太陽の子とも呼ばれた英祖王が生まれたとされている、浦添市の「伊祖城跡」【沖縄旅行記㊿】

沖縄旅行記2020年秋-㊿

 旅行期間:2020年11月11日~14日(3泊4日)
(Iso Castle Ruins in Urasoe City, where King Eiso, also known as the Son of the Sun, is said to have been born [Okinawa Travelogue 50])

太陽神が生まれた場所?!

沖縄旅最終日は島の中心部に近い浦添市にやって来ています。琉球王国時代の城があった浦添城跡を見学した後は、更に北西を進んで行った所にあるという「伊祖城跡」を目指して進みます。

 

 

浦添市にて

その伊祖城跡への最短ルートだったハズの通路は、このように通行禁止になっていて通れないようになっていた。どうも老朽化が激しいようで、危険な為に通行止めとなっていたみたい。沖縄も観光客が多い県ではあるが、その中でも観光客があまり来ない場所の設備などの補修は、後回しになっているのだろう。

 

さっきの橋を渡れれば簡単に向こう側に行けたのであるが、ここは仕方なしに案内に従ってこちらの階段を降りて行く事にする。ここは特に城跡だった場所でもないようだけど、このように城壁みたく綺麗に積まれた琉球石灰岩の快適な階段となっていた。

 

この下には交通量が結構多い道路が走っており、簡単に反対側に渡れるか、ちょっと不安になりそうな場所。さっきの橋を渡れれば簡単に反対側に行く事が出来たのであろうが、ここは身を任せてこの階段を降りて行くしかない。

 

下に降りて行くと、こちらの「浦添大公園 ローラー滑り台」という、長~~い滑り台が設置されていたけど、ここも同じように使用禁止となっていた。全長51mに及ぶ長~~い滑り台はこの訪問した時は修理中で、2021年3月に修理が完了して、無事この滑り台が使えるようになっているんだとか。

この滑り台で遊びたかったな~~!

 

そんな遊具を横目に見つつ、先に進んで行く。この辺りはアスレチックジムのようなスペースになっているようだけど、この階段付近にはひと気は無かった。

 

伊祖の御高墓にて

そんなひと気の無い階段を登っていくと、その脇にこのように石が積まれたお墓のような場所が見えてくる。特に案内板は見つからなくて有名じゃない人のお墓かと思っていたけど、ここのお墓は英祖王のお父さんのお墓だったようだ。

 

沖縄ではこのように石が積まれているだけのお墓も昔は沢山あったらしい。ただここには何の案内板も無かったので、普通の観光客だと見逃してしまいそうな場所だったが。。

何でも写真の収めるクセが役立ちました!

 

そのお墓の奥に通じる道も用意されているので、何がこの先にあるのかは分からないけど、「道があれば進む!」という考えの元、先に進む事にした。

 

その先に進んで行くと、このような大岩の下の窪みにブロックが積まれていて、ここも誰かのお墓があるような雰囲気の場所となっている感じを受ける。

 

もしかしたら家の無い浮浪者が雨露を凌ぐ為に滞在している洞穴のような雰囲気もしたけど、近くに公園があるのでそこで生活した方がトイレがあって楽だろうから、ここは墓だろうと考えてみる。

 

ここも先程と同じように石を積み上げたお墓のような物が作られているが、その手前にお供えされていたお酒の入れ物などが散在していたので、もっと綺麗に管理する必要があるのではと思ってしまったが。。

 

琉球王国はかつては日本という国に所属していなかった外国だったので、普通に見られない風習なども意外と多いようだ。そんな風習も近年にはだいぶ廃れてしまっているようだけど、このように現地を訪れてみると色々と発見する事が出来る。

 

このように観光客があまり来ない所は、通行止めとなっている場所が多いように思えた沖縄。このような公園に造られている設備なども長い年月を経ると、故障や老朽化もあって修理しないといけない箇所がどんどん出てくるので、予算がそれなりに掛かって意外と大変なんだろうと想像してしまう。。

琉球姫
琉球姫

沖縄も観光以外の産業があまり成長しないからね・・・

 

 

伊祖城跡がある伊祖公園にて

そして目の前に見えてきたのは、こちらの「伊祖公園」という場所。それなりのサイズの駐車場もあり、ちゃんとしたトイレもあって、仕事をさぼりにやって来るサラリーマンには打ってつけのような所でもあった。。

 

 

この公園は伊祖城跡公園とも呼ばれているようで、かつて伊祖城があったとされている場所に造られている公園のようだ。この伊祖城とは13世紀の英祖王の父親の系統が居城にしていたとされる城だが、英祖王は浦添城を居城としていたようで、この城は次第に滅びていったようだ。

 

その階段を登っていくと目の前に見えてきたのが、こちらの神々しい雰囲気を出して、大きく枝を広げたガジュマルの木である。公園にこのような存在の木が1本あるだけで、雰囲気が全然変わってくるように思える程の存在感を感じる。

 

ガジュマルの木は熱帯で育つ木なので本州では殆ど見かける事が出来ないが、ここ沖縄では結構色んな場所で見かける事が出来る。大きな幹を持つ大木も威厳を感じるけど、このガジュマルの木のように大きく枝を広げた姿も何とも神々しく感じる。

 

ここは綺麗に芝生も管理されている公園だったけど、平日という事もあってか、全然遊んでいる家族連れなどの姿も見かけない。駐車場にはそれなりに車が停まっていたけど、殆ど車の中でサボッている人ばかりだったという事なのだろうか?!

 

こちらには「桜の森」という文字が入った石碑が設置されているのが見えているが、春になるとこの辺りの桜が綺麗に咲くのだろうか。日本には桜の木が色んな所で植えられており、日本を代表する木となっているが、ここ沖縄でも桜の木は人気なんだろうか。

 

そしてここでも「浦添八景」の案内板を発見する。この浦添八景とは近年に観光地としてアピールする為に制定した物のようだけど、あまりその情報が観光客に浸透していないようだが。。

 

そして伊祖城跡へ進む階段は、このようにボコボコの岩場となっていて、なかなかに良い雰囲気を醸し出している。中世頃に存在していた城跡なので、綺麗な階段があるよりも、このようにボコボコとした昔風の階段になっていた方がよりその雰囲気が滲み出て来るような気がする。

 

ただこの公園に来る人もみんながみんな、そんなボコボコの階段を楽しく登りたい人ばかりではないので、このように木組みで造られている階段も見える。しかし、ボクはそんな木の階段よりも、この歴史を感じる様なボコボコの階段を登る事にした。

 

コンクリートで舗装された道よりも、このように下手したら人骨が混じっていてもおかしくはないような道の方が沖縄らしさを感じる。大雨が降って崩れてしまったようにも見える道だけど、柵がしていないという事はちゃんと通れる道という事だろう。

 

そんな歴史を感じるような階段を登っていくと、上の方に神社の鳥居らしき物が見えてくる。

 

ここにかつて存在していた伊祖城跡は、13世紀頃の琉球王国の国王だった英祖王が生まれた場所とされている。なお、その際に太陽が英祖王の母親の体に入っていく夢を見た為に、英祖王は「太陽の子(てだこ)という愛称が付けられるようになったそうだ。

 

 

伊祖城跡の神社にて

そんなかつての王様が生まれたとされている城跡も、今ではこのように神社となっているようだ。ただ鳥居以外は特に大きな本殿のような建物はなく、特に宮司さんが滞在しているような場所にも感じない。

 

神社と言っても、このように伊祖城跡の一部に小さな祠のような建物が造られているだけのようだ。地面にはかつて何かしらの建物があったような土台が残っているのも見えるが、特にそれらの説明は無し。

 

この伊祖城跡は沖縄県指定史跡となっているが、特にこの昭和60年に造られた案内板の時期までに考古学的な発掘調査は行われていないようだ。ここで生まれたとされる英祖王が生きていたとされているのは13世紀で、今から約700年程も前の事なので、古過ぎるから調査も後回しになっているのかもしれない。

 

ここが城跡だったという痕跡はあまり見られない場所だったけど、せっかくここを訪れてくれた人向けのような「伊祖城跡」と書かれた杭を写真に撮って、1人満足する事に。

琉球姫
琉球姫

このような杭は史跡があった事を示すのではなく、写真撮影用?!

 

 

伊祖城跡の景色 動画

 

 

伊祖城跡にはこちらのコンクリート造りの祠が1つだけ、ポツ~~ンと設置されている。横にある石碑によると、昭和9年にここに伊祖神社が建設された記念と掘られてあるけど、そんな古そうな外観に見えない。ひょっとしたら後になって外装をコンクリートで補強したのかもしれない。

 

そんな小さな祠しかない伊祖城跡だったけど、その祠近くから1匹の黒猫ちゃんが出てきた。ただよ~~く見てみると、両目を閉じたまんまで目が見られなかった。もしかしたら、盲目の猫ちゃんだったのかもしれない。。

 

 

伊祖城跡に居た猫ちゃん 動画

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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