彦根城旅行記2022年1月-15
旅行期間:2022年1月(日帰り旅)
意外と冷える・・!
江戸時代にこの彦根藩を治めていた井伊家の歴史などがたっぷり学べる、彦根城天守脇に造られている「彦根城博物館」。
約9万点もあるという所蔵品の一部が展示されており、また博物館の館内はかつて存在していた表御殿としての建物が復元されている。
井伊家の系譜!
そんな博物館内の展示品は一通り見学したので、帰り際に彦根藩を治めていた井伊家の系譜についても勉強しておく。
近代大名の「井伊家」は戦国時代に徳川家康の家臣として活躍した「井伊 直政」を祖としているが、中世頃には鎌倉御家人として関東地方を治めていたという。
しかし、その後に台頭してきた今川家に領土を侵食され、今川家の傘下に下る事になる。
そして今川家の家臣となった井伊家は、桶狭間の戦いなどで勢力が弱まっていく今川家の中で徳川家に通じているという謀反の疑いが掛けられて当主が殺されてしまう。
そしてその戦国時代に井伊家の跡を継いだのが、女性当主として大河ドラマにも抜擢された「井伊 直虎(いい なおとら)」であった。
ちなみに2017年に放映された大河ドラマ『おんな城主 直虎』では、主役の井伊 直虎を柴咲コウが演じた。
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戦国時代に女性の当主って、とても珍しかったんよね!
そして今川家を捨てて徳川家に逃げ込んだ井伊 直虎は、元許嫁で井伊家の先代当主だった直親の嫡男「虎松(のちの直政)」を育てて、徳川家に仕官させる事になる。
その徳川家に仕えるという判断が、江戸時代を支えた井伊家の歴史を築く事になるのである。
『捨てる神あれば、拾う神あり』って言葉通りやね!
そして徳川家康の家臣の中でも特に活躍した井伊直政は、江戸時代にも重宝され、日本のヘソとも呼ばれる琵琶湖畔に居城を授けられる。
徳川家康の家臣からなる譜代大名の中でも全国で筆頭格となり、江戸時代に大老を5人も輩出する程に幕府に信頼されていた井伊家。
ただ歴史的に彦根藩で珍しかったのが、隠居した元藩主が国政に2人も復帰していた事だ。
彦根藩:第4代藩主となった「井伊 直興(いい なおおき)」は、現存する大名庭園「玄宮園」などを築いた人物であるが、1701年に45歳頃で八男に家督を譲った。
それから約9年後に第5代藩主:井伊 直通が亡くなってしまい、その代わりに弟で井伊 直興の十男:井伊直恒が家督を継いだ。
しかし、井伊直恒が藩主に就任してから約2ヵ月で急死してしまい、後継ぎを残す事も出来なかった為に、引退していた井伊直興が急遽復帰し、井伊直興から「井伊直治」と名前を改めて彦根藩:第7代藩主に就任したのである。
十三男の井伊直惟が元服するまで、約4年間の中継ぎ復帰だったんよ!
幕府も井伊家を簡単に改易する訳にいかなかっただろうね・・・
その後に井伊直興の十三男:井伊直惟が1714年に家督を継ぎ、約20年間に渡って治世を行ってから亡くなる。その跡継ぎとして井伊直興の十四男:「井伊 直定(いい なおさだ)」が第8代藩主に就任した。
この井伊直定が井伊家歴代藩主の中で隠居後に復帰した2人目の藩主となる。
井伊直定の時は、先代藩主で兄:井伊直惟の嫡男を養子に迎えて家督を譲ったが、その第9代藩主となった井伊直禔がたった3ヶ月で急死してしまった。
既に隠居して病気の体だった先代の井伊直定は、他家からの養子縁組を江戸幕府に願い出たが、それが認められなかった為に病身を押して、再び藩主の座に復帰したのである。
この藩主復帰を歴代藩主に数えるかで、「第○○代藩主」の認識が違ってくるんよ・・・
雪が降る中で「ひこにゃんショー」鑑賞!
そんな彦根藩や井伊家の歴史をたっぷり勉強した後に外に出てみると、このように雪が舞っている光景が待ち受けていた。
そしてこのまま帰っても良かったのだが、さっき鑑賞した「ひこにゃんショー」で、最後にお姉さんが「次の回が15時から行いますので、是非来て下さいね~!」と言っていて、それに
勿論、行きますよ~!
と返してしまっていたので、有言実行とばかりに再び「ひこにゃんショー」を見学する事にしたのである。
王子は怪しいヤツに見えるけど、このように意外と律儀やけ!
律儀で怪しい王子よね!(笑)
こちらはひこにゃん専用の踏み台。ひこにゃんは足が短いので、このような建物脇の舞台まで上がるのにも一苦労である。
個人的にはもう少し足を長くデザインしても良かったと思うが、”ゆるキャラ”としての可愛らしさを演出するには、足を短くして小さい方が好まれるのかもしれない。
さっき見た13時30分からの「ひこにゃんショー」では、青空で陽が照っていたけど、15時回では雲がどんよりとしていて、このように雪が舞っていた。
まあ雪がよく降る滋賀県では、これぐらいの雪が舞う状態では、「雪が降っている」という認識にならないのかもしれないが。。
そして定刻15時ちょうどに、再び ひこにゃんが奥から出勤してきた。
冬場は1日3回しか開催されない「ひこにゃんショー」で、最後の15時からは雪が舞っていた事もあって、ひこにゃん専用レインコートを着て登場していた。
なお「ひこにゃんショー」は、ひこにゃんが舞台に上がってからではなく、この奥から舞台まで出勤してくる間も、そのショーに含まれている。
その為に、「ひこにゃんショー」はひこにゃんが出勤している時点から始まっており、そのトコトコ歩きを楽しむ場面となっているようだ。
出勤中のひこにゃん 動画
雪が舞っているだけあってちょっと風があり、その向かい風で後戻りしたりする ひこにゃん。
その為になかなかステージまで辿り着けず、通常の回に比べても1分ほどステージに上がるまでの時間をロスしていた。
そして「雪にも負けず、向かい風にも負けず・・・」という感じで、やっとステージに辿り着いた ひこにゃん。
ひこにゃんの中身には小さい人が入っているようだけど、着ぐるみ内はそこそこに温かいのかもしれないが、そのひこにゃんを世話するお姉さんは寒そうだ。。
やっとステージに上がった ひこにゃん! 動画
そして数少ない観衆に向かって、15時からの「ひこにゃんショー」を行う ひこにゃん。
途中で進行役のお姉さんから、せんべいを貰ったようで、それを脇に抱えて嬉しそうな顔をしているようにも見える。
ただ ひこにゃんは顔が動かないのでせんべいを食べれないハズだけど、せんべいを貰うという事は嬉しいのだろう。
せんべいを持つひこにゃん! 動画
そして初めは全然居なかった観衆も、このように10人ちょい程、なんだかんだ集まって来ていた。
雪が舞う中でも、このように人がやって来るのは、それだけひこにゃん人気が高いからだろう。
雪が舞う中でも行われるショー! 動画
個人的にはそこまで ひこにゃんが好きという訳でもなく、興味もあまりなかった。
ただ今日のように雪が舞う日にはあまり見物客も居ないかと思って、観衆が少ないと「ひこにゃんショー」を開催する側からしてもモチベーションが上がらないだろうから、1人でも観衆が増えた方がいいと思って見学する事にしたのである。
雪も関係なしに楽しむ ひこにゃん! 動画
そしてまた恒例の「○×クイズ」問題を行うひこにゃん。普通に見る分にはいいけど、さすがに陽が当たらなくなってきた午後の時間帯には、着込んだはずだけど寒さが体を貫通してきて、そこそこに寒く感じるようになってきた。
そして「ひこにゃんショー」を見ているウチに、このように舞う雪が増えてきて、写真にもハッキリ雪が写るほどになってきた。
その為に見学していたお客さん達も、寒そうにフードを頭にかぶったり、途中で消えていく人もチラホラ出てくるようになっていた。。
雪が舞う程に楽しくなる ひこにゃん! 動画
ただ「ひこにゃんショー」は、そんな雪に負ける訳にもいかないので、そのまま続行となる。
誰も観客が居なかったら早々に切り上げるのだろうが、観客が1人でもいれば、頑張って続けるようだ。
これだけ雪が降って、体の中まで冷えてきていても、このようにひこにゃんは常に笑顔である。
ボクもかなり寒くなってきていて根性で立っていたけど、鼻からは鼻水がズルズルと垂れてきていて、彦根の寒さとの”我慢比べ”状態になりつつあった・・・。
寒さは我慢してもダメで、暖かい所に避難しないと・・・
まだまだ続く「ひこにゃんショー」! 動画
そしてこんな雪が舞っても、真面目に約30分間に渡って「ひこにゃんショー」をやり通した ひこにゃん。
通勤時間も「ひこにゃんショー」に含まれているだけに、帰り道の時間を計算して定刻の約3分前にショーは無事終了となる。
最後までやり通した「ひこにゃんショー」! 動画
そして帰り道も案の定、トコトコとゆっくり歩いて帰っていく ひこにゃん。
司会進行役のお姉さんも意外と寒そうにしていなかったので、そこそこに厚着して着込んでいたのかもしれない。
それに比べて、厚着はしていたものの、さすがに雪が舞う寒さの中で約30分立ち続けていたボクは、鼻水がズルズル状態ですっかり体が冷えてしまっていたが。。
ひこにゃん見学して、風邪引かないでね!
最後にバイバイする ひこにゃん! 動画
そして「ひこにゃんショー」最後の回は、御殿の奥に消えていくのではなく、こちらの閉鎖されていた「表門山道」の方に消えていった。
急に思い立って彦根城にやって来たけど、このように1日2回も「ひこにゃんショー」を見れて、体は冷えてしまったけど、心は温まったのである。
こんな旅はまた次回に続きます!
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