三浦半島南端の城ヶ島まで、京急本線と京急バスを乗り継いで移動【神奈川旅行記㉚】

神奈川旅行記2020年秋-㉚

 旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(Traveling to Jōgashima, the southern tip of the Miura Peninsula, on the Keikyu Line and Keikyu Bus  [Kanagawa Travelogue 30])

海食崖が目立つ城ヶ島

さて迎えた神奈川県旅3日目の朝。朝食は宿泊している「JR東日本ホテルメッツ横浜」の朝食会場となっている、一旦ホテルから出た所にある「ビストロカツキ」で食べる。よく初めてのビュッフェスタイルの朝食会場では取り過ぎる事が多く、2日目以降は前日の反省を活かして少な目に取って、物足りなかったら追加で取りに行くというのがお決まりのパターンともなっている。

 

 

三浦半島の城ヶ島を目指して移動!

今日の朝は昨日とは違って寝坊する事なく、午前8時頃にホテルを出発して、神奈川県でも南端に突き出る三浦半島の先端へ向かって移動する事に。しかし、平日の午前8時頃は通勤ラッシュの時間帯で、コロナ禍で通勤者が減っているかと思っていたけど、現実にはあまり変革が起きにくい日本らしく、感染者の数字が減り出していた頃だったので元通りに近い通勤ラッシュの光景となっていた。。

 

横浜駅からは、神奈川県の南端にある三浦半島の先である「三崎口駅」までは、京急本線に乗れば乗り換えなしの1本で行けるので、とても便利である。また通勤ラッシュ時間帯の出発ではあったが、通勤する波とは反対方向に向かった為に、電車が止まる度に人が少なくなっていき、社内の人影がまばらになっていく。

 

 

 

そして横浜駅から京急本線に乗って約1時間で、三浦半島の「三崎口駅」に到着する。ただしこの駅が三浦半島の南端ではなく、これからの目的地である「城ヶ島」まではまだここから約6km先である。

 

そして三浦半島の南端には「三崎漁港」という、国内でも有数の水揚げ量を誇る港がある場所。この三崎漁港は特にマグロの水揚げ港としても有名で、今では町興しの一環で始めた”マグログルメ”の影響で、マグロ料理を目当てにやって来る観光客が多い場所ともなっている。


 

東急のお得な『三浦半島1DAY・2DAYきっぷ』

京急のお得な『三浦半島1DAY・2DAYきっぷ』(HPから引用)

こちらは京急で販売されているお得なチケットの『三浦半島1DAY・2DAYきっぷ』が使える範囲の図。1DAYチケットだと上記フリー区間内だけだと大人1,110円で、横浜駅からだと大人1,440円、品川駅からだと1,960円の料金となっている。

 

このキップは三浦半島内の京急路線(電車&バス)が途中下車OKの乗り放題になっていて、ボクが今日移動した横浜駅⇒三崎口駅⇒城ヶ島⇒横須賀中央駅⇒横浜のルートにも使えて、しかもたった1,440円で済ます事が出来たハズだった。しかしそこまでじっくり調べていなかったボクは普通に乗車券を購入して、合計2,000円程を支払ってしまったのだ。。

三浦半島を電車などで巡る際には、このお得なチケットがとてもお勧めです!

 

三浦半島「東急:みさきまぐろきっぷ」

三浦半島「京急:三浦半島まるごときっぷ」(HPから引用)

その京急の電車とバスが乗り放題チケットに更にマグロ料理を食べれる特典を含めたのが、こちらの『三浦半島まるごときっぷ』。上記で紹介した『三浦半島きっぷ』が2日分付き、三崎港周辺の料理屋(50店舗を超える)で使える昼食券と、近くの施設などで使える割引券が含まれて、横浜駅からだと大人4,250円となっている。

 

三浦半島の三崎港までやって来る観光客の大半は、そこでマグロ料理の昼食を目当てにやって来る人が多いので、ゆっくりと三浦半島を2日掛けて滞在する人や鎌倉地方にも寄り道する人にとっては、よりお得度が増すチケットとなっている。


 

そして三崎口駅を出たロータリーには、こちらの「みかん狩り案内所」が設置されていた。三浦半島では三崎港のマグロが全国的に有名だけど、実はこのミカンも隠れた人気商品となっている。というのもこの三浦半島では10を超えるミカン農家があるけど、その殆どが出荷用ではなくてミカン狩り用となっているので、全国的に出回らない為に知名度が低いという。

 

しかしこの10月~11月時期にはミカン狩りシーズンとなっていて、家族連れでやって来る場所としても人気な三浦半島だという。

 

この三崎口駅から徒歩で行けるミカン農家もあるらしいけど、今日の目当てはミカンではなくて、城ヶ島。ただし城ヶ島自体に特にこだわりがあった訳でもなくて、実は事前にリサーチした時に”神奈川県の猫島”としてヒットしたので、興味を持っただけであったが。。

最近は”猫”というワードに惹かれてしまいます・・・

 

そして三崎口駅から三浦半島南端に突き出た場所にある城ヶ島まで向かう、京急バス:「城ヶ島行(三9)」に乗り込みます。この京急バスはICOCAなどの交通系ICカードが使えるようになっているので、キャッシュレスで乗車する事が出来ます。

 

そして城ヶ島を目指すバスの車窓からのどかな三浦半島の景色が見えてくるが、この三浦半島には先述したミカン以外にも「三浦大根」が昔から有名で、その大根畑も見えてくる。ただこの三浦大根も作るのに手間が少々掛かり、また抜く時にも手間が掛かるので、今ではその作付面積がかなり減少して三浦半島でもその大根の僅か1%位しか栽培されなくなってしまっているそうだ。

 

 

こちらはマグロの水揚げ港としても有名な「三崎漁駅(バス)」。三崎口から城ヶ島まではバスに乗って17駅の約30分ほどの移動となるが、行きは城ヶ島の中までバスで行って、帰りにこの三崎港まで徒歩で来てマグロ料理を食べてから帰る予定にしている。

 

そしてバスはドンドン乗客を降ろして、三浦半島と離れている城ヶ島を結ぶ「城ヶ島大橋」を渡って行く。三浦半島と城ヶ島は昔から海に挟まれているが、この城ヶ島大橋は1960年に開通した橋で、渡船以外では唯一城ヶ島と三浦半島を繋ぐルートになっている。それとこの城ヶ島大橋は2020年3月まで島の住民以外は有料(徒歩や自転車は無料)となっていたが、今では無料開放されている。

 

 

城ヶ島大橋を渡るバスの車窓! 動画

 

 

城ヶ島へ向かう京急バスのルート図

城ヶ島へ向かう京急バスのルート図

このように陸路では城ヶ島までは城ヶ島大橋しか接続されていなくて、また高い場所に橋が造られているのでグルグルと回って進むルートになっている。またここには渡船が30分間隔で運航しているようだが、無料ではなくて大人500円程の料金が必要のようだ。

 

 

城ヶ島に到着!

という事で三崎口駅からバスに乗って、終点の「城ヶ島」で下車する。約30分の乗車時間だったけど、最後の城ヶ島まで乗っていたのはボクだけという、意外と寂しい城ヶ島までのバスであった。三崎港まではマグロ料理目当ての人が多少来るけど、この城ヶ島まではよほどの理由が無いとあまり足を延ばさない場所のようだ。

 

 

バスを降りて城ヶ島に降り立ったのはいいけど、周囲には全然活気が感じられない。この城ヶ島は源頼朝が何度か訪れた事のある昔からの景勝地だったけど、城ヶ島大橋が有料だったり、島内の駐車場も有料だったりして、それに嫌気を差した観光客は徐々に減少していったという。

 

そこで京浜急行電鉄と三浦市などの自治体が協力して、この城ヶ島に観光客を呼び戻す為の取り組みが行われているそうだ。なので一時期に比べれば観光客は戻ってきつつあるのかもしれないけど、このコロナ禍の影響でまた苦しい時代に突入していたようだ。

 

この城ヶ島は三浦半島の南端に突き出る形で昔から存在していて、その城ヶ島が天然の防波堤の役割をしていた事もあって、三崎港が大きく発展する事になる。その後はこの城ヶ島の北部が埋め立てられたりして、昔ながらの景観地だった面影は消えてしまったそうだ。

 

この城ヶ島を訪れた一番の目的は”神奈川県の猫島”というワードに引き寄せられた為だけど、バスを降りて周辺を見回しても猫ちゃんを見つける事が出来なかった。いきなり猫ちゃんに出迎えてもらえるという甘い世界は現実にはあまり無いので、とりあえず島内を散策する事にした。

 

こちらは城ヶ島西端の海岸線だが、ご覧のようにゴジラの背中のような地層が顔の覗かせているのが見える。この辺りは太平洋から打ち寄せる波が直接当たる島なので、場所によっては海蝕された岩肌と隆起によって出来た凹凸が見られる。

 

城ヶ島に降り立った時点では何も無さそうな島に思えて、仕方なしにちょっと遊んで記念写真を撮影してみた。ちなみにこの前日の夜にテレビで『岩合光昭の世界ネコ歩き:三浦半島』が放送されていて、たまたまそれをチラっと見たのだが、その中でこの城ヶ島でも撮影していたシーンがあった。

だから猫ちゃんは探せば、必ず居るハズ!

と気合を入れ直すのであった。

 

 

この隆起した断層が海蝕された岩肌になっているが、その凹凸が大きいので”かくれんぼ”に最適な場所のようにも思える場所となっていた。だけどちょっと足を滑らして転倒して、もし突起した部分に体をブツけると大変な事にも成りかねないので、ここを歩く際には足元には注意しておこう。

 

 

城ヶ島の灘ヶ崎にて

 

 

こうやってその岩肌を眺めると、本当にゴジラの背中にしか思えないような景色である。これだけ見ていると城ヶ島は島ではなく、ゴジラが寝ている場所に人が勝手に住み着いてしまった場所にも思えてしまう。。

 

 

楫の三郎山神社にて

そんな海岸線にこんもりと盛り上がった丘があり、その脇にはこのような鳥居が見えてくる。こちらは「楫(かじ)の三郎山神社」という名前が付けられている神社がこの丘の上に造られている場所で、昔からの言い伝えでは「大蛇が住んでいる!」と言われていたので、誰も登らなかった場所だったとか。。

 

こちらにはこの場所の説明板が設置されていて、864年の平安時代に漂着した船の舵取り役をしていた「三郎」という家臣の名前が付けられた場所のようだ。そんな盛り上がった丘も今では航海の安全と、大漁を祈願する場所となっている。

 

この丘は岩場を削って造った階段を登って、上に向かっていく。この時はさっきの説明板を全く読んでいなかったので大蛇については全く気にしていなかったけど、最初に案内板の説明をしっかり読んで大蛇の居る可能性が頭にあったとしたら、ちょっとビビリながら登っていた事だろう。。

鎌大仏君
鎌大仏君

人間は創造力豊かな生き物ダね!

 

この丘はそんなに高くはないので、階段をちょこっと登るだけで祠のある上に辿り着く事が出来る。ただ上にはこのように小さな鳥居と祠が造られているだけで、大蛇が口を開けて待っている場所ではなかったが。。

 

こちらは城ヶ島の三崎港寄りの北側と、奥には先程渡ってきた城ヶ島大橋が見えている。しかしちょっと前まではその城ヶ島大橋が有料だったり、今でも城ヶ島の駐車場が有料だったりと、観光客が気楽に訪れたくなる場所ではないのが分かる。島ではあまり税収が見込めない為に、釣りに来る客を狙っての作戦なのかもしれないけど、その為に来訪客が減ってしまえばあまり効果がないように思うが。。

鎌大仏君
鎌大仏君

地方程に、高齢化と少子化の問題に深刻なんダよ!

 

 

城ヶ島を見渡す! 動画

 

 

どうやらこの城ヶ島には観光客よりは、釣り客の方が多いようだ。この辺りのゴジラ背周辺では、見かける人は釣りをしている人ばかりで全然観光客の姿を見かけない。

 

ここは神奈川県に属するけど、このように海は綺麗である。ただボクは昔から殆ど釣りをした経験がなく、ここでも魚釣りをしたいという気持ちすら持たない。

それよりもボクとしては、猫と戯れたいという気持ちしかなかったのである。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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