江の島で奥に鎮座する「奥津宮」と、最強パワースポットの「龍宮神社」!【神奈川旅行記④】

神奈川旅行記2020年秋-④

 旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(Okutsumiya, the deepest shrine on Enoshima, and Ryugu, the most powerful power spot! [Kanagawa Travelogue 4])

行列が出来ている江の島

今や関東地方を代表する観光地にもなっている湘南の海岸線があるのは、この江の島もある神奈川県。仕事では何回も来た事のある神奈川県だけど、旅としてやってくると全然訪れる場所が異なるし、同じ土地に来てもこれだけ見える景色が変わる。そう思うと、仕事ばかりもいいけど、仕事以外のプライベートな世界で視野を広げる事の重要さを知るのであった。

 

 

 

江の島にある「江島神社」にて

ここの江の島は文字通り”島”でもあるけど、そこそこに高低差があるので上にある本殿までは階段と共に、こちらの「江の島エスカー」という有料の野外エスカレーターが用意されている。そこそこの山の上に登って展望台に向かう訳でもないのに、料金大人360円というお金を払う価値があるのかと思うけど、現代人は昔の人達に比べて大きく足腰が弱っているので、このような設備を利用している人もそれなりに見かけた。

鎌大仏君
鎌大仏君

上の有料ゾーンとのセット券を買って、乗っている人が多いね!

 

「サムエル・コッキング苑」と文字が書かれた碑が見えてくる。江の島は遠くから眺めると、この高台に造られている「江の島シーキャンドル(展望灯台)」がよく目立っているけど、このサムエル・コッキング苑の敷地内にある。

勿論、有料ですが・・・

鎌大仏君
鎌大仏君

有料という事はそれだけ管理費が掛っているという事ダ!

 

階段が続く江の島だけど、個人的には体を動かして登るという方が記憶にも残り易いし、体を動かすのは生物の基本原理でもあるので、トレーニングの一環と思ってなるべく階段を登った方が良いように考える。ただ最近はあまり体を動かす機会が減っているので、いざという時に昔の体のままの感覚で動くと、直ぐに息切れしたりと体力の衰えを実感する事が多くなっているが。。

オカン
オカン

年寄りをバカにしていると、将来の自分をバカにしているのと一緒やで!

 

そして階段を登ると、目の前に大きな植物園のようにも思える光景が目に飛び込んで来る。ここから右側に行けば、さっき碑にも彫られていた「サムエル・コッキング苑 」があり、その中にある展望台の建物も近くに見えてきていた。

 

この江の島は戦前までは”鎌倉郡片瀬町”という地名になっていたが、戦後に藤沢市となっている。こちらにはそんな藤沢市の市民憲章が書かれている看板が見えたけど、自己啓発書に書かれているような文言の内容になっていた。

 

こちらはサムエル・コッキング苑の受付で、入園料は大人200円で、この敷地内にある展望台へは別途入場料金500円が必要となる。だから展望台に入ろうとすると一般の大人は合計700円も必要になってくるが、”江の島シーキャンドルセット券”というサムエル・コッキング苑&シーキャンドル(展望台)&江の島エスカーがセットになって、大人1名800円とお得なセットなども用意されている。

 

【お得セット券①】
江の島シーキャンドルセット券
サムエル・コッキング苑&江の島シーキャンドル&江の島エスカー
大人1名 800円/小人1名 400円

【お得セット券②】
江の島1dayパスポート「eno=pass」
サムエル・コッキング苑&江の島シーキャンドル&江の島エスカー&岩屋洞窟
大人1名 1000円/小人1名 500円

鎌大仏君
鎌大仏君

江の島エスカーに乗っている人達は、このセット券で乗ってたのかもね。

 

 

植物園やここの展望台には全く興味が無かったので、サムエル・コッキング苑には入らずに先へ続く道を進んで行く。すると起伏の激しい江の島だけあって、ここからは下りの階段となっている。全然江の島については事前情報を仕入れていなかったので、この先に進めば何が待ち受けているのかは知らなかったけど、道が続いていて人々が行き交っている姿が見られるという事は、それなりの物がこの先にあるという訳でもある。

鎌大仏君
鎌大仏君

「奥津宮」や「岩屋」がこの先にあるんだよ!

 

江の島で更に奥まで続く道は、やって来る参拝客や観光客の通る道となっているので、その道中にはこのような観光客の心を惹きつけるノボリも誘惑してくる。しかし、今日は下のお店で既にシラス丼を食べていてお腹いっぱい状態だったので、このようなノボリには一切誘惑される事はなかった。

ブッダ君
ブッダ君

お腹が一杯だと、誘惑に負ける可能性が減るという統計データもあるそうじゃ!

 

そんな道中には、こちらの「高野山真言宗最福寺別院」という仏教寺院には一見、見えないような建物も造られている。1993年に建てられた建物なので、古い仏教寺院のような雰囲気ではなくて、近代的な建築デザインとなっているようだ。

 

その入口付近には、こちらの日焼けし過ぎて体が赤くなってしまっている・・・ではなくて、赤鬼のようにも見える仁王像が待ち構えている。口を開けている方は「阿形(あぎょう)」像で、阿吽像を見分けるポイントが口部分となっている。

 

 

それに対して、助さん格さんみたいに一対になっている、もう一方の「吽形(うんぎょう)」像。吽形像の口を閉じさせると、どっちがドッチだか判断が付かない事態になりそうなので、その対策も含めて片方に口を開けさせているのかもしれない。。

 

その先にはこちらの「貝広物産店」という明治44年頃に創業したという、お土産店が見えてくる。”世界の貝の博物館””無料”という文字が目に飛び込んで来るけど、意外と惹かれないような・・・。

 

こちらのパネルによると、約2000種の貝殻が展示されているような雰囲気に見えるけど、このお店には入らずにスルーしたので、実際にそれだけの貝殻を展示しているのかは不明。

鎌大仏君
鎌大仏君

個性的なお店という評判ダ! 知らんけど・・

 

このように奥へ向かう道を歩いていると、色んな物が見られて暇しない江の島。次に見えてきた石碑には「一遍上人」の名前も見える。一遍上人は愛媛県松山市の道後温泉近くの出身で、13世紀の鎌倉時代に全国を行脚した僧侶として有名な人物。

 

一遍上人は一箇所には留まらず、九州から東北にかけて色んな場所を訪れている。ここでは一遍上人が来た際に、飲み水に困っていた島民の為に地下水脈を掘った場所となっているようで、それ以降は井戸として使われていたとか。

 

そして進んで行くと、まだ下の方に降りて行く階段が見える。島と言いながら中心部分に凹凸があって、ここからは一旦下りの道を進まないといけない。という事は帰りの道は、ここでは必然と登り坂となる訳でもある。

 

 

「山二つ」にて

前を歩いていた親子が海の方を見ていたので、その付近から海の方を見てみる。すると目の前には不自然にも思える様な、山が割れたような跡の場所が見えてくる。

 

この場所は”山二つ”という呼び名が付いている、断層線に沿って浸食された場所のようだ。こちらの説明板には1万年前の江の島と、島の周囲が波に浸食されて小さくなった地図が見られる。海に面している大地は必ず波に浸食されて土地が削られていく。この江の島も数万年したら小さな島になるのかもしれないけど、現代人は防波堤などを作って浸食対策をしているので、小さくなっていない可能性もあるが。

 

確かにこの位置から眺めると、山が割れたようにも思える光景が広がっている。しかし現実的には山が割れるというよりも、断層線沿いに浸食され続けて、削られて洞窟のようになっていき、長い時間が経って大きく掘られた穴が崩れてこのような光景になっていると考えられているようだ。

 

その場所にはこちらのような「山ふたつ」と文字が彫られた碑も設置されていたが、文字が彫られた部分が青くペイントされていた。このように石碑の文字部分って彫りっぱなしで色付けされている事は少ないけど、色を付けた方がその石碑の文字が見やすくなるように思えた。

 

そして階段で降りて行くと、また誘惑ロードのような道が見えてくる。幅2~3mしかない道の左右には饅頭屋などが並んでいて、昔からこの辺りで商売しているような雰囲気を放っているように見える。

 

 

参道の饅頭屋さん 動画

腹一杯だと、こんな誘惑にも負けません!

 

そしてその饅頭屋さんゾーンを抜けると、次は登り階段となっていて、飲食店などがちょっと歩き疲れた観光客を惹きつけている。このように昔からの観光地には参道沿いに色んなお店が並んでおり、それだけ観光客が多くやって来ている場所というのが理解できる。

 

こちらの石碑は「群猿奉賽像庚申塔」という、江戸時代後期に作られた物と考えられている。この石碑には4面それぞれに猿が彫られていて、合計36匹の猿が山王神を称えて祝っている様子になっているようだ。

 

この石碑には建立された年や寄進した人の名前などが彫られていないので、あくまでも推測として江戸時代後期の作品と考えているそうだ。猿は神様の使いだと考えている文化もあるけど、少なくとも猿はそうは思っていないかもしれないが。

 

海沿いの観光地に行くと、やっぱり海鮮系の飲食店に惹かれてしまう。そしてこのような参道の両脇に、ここを通る観光客を誘惑するような「シラス」とか「江の島丼」とかの文字を見ると、自然と食べたくなってしまうのが人間なんだろう。

ブッダ君
ブッダ君

誘惑は悪魔との対決ではなく、自分との戦いじゃ!

 

 

江島神社:奥津宮にて

そんな誘惑の多い参道を進んで行くと、また新しく鳥居が見えてくる。ここが江島神社の一番上にある「奥津宮」で、多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)を祀っている場所。なお、ここの鳥居は1185年頃に、源頼朝が寄進したとされているらしい。だけどその後に度々台風によって倒壊してしまっており、その度に補修されて復活しているそうだ。

 

この奥津宮まで来ると、何故か行列が出来ていた。神社で行列が出来る時期って正月の初詣ぐらいしか思い浮かばないけど、この時は11月下旬で初詣の時期でもないし、何か祭のようなイベントをしているようでもなかったし。

 

ただこの行列は奥にある奥津宮のお参りで並んでいる列という訳でもなく、奥津宮の拝殿は意外とスカスカだった。ただ行列というのはそれだけの人が並ぶのには必ず理由があり、理由が無ければ行列など出来ない。ちなみに大阪人は行列を待つのが嫌いな人種という噂があるけど、イラチな性格が多い大阪商人気質が出ていて、行列を待てないのかもしれない。

そういうボクも大阪人なんで、行列はキライです!

 

こちらの建物が江島神社の奥津宮。この江島神社の本宮となっていた奥津宮の建物は、1842年頃にその前年に焼失後に再建された物のようだ。ちなみに奥津宮には近寄れずに、手前の拝殿から眺めるだけとなっていた。

 

行列の先にあったのは・・・龍宮!

そんな江島神社の奥津宮には見向きもしない行列が延びていた先にあったのが、こちらの「龍宮(わだつみのみや)という1994年に造られた竜神大王を祀る場所。江の島の参道を真っ直ぐ進んで行くと、江の島の南側に「岩屋」という浸食された洞窟跡がある。その洞窟には昔から神様や竜神様が宿ると言い伝えがあり、修行僧などが籠る場所ともなっていたりしていて、参拝客にとっては江の島の最終目的地となっている。

 

この龍宮はその岩屋の洞窟の上に造られており、上記のブログ情報によると、ボクがここを訪れる数日前にフジテレビ系列で放送されているTV番組『突然ですが占ってもいいですか?』の中で、木下レオンという人気占い師が”江島神社の中で最強のパワースポットだ!”として紹介されていたという。

 

 

ボクはパワースポットという言葉には全く惹かれない無信仰な人間なだけに、このように行列で並んでまでお参りするという行為が理解できない。しかし、多くの人達はテレビで最高のパワースポットとして紹介されただけで、このように行列が出来ていても並んでお参りしたくなるという習性を再確認できた江島神社であった。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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