「ガンガラーの谷」でランタンの灯りを照らしながら洞窟内を散策!【沖縄旅行記⑱】

沖縄旅行記2020年秋-⑱

 旅行期間:2020年11月11日~14日(3泊4日)
(Walking in the cave by lantern light in the Valley of Gangarra!  [Okinawa Travelogue 18])

オイルの匂いがなんとも!

沖縄で那覇市の南側にある南城市で、鍾乳洞などが点在するエリアにある「ガンガラーの谷」という観光エリアにやって来ています。ここは自由に見学は出来ずに有料ガイドツアーのみでの見学しか出来ません。なのでここを見学したい人は事前にHPなどから予約しておく必要があります。

 

 

 

「ガンガラーの谷」の大きな洞窟へ!

そんなガイドツアーに参加して遊歩道を進んで行くと、このように大きな口を開けた鍾乳洞の洞窟に差し掛かります。この「ガンガラーの谷」があるエリアには多くの鍾乳洞が存在しており、至る所にこのような洞窟があるようです。なお、このガンガラーの谷も多くの鍾乳洞があったエリアですが、その鍾乳洞が地震などによって崩れてしまった所を逆に利用してその様子を見せてくれる場所にもなっているようだ。

 

 

洞窟に差し掛かる! 動画

 

 

この「ガンガラーの谷」は観光用施設として整備されているが、水道や電気などは入口の受付付近までしか敷かれていない。なのでこれから奥に見える洞窟内には電灯などは勿論設置されておらず、真っ暗な姿となっている。

 

普通のガイドツアーだったらここで懐中電灯を照らして洞窟内を散策するのだろうが、この「ガンガラーの谷」では大人1人2,500円というちょっといいお値段を支払うツアーだけに、入口でガイドさんが脇に用意されているランタンに火を灯して準備してくれます。

 

最近はホームセンターなどでランタン型の電灯などを見かけるけど、ここではそんな偽物のランタンではなくて、本物のオイルで火を灯すランタンが1組に1つずつ手渡される。

 

ここ最近”ボッチキャンプ”がとても流行ったみたいで、よく見る「ヒロシのぼっちキャンプ」(BS-TBS)の番組内で使われているようなキャンプで実際に使われるランタンが手渡される。そのランタンもピカピカの新品ではなくて、表面が錆びてしまっているような年代物を感じさせるような物だったのがまたイイのである。

 

 

ボクはあまりアウトドア派ではないし、面倒くさがり屋でもあるのでこのような本物のランタンを触るのは恐らく記憶に残っている範囲内では初めてである。それにしても本物のオイルで灯されているので、そのオイルの匂いが充満していてこれから向かう洞窟の探検ムードをより高めてくれるように感じる。

 

そして各組毎に火が灯されたランタンが手渡されると、ガイドさんが洞窟の奥に向かって進みだします。鍾乳洞の洞窟内の見学は結構色んな場所で体験できるけど、このようにランタンを使っての見学というのはなかなか体験できないので、意外といい経験になる「ガンガラーの谷」である。

 

このように洞窟内に入ると、ここが鍾乳洞だというのが嫌でも分かる位に、天井に逆さ向きに突起した鍾乳石が見えている。このような下向きに伸びている景色を見ると、地球の重量の働きを可視化出来ているようにも思う。

 

このような鍾乳石というのも年に僅かにしか成長しないので、このような大きさになるには何百年~何千年以上もの時間が費やされているのである。そう思うと人類の歴史という物は鍾乳石からすれば、とてもとても僅かな物にしか見えない事だろう。

 

そんな天井から吊り下げられているように思える鍾乳石の中には、よそ見しながら歩いていると頭をブツけてしまいそうな位に垂れてきている物も存在する。しかしツララのように先端は鋭く尖っていないので、もし鍾乳石が天井から落ちて来ても突き刺さりそうにないような丸さの先端となっている。

 

 

鍾乳洞にある「男神」!

そんな鍾乳洞の洞窟を奥まで進んで行くと、ガイドさんが「さっきの母神と対をなすように、ここに男神と言われる鍾乳石があります!」と説明してくれる。なぜこれが「男神」と呼ばれるのかは、わざわざ説明しなくてもこの鍾乳石の形を見れば、普通の人間であれば直ぐに理解できるというので細かい説明は省かれた。

 

確かにこの「男神」は説明が一切不要な、分かり易い形をしている。逆にあまりにもアレに忠実な形をし過ぎているので、人工的に手を加えたのかと疑ってしまう程に精巧な形となっているのが分かる。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

オレの「男神」は、もっとデカいけ!(笑)

 

人間の能力の凄い所はこのように何でもない鍾乳石を、自分達のシンボルとして見出し、それを信仰の対象に変えてしまう程までに想像力が豊かな所だと思う。このような鍾乳石だけではなくて、夜空に浮かぶ無数の星を見て、色んな星座名を名付けるなど、人類の想像力程逞しいものは地球上には存在しないと思えてしまうのである。。

 

このような洞窟もその地質に炭酸カルシウムが含まれているかどうかで、単なる洞窟になるか、それともこのような突起だらけの鍾乳洞になるかに別れる。色んな場所に旅をする前まではこのような地質など全く興味が無かったけど、世界中を旅していくとこのような地質だけでも興味を持って見学すると、その奥深い地球ならではの知識が勉強できて面白いのである。

 

現代人からすると男女の性器のような形が昔から信仰されていたという事実に対しては懐疑的に思えてしまうけど、昔の人類からすればそれが一番大事な物であり、”種の保存”に欠かせない物だったからそれだけ信仰の対象になっていた訳である。なので現代人がそれだけ性器を信仰の対象にしていないという事実だけ見ると、”種の保存”にそれほど重きを置かない文明になってしまったのかもしれないと感じる。

 

ただこの鍾乳洞は奥深くまで探索できるのかと思っていたけど、実はその”男性のシンボル的鍾乳石”を鑑賞するまでしか道がなくて、途中で折り返して結局戻る事に。わざわざランタンに火を灯して”男性のシンボル的鍾乳石”を鑑賞する事に意義を感じさせてくれるガイドツアーであった。

 

という事で洞窟を出て少し道を戻って、別の場所へと向かいます。この沖縄を訪れる一ヶ月前には近くにある奄美大島に行ったけど、このように森などに自生している植物などが全然違うので、そういった違いを鑑賞してみるという事でも楽しめるガンガラーの谷:ツアーでもある。

 

 

少し道を引き返して、こちらの柵がある階段へと進んで行きます。なお、この有料ガイドツアーでは70~80分の参加時間だけど、そんなに沢山歩く訳でもないし、また足元も歩きやすいように舗装されているので、普段歩き慣れていない人でも特に問題なく参加できるかと思う。

 

 

大きく崩れた崖の下を進む!

そしてその階段を登って進んで行くと、ガイドさんからこの先に大昔に崩れた崖の岩の下を進む必要があると告げられます。このガンガラーの谷のウリは単なる鍾乳洞などが見られる場所ではなくて、昔あった鍾乳洞などの洞窟などが崩壊した跡なども見学できるようになっているのです。

 

その崩れた崖から転げ落ちた大岩が段々と目の前に迫ってきます。勿論これは人工的にここに敢えて設置した大きな岩ではなくて、大昔に倒壊して転げてきた大岩。少なくとも何千年以上も前から、ここに転げ落ちたままの形で滞在している岩である。

 

そしてそんな大岩だけではなくて周辺の景観も眺めていると、このように近くに見える葉っぱの裏側に大量のカメムシのような昆虫が張り付いている姿が見られる。自然に囲まれた田舎育ちの人からすればどうって事ない景色だが、虫の殆ど居ない都会暮らしで育った人は、このような虫を見るだけで嫌がる人も多い。

オカン
オカン

私は都会育ちなので、このような虫はイヤです!

 

この巨大な岩が落ちた場所の隙間を通るのは、このガンガラーの谷のウリの1つでもあるようなので、通る前にガイドさんがその情報をわざわざ説明してくれます。ただ単にここを通るよりも、倒壊する可能性がほんの僅かにでもあるという情報をツアー参加者に教えるだけで、よりスリリングな体験となって記憶に刻まれる事を狙っているのかも?!

 

そんな大岩の周囲にはこのような窪みなどが出来ており、大昔にこの付近で生息していた人類はこのような天然の穴の中で生活をしていたと推測されている。もしかしたらこの穴にも何千年以上も前に、ここで暮らしていた人がいたかもしれないという。

 

このように大岩の周囲には転げ落ちてから何千年以上も経過している為に、その痕跡は全然感じさせない程に緑が生え揃っており、大昔からここに居座っている大岩にしか見えないのである。

 

ここを通る前にガイドさんが「一応この岩が崩れる可能性は殆どないのですが・・・」という前振りをしてから、毎回ここを進んで行くようだ。何千年以上もこのままになっている岩が今日に限って崩れる事は、可能性としてはとても少ない。しかし、もしここを通るタイミングで地震が起これば・・・と思うだけで、この数メートルの空間を通る行為がよりスリリングになるようだ。。

オカン
オカン

そんなスリリング、私だったらイランで!

 

 

スリリングな岩の下を進む! 動画

 

 

そんな大岩が崩れる可能性はゼロではないのだけど、そういう「万が一の事が起きれば・・・?!」という事を頭で考えながら進むだけで、この数秒間の体験が深く記憶に刻まれる事に繋がる。もしそのような前振りをせずに普通にこの岩の下を通り過ぎていくだけだと、参加者の多くがこの場所を通った事を覚えている事は無かっただろう。。

 

しかし冷静に考えると、この大岩だけではなくてこのガンガラーの谷自体が大きな鍾乳洞が崩れて出来た谷なので、道中を歩いている時に大きな地震が来た場合はその脇にある崖から岩などが崩れ落ちてくる可能性もないとは言えない。そういう事まで考えてしまうと、よりこのガンガラーの谷見学が楽しめるのかもしれない。

 

そんな大岩の下を通って進んで行くと、造られたスロープと人工的なトンネルのような物が見えてきます。このガンガラーの谷はもっと大自然の中を散策できるのか思っていたけど、このように人工的な物もチラホラと見られるので、あまりその雰囲気を期待過ぎない方がいいのかもしれません。

 

このように所々の崖の壁部分には、崩れ落ちてしまった形跡の地層が顔を出しているのが見られる。この有料ガイドツアーは大人1人2500円という”いいお値段”なので、このような崖に見られる景色なども見逃さずに楽しんで行く必要がある。

 

さて大自然ばかりと思っていたコースも、このような鉄筋コンクリート造りのトンネルを進んで行くようです。ちなみにこのトンネルはこの上を走る道路を支える為に造られた物で、どうりで近くで車が走っている音が聞こえたのであった。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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