石ノ森萬画館で初めて見た漫画キャラクターが全然分からない・・・【仙台旅行記㉖】

仙台旅行記2020年秋-㉖

 旅行期間:2020年11月3日~5日
(I don’t recognize any of the cartoon characters I saw for the first time at Ishinomori Mangattan Museum…)

ヘビースモーカーだった人

さて石巻市にある、歴史的な漫画家だった石ノ森章太郎の記念館である「石ノ森萬画館」の見学はまだまだ続きます。彼の代表作でもある『サイボーグ009』と『仮面ライダー』コーナーを抜けた後は、それ以外のあまり見た事がないキャラクターが展示されています。

 

【石ノ森萬画館】

住所:宮城県石巻市中瀬2-7
営業時間:9時~18時頃(シーズンによって時間・休み変動あり)
電話番号:0225-96-5055
入場料:大人840円/中高生520円/小学生210円

 

 

 

石ノ森萬画館での見学は続く!

こちらの可愛い顔をした木のキャラクターも石ノ森章太郎が生み出したもので、『さるとびエッちゃん』という1964年に少女マンガの「週刊マーガレット」に連載されたギャグマンガ。当時はギャグ漫画というと少年誌が一般的だった時代に、少女漫画にも殴り込みをかけたような内容となっており、少女の割に怪力の持主で動物などと会話する事が出来たという。

 

 

ボクの生まれる前から連載されている漫画なので勿論全く知らないものであったが、逆に石ノ森章太郎マニアぐらいにしか分からない漫画なのかもしれない。しかしその当時はアニメ化されてテレビで放映もされていたようで、その世代ぐらいからしたら懐かしいものを見れたと喜べるのかもしれないが。。

 

そしてこちらには石ノ森章太郎が愛用していたサングラスや小物などの実物が、ショーケース内に展示されているのが見える。このような偉大な漫画家であれば相当なこだわりがあったと思うので、小物1つとってもセンスが違う事だろう。

 

こちらには実際に使われていた万年筆や石ノ森章太郎が愛用していた、ダンヒルのタバコなども見られる。石ノ森章太郎は当時としてはそんなには珍しくないヘビースモーカーだったらしく、沢山タバコを吸っていたようだ。現代ではすっかりタバコは体に害があるものとして昨年には室内営業するお店でも禁煙となってしまい、タバコを吸いながらギャンブルを行うパチンコ店などでも禁煙になってしまった程である。

 

こちらにある変わった蝿の形をした置物は、実は灰皿である。その昔は新幹線の座席や飛行機の中でもタバコを吸えるのが普通だったらしく、古い新幹線の車両に乗った際にその喫煙車両時代のタバコの匂いがこびりついているのを感じる時もある。またボクが働いていた中小企業などもオフィス内で普通にタバコを吸える環境だったらしいけど、ボクが入社した時には基本禁煙となっていたので、いい時代に入社したものだと感じる。

 

こちらのお皿には石ノ森章太郎と彼の生み出したキャラクターが隙間なく描かれているけど、これだけ沢山のギネス記録にもなる程の作品を生み出すと、そのキャラクターもマンネリ化せずによく生み出せたと感心してしまう。

 

 

『HOTEL』ゾーンにて

さてそんな石ノ森章太郎が愛用したグッズを眺めた後はまた先に進みますが、何やらホテルのフロントみたいになっている感じに見えます。また左側には漫才界を代表する”天才漫才師”とも呼ばれた、横山やすしに見える像が立っているのも見えている。

 

こちらの像は大阪人から見ると 横山やすしにしか見えないが、こちらは横山やすしではなくて、『HOTEL』という1984年から小学館ビッグコミックに連載された青年漫画に出てくる「松田利春」というフロント係のようだ。

 

この『HOTEL』という作品は漫画だけではなくて後にテレビドラマ化され、高視聴率を記録した人気番組にもなったそうだ。内容は「東京プラトン」という大きな一流ホテルに繰り広げられる人間ドラマなどを描いた作品となっており、小学館漫画賞にも輝いている。

 

なおその横山やすし風のフロント係の後ろには、その背中を開けて修理している博士っぽい像も見えたけど、特に人造人間という設定のキャラクターでもなかったようなので、遊び心で石ノ森章太郎が人造人間に改造しているシーンだったのかもしれない。

 

石ノ森章太郎って代表作である『サイボーグ009』や『仮面ライダー』などで見られる人造人間や近未来SFばかりの作品かと思っていたら、さっき見たような時代劇を描いたものや、このようにホテルのフロントでの人生劇を描いたものなど、そのジャンルのバリエーションの広さに驚く。さっき見学したシュー・ヤマモトの「CAT ART展」内のパネルにもあったように、「幅広い知識を付けなさい!」と言っていただけに、このように色んな分野の漫画を作る事が出来たのであろう。

 

右側に立っているのはフロント係の「赤川 一平」、そして左側に立っているのもフロント係の「倉田 裕美」。それぞれに主役かと思いきや、それぞれ途中から出てきたキャラクターのようだ。

 

 

そして更に奥に進むと、お次はこの石巻市のローカルヒーロー『シージェッター海斗』のコーナーとなっている。こちらは漫画やアニメ作品という訳ではなくて、過去にボツとなったキャラクターをアレンジしてこの石巻市のマスコット的なキャラクターにしたものである。

 

そんなローカルヒーローもテーマソングが何曲か作られており、アニソン界の巨匠でもある影山ヒロノブや水木一郎も曲制作に関わっている。またこの記念館入口に等身大フィギュアが設置されているシージェッター海斗だけど、2011年東日本大震災の時に津波で流されているが、その際にシージェッター海斗のCDも1階に在庫が置かれていた為に、全て津波で流されてしまったという。。

 

シージェッター海斗 遠藤正明&影山ヒロノブ

 

 

他にも色んなキャラクターを生み出している石ノ森章太郎だけど、既に全然分からない仮面ライダーのキャラクターなどを見ていたので、今更このような怪しいキャラクターなどを見かけても全然興味が湧かないのであった・・・。

 

そしてここで石ノ森萬画館の展示は終了となる。ただまだ3階には登っていないけど、上にはこのようなサイボーグ009とコラボしたスイーツなどが楽しめるカフェなども併設されているようだ。

 

とりあえず何があるかを確かめる為に、3階に登る事にする。腹は先程食べた石巻天ぷらでいい感じになっているので、特にカフェで何かを食べたいとは思わないが。

 

 

この時は企画展示【シュー・ヤマモトのCAT ART展】が行われていた影響で、それにコラボしたドリンクやフードも販売されていた。可愛らしいコラボ商品だけど、ちょっと割高な費用を払ってまで食べたり飲んだりしたいと思わなかったのでパス。。

 

そして3階に登ると、カフェ・レストランだけではなくて、このような小さな図書館も併設されている。ここでは石ノ森章太郎の作品を読む事が出来るので、もしここでそれらの漫画を見たいのであれば、少し早めにやって来てここでじっくりと漫画を読む方がいいかもしれない。

 

個人的にはそんな石ノ森章太郎作品の漫画にはあまり興味が湧かなかったので、壁に飾られているこの記念館宛に著名な漫画家たちが贈ったサイン色紙を眺める事にする。

 

このようにサイン色紙の数々をパッと見ると、アチコチに見た事のある絵タッチを見つける事が出来る。マンガ界からすると石ノ森章太郎は神様のような存在で、今のマンガ界の立場を大きく押し上げた功労者でもあるので、どの漫画家も喜んでサイン色紙を描いたように感じる。

 

こちらはボクが大好きな麻雀漫画などのコアな心理戦を細かく描写するのが得意な福本伸行氏のサイン色紙で、そこに大きく描かれているのは彼の代表作でもある『カイジ』である。個人的には麻雀漫画の『アカギ』から福本伸行の作品を見だしたのであるが、このカイジなんかは人生の教訓を強烈に教えてくれるバイブル的存在なので、まだ見た事ない人にはとてもお勧めする作品である。

 

 

こちらは説明すら不要な国民的キャラクター達が暴れる『ルパン三世』を描いた、モンキー・パンチの色紙。残念ながら2019年にお亡くなりとなってしまっているが、彼の作品は日本国内だけでなく、海外で今でも愛される名作となっている。

 

こちらもボクが少年時代に大好きだった、秋本治の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でもお馴染みの両津勘吉が描かれている。約40年間に渡って毎週の連載を続けたモンスター漫画で、そのコミック数は200巻まで達して去年『ゴルゴ13』に抜かれるまでは「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス記録にもなっていた。ただ連載されていた時代によって作風が少しずつ変化していったが、個人的には最初の頃の荒々しい両さんが大好きだった。

 

こちらは「ハニ~~フラッシュ!」でも有名な『キューティーハニー』などを描いた永井豪のサイン色紙。この永井豪は石ノ森章太郎にその才能を見出されて、一時は彼のアシスタントとして働き、その時はとても忙しかったという。ただその甲斐もあって『デビルマン』や『マジンガーZ』などの大ヒット作品を生み出し、マンガ界を代表する人物になっている。

 

こちらは石ノ森萬画館の2代目館長を務めていた、『釣りキチ三平』の作者としても有名な矢口高雄のサイン色紙。矢口高雄は石ノ森章太郎と同年代で親交も厚かったようだが、こちらも残念ながら2020年にお亡くなりになっている。。

 

そしてこちらはこれからずっと先の未来までも愛される存在である『アンパンマン』を生み出した、やなせたかしのサイン色紙。しかしこのアンパンマンという作品はバケモノのような存在で、未だ新たに生まれて来る子供達が何の抵抗もなく、受け入れてしまう愛されキャラクターである。またその甲斐もあって何箇所に造られているアンパンマン・ミュージアムも、割高な入場料にも関わらず子供連れ家族がどんどんと押しかけて来る人気スポットにもなっている。

 

こちらはボクの青春時代に週刊少年マガジンで連載が始まった『はじめの一歩』の作者である、森川ジョージのサイン色紙。最近では一切マンガは見ないのでこの『はじめの一歩』も全然興味が無くなってしまっていたけど、未だに連載中という事を知って驚いたのであるが。。

(※1989年から未だに30年以上も連載中)

 

こちらもモンスター漫画である『名探偵コナン』の作者である、青山剛昌のサイン色紙。こちらの作品も漫画として1994年から現在まで連載が続いているが、それ以外にもテレビアニメや映画化されたりと、恐ろしい程人気を得ている作品である。

 

こちらには石ノ森章太郎作品の漫画コミックが展示されているけど、沢山の作品を生み出す漫画家の方が凄いのか、1つの漫画を長年続ける事の方が凄いのか・・?!

結論は両方とも凄い漫画家という事!!

 

このように仮面ライダーの劇画もあったというのは、初めて知った。仮面ライダーの場合は漫画から派生して特撮作品になった訳ではなく、その逆で初めから特撮作品として生み出されて、それから漫画になった作品である。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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