「ガンガラーの谷」のシンボル的存在の、大きなガジュマルを眺める!【沖縄旅行記⑲】

沖縄旅行記2020年秋-⑲

 旅行期間:2020年11月11日~14日(3泊4日)
( Seeing the big banyan tree, the symbol of the Valley of Gangarra![Okinawa Travelogue 19])

ガンガラーの主!

沖縄旅2日目は那覇市より南の方角にある「ガンガラーの谷」という、鍾乳洞などが多く存在するエリアを見学できる場所に来ています。ちなみにこの「ガンガラーの谷」は個人で自由に見学できる場所ではなくて、必ず有料ガイドツアーに申し込まないと見学できない場所となっているので注意が必要です。

 

 

 

「ガンガラーの谷」の由来を知るトンネルへ

このガンガラーの谷ではこのように大自然が多く残っている場所ではあるが、あくまでも観光地として歩きやすいように整備されている事もあって、本当の大自然の中を歩いているという感じでもない。本当の自然を楽しみたい人からすれば少々味気ない場所かもしれないけど、普段都会に住んでいる観光客が沖縄の自然を軽く体感したいと思う場合にやって来るにはちょうどいい場所のように感じた。

 

さてそんな自然のコースを散策できるハズのガンガラーの谷ですが、ここだけは人工的な鉄筋コンクリート造りのトンネルを進んで行く事になります。この時点では全然気付かなかったのですが、実はこの人口トンネルの上は道路があって、ここを進む事によってガンガラーの谷入口前の道路の下を渡って反対側に進んでいたのであった。

 

そしてこのトンネル内で一旦軽く休憩という事で、各自支給されたさんぴん茶を飲む時間が設けられます。このツアーに参加したのは11月中旬という事もあってあまり暑くはなかったけど、夏にここを訪れると散策中に汗を一杯掻くようなので、水分補給は大事だそうです。

 

 

この谷の由来を教えてくれるガイドさん 動画

 

 

そんなさんぴん茶を我々参加者が飲んでいるタイミングで、ガイドさんはこの「ガンガラーの谷」という名前の由来になったという説を紙芝居のように教えてくれます。

恐らくこのタイミングが、このツアー一番の楽しみ所だったのかもしれません!

琉球姫
琉球姫

その割に失笑が目立ったような・・・?!

 

そしてそんなガンガラーの谷の由来を教えてくれた後に、僅かな失笑と共に数秒間の沈黙が流れます。ここは恐らく大爆笑を狙っている訳ではなくて、逆にこの沈黙の数秒間を楽しんでもらおうという趣旨だと個人的に感じましたが。。

琉球姫
琉球姫

だから逆に大爆笑されたら、ガイドさんも困る事でしょうね・・・

 

さて数秒間の沈黙を挟み、各自さんぴん茶で水分補給を完了したのを見届けたガイドさんは、気を取り直して先へと進んで行きます。今回のこのツアーには初めて参加したのであるが、このトンネル内での”くだり”は恐らく毎回行われていて、毎回同じような反応になっていると予測する。。

 

そしてこのトンネルを抜けると、目の前にこのガンガラーの谷でも一番の見所スポットが登場するという事で、楽しみにしてくださいという旨のコメントを発するガイドさん。さっきの沈黙の数秒間は、これから気分を高揚させる反動として敢えて一旦沈めさせる意図だったとも深読みが出来る。

 

 

目の前に立ちはだかるガジュマルの木!

そしてトンネルを進んで行くと、その出口を出きらない所からすでに大きなガジュマルの木の根っこが見えてくる。恐らくこのガジュマルの木が存在していなかったら、この有料ガイドツアーの料金ももう少し低く設定せざるを得なかった程の影響力を感じる。

 

このガジュマルの木が一番の見せ場というのも、元々は洞窟の上に生えていたのがその下の洞窟が崩壊した事によって、このように更に下にまで根っこが垂れていって、超ロン毛の女性を見ているかのような雰囲気となっていた。

 

 

見せ場のガジュマルの木! 動画

 

 

最初は京都銀行のCMのように、そんな長~~い根っこにしか目が行かなかったけど、もう少し進んで行くとこのようにその上では青々とした葉っぱが咲いている緑溢れる景観が見られる。

 

普通に見られるガジュマルの木は蔓が垂れてもせいぜい数メートルだけど、もしその地表が更に下にあったらこのように10メートル以上も更に下に向かって伸びるようだ。もしこの下の地面がもっと下の場所にあれば、もっと下に向かって何十メートルも蔓は伸びていくのかもしれない。

 

最近のスマホもカメラの性能がドンドン良くなっており、広角レンズをも備えているのでこのように近くからでも全体を写せる。この部分は洞窟が崩壊した為に空間が開いてしまった場所だけど、このガジュマルの木が生えている部分だけは根が張っていたからか、崩れずに存在しているようだ。

 

このように真上を見上げてみると、大きく天井が崩れ落ちた跡が分かる。勿論この崩れ落ちる前にはそこには何かしらの植物が生えていたのであろうが、今では大きなガジュマルの木の葉っぱが空を覆っているような景色となっていた。

琉球姫
琉球姫

緑の美しさが分かる写真ね!

 

 

長~~いガジュマルの蔓! 動画

 

 

ここがガイドさん曰く一番人気のスポットらしく、まずはここで各自思い思いに写真撮影タイムが設けられる。しかし人類はこのように大きな木を目の当たりにすると、この木に神様が宿っていると勝手に思い込んでしまう節がある。それ位に神々しい雰囲気を醸し出しているガジュマルの木であったが。

 

それにしても葉っぱの緑色が一番綺麗に見えるのは、晴れている空の下で太陽光を浴びている瞬間だと思う。晴れている空の色も素晴らしく綺麗であるが、やっぱりこの鮮やかな緑色は逞しい生命力を見せてくれるので大好きである。

琉球姫
琉球姫

植物も生きているというのが分かる緑色ね!

 

 

そのような神秘的な雰囲気を感じてしまうと、このようにただ脇に落ちている岩も何かしら神聖な形に見える様な気がしてくる。しかし、さすがにこの岩を見ても何も想像出来なかったのだが。。

沖縄43
沖縄43

想像力が足らんサ~~!

 

しかしこのガジュマルの木というのも面白い木で、本体の下から根っこが生えているだけではなく、枝からこのような蔓を垂らして更に地面から栄養分を獲ろうとしている。ただ冷静に考えれば大きな木程に必要となる栄養素が沢山必要なので、ガジュマルの木からすればガムシャラに生きているだけの事だろうが。。

 

そしてこの辺りでは古代人が暮らしていた痕跡があるらしく、このような洞窟などで何万年も昔から人類が住んでいたという。現代人からするとこのような場所に暮らす事は考えにくいけど、古代人からすれば天然に出来た洞窟は雨風が防げる絶好の住処だった事だろう。

 

そんな住処の近くにはこのように人工的に積まれた石垣のような物も見られる。何千年以上も前の人類が既にこのような石垣を築いていた訳で、人類は本能的に石を積み上げる事を遺伝として脳に刻み込んできたのだろうか?

 

なおここに造られていた石垣は守りの為の石垣ではなくて、実は古代人のお墓だったようだ。なのでその石垣の中には、このように両目の部分に穴が空いた、人の顔に見える様な石も積まれていた。

琉球姫
琉球姫

ホントだ、顔のように見えるね!

 

古代人からすると、このような逞しい生命力を見せてくれるガジュマルの木を神様だと思って、とても信仰していたのかもしれない。それもあってこの辺りに住み着き、そして亡くなった後はその近くに埋葬されたのであろう。

 

 

神秘的な道を進む! 動画

 

 

谷っていうと、大昔から少しずつ水が流れて、それによってその谷部分が段々と削られて大きな川となって、それが何千年・何万年と繰り返された事で大きな渓谷になるイメージがある。しかしここはその水の流れで造られた谷ではなくて、下にあった洞窟の天井が崩れ去った為に出来た谷のようだ。

 

そんな場所には辛うじて落ちずに、何とか耐えているような木も見られる。このような植物の生命力を見せつけられると、地球に生きる生命体の凄さを改めて感じるのである。

 

そんな場所にはこのような石段があって、その上には階段が造られているのが見える。実はここは昔の人が墓地としていた場所で、今はさすがにこの墓地に埋葬される事はなくなったけど、この地域の住民達からしたら聖なる場所として、未だにお参りに来る人が居るという。

 

なのでこの木の階段はここにお参りをしに来る地元住民の人達向けで、観光客は入るべき場所ではないという。このように沖縄では自然の逞しさが見られる場所が聖地となっており、今でも多くの参拝する人の姿を見かける事が出来る。

 

このように上から見ると、この場所がいかに特殊な場所だという事が判り易い。それだけ古代人は大自然の凄さを認識しており、それらの近くで生活する事によって、日々それらを拝めて生きる力にしていたのかもしれない。

 

ふと周囲を見回すと、このように葉っぱに穴が空いている植物が見られる。さっきも見たけど、カメムシみたいな昆虫がこのように葉っぱを食い荒らしているのかもしれない。しかしこれも大自然が織りなす環境の一部であり、全て成るようにしか成らないのである。

 

普段都会で暮らしていると忘れがちになってしまうけど、人類はこのような青々とした植物無しでは地球上で生活できないのである。しかし人類は19世紀に発達した産業革命以降、どんどん機械化を進めた反動でそんな植物を傷つけてしまっている。その報いは近い将来に、必ず人類に降りかかってくるので覚悟をしておく必要があるのだろう。。

 

そしてガイドさんが見せてくれた「港川人」は、この辺りで約20,000年前に暮らしていた古代人だそうだ。実はこの「港川人」は今から約50年前の1970年頃に、奇跡的にほぼ完全な骨の状態で残っているのが発見されたという。その骨格から推定されている顔が、こんな感じだという。

「こち亀」の両さんにしか見えないが!(笑)

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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