江戸時代からの現存天守の中でも、特に美しい松本城天守閣内へと進んでいく【信州松本旅行記5】

信州松本旅行記2022年3月-5

旅行期間:2022年3月上旬(2泊3日旅)

現存天守で最も標高が高い城!

松本市内 大名町通り 中堀と天守の建物

初めて訪れた長野県松本市内にある、国宝にも指定されている現存天守の松本城

まだ天守のある本丸にも入場していない段階で、このような素晴らしい景観となっていたので、すっかり早々に惚れこんでしまった城であった。

おやきマン
おやきマン

松本城は、長野県民の誇りじゃん!

 

【松本城】

住所:長野県松本市丸の内4番1号
営業時間:8時30分~17時頃(※年末のみ休み)
電話番号:0263-32-2902
入場料:大人700円/小中学生300円

 

 

 

松本城を訪問!

松本城 内堀 水面

そんな松本城の美しい天守閣の建物を眺めていると、内堀の水面で何やら動く白い物体を発見する。

こちらは白鳥でも「コブハクチョウ(瘤白鳥)」という外来種となっているが、実はこの松本城で飼育されている白鳥となっている。

 

 

松本城周辺を眺める! 動画

 

 

松本城 内堀 水面 城と白鳥

この松本城では、1964年頃から寄贈された白鳥を飼育していて、今では松本城内堀のアイドル的存在にもなっているようだ。

ただ、今見られる白鳥は1999年に彦根から寄贈された白鳥の子供達:第四世代となっている。

 

 

白鳥を眺める! 動画

 

 

松本城 内堀 水面 城と白鳥 美しい

このただでさえ美しく見える松本城天守閣の写真を撮りに来た人は、内堀に生息している白鳥の姿も一緒に写真に収めるのが定番となっているようだ。

おやきマン
おやきマン

松本城アルアルの白鳥と天守閣の写真じゃんね!

 

松本城 内堀 水面 眺める

これまで見てきた現存天守の中でも、すぐ脇に水堀があり、更にはバックに北アルプスの山脈が見える為に、一番印象的であり、美しく思えた松本城天守閣

城に”一目惚れっ”てヤツですね!

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

王子も、段々変態度合いが上がってきたな!(笑)

 

 

「黒門」から入城する!

松本城 黒門入口へと進む

そして本丸内へと入るには、大手門側の正面入り口である「黒門」を入った所に券売所が設けられている。ちなみに松本城では、他の城などでよく見られる高齢者への無料入城などの特典が無い。

また松本市民だと「※松本市民は、身分証明書の提示により、本丸庭園まで無料で入場できます!」とあるが、天守の建物内に入るには入場料が発生するようだ。

 

 

松本城 黒門 眺める

そしてまず松本城入場者を出迎えるようにそびえている、こちらの「黒門:櫓門(一の門)」は昭和35年(1960年)に復興された建造物となっている。

この黒門の再建は、江戸時代に存在していた黒門の設計図が見当たらなかった為に、設計者が名古屋城の渡り櫓門を参考にして設計したという。

 

松本城 黒門 正面

なお、最初に渡ってきた外側の「高麗門(二の門)」は、平成元年(1989年)にその脇に続く「控塀」と共に復元されている。

江戸時代から現存する天守がある松本城だけど、周辺の門などは残念ながら明治時代以降に解体され撤去されてしまっていたようだ。

 

松本城 黒門内 アルプちゃん

そして松本城で観光客を出迎えてくれたのが、こちらの『アルプちゃん』という松本市のマスコットキャラクター(忍者Ver)だった。

 

2006年に松本市『市制施行100周年記念事業マスコットキャラクター』として一般公募されたキャラクターで、当初は松本市の100周年記念事業終了と共に北アルプスの山脈に帰る予定となっていたが、人気を博した為に”松本市のマスコットキャラクター”として続投され今に至っている。

おやきマン
おやきマン

早くアルプちゃんが帰ってくれなくちゃ、ボクの出番がねえんだけどね・・・

 

松本城 黒門 木造の門部分

松本城本丸の入口ともなっている黒門で見逃してしまいそうなポイントなのが、櫓の上に使われている、歴代藩主の家紋マークが入った瓦である。

これはこの黒門が再建される数年前に実施された、天守閣の解体修理の際にまだ使える瓦が回収されて、この黒門に再活用されたからのようだ。

 

松本城 黒門 松本藩の歴代藩主の歴史

さっき大手門跡の千歳橋から大名通りを進んでくる際にも、歴代松本藩主の系譜が説明されたボードがあったけど、このような入口の門脇にも設置されているのが見えた。

他の城ではここまで歴代藩主の説明はあまり見られなく、歴史を教えてくれようとする松本城管理側の親切心が垣間見えた感じがしたのである。

オカン
オカン

覚えて帰るかは、また別やで!

 

松本城 黒門に使われている石垣

この黒門の櫓門は1960年に再建された物なので、すでに建造から約60年が経過しており、戦後に建てられた建物ではありながらも、そこそこに貫禄が付き始めている建物にも見える。

新しく造られた建物も、その時間経過と共に風化したり劣化したりはしながらも、その代償として貫禄が付いてくるのかもしれない。

 

松本城 本丸内 本丸御殿跡

そんな黒門をくぐって本丸内へと進んで行くと、このように一面広々とした景色が待ち受けていた。

この場所はかつて本丸御殿が存在していた場所だが、本丸御殿は江戸時代中頃の1727年に焼失してしまい、それ以降は再建されずに二ノ丸にある御殿で藩政が行われていたという。

 

 

松本城 本丸内 チャボヒバ

こちらはヒノキ属の常緑針葉樹で、園芸にも人気の「チャボヒバ」が見られる。

昔から日本庭園などで好まれてきた樹であり、今では天然記念物に指定されている「矮鶏(チャボ)」の雰囲気に似ている事から、そう名付けられているとか。

 

松本城 本丸内  宇宙ツツジ

その近くには、こちらの『宇宙ツツジ』という文字が見られる。

こちらの植物は”日本人初の女性宇宙飛行士”となった「向井 千秋」さんが、平成6年(1994年)に初の宇宙飛行となった際に持ち込んだ、推定樹齢500年のヤマツツジの種子を植えた木となっている。

 

松本城 本丸内  宇宙ツツジ 木

その宇宙飛行の際には、ツツジ以外にアズマニシキやベニキリシマの種子も一緒に持ち込まれている。

そして宇宙飛行が終わった後で持ち帰った種子を、地元の館林市などに寄付して、後にこの松本城にも館林市から寄贈された木が植えられていたようだ。

鹿角クン
鹿角クン

ちなみに『宇宙ツツジ』は商標登録されているよ!

 

 

松本城 本丸内から眺める天守

そして本丸内から、再び松本城天守閣を眺める。この本丸内から眺めると、さっき見た内堀沿いからの時と見える角度が違っているので、天守閣が違う建物のようにも感じてしまいそうになる。

 

松本城 本丸内から眺める天守2

全国には”城マニア”が沢山居て、それぞれに城の好きな部分が異なるのであろうが、個人的には今まで見た”現存天守”の中でも、この松本城天守が一番のお気に入りとなった。

五層六階という大きな天守と、乾小天守・辰巳附櫓・月見櫓が合体した”複合連結式天守”となっている。

おやきマン
おやきマン

城周囲の景観も大事だよね!

鹿角クン
鹿角クン

後ろに北アルプスが見えるだけで、評価が上乗せされるね!

 

松本城 本丸内から眺める天守とアルプちゃん

それとこの松本城は、現存天守の中でも最も標高が高い位置にある城でもある。

このブログの写真を見ているだけでは判らないだろうが、この松本市自体が標高平均約590mの高い場所にあるので、必然的に松本市内の平地に造られている”平城”でも標高が高いのである。

 

松本城 本丸内から眺める天守と「国宝:松本城」の看板

そして余談ではあるが、”現存天守の中でも最も標高が高い位置にある城”という事は、”現存天守の中でも最も酸素濃度が薄い城”でもあるのだ。

それと、標高が高いという事は水の沸点が100℃より下になっていて、沸騰したお湯の温度が平地と変わってくる。

 

そうなると国民食ともなっているカップラーメンなどで、「熱湯3分」で出来上がりという表現が通用しない。

沸点が低い標高の高い場所では、沸かしても100℃にならず、90℃ぐらいのお湯であれば、カップラーメンの仕上がりが固くなってしまうのだ。

 

松本城 本丸内 天守を見上げる

だから標高3000mを超えるような場所にいきなり飛行機で降り立つと、別世界が待ち受けているのである。ただ飛行機に乗って標高3000mを超えるような場所に到着しても、いきなりその標高差を体は実感できない。

しかし、時間と共に空気が薄い事もあって、激しい動きをして酸素を多く消費してしまうと、直に酸欠状態に陥りやすいのである。

ボリビアのウユニ塩湖では、酸欠でエラい目に遭いましたよ・・・

 

 

松本城を下から見上げる! 動画

 

 

松本城 本丸内 御殿跡の原っぱ

松本城の本丸御殿は江戸時代中頃に焼失してしまったが、その後に藩政が行われていた二ノ丸御殿は明治9年(1876年)に焼失してしまっている。

ちなみにその二ノ丸御殿が建っていた跡地は松本裁判所として使われていたが、今では松本裁判所が三の丸に移転した為に発掘調査が行われて当時の様子が詳しく分析されている。

 

松本城 本丸内 月見櫓を見上げる

松本城の外観的特徴の1つでもあるのが、天守閣の東南側に増築された「月見櫓」「辰巳附櫓」である。

これは1634年に江戸幕府第3代将軍:徳川家光が京に上洛した帰り道に善光寺を参拝する事になり、その参道途中の宿泊場所として松本城が任命されたのだ。

その為に当時の松本藩主:松平直政が、将軍を接待する為の建物として急遽造らせた建物となっている。

鹿角クン
鹿角クン

結局、徳川家光は別件が出来て、この松本城には寄らなかったんだけどね・・・

 

ちなみにこの時の松本藩主:松平直政は、徳川家康の孫であり、後に島根の松江藩に移封となり、松江城を治めた人物でもある。

おやきマン
おやきマン

松平直政は、現存天守2つを治めてた事のある、唯一の藩主じゃんね!

 

松本城 本丸内 大天守を見上げる

こちらは中央に鎮座する「大天守」の建物。ちなみにこの天守台の下は湿地帯で地盤が弱かった事もあって、丸太を16本埋め込んで、その丸太で天守の重みを支える構造になっていた。

 

このような天守台を丸太で支える構造は他の城ではなかなか見れない珍しい物らしいが、明治時代にはその埋め込まれていた丸太の老朽化の為に、大天守が傾いてしまったという。

おやきマン
おやきマン

昔は”処刑された人の怨念”だと噂されていたじゃんよ!

 

松本城 本丸内 乾小天守を見上げる

こちらは「乾小天守」という、大天守の北隣に渡櫓で連結している建造物で、これも戦国時代に造られた建物と考えられている。

その為に狭間や石落としなどの、敵を撃退する仕掛けが設けられている。ただし、現在は耐震基準を満たしていないとして、内部は非公開になっていた。。

 

松本城 本丸内 大天守内へ入る

このように外から見ているだけで美しく、また素晴らしい天守閣の建物内へ進んで行きます。

一目惚れしてしまった松本城天守だけに、靴を脱いで足を一歩ずつ踏み入れて行くだけで、興奮が止まらない松本城でもあった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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