宮崎県旅行記2020年-㉗
旅行期間:2020年10月18日~22日
作戦会議をした洞窟
ここは宮崎県高千穂町にある「天岩戸」という、日本神話に出てくる太陽神とされている天照大神が隠れたとされる洞窟が近くにある場所。そんな神聖な洞窟である天岩戸は一般人は立ち入り禁止となっている神域で、その前を流れる岩戸川の反対側に造られている天岩戸神社西本宮の本殿裏から眺める事が出来るだけとなっている。しかも天岩戸は写真撮影が禁止されていて一般公開も限定的になっているので、それを見ぬままに道に沿って「天安河原」を見に行く流れとなる事が多いようだ。
「天安河原」へと進んで行く!
ここから「天安河原」へと向かう道は下りになっており、従来の歩道は工事中となっていたので脇道を進んで行く。近年の地球上では環境破壊が著しく、その影響で天候変動が激しくてゲリラ豪雨などの被害が多くなってきている。宮崎県でもこの2020年に起きたゲリラ豪雨の影響で、通行止めになっている道が多く見受けられた。都会ではこのような土砂崩れがあまり見られないけど、このような地方都市では至る所でその被害を受けているのだ。
これから向かう「天安河原」という場所は、事前に調べていないとつい天照大神が隠れた天岩戸という洞窟だと勘違いしやすいけど、実際には天岩戸とは違う洞窟で天岩戸に隠れた天照大神を引っ張り出す作戦会議が行われた場所のようだ。このように勘違いしやすいのは天岩戸は基本的に写真撮影が禁止されていて、その写真が使えないので観光向けガイドブックやブログには代わりにこの天安河原の写真が掲載されている事が多いのが原因かもしれない。

ボクは完全に勘違いしてました・・・

勉強不足ですよ!(怒)
ゲリラ豪雨で崩れた道なども主要道路などは復旧が早かったけど、宮崎県でも南側の都井岬に行く道がこの2020年10月でもまだ通行止めだった為にかなり迂回して行かざるを得なかった。考えようによっては迂回路がまだあるだけ良かったけど、地球環境の変化による深刻な被害を目の当たりにした宮崎旅でもあった。
なので最近はこのように崩れた道などを復興する作業が大忙しのようだ。特に地方の道などは山を切り開いて造った道が多く、そんな道ほどに土砂崩れする可能性が高い。
だからこのような道が造られているだけでも、そのような土木作業員さん達に感謝しながら進む必要があると思う。贅沢な人はこのような舗装された道があって当然だと思うかもしれないけど、その裏には道を造った汗があるのである。
最近は天候変動が大きく動きつつあるけど、これでもまだ序の口かもしれない。というのも20世紀に入ってから急速に発展した産業革命の影響で、地球環境は大きく損なわれてきた。そんな100年以上掛けて大きく損なわれた影響が今になって段々と出てきた所で、これからその100年分の環境破壊の罪が人類を始めとする地球上に降りかかってくるのだろう。
この河原沿いにある天安河原までの道は、このように工事中の坂道が続いている。ここでバランスを崩すと一気に駆け下りてしまいそうな急坂だけど、さすがに漫画のように駆け下りる事はしない。

勿論それは調子乗って走ると、怪我をする確率が高いから・・・
横には岩戸川が悠々と流れている光景が見える。さっきの高千穂峡でも五ヶ瀬川がその渓谷に沿って流れていたけど、やっぱり川がある場所はとても爽やかに感じられる。
天安河原に向かう道中 動画
この岩戸川がとても綺麗な川で、思わず飛び込みたくなる程である。しかし子供心を持った大人でも、さすがにこのエリアではそんな暴挙は出来ない。人から見るとたまに無茶な行動を起こすボクでも、あまり水を見て飛び込みたくなる気持ちは残念ながら湧き起こらない。。
先に進んで行くと木々が生い茂って、神聖な雰囲気のように思える景色が広がっているのが見える。日本神話にまつわる場所だけに、このような自然溢れる景観がそのムードを助長している。
そして進んで行くと、こちらの「太鼓橋」が見えてくる。一説にはパワースポットとも言われるとか書いてあったけど、そんなに古い橋でもないので、全然パワースポットらしき雰囲気を感じない橋。
この岩戸川にはこのように岩がゴロゴロと転がっており、いかにも清流といった雰囲気を漂わしている。このようなのどかで落ち着ける場所だと、読書するのに最適な場所かもしれない。
岩戸川を眺める 動画
この岩戸川は宮崎県と大分県・熊本県の県境にある「祖母傾国定公園」の山脈から湧き出た水が、このように流れてきている。勿論山が水を作っている訳ではなくて、山に降った雨が吸収されて、濾過機のように不純物を越して栄養分を含んだ水を山が吐き出しているだけだが。
こちらの川沿いにある歩道を進むと簡単に「天安河原」の洞窟が見えてくるかと思っていたけど、周囲に木が生い茂っているのもあってなかなか見えてこない。このように簡単に遠くから見えるよりも、近づかないと見えない場所の方が余計に神聖に思える。
こちらは岩戸川の水だけど、このように底が見えるほどに澄んでいてとても綺麗。このような綺麗な水を産み出してくれる地球環境を破壊し続ける人間は、罰を受けて当然にも思えてくる。

綺麗な水は地球上の生命体全部のお宝で、人間の物じゃないよ!
都会ではこのような森林浴をしながらの遊歩道なんて歩く機会がまずないので、とてもこの歩道散策は気持ちいい。できれば毎日歩けるといいが、不便な場所に移住したいとも思わないし・・・。
個人的に魚釣りには全く興味を示さないボクだけど、川釣りが好きな人はこんな川の景色を見ると魚を釣りたくなるだろう。綺麗な川には美味しい魚が住んでいるという目でしか、魚釣りには見えなくなるのだろう。
天安河原手前の景色 動画
天安河原まで歩く遊歩道を進んでいると、天安河原よりもこの遊歩道の脇を雄大に流れる岩戸川を見ている時間の方が長い。だからこの遊歩道を歩くと天安河原よりも、この岩戸川を見る為だったと言っても過言ではないかもしれない。
この天安河原もこのように遊歩道に沿って川が流れているから、より神秘的でパワースポット的な雰囲気が出ているのだろう。ここにもし川が無ければ、そこまでのパワースポットという雰囲気は出ていなかったかもしれない。
さっきからひたすらに見つめ続ける岩戸川。もう洞窟よりもこのような綺麗な小川を眺め続けるだけで満足してしまいそうになってくる。
天安河原の洞窟に到着!
そして上の車道入口から歩く事約10分で、やっと天安河原の洞窟が見えてくる。この景色はガイドブックやパンフレットで見ていたけど、さすがに生で見るとパワースポットとして長年拝められてきた雰囲気を感じる場所となっている。
天安河原入口の景観 動画
このように天安河原の洞窟内には、鳥居と祠が造られているのが見える。ここが天岩戸という洞窟に天照大神が籠ってしまって、太陽神が隠れてしまった為に暗黒が訪れた時に他の神々がそんな引き篭もりを何とか引きずり出す作戦を練った場所とされている。
勿論日本神話の話なのでその内容には現実味がないけど、恐らく2000年以上も昔からこの自然に出来た洞窟があったのは事実なんだろう。昔の人間はこのような洞窟を見ると、神様の見えない力が働いて出来たものだと思い込んで、神聖な場所としたのであろう。
天照大神が隠れた場所とされる「天岩戸」の洞窟よりも、この「天安河原」の洞窟の方が見た目にもインパクトが大きい場所なので、それもあって天照大神が隠れた場所がこの「天安河原」の洞窟だと勘違いしやすいかもしれない。もしかしたら天照大神が先にこの天安河原の洞窟に隠れようとしたけど、あまりにも入口が大きかったので場所を変えたのかもしれない。
日本人はこのような神秘的に感じれる場所を、”パワースポット”として崇めるのが大好きな民族。だから至る所に神様を見出して、このような僻地にでも鳥居や祠を作る。
そんな天安河原の洞窟内には、このように気持ち悪くなる位に石が積み上げられている光景が見られる。このような石を積み重ねる行為は大昔から何故か、不思議としてしまう行為のようだ。どういった意味合いがあるのかは分からないけど、「見よう見まねで石を積み重ねてみた!」という行為が繰り返されたものとなっている。
このような積み重ねられた石も接着剤などでくっ付けられている訳ではないので、地震が起きればこの積み重ねられた石は崩れ去るのだろう。そして崩れ去った石はまた不思議と、人間の手によって元通りの景色を構築するのだろう。。

人間の行為って、変な行動が多いね!
こんな旅はまた次回に続きます!
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