神奈川旅行記2020年秋-㉛
旅行期間:2020年11月24日~27日(3泊4日)
(On Jōgashima, also known as Cat Island, meet Milk Tea, the cat that appeared in the World Cat Walk. [Kanagawa Travelogue 31])
猫好きには楽しい城ヶ島
ここは神奈川県でも南端に位置する、三浦半島の先端に浮かぶ小さな島である「城ヶ島」。鎌倉時代には征夷大将軍だった源頼朝などが何度も訪れる程に景勝地として昔から人類に愛されてきた場所だけど、近年は三浦半島との間に架かる橋や島内の駐車場が有料だった事もあって、観光客が減ってしまって閑散となっている島だった。
城ヶ島にて
そんな城ヶ島でまずは隆起&海蝕された岩肌を見てから、こちらのちょっとした商店が見られる通りを進む事に。この城ヶ島にやって来たのは猫が目当てで、それ以外に何がある場所なのか全然予習をしていなかったので、とりあえず何も考えずに散策する事に。
普段は色々考えながら観光してるんか!?
この先には「城ヶ島京浜ホテル」が営業していたが、老朽化とコロナ禍に突入して観光客のメドが付かなくなった為に2020年5月に閉館してしまっている。
しかし2024年完成をメドに「高級温泉旅館:ふふ城ヶ島(仮)」の建設予定が決まり、コロナ禍が終わった後のインバウンド需要に向けた旅館が計画されているようだ。
そしてこの辺でようやく城ヶ島で最初の猫ちゃんを見かける。しかし、この駐車場付近に居た猫ちゃんは人慣れしていないようで、近づくとササ~~っと逃げていったのである。。
この商店街と呼ぶにはあまりにも小さな一画だったけど、一応商店や飲食処が数軒並んでいる。しかし全然人の姿は見られずに、本当に営業しているのかと思ってしまうような閑散とした景色だった。。
城ヶ島灯台/公園にて
そんな場所を進んで行くと、こちらの「城ヶ島灯台公園」という文字が掘られた灯台のような碑と階段を発見する。
この城ヶ島には東西でそれぞれに一箇所ずつ灯台が設置されている。東側にある灯台は戦後に造られた比較的新しい灯台だが、こちらの城ヶ島灯台はペリー来航によって諸外国に開港した横浜へ入って来る船の目印として、最初の頃に造られた西洋式灯台の1つである。なお今見られる現在の灯台は2代目となっている。
灯台に向かって階段を登って行くと、このように西洋風の建物が見えてきて、しかもギリシャ神殿風の建物の上には鷹のような鳥が居座っているのも見える。ただこの鷹は飾り物ではなくて、たまたまここで休憩していただけのようだったが。。
この城ヶ島灯台は明治時代初めに横須賀製鉄所の責任者としてフランスから招聘された「フランソワ・ヴェルニー(François Verny)」によって、日本の西洋式灯台として5番目に造られたレンガ造りの灯台だった。それもあってか、この灯台周辺の公園が西洋風の造りになっていたのかもしれない。
ここ神奈川県三浦市の花は「ハマユウ/浜木綿(Crinum asiaticum)」で、三浦市の木は「クロマツ/黒松(Pinus thunbergii)」になっている。このハマユウはヒガンバナ科の多年草で、この神奈川県三浦市や横須賀市などが生育の北限とされている。
こちらは城ヶ島灯台公園を登ってきた場所だけど、フランスというよりはギリシャをイメージしたような場所になっている。海沿いにはフランス風の建造物よりも、青と白のコントラストが綺麗なギリシャ風の建造物の方が似合うのかしれない。
その城ヶ島灯台公園の壁にはこのような可愛らしい、猫ちゃんがマグロを咥えた絵が描かれているのが見える。この付近ではマグロ料理を売り出す町興しをした事があるが、これからは猫ちゃんブームに便乗して、新たに猫ちゃんで町興しをしようとしているかのように見える。
いきなり現れた、ミルクティーという猫ちゃん!
全くひと気のない城ヶ島灯台公園だったけど、よ~~く見渡してみると一匹の猫ちゃんが見えた。そしてボクが最近覚えた猫の鳴き声をしてみたら、その猫ちゃんがスス~~~っと近寄ってきたのである。
寄ってきた猫ちゃん! 動画
ボクの鳴き声につられて一目散に寄ってきた猫ちゃんは、かなり人に慣れている様子。そうでなければ、いきなり初めて出会った人間に寄って来る事はまずないからである。
横たわる猫ちゃん! 動画
そして床にゴロ~~ンと寝転がってしまった猫ちゃん。初めて出会う人間にいきなり弱点であるお腹を晒すというのはとても油断しているようにしか思えないけど、それだけ人間に対して恐れる気持ちが無いという事なんだろう。
そして前日の夜に見ていた『岩合光昭の世界ネコ歩き:三浦半島』では全然気付かなかったけど、帰ってから当分経った後日にその再放送が行われたのを見ていたら、なんとこの猫ちゃんが「ミルクティー」という名前の猫ちゃんで、岩合光昭さんがしっかりとその可愛らしい様子を撮影していたのであった。
この時は全然気にしていなかったけど、『岩合光昭の世界ネコ歩き:三浦半島』の中で15~16歳ほどと言われていたと思うので、結構高齢の雄猫ちゃんだったようだ。
気持ち良さそうな顔の猫ちゃん! 動画
それにしても人懐っこい猫ちゃんで、しかも高齢で城ヶ島でも人気の猫ちゃんなので、このテリトリーのボスかのような佇まいである。ちなみに「世界ネコ歩き」の中では釣り人さんに、釣れた魚一匹をプレゼントされたりと、昔から人気で名物猫となっているミルクティー。
猫ちゃんの年齢的に15歳だとすると、人間でいえば退職してのんびり年金暮らしをしている年頃である。昔のおじいちゃんのイメージは縁側でお茶を飲んでいる印象が強かったけど、こちらは公園でのんびりと昼寝を趣味にしているかのようだ。
ウトウトしても尻尾は動く! 動画
あまりにも可愛すぎたので、バンバン撮影しちゃいました!
このまま猫ちゃんと戯れているだけでも充分に楽しいのであるが、とりあえず上の灯台をまず見学しにいく事にする。そしてまた下に降りてくる時に猫ちゃんが居てれば、その時にまた戯れる予定。
こちらはこんな場所にも咲いている蘇鉄。今までは道端などに植えられていても全然気にしなかったけど、奄美大島に行ってからはすっかり好きになってしまって、今では通る道に蘇鉄が生えているのを見ると思わず触ってみたくなる程になってしまった。
しかしひと気がなくて、開放的な場所に造られている公園なので、のんびりするには最高の場所。さっきの猫ちゃんじゃないけど、ここで昼寝したくなる気持ちがどんどん理解できるようになってくる。
上に登って行くと、その奥に白い灯台が見えてきた。こちらが「城ヶ島灯台」で1870年にフランス人技師によって造られた初代の灯台は、こちらも関東大震災(1923年)で倒壊してしまい、今見られる2代目灯台は1925年に再建された物となっている。
そしてその脇には、このような像が設置されているのが見える。どうやらここから見る分には、この西洋式灯台には関係ない物のように見える。
こちらの銅像は山崎溥之氏が製作した、『海への祈り』というタイトルの物。
ちなみにこの像の説明文に「海、それは無限の可能性とロマンを秘めた、人類最後のフロンティア・・・」と書かれていた。この内容を見ていると、アメリカで大ヒットした宇宙SFドラマ『スタートレック』の冒頭のナレーションを思い出させる内容のように思えたが・・。
【宇宙大作戦 日本版オープニング】動画
人類に限らず地球上に存在する生命の源でもある海に向かって、子供を差し出すオジサンの像だけど、ただ残念ながら鳥の糞みたいな物が垂れていたのであるが。。
雨が降って、きっと洗ってくれるよ!
このような小さな島だけど、散策してみるとちょっと異世界のような雰囲気になっている城ヶ島。しかしこの灯台はその島の小さな一部分にしか過ぎず、まだまだ城ヶ島の探索は続くのである。
こんな旅はまた次回に続きます!
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