこの建物も有料レンタルスペースとはなっていて、午前中レンタル(9~12時まで)は1,500円、午後のレンタル(12~16時半まで)は2,500円という値段設定になっている。ただ冷房などを付ける際には別料金になるようだが。。

 

 

「二之丸史跡庭園」の奥へと進むと見える勝山亭から見える景色

この「勝山亭」は二之丸史跡庭園の中でも一番の高台に造られているので、このように建物前からは庭園内を一望する事が出来る。このように高い所に登るのはちょっとシンドイけども、上まで頑張って登るとご褒美のように思える景観が待ち受けているのである。

 

「二之丸史跡庭園」内を散策

そんな高台からの景色を眺めた後は下に降りてみる。勝手な妄想で「ここで着物姿の美人と出会えないかな・・・?!」と思いながら散策していても、そんな女性に出会える可能性はほぼ0%・・・。なのでこのように景色を見て楽しむしかないようようだ。。

 

「二之丸史跡庭園」内を散策1

着物姿の美人女性も見たいけど、やっぱりこのような緑と水が溢れて穏やかな場所は心を落ち着かせてくれる。そういう意味では昔からの日本人も愛したこのような景色を見れるだけでも、充分に幸せな事なのであろう。

 

「二之丸史跡庭園」内を散策2

そして下に降りて先程チラっと見えていた建物の方向へ進む。こちらは「観恒亭(かんこうてい)」と呼ばれる建物で、この庭園内の有料レンタルスペースとしては一番広い建物だけあって、料金も一番上の設定となっている。

 

「二之丸史跡庭園」内の景観

このように昔ながらの日本庭園といった雰囲気ではないけど、平成時代に造られた庭園だけあって昔の雰囲気を継承しつつ新しい時代との融合を目指して造られたのであろう。なおこの辺りに植えられているのは柑橘系の木々が目立つ。

 

「二之丸史跡庭園」内の建物

こちらの建物は平成になってから造られたものなので、そこまで古い建物ではない。昔は冷暖房のエアコンなんて無かったのであるが、現代人は冷暖房が備えられているのが常識となっているので、このような場所に造られている建物にもエアコンが設置されている(ただしエアコンを動かすと追加料金発生)。

 

 

「二之丸史跡庭園」内の様子

現代の女性は着物を着る機会が殆ど無くなっているけど、このような雰囲気の場所であればタンスの中に眠っている着物を着て訪れる事が出来る数少ない場所。だからここのレンタルスペースを借りて、たまには着物を披露しあう人達もいるという事でレンタルスペースとして貸し出しているのであろう。

 

「二之丸史跡庭園」内の様子1

こちら山の斜面に見えているのは「登り石垣」という、山の斜面を登って攻めて来る敵兵を遮る為に造られている石垣である。石垣と言うと建物周辺を守るものだが、ここ松山城ではこのように本丸だけではなくて、その麓にも二重になって石垣が造られて堅固な城となっていた。

 

「二之丸史跡庭園」内の庭

この庭園の1/4ぐらいは「柑橘・草花園」と呼ばれる柑橘類が植えられている場所となっていて、まだ黄色くは無くて青っぽい皮の色をした柑橘類の実が見えている。この四国でも愛媛県は温暖な気候を活かして、みかんなどが昔から有名な地域となっている。

 

「二之丸史跡庭園」内の井戸

こちらのため池のようにも見える箇所は「大井戸遺構」で、18m×13m×深さ9mという石積みの井戸となっていた場所。昔は木造の建物ばかりだったので火事が頻繁に起きていた為に、このような水を保持しておける場所が二ノ丸内に造られていたようだ。

 

「二之丸史跡庭園」内の井戸の説明

この案内板にも描かれているように、この大井戸の中に柱が縦横に建てられており、大井戸にせり出すようにしてその上に建物が造られていたという。昔から水は人類にとってはとても大事な物だったので、このようにして二ノ丸内でも管理されていたのであろう。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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