愛媛/松山旅行記②
旅行期間:2020年9月23日~26日
道後温泉の商店街を進む!
ここは愛媛県を代表する観光地として、また日本でも最古の部類に入る歴史的な温泉である「道後温泉」。そんな道後温泉のホテルに3連泊する3泊4日の旅です。まずは飛行機で松山空港に到着して、ここ松山市内にある道後温泉までは空港から出ているシャトルバスで移動してきました。
そして伊予鉄「道後温泉駅」前からアーケードが出来ている商店街がある。この商店街は「道後商店街(道後ハイカラ通り)」と呼ばれており、今ではお土産物屋さんや飲食店などが軒を揃える通りとなっている。
まずはそんな道後商店街の入口にあった道後観光案内所へと入って、松山市内の観光名所や穴場などを紹介するパンフレットを探します。するとこのような『温泉むすめ』という、全国の温泉とコラボするキャラクターのパネルが展示されているのを見つける。
この『温泉むすめ』とは今の若者達に人気の二次元アイドル・キャラクターを生み出して、年配層が圧倒的に多い温泉街に若者達に興味を持ってもらおうという取り組み。全国の温泉にそれぞれのキャラクターを配置して、地元の温泉街を盛り上げるのに一役買っているようだ。
こちらはそんな『温泉むすめ』とコラボした道後温泉街を案内する電動カートであるが、この訪問時はコロナ禍の影響で使用中止となっていた。
この道後商店街は元々は昔からの旅館が多く並んでいた通りだったそうだが、車でアクセスしやすい道路側に旅館などが移転してしまい、今ではこのようにお土産屋と飲食店が立ち並ぶ商店街となっている。
こちらは若者などが興味を惹かれるような店舗設計をしている「10FACTORY道後店」。商品などはちょっと他のお店に比べると割高だけど、お洒落なパッケージなどの商品ばかりなのでインスタ映えなどを気にする女子達に人気なお店となっている。
愛媛県の特産品でもあるミカンのジュースやアイスクリームは勿論、ここの看板を見れば分かるように「みかんビール」というのもあって、興味が惹かれる。ただ今回宿泊するホテルの【ホテル道後やや】では、この「10FACTORY道後店」で使える10%off券が貰えるそうなのでホテルにチェックイン後に立ち寄る事にする。
昔から道後温泉の参道的な通りとして栄えてきたこの道後商店街通りも、2020年に猛威を振るった新型コロナウイルスの影響で観光客が激減して閑散としていた。
しかし道後商店街では「新型コロナウイルス感染防止10箇条」という決まりを制定し、この商店街では新型コロナウイルス感染が増えない対策をしっかりと行い、その代わりになるべく店舗は営業するという姿勢を打ちだしていた。
だから予想よりもお土産屋さんとかは営業している店舗が多かったので、色々と売っている商品などを見物する事が出来た。愛媛県のご当地キャラクターである「みきゃん」は2011年に生み出されたが、ゆるキャラグランプリで2011年に全国2位になった同じ愛媛県今治市のキャラクターである「バリィさん」が愛媛県の後押しを優先された為に、当初の知名度は出遅れ気味だった。
2012年にゆるキャラグランプリの殿堂入りを果たした為に、次回のグランプリに出れなくなった「バリィさん」の後釜として愛媛県の後押しを受けて全国的な知名度を得た「みきゃん」。可愛らしいワンちゃんデザインと、ミカン色が相まって直ぐに全国区の人気となって、愛媛県のお土産屋では必ずみきゃんデザインのお土産を目にする程までになっている。
そんなみきゃんのボクサーパンツが1,100円(税込)で売られていた。可愛らしいパンツや面白いデザインや明るい色で派手なパンツが好きなボクとしては、とても惹かれてしまうパンツだった。しかしここは一旦買うのを我慢して、先を進む事にした。

結局、後でこのパンツを買ってしまうのですが。。
この道後商店街はL字の形になっていて、道後商店街入口をまず直進し、それから右に進むと道後温泉本館に辿り着く。そしてこんな商店街にも、一見には分かりにくい外観に同化しているローソンの店舗が見える。ただこの道後商店街にあるお店も閉まるのが比較的早く、ちょっとした買い物がしたいお店がこのローソン位しかないので、意外と重宝されているローソンでもあった。
道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」&「椿の湯」
道後商店街を直進したローソンから左側に行く道のすぐ先には、こちらの道後温泉「椿の湯」が見えてくる。こちらは道後温泉本館の姉妹湯ともされている温泉で、昭和28年(1953年)に新しく造られたもの。平成29年に改修された事もあって綺麗な外観になっていてレトロなイメージのある道後温泉街に似合わない建物の外観になっているけど、松山市営で運営されている温泉なので、値段が安い為に地元住民たちが主に入浴する温泉になっているそうだ。
この道後温泉「椿の湯」は聖徳太子が道後温泉を訪れた際に、椿が生い茂っていた光景を気に入った事を起源として、このような名前が付けられているという。ここは古いロッカーを使うのに10円が必要であるが、今時ロッカー代10円というシステムもあまり見られないので、貴重なレトロなロッカーにも注目である。
こちらはそんな「椿の湯」と、その隣にある道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」の間にある広場に置かれていたオブジェ。真っ赤の風呂桶をイメージした作品なのか、それとも火の鳥のように赤く燃えるオブジェとなっているのだろうか?!
「椿の湯」よりも奥にあるのが、この道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」という2017年に新しくオープンした道後温泉の別館として造られたもの。というのも2019年1月から道後温泉本館の保存修理工事が始まり、2024年12月までの約6年間に渡る為にその代役温泉としての役割も持って新設されている。
この道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」は道後温泉の外湯3館の中では特に豪華な造りとなっていて、2階でお茶やお菓子を楽しめたり、家族風呂の個室があったりと温泉でゆっくりと過ごしたい観光客にとっては人気となっている温泉。しかし普段から近くに住む地元住民たちからすると、他に比べると値段が高い為にあまり利用しない温泉だという。
この道後温泉は約3000年前程から存在してる歴史的な温泉らしく、また聖徳太子が訪れた事もあるというので、このように聖徳太子が残した言葉の記念碑なども造られている。
ここの庭園にはこのような文章のパネルが並べられており、俳句が大好きな松山市らしさを感じれる庭ともなっている。
ただ約3000年という歴史がある道後温泉と言っても、この「飛鳥乃湯泉」と「椿の湯」は道後温泉本館程の建物としての歴史が無くて、いまいちレトロな道後温泉という雰囲気をあんまり感じれない場所となっていた。ただ道後温泉に数日滞在する人や以前に道後温泉本館で温泉に浸かった事がある人からすると、趣向を変えて温泉に浸かれる場所としてはいいのかもしれない。
そんな風にちょっと寄り道しつつ、再び道後商店街のアーケード下を進む。この商店街のアーケードは2006年に新しくリニューアルしたそうで、とても清潔感溢れる商店街のイメージを醸し出していた。
この道後商店街も老舗のお土産屋さんよりも、近代的なデザインの店舗を出店しているショップの方が店内も明るく、お洒落な商品などが充実していて、お店としての元気さを感じた。この時はコロナ禍の最中であったが、感染対策をしながらでも販売していくしか商売を続ける方法がないお土産屋さんも大変だと思いつつ、進んで行く。
そんな商店街を進んで行くとアーケードが切れる先に、やっとレトロな道後温泉のイメージにぴったりの建物が見えてきた。
国の重要文化財でもある「道後温泉本館」
こちらが聖徳太子もやって来て入った事のある道後温泉でメインの「道後温泉本館」だが、今見られる建物は明治27年(1894年)に建てられたもの。1994年には国の重要文化財に指定されており、道後温泉街を象徴する建物である。
ただ古い建物で今後も存続させていく為に【道後温泉本館:保存修理工事】が2019年1月~2024年12月の期間に掛けて、行われている真っ最中の道後温泉本館。約6年にも及ぶ長期的な修理工事であるが、温泉自体は一部を使えるようにしていて、またこのようになるべく修理に関わっていない場所は記念写真などを撮れるようにと観光客への配慮がなされている。

修理工事中でもこの正面で記念写真が撮れるだけでも嬉しいタイね!
この道後温泉も一時に比べると観光客が減っており、松山市が力を挙げて道後温泉の観光客誘致に力を入れている。昔は道後温泉周辺にはその雰囲気に合わない店舗などもあったが、松山市側からの道後温泉のイメージUP化によって、このように古風な温泉街のイメージを醸し出す外観の店舗が整備されている。
そして道後温泉本館周辺は今では歩行者専用の道となっているが、昔はこの道後温泉本館前に道路があって車が行き交っていて、観光客は商店街から横断歩道を渡って道後温泉本館に行く必要があった。そんな道路も松山市の施策の影響もあって、この本館前を迂回するような道路に変更されていて、今では快適にこの周辺を歩けるスペースが生まれているのである。
>「Ⅰ 道後温泉の概要」 – 総務省 参照–https://www.soumu.go.jp/main_content/000162112.pdf
実は道後温泉本館がこのような保存工事が行われているとは全然知らなくて、訪問数日前にTwitterで道後温泉の写真を投稿していた人の画像を見て初めて知ったのであった。ただ個人的にはあまり思い入れが無かったし、全部が囲いで覆われている訳ではなくて、このようにある程度は建物が見られるようになっていただけでも有難かった。
そして保存修理工事も観光客を意識して、無機質な無地の囲いにするのではなくて、このようにデザインの入った囲いにしていたので、これはこれでこの保存修理工事の時にしか見れない光景だったのでいい体験ともなった。

と思うしかないのですがね・・・

何事も良い事に繋がると思うだけで、いい道となるタイ!
こんな旅はまた次回に続きます!
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