奈良旅(2022年12月下旬)-8
訪問:2022年12月下旬(1泊2日)
鹿が多過ぎて・・
奈良旅で次に訪れたのは、日本人なら誰でも知っている「正倉院」。
ただ正倉院自体は宮内庁の管理となっていて一般人は基本的には立ち入れない場所となっているが、有名な建物の外観だけは見学できるようになっている。
住所:奈良県奈良市雑司町129
営業時間:10時~15時頃(※平日のみ/土日祝日は休み)
入館料:無料
正倉院:外構の見学!
その正倉院の外構見学は閉まっている正門ではなく、脇に回った別の入口から入るようになっている。
なお、こちらは正倉院敷地にある塀と通路であるが、敷地内にある大きな木は外側からワイヤーで固定されており、万が一倒れた場合に敷地内ではなく、外側に倒す仕組みになっているという。
正倉院といっても宝物庫として造られた建物は何棟かあり、奈良時代から現存するのは教科書とかでも載っている有名な「正倉」だけ。
ちなみにこちらの門から外構見学へと進むのだが、平日の10~15時の間であれば特に予約や受付も不要で自由に中に入れるようになっている。
正倉院は”宝物庫”として造られた建物だが、最近は鉄筋コンクリート造りの新宝物庫が脇に造られた為に、今まで正倉に昔から納められていた宝物は新しい新宝物庫で保管されているという。

宝物は最新鋭の金庫に預けないとな!
そして宮内庁の管理している敷地内に進んで行くと、正面奥になんと「お土産屋」の仮設店舗が見えてきた。
こんな所にお土産屋が存在すると想像していなかったので、その光景に少々驚くのであった。。
正倉院の外構は無料で見学できるので、もっと大勢の人が来ているかと思ったけど、12月下旬の特に寒い日であったので意外と見学客の姿は見られなかった。
正倉の外構!
そして進んで行くと、教科書などで見た事のある有名な建物が顔を覗かせてくる。
正倉は「校倉造(あぜくらづくり)」の高床式倉庫で、高床式はネズミなど動物の侵入を防ぐ為の設計がなされている。

古代人の生活の知恵だな!
正倉は「校木(あぜぎ)」という三角形の形に削られた木材を重ねた造りになっており、その重ねた木材の隙間から風が通り抜けて湿度管理が行われてきたとされている。
しかし”過去の通説”と呼ばれる物は現代科学によって否定される物も意外と多く、この校倉造りで宝物が腐らずに済んだ訳ではなく、宝物をしっかりした桐の箱に入れて保管したからだという説が有力になっているという。

現在科学が進歩すると、昔から信じられてきた浪漫が消え去るぜい・・・
宮内庁管理の建物はなかなか敷地内に入れる機会はなく、堺市にある大きな古墳群も宮内庁の管理になっている敷地だが、中には立ち入れない場所が多い。
正倉の建物 動画
この正倉の建物自体も奈良時代から立っているが、今までに幾多の修理/修復作業が行われて、今日でもちゃんと見られる建物になっている。
いくらしっかり造られた木造の建物でも何百年も経過すると木材が朽ちる部分も出てきて、定期的にメンテナンスを行わないと生き残れないのである。
大阪市内に住んでいるとあまり雪が積もる光景は見る事がないが、今日はとても寒い日だったので奈良市内でもこのように雪が車の上に積もっている景色が見られた。
そんな寒い日だったけど「太陽さまが昇れば、温かくなるよ!」と安易に思っていたが、この日は太陽が上に昇ってきても寒さはビクともしなかったのである。。

風邪、引いたデ・・・
正倉院周辺は昔は広大な東大寺の境内だった場所で、道の脇には寺などの建物が多く見受けられた。
そんな寺らしき建物の山門にあった柵にも、このように金剛力士像の頭部のような彫り物が何気なく設置されていた。

王子のような怪しい奴を追い返す効果があるけ!(笑)
ここからは東大寺の大仏殿も見えるが、さすがに高さ約49mほどの大きな建造物だけあって、奈良公園周辺では目立つ建物となっている。
二月堂参道前にて
そして道を進んで行くと「二月堂:参道」が見えてきて、その場所にあるお土産屋の前に鹿が数匹集まっている姿が見えてくる。
この日は寒かった為に二月堂参道を歩く人影は少なかったが、その脇にあるお土産屋の前で「鹿せんべい」が販売されていたので、それを目当てにこの辺りでたむろっていた鹿集団であった。。

鹿せんべいをくれる人間は、いい人間ナラ!
そんなお土産屋さんの建物の隙間から「ニャ~~~、ニャ~~~!」という声が聞こえたので見てみると、こちらの黒猫ちゃんが上から周辺を眺めている姿が見られた。
奈良公園の黒猫!動画
今日は足場が濡れていたからか、それとも下は鹿だらけで怖いからか、この台の上から動こうとしなかった黒猫ちゃん。
ちなみにこちらの黒猫ちゃんはNHKで放送されている番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』の奈良編で、映っていたと思われる黒猫ちゃんだった。

ただ2023年の元旦早朝にここを訪れた際には、このお土産屋の女性が車で帰る際にこの黒猫ちゃんを車に乗せていたので、地域猫ではなく飼い猫だったのかもしれない。
そんな黒猫ちゃんを見ていると、お土産屋の女主人が出てきて、おもむろに「鹿せんべい」を取り出し、周辺の鹿に向けてばら撒き始めた。
ここで10匹ほどの鹿がウロウロしていたのも、そういった行為を待っていた為だという事が判った瞬間でもあった。

この女主人は良い人間ナラ!(笑)
そして東大寺:大仏殿の脇には、こちらの「相輪(そうりん)」という、1970年の大阪万国博覧会の『古河パビリオン』で展示されていた、かつての東大寺に存在した七重塔を再現した建物の上に取り付けられていた物が移設保存されていた。
今から約1200年程前の東大寺には、高さ90m近くの日本最大級の七重塔が存在していたとされている。

その七重塔もここに移設しとけばエエのにな!
そして東大寺参道を奈良公園の方に進んで行った先にある茶屋前で、また”何かを企んでいる”ような顔をしている鹿に出くわす。。

鹿はみんな、このような顔ナラ!(怒)
店に入ろうとしてシラられた鹿!動画
すると”何かを企んでいるような顔をしている鹿”が何と、頭で茶屋入口の自動扉のボタンを押してドアを開けて入ろうとしたのだ。
ただ、残念ながらそのドアを開ける決定的瞬間は動画に収める事ができず、またこの鹿も茶屋のオバさまに頭をお盆で叩かれて追い返されてしまうのであるが。。

そういう決定的な瞬間を動画に収めないと、ユーチューバーになれないよ~!(笑)
そして奈良公園周辺の道を歩いていると、昨日も長蛇の行列が出来ていた「志津香:奈良公園店」で、今日もこのように多くのお客さんが順番待ちしていたのである。。

こんなクソ寒い日に、よく外で並ぶわ・・・
こんな旅はまた次回に続きます!
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