仙台旅行記2020年秋-⑭
旅行期間:2020年11月3日~5日
(View of pine trees against the blue sea at Fukuura Island on the Matsushima coast.)
松だらけの島
ここは宮城県でも一番の観光地として昔から人気を誇っている「松島」で、その200を超えるという小さな島の中で陸地から橋が架かっている福浦島に来ています。海岸沿いから海に浮かぶ島々を見ているだけだと、遠くてあまり大きくは見えないけど、この福浦島に上陸すると近くにある島が見られる。
松島海岸に浮かぶ福浦島にて
日本全国では海岸沿いに防風林として松が植えられている場所が多いけど、この松島は天然に松が生えている場所。それも岩の上に生えている場所で、長い年月を経て塵が溜まり溜まって、今ではこのような緑溢れる光景が見られる。
この松島海岸近くには大小200個を超す島があるらしいけど、その殆どは無人になっている。だけどこのような橋が架かっていない島は、ボートなどで上陸は出来るようだけど、特に何かがある訳ではなくて、単なる松が沢山生えている無人島というだけであるが。。
数十年振りにこの松島の地を訪れたというオカンは、晴天に恵まれて綺麗な景観を久々に楽しむ事が出来て、一応はご満悦のようだ。オカンも普通に旅行が好きな人間であるが、積極性があまり無いので自分から1人で旅に出ようと思うタイプではない。だから知り合いと一緒じゃなければ旅に行けないのであるが、この2020年はコロナ禍の影響もあって友達を連れ添って旅に行くというのが難しい年だった。
だから旅には行きたいけど、一緒に行く人が・・・という感じで家で閉じ籠っていたオカンを連れ出しての仙台旅だった。
偉そうに言うけど、旅行代払ってるのは私やで!(怒)
という訳で旅のコーディネーター 兼 ガイド役 兼 ボディーガード 兼 付き添いを兼ねての同行だったのである。だから普段の1人旅では誰に文句を言われる訳でもないので好き勝手自由に思いの向くまま動き回るのだけど、金魚の糞みたいに後ろを付いてくるオカンがいるので、今回の旅は片足が縛られているような状態だった。
さてせっかくこの福浦島に上陸したので、小さな島ではあるがとりあえず1周回ってみる。この島を一周している位だったら、これから石巻に向かう電車に乗るのにちょうどいいタイミングとなりそうだった。
松島の景観 動画
福浦島の見晴らし台にて
そして福浦島の南西側端っこには、このような見晴らし台が設置されている。とりあえずここから松島に浮かぶ島の景観を眺める事にする。
このように割と近くにも小さな島がアレコレと見られる。このような小さな島でもそれぞれに名前が付けられているようだけど、そんな島の名前なんて覚える事はまず出来ないので、ハナから島の名前を覚える事は諦めている。。
このように松島海岸をバックにこの島に生えている松を眺める。このような松は日本全国で普通に見る事が出来るので日本人にとってはあまり珍しい植物ではないけど、こうやって眺めるとその緑色がとても綺麗に感じられる。
このように松の木だけに松ぼっくりが沢山くっ付いているのが見える。ちなみに「パイナップル(pineapple)」という英語は元々はこの松ぼっくり(松の果実)を示す言葉だったけど、この松ぼっくりの形状と果実のパイナップルがとても似ているので、次第に果実のパイナップルを示す言葉になったとか。
このようにここから見える島々にはそれぞれに名前が付けられている。人間という生き物は何にでも名前を付けたがる生き物であり、このような無数の島や空に浮かぶ無数の星などにも名前を付けるのが得意である。
この松島海岸で島を眺めるという行為は、この松を眺めているという行為でもある。この辺りの島はハゲ島は見当たらずに、この松ばかりが生えている島となっている。
そんな松島に囲まれて、ご満悦な様子を見せるオカン。記念写真を撮ろうとするとたまに「いつも綺麗に撮られへんからイヤヤ!」と言う時もあったかと思うと、このように自分から進み出て写真を撮ってくれと言わんばかりの顔をする時もある。
綺麗に撮ってくれたらエエんやで!
さすがに昔から日本人に愛されてきた景勝地だけあって、とても心が澄んだ状態になる松島の景色。これまでにどれだけの人々がここにやって来て、この景色を楽しんできた事だろうか。
さて石巻へ向かう電車の本数がそんなに多くは無かったのであまりこの福浦島でゆっくりとは出来ないけど、せっかくお金を払って上陸したので速足ではあるがとりあえず島を一周してから帰る事にする。
この松島海岸付近には沢山のこのような大小の島が点在していて、外洋からの激しい波の勢いが吸収されるように穏やかな波しか入って来ない。それもあって2011年の大震災時には他の場所では20mを超える津波が押し寄せる場所もあったが、この松島海岸では3mほどの高さの津波だったという。
松島が松島を守った訳でゴザル!
福浦島からの眺め! 動画
こちらの島の名前は分からないけど、その左側には橋に見える防波堤が造られている。2011年の東日本大震災の後は津波対策として、海沿いに高い防波堤を建造する事に賛否両論があった。再度大きな津波が訪れた時の為になるべく高い防波堤を設置したいが、防波堤を建造するとこの素晴らしい松島の景観を簡単に見れなくなるからだ。
海の近くで住むという事には、勿論大きな津波が襲ってきた場合のリスクもあるけど、その反面簡単に母なる綺麗な海を眺めれるというメリットがある。だから人々はリスクがあっても海の近くに住むし、大昔から人類は海の近くに住んできたのである。
何事も大きな被害を体験した人間と、それを体験した事のない人間では、その被害の内容については同じ見方を出来ない。だから海の近くには防波堤を造るべきとは思わないけど、最近の日本は何でもかんでも過保護に国民を扱い過ぎて迷走している印象がある。海外からすると日本は自然の大事さを無視して国内を開発し過ぎて、リゾート地なのに醜い建造物だらけだったりと、その自然の大切さを無視していると見られている節がある。
この辺りは福浦島でも一段と低い場所になっていて、公園のように整備されている。ここからぐらいだったら、奥に見えている陸地まで泳いで帰れそうな距離にも思える。
さて福浦島を一周して、また係留されたボートが一隻だけ見える入口付近へと戻ってきました。空を見上げるとさっき小雨が降ったのもあってか、少し嫌な色をした雲が漂い出しているのが見える。。
福浦橋を渡る! 動画
しかし嫌な色をした雲は見られるものの、このように晴れは晴れで気持ちいい天気。そして約43分ほど滞在した福浦島も、この252mの橋を渡り切るとお別れである。
そして石巻行きの電車の時間もあるので、ここからはちょっと早足でJRの駅まで向かう事にする。この松島海岸は昔からの観光地なので国道沿いには沢山のお土産屋さんがあるけど、それらをゆっくりと見学している時間は今は無い。
だけど写真を撮る時間だけは別なので、気になったものをとりあえず写真に撮れるだけ撮って進む。こちらは「かもめの王子」という、仙台名物のお菓子のマスコットキャラクター。このお菓子は仙台に来てから初めて知ったけど、お菓子としては東京でよく購入した「東京たまご」っぽい印象だった。
そしてここでは「松かま」という笹かまぼこを販売しているお店もある。創業80年を誇る老舗らしいけど、ここも時間が無いのでパスである。
海が近くにある場所だと、このような海鮮丼のメニューを見ると食べたくなってしまう。しかしまだ午前11時前でまだオカンの腹も減ってないようで、今は電車に乗る事が優先なのでここも素通りする。
松島海岸駅にて
という事で早歩きをした甲斐あって、電車到着10分前に「松島海岸駅」に無事到着する。この2020年11月はこのように駅はプレハブ状態だったが、このブログがアップされている頃には新しい駅舎が完成している事だろう。
何だかんだで歩き回った印象しかなかった松島だけど、後から調べてみると寄るべきスポットが沢山あったので、もっと先に予習しておけば良かったと後から思う。しかしこの日は昨日購入した乗り放題チケット「仙台まるごとパス」を使いまくる日程だったので、あまりゆっくりと観光する事が出来なかった。。
松島は1日かけて観光する場所でゴザル!
松島海岸駅のホームから線路を見ていると、このようにトンネルが1路線分しか造られておらず、駅の所で交差するようになっている単線だった。だからそれもあって、間隔が空いているダイヤになっているようだ。
駅に入ってくる電車 動画
さてJR仙石線に乗り込み、次の目的地である石巻の街へと向かうのであった。
こんな旅はまた次回に続きます!
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