奈良旅(2022年12月下旬)-11:完結編
訪問:2022年12月下旬(1泊2日)
トンカツ愛!
さて今回でやっと”2022年に国内を旅行した旅行記”としてはラストになるが、それにふさわしい晩御飯を求めて、奈良市神殿町にあるトンカツ屋さんにやって来た。

やっと2022年も終わりね~(笑)
「まるかつ 奈良本店」で晩御飯!
始めてのトンカツ屋を訪れると、ワクワクとドキドキが重なり、料理が出てくるのが待ち遠しい気分になってしまう。
そしてメニューを開くと、右上にある「厚切りロースかつ定食」(当時1,880円)にしか目が行かず、一瞬で頼みたい物が決まってしまった。
注文を終えてから店内を見回すと、普通のお店だったら有名人がサインした色紙が壁一面に飾られている光景が多いけど、この「まるかつ」は店主が書き記した”トンカツ愛”溢れるメッセージが壁一面に拡がっていた。
「相田みつを」をパロッた『かつを』という号で、トンカツに関わる熱い気持ちがそれぞれに書かれていて、これを1枚ずつ見ているだけで待ち時間も楽しめるようになっている。
「”美味しいトンカツ”を美味しいと思えるのは、心が美しいからだ!」というメッセージ。
料理を食べる際に、単なるその料理の味だけではなく、作っている人の気持ちや努力を感じ取って、その気持ちが籠められた料理を美味しく思えるのも、食べる側の人間次第でどうにでもなる。
こちらはトイレの中に貼ってあった物で、よくトイレでは「綺麗に使ってくださって、ありがとうございます!」という文字を見かけるけど、こちらの「石原さとみさんが言ってましたよ(たぶん)」という一文だけで、店主の強い個性が垣間見えてしまう。。

「さん」は後で書き足したのね~!(笑)
こちらは店内に飾られていたメニューだが、「お客様の笑顔 プライスレス」や「店長の彼女募集中?」と、結構にやりたい放題になっている。
大人になると少年時代の遊び心が失われるというけど、このお店の店主は周りに多少は遠慮しながらも、自分が最高に楽しめるお店作りに没頭しているようだ。
大人の社会に入ってしまうと、特に日本では”周りに配慮”という暗黙の了解にブチ当たるが、周りの人を考える前に自分が最高に楽しめる環境でないと、お店にやってきてくれたお客さんを楽しませる事ができない事だろう。

店主が幸せなお店の方が、満足度が高いぜい!
そして店内には「まるかつ新聞」という紙が置かれてあり、思わずこれにも目を通してしまった。
まず最初に書かれていたのが、ボクが頼んだ「厚切りロースかつ」をもう少し分厚くする為に30g増量したが、お店のアンケートなどでも全く反応が無かった為に、自ら「厚切りロースかつが更に分厚くなった気がするのは、店長だけでしょうか?」と書いた紙を背中に貼ってSNSに投稿したら、大反響になったという。
お客様が喜んでくれればと、ひそかに「厚切りロースかつ」のサイズを大きくして約1週間。どなたか気づいてくれるかなとドキドキしていたのに、だれも気づいてくれないので我慢できなくなった店長がついに決行した作戦がこちらです。 pic.twitter.com/vOE4oZhJy3
— まるかつ(奈良・大阪のとんかつ店)奈良本店・生駒店・天理店・大阪駅イチロクグルメ店 (@marukatsunara) October 30, 2021
こちらがその大反響となったツイートで、14万の”いいね”が付いており、良い宣伝にもなったようだ。

今はツイートではなく、”ポスト”って言いますよ~!

Twitterもイーロン・マスクに買収されて、「X」って言う味気ない社名になったぜい!
裏面には何故店主がトンカツ屋を始めるかに至ったキッカケが、長々と記載されている。
お店に来た人の多くはこの「まるかつ新聞」の全文を読まないかもしれないが、ブログなどでも長文を考えたりしている人間からすれば、こういった長文を実際に発表するまでに何回も見直して修正したり・・を繰り返すので、かなりの労力が籠められているのを理解できる個人的な新聞。

王子のブログもドイツ文学っぽい雰囲気やけ!(笑)
そんな風に店内を見回したりして楽しんでいると、オカンが注文した「ヒレかつ定食」が先に到着する。
なお、ご飯は普通の白飯以外に「十五穀米」も無料で選択する事ができ、オカンは十五穀米を選んでいた。
オカンの注文したヒレかつも、たっぷりと衣が付いて旨そうな雰囲気が出ている。

あげへんデ!
先日、たまに行くKYKでトンカツを食べたら、インフレの影響もあって値段がそこまで上げれない為か、出てきたトンカツがえらく”貧相”に見えてしまった。
2022年から世界的なインフレが進行し、日本国内でも2%を超える“CPI(消費者物価指数)”となってデフレ日本でもインフレが進行してしまった為に、今まで食べていたボリュームで同じ価格は既に不可能となっている。

日本銀行も”CPI2%がインフレ目標”を達成しても、まだ異次元金融緩和を続けてやがるぜ!
そしてオカンのカツに遅れる事数分で、やっとボクが頼んだ「厚切りロースかつ定食」がやって来る。
なお、定食に付いてくる「ごはん」「キャベツ」「しじみ汁」はどれも”おかわり自由”となっているので、大食いな人にとっては嬉しいサービスとなっている。

食べ過ぎは、良くないデ!
こちらが最終的に40gもボリュームアップしたという「厚切りロースかつ」。
なかなかこれだけの厚みのロースかつはお目に掛かれないので、思わず興奮してしまう景色でもあった。
この「トンカツ」という料理は大好きな料理で、個人的なランキングでも恐らく1位に入る食べ物である。
そんな素晴らしい料理のトンカツは意外と海外ではあまり見かける事がなく、逆にイスラム教やユダヤ教では豚は”卑しい動物”として食べてはいけない動物となってしまっている。

一神教では勝手な思考で、食べてはいけない動物などを決めているぞよ!
しかし、コロナ禍が収まって海外から外国人観光客が多く押しかけて来た2023年には、外国人観光客が”日本のトンカツ”の美味しさに気付いてしまったらしく、トンカツ屋さんに外国人観光客が押し寄せる光景が多くなったという。

日本人が美味しいと思う料理は、外人さんもそう感じるよ~!
「カツ」という名前が付く海外での料理だと『ミラノ風 カツレツ』が有名だけど、実際にミラノのレストランで食べてみたら、日本のトンカツとは全く違って、ペラペラな薄いカツが出てきてガッカリしながら食べた記憶があるが。。

ただ『ミラノ風カツレツ』はそこそこに美味しかったですが・・
壁には数十枚のトンカツ愛溢れるメッセージが記載された紙が貼られていたが、これだけ考えるのも余程こういった事が好きな人間にしか出来ない事だと感じた。
ただ単にSNSなどでの宣伝目的ではここまでのメッセージを作る事が出来ないので、熱い心を持った店主の人柄が透けて見えるように感じた景色であった。
こちらは会計後に貰えた”次回の割引券”だが、「有効期限が2050年12月末」となっていたり、もしくは「あなたが宝くじで1等に当選するまで!」となっていたりと、ここにも遊び心が満載となっていた。
なお、2023年8月には大阪にも店舗を出店し、JR大阪駅脇の大阪ステーションシティ16階に4号店が新しくオープンしている。

大阪人も行き易くなったデ!

大阪駅周辺は賃料が高いから、奈良店の方が安いナラ!
そんな厚切りのトンカツと、トンカツ愛溢れる店内の雰囲気を存分に味わって大満足状態で外に出ると、エスキモーのように頭にフードを被せて寒そうに立っているオカンの姿が見えた。

アンタ・・・雪が舞って・・寒すぎ・・・
という事で、帰りも奈良交通のバスに乗って、再びJR奈良駅に戻ってくる。
それにしても昨日宿泊した「スーパーホテルPremier JR奈良駅」の建物も見る度に、駅から最短で直結した素晴らしく利便性の高い立地に驚くのであった。。

連絡通路に屋根があれば、文句無しやけどな・・・
2日目は激寒の1日であったが、何とか帰りのJR奈良駅まで無事到着できて、更にはサンタクロースの恰好をした「しかまろ」君にも出会えて嬉しそうな顔をしているオカン。
という事でこれでやっと大阪に帰る事に。
<まとめ>













なお、2022年はこれだけの旅行や大阪散策をしたけど、2023年末になって一番最近の行動に影響を与えたのが、「南海天王寺支線跡旅」であった。
この「南海天王寺支線跡」を巡る散策のキッカケ自体は、天下茶屋にあるレトロな喫茶店を発見した事から始まり、たまたま乗ったチンチン電車で途中に不自然な高架部分があって、それが気になって調べ出した。
すると別に「南海平野線跡」があった事を知り、終着駅の平野区を散策していると、だんじり祭りの「平野夏祭り」が毎年の夏に行われる事を知って、大阪に住んで数十年で初めて「平野夏祭り」を見学しにいったのだ。
『平野郷夏まつり2023.7.13』–西脇組:だんじり
そして「平野夏祭り」で撮影した動画をYouTubeにアップしたら、今までアップしていた旅行先に風景等よりも視聴数が増えたので、続けてこれまた「岸和田だんじり祭り」も人生で初めて見に行ったのである。
【岸和田だんじり(2023)】やり回し78連発
そして初めて見物したので勝手が判らなかった「岸和田だんじり祭り」でもYouTubeの視聴数が増えたので、更に堺市でもだんじり祭りが各所で行われるという事を知って、2023年10月に堺市に何回も出向いたのである。
【八田荘だんじり 2023年まとめ】
その堺で鳳・津久野・八田荘・深井・陶器など、今までの人生で馴染みのなかった場所も訪れ、その土地柄も勉強できたりという風に繋がっていった。
このように人生はどんなキッカケで好転していくか判らないので、とりあえず興味が出てきた事があれば、それが何であれ積極的に動いて行く事の重要性を再認識したのであった。
だから今年2024年も、「何事にも積極的に邁進していきたい」と気持ちを持って、皆さまも行動していきましょう!
以上
2023.12.12
<終>
こんな旅はまた次回に続きます!
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