首里城北側にある緑地で、塹壕跡だったガマ遺構や沖縄らしい植物を見物【沖縄旅行記⑫】

沖縄旅行記2020年秋-⑫

 旅行期間:2020年11月11日~14日(3泊4日)
( Seeing the Gama remains and Okinawan plants in the green area north of Shuri Castle[Okinawa Travelogue 12])

沖縄らしさをじっくり見学

沖縄旅初日は夕方頃に首里城にやって来て、焼失した本殿を見学できる有料ゾーンを散策した後は、その下側に降りてきて上から見えていた、この緑地部分を少し散策してみたいと思います。

 

 

 

首里城北側の緑地ゾーンを散策!

そんな北側の方を散策していると、立ち入り禁止となっていた崖の側面に穴が空いている箇所を発見する。こちらは「ガマ遺構」という名前が付けられている穴で、元々は18世紀頃からここに穴があった事が判明しているという。しかし琉球王国時代には特にどのように使われていたかという事は、詳しくは判っていないという。

 

そんなガマ遺構が大いに活用されたのが第二次世界大戦中で、沖縄師範学校の生徒達がここを塹壕として使う為に穴を掘り進み、長さ約23mほどの穴を掘るまでになったという。そしてこの穴の中にベッドなどを作って、一時はここで生活をしていたという。

 

そんな塹壕には沖縄新報社という新聞社も入り込み、ここで戦争に纏わる内容の新聞を発行していたという。このように首里城周辺には指令軍の塹壕なども掘られており、第二次世界大戦のあった歴史を感じられる場所ともなっている。

 

その奥には上に登る階段が造られていたので、せっかくなので上に登ってみる。この辺りは先程訪れた「東のアザナ」の展望台に近い場所になる為に同じような景色だと思うけど、とりあえず登ってみないとその景色がどんな景色かは分からないので登ってみる事にしたのである。

 

その階段を登っていくと、このように特に何もない小道が出来ており、奥には反対側に降りる階段があって、特に大した建造物とかも見られない。

 

隣には先程上に登って那覇市内を一望できた東のアザナの城郭が見えて、そこから比べるとここは一段と低い場所になっていて、そこまで見晴らしが良い訳でもなかった。

 

でもここからでも那覇市内の景色などを見下ろす事が出来たし、ここは無料で入れるゾーンだったので、タダで出来るだけ首里城を見学したいと思っている人には良い展望スポットだったかもしれない。

 

たださっきも見た那覇市内の景色だったので簡単に写真撮影しただけに下に降りて、そろそろ17時近くになってきたのでこの首里城近くにある別の世界遺産に向かう事にする。その世界遺産は一応18時まで見学できるらしいので、ちょうどいい感じのスケジュールとなってきた。

 

こちらは奄美大島でも見る事が出来たリュウキュウマツが植えられていたけど、この琉球王国の王様が特にこの松を気に入っていたので、当時琉球王国が支配していた奄美大島などにも植林されたのかもしれない。

 

 

11月中旬で17時を過ぎると、先日訪れた仙台ではそろそろ暗くなり始めていたが、今回は南の沖縄なので陽はまだまだ沈みそうにないように見える。秋や冬などに旅行すると、暗くなるのが早いとそれだけ観光時間が短く思えてしまうので、このように陽が長い地区はそれだけで旅行者にとっては恩恵があるように思えてしまう。

 

この緑地部分には色んな植物が植えられていて、こちらに見えたのは枝垂柳(しだれやなぎ)の木。ただもう少しシダレている感があるかと思ったけど、まだ植えられてからそんなに年月が経過していないからか、そこまでのシダレ感が感じられなかった・・・。

 

沖縄のお酒というと「泡盛」が思い浮かぶけど、こちらにあった休憩所は「銭蔵」という、その昔には泡盛や日用品などを保管する倉庫があった場所に造られている。この建物内には自動販売機があったけど、残念ながら泡盛は販売されていなかったが。。

 

またこの辺りには馬小屋などもあったりと昔は色んな建造物があったようだけど、その全部を緻密に復元するとなると、予算と時間がいくらでも掛かってしまうので、あまり重要ではない施設は省かれているようだ。

 

こちらの先にある門はさっき首里城本殿のある御庭から出る時に、左側に見えていた「右掖門(うえき)。結局この門は通らずに反対側の小道を下って行ったので、まだ正面側の写真は撮っていなかった。

 

という事で帰るルートとは少し逆走をして、そんな「右掖門(うえき)の正面写真をわざわざ撮りに行く。ちなみにこの門の奥側にはさっき出口付近にいた琉球時代の服装をした係員のお姉さんが、入場チケットを持たずに出口側から入ろうとする人を監視している。

※首里城本殿に入りたければ、ここではなく奉神門から入場する必要があります。

 

この沖縄県は今では日本国の一部となっているけど、その昔は古代中国の属国だった事もあって、だいぶ中国っぽい文化や建物の装飾などが見て取れる。この2020年は色々と国内旅行をしていたけど、やっぱり一番南側にある沖縄県はその中でも特に異国情緒を漂わせている。

 

このシーサー像の髪の毛も、だいぶクセ毛のようで管理が大変なように思える。このようなクセ毛を見ると、飛行機好きの甥っ子ちゃんの髪の毛を思い出してしまうのである。

 

その近くにあったこちらの植物は一見アロエのようにも見えるけど、実は「リュウゼツラン(竜舌蘭)」という南米原産の植物が植えられていた。この植物は成長に時間が掛かり、花が咲くまで10~30年程掛るが、それだけ時間を掛けて成長しても一度だけしか花は咲かないという。

 

焼失はしてしまっていた首里城だけど、幸いにもこのような城郭や外側の門などは火災を免れていたので、これらを見学できただけでも充分に満足であった。今回の沖縄旅では少し日程的にゆとりがあったので、どこかのタイミングでもう一度首里城を見に来ようかと思っていたけど、結局この後に寄る事は無かったのである。。

琉球姫
琉球姫

また復興した後に来てくださいな~!

 

そして再び約13年前に社員旅行で来た時に、記念写真を撮影した守礼門前を通過する。首里城を見学にやって来た割には集合写真を首里城本殿ではなくてこの守礼門で撮影したけど、集合写真はみんなこの守礼門でするのかな?!

 

 

この守礼門も沖縄戦で破壊されるまでは、国宝に指定されていたそうだ。先日訪れた仙台城の大手門も国宝に指定されていたのに、戦争で燃やされてしまっている。日本国土での第二次世界大戦は、大きく日本のその後の運命を変える事にも繋がっているのが分かる。

 

この守礼門を見ると2千円札を思い出して、この沖縄ではまだ2千円札が流通しているらしいので、「もし旅の途中に2千円札を受け取らないといけない機会が来たら、どう対処しよう?!」とふと思った。しかし幸いにも2千円札を受け取る機会が無くて、ほっと胸をなでおろしたのである。。

琉球姫
琉球姫

ひょっとしたら観光客には2千円札を渡さないのかも?!

 

そして守礼門のすぐ横には、こちらの「城西小学校」と幼稚園が真横に造られていた。まさしく城西という名前の通り、首里城の横にあった学校で、ここに通っている子供達からすると、守礼門や首里城など毎日見慣れてしまっているので、特に珍しい物とも思わないのであろう。

 

首里杜館にてお勉強

そして次の世界遺産の場所に向かおうかと思ったけど、この首里城公園の入口付近に「首里杜館」という観光案内所があって、その中で首里城の歴史などが簡単に展示されていたので、とりあえず足早に見学してみる事にした。

 

こちらはこの首里城を中心とした那覇市内の模型であるが、普通は城メインで市街地の再現は少なめになっているけど、この模型は首里城周辺の結構広い範囲までカバーされていた。ここまで精密に模型を作るのであれば、首里城をもう少し大きく作っても良かったのではと思うが。。

 

首里城は元々北の浦添市にあった中城城から拠点を移してきたので、その中城城までの街道が石畳としてかつては整備されていた。なのでこの模型を見ても分かるように北側(写真下側)に向かって、真っ直ぐ伸びた太い道が造られているのが見て分かる。

 

この首里城の建物も戦争で焼失していなくて、もし現存していればその建物を見てどう思っただろうか? 明治時代に既に老朽化していた事もあって、かなり劣化した建物で大幅な改修工事を行わないと現代まで耐えきれなかった可能性も考えられる。

 

こちらは2019年に焼失してしまった本殿の写真であるが、あと4~5年程待てば同じような建物がまた再建される予定になっているので、待ち遠しく思う。恐らく次に再建される建物は今まで以上に防火対策を強化していると思うので、6回目の火事は当分起こる事はないだろう。

 

沖縄県で世界遺産として認められた『琉球王国のグスク及び関連遺産群』は、こちらのパネルにあるように全部で9箇所の複合遺産として認定されている。なお今日だけで⑤首里城遺構跡、⑥園比屋武御嶽石門と、これから見に行く首里城近くにある⑦玉陵と3つを見学し、今回の旅ではあと3箇所訪れる予定にしている。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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