新しい仮面ライダーシリーズが分からないのはオジサンの証拠?!【仙台旅行記㉕】

仙台旅行記2020年秋-㉕

 旅行期間:2020年11月3日~5日
(Is it proof that I’m an old man if I can’t recognize the new Kamen Rider series?)

続々と増殖する仮面ライダー?!

石巻市にある「石ノ森萬画館」で石ノ森章太郎が生み出した、特撮ヒーローシリーズである『仮面ライダー』のブースを見学していきます。この仮面ライダーシリーズは1971年に放映が開始されて以来、令和の現代までそのシリーズが続いているというモンスターキャラクターでもあるのだ。

 

【石ノ森萬画館】

住所:宮城県石巻市中瀬2-7
営業時間:9時~18時頃(シーズンによって時間・休み変動あり)
電話番号:0225-96-5055
入場料:大人840円/中高生520円/小学生210円

 

 

 

仮面ライダーシリーズのお勉強!

さっきまでの仮面ライダーシリーズの登場キャラクターはパチンコ台などに出てきていたので知ってはいたけど、ストロンガーシリーズの次に生み出された『スカイライダー』は全然記憶にない。この作品が放送されたのは1979年~1980年なのでちょうどボクが生まれた頃なので、見た事が無くても不思議ではないのであるが。。

 

こちらは第7作目となる『仮面ライダースーパー1』で、このシリーズでも今から約40年前の作品となっていて、平成生まれの子からすると骨董品レベルに見える事だろう。なお前作もマンネリ化で視聴率が低迷する事になってシリーズのテコ入れで、より多彩なアクションを取り入れたのが功を奏して、このシリーズは人気があったという。

 

こちらはその後を受けた第8代目の『仮面ライダーZX』だが、このシリーズはテレビ放送ではなく、雑誌のグラビアでの連載だったという。その為かちょっと垂れ目になっている顔のデザインで、少し弱そうに見えてしまう気がするが。。

 

その次は『仮面ライダーBLACK』という1987年~1988年の間に放送された、約6年振りのテレビシリーズとなった仮面ライダーである。1971年に生み出された仮面ライダーもこの時は既に15年程経過しており、何作も同じようなキャラクターばかりなので子供達からは飽きられつつあったのかもしれないが、制作側からすると昔の栄光とそのビッグネームを活用して、同じシリーズでヒットを狙い続けていたのであろう。

 

なので本当に当時の子供達を熱中させたというよりは、視聴率稼ぎやそのキャラクターの版権でお金儲けを望んでいた大人たちの都合で、このような沢山の仮面ライダーが生み出されたのかもしれない。それを如何にも子供達が欲していたからというのは偽善的な意見に過ぎず、いつの時代もその裏には金儲けという利権の為に人々が動いていた歴史があるのだ。

 

そしてその次はこの『仮面ライダーBLACK RX』となり、先程の仮面ライダーBLACKの続編として微調整した昭和に放送された仮面ライダーとしては最後のシリーズとなった作品。またこの仮面ライダーシリーズが放送された1989年からは約10年間、新しい仮面ライダーシリーズがテレビ放映されなかった。だからボクら世代は少年時代に仮面ライダーシリーズの放送が無かったので、この仮面ライダーシリーズを見ていないので特に思い入れが少ないのだろう。

 

こちらは今までの仮面ライダーの外見とは一線を画したような、醜い顔つきに見える『真・仮面ライダー 序章』。1992年にテレビ放映ではなくてオリジナルビデオとして展開された作品で、今までの仮面ライダーの原点0号的な存在として、仮面を被らずに改造されたバッタ型人造人間のリアルさが出されていたようだ。なお、今までの子供向けライダーではなく、大人向け路線に舵を切り、一風変わった作品に生まれ変わったという。

 

この『仮面ライダーZO』は前作の『真・仮面ライダー 序章』が意外にも好評だったので、それについで1993年に劇場映画として公開された作品である。なおこの作品は仮面ライダー誕生20周年記念作品でもあったので、20周年の「20」をアルファベットの「ZO」に見立てた名前にしたという。

 

こちらはその続編となる『仮面ライダーJ』だが、この作品が原作者である石ノ森章太郎が仮面ライダーシリーズに関わった最後の作品だったという。ここまで来ると遂に巨大化までするようになってしまったらしく、ウルトラマンのライバル化を見据えていたのかもしれない。。

 

 

そして再び2000年からテレビシリーズが再開されて、毎年のように新しいキャラクターが生み出されていく。もうそこには新しいヒーローを誕生させる事には、マンネリ化しないように変わった特徴を持たせて、視聴率を稼ぎ、またスポンサーの玩具メーカーが発売する人形が売れるようにという想いの方が強くなっていったのかもしれない。

 

上に見れる『仮面ライダークウガ』からテレビシリーズに復帰するが、約10年振りのテレビシリーズも時代は昭和から平成に変わっており、「悪の秘密結社」や「改造人間」という表現が好ましくなくなったので使われなくなり、また決め技を放つ際にその名前を叫ばないなどの平成ならではの変更点が多々あったようだ。

 

この仮面ライダーシリーズは全然見てはいないけど、約50年続いて3つの年号を経ている長期シリーズなので、その時代背景によってマイナーチェンジしている箇所もある。なのでそういった昔の時代だからこその表現を意識して昔のシリーズを観たり、現代らしい表現がされている新作との違いを観たりするのも意外と楽しめるのかもしれない。

 

こちらにはサイクロン号という仮面ライダーが乗っていたバイクが、置かれているのが見える。こちらは単なる展示物ではなくて、有料のゲームとして設置されている。

 

このようなバイクをドライブするゲーム機になっていたけど、こういったゲーセン的なゲームには興味が無いのでパス。仮面ライダーシリーズに憧れて見ていた世代は、こんなゲームでもしたくなるのかもしれないが。

 

仮面ライダーシリーズというと「世界征服を企てる、悪の秘密結社」が世界を襲うという設定で、当時の子供達をビビらせる存在だったのが、平成の仮面ライダーシリーズではそんな悪の秘密結社という設定が無くなってしまったというのを知ると、なんだかマイルドな設定になった平成時代という印象を受ける。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

平成生まれは悪の秘密結社のいない、ゆとり世代やけ!

 

 

こちらは令和生まれの仮面ライダー1号でもある『仮面ライダーゼロワン』で、2019年~2020年に放送された。ちなみにこの「令和」という元号は前もって決められたので、それの発表に合わせてこの仮面ライダーゼロワンも令和にかけて「零和(レイワ⇒01)」というネーミングに決めたという。

 

こちらはその後を継ぐ令和2号目の『仮面ライダーセイバー』。”剣を使うライダー”らしく、剣のようにも見える鬣と炎がほとばしるようなデザインの仮面となっていて、もはや単なる仮面ではなくて、戦う際に邪魔になりそうな仮面になっているようにも思えるが。またコロナ禍で開始された仮面ライダーとして、コロナ対策の為に合成映像が多用されて、背景は別動隊が現地で撮影しているが、そこに登場する役者はスタジオで演技して合成するなどコロナ対策万全の撮影が行われているようだ。

 

こちらのパネルには「Fujioka」「Kamen Rider」という名前が付けられた星が存在していると書かれている。どうやら1995年に愛媛県久万高原町の天体観測所の職員が新しい星を見つけて、この久万高原町が仮面ライダー1号役だった藤岡弘の出身地だったので、仮面ライダーと藤岡の名前でカリフォルニアのジェット推進研究所に申請してその名前が承認されたという。

ブッダ君
ブッダ君

あの~~まだワシの星がないんじゃが・・・?!

 

 

 

石ノ森時代劇コーナーにて

そして仮面ライダーコーナーを抜けると、ちょっと江戸時代のような雰囲気の内装が見えてくる。石ノ森章太郎というと先程まで見て来た人造人間の仮面ライダーやサイボーグ009などの近未来物ばかり作ってきたような感じがするけど、江戸時代の世界観を描いた作品なども多数残している。

 

ボクも古本屋さんで本を物色している時に石ノ森章太郎が描いた『マンガ日本の歴史』を見つけて、少し驚いた事がある。このような旅行記を制作し出すと色んな歴史に興味が出てきたけど、文字ばかりの本だと読む気が無かったので子供向けのような歴史漫画を探していたら、そこで石ノ森章太郎の作品を見つけたのであった。

 

 

こちらのちょっと古びた日本家屋の障子の一部に穴が空いているらしく、そこから中を覗き込むと何かが見られるようだ。現代ではすっかり姿を消しつつある障子が、何とも懐かしく思える瞬間である。

オカン
オカン

アンタも小さい頃、ようけ破ってたんや!(怒)

 

まず1枚目の破れた障子の穴をのぞき込むと、見えてきたのはお色気シーンである。見返り美人さながら、昔から男性を惹きつける斜め後ろ姿の女性裸体で、まずはご挨拶という感じである。

 

その次は硬派な感じで剣を交わせる決闘シーンが見える。どちらも切られて血が出ている様子には見えないので、ひょっとしたら周りに生えている竹を切っていただけなのかもしれないが。。

 

こちらは長い棒の先に白い物体を付けて、嬉しそうに走っている少年の姿が見える。こちらは昔の子供がよく虫を捕まえる時に使っていたという「とりもち」で、「モチノキ(黐の木)」という木の皮を剥いでそこから採れた成分に粘着性があって、それを濡らせるとネバつきだしてそれでセミや鳥を捕まえる事が出来るので、その名前の由来にもなっているという。

 

江戸時代にはまだ科学が発展していなかった時代なので、根拠のない風説でもその予言が当たるとそれが平気で信じられていたという。そんな江戸時代には海に海獣が表れて、豊作を予言しつつも大流行する疫病を予言し、その後に起きたコレラの流行もあって、変わった海の生き物がそんな疫病を払ってくれると本気で信じる人もいたそうだ。それに便乗した商人が日本原産ではなく、朝鮮や中国大陸原産の雷魚など在来種ではなく変わった種の魚を「役病払いの雷魚」として触れ回り、金儲けに利用していたそうな。

 

こちらは何だろうか。お遍路さんの恰好をしているような一団に向けて、白玉を販売している女将さんが杓子を差し出しているようにも見える。お遍路さんに水か白玉を接待している様子なのかもしれない。ちなみにお遍路さんの通り道で住民達が”お接待”という言葉を使ってお遍路さんに来る人達を食事など用意してもてなしているシーンをテレビなどで見かけるけど、全く初対面の見ず知らずの人に接待ではなくて、彼らを弘法大師様と同様に思って接待(功徳)しているんだとか。

 

そんな障子コーナーを先に抜けたオカンが、足を揃えて丸い床部分に足をキチンと載せている姿が見える。普段こんなキッチリと足を揃える事がないだけに、何をしているのだろうか?!

 

すると程なく足元に設置していたライトが点灯し、嬉しそうな顔を見せたオカンであった。

オカン
オカン

この記念館で一番楽しめたライトかもしらん♪

 

漫画というと日本だけの文化と思ってしまうけど、日本人が面白い物を外人が見ても面白いと感じる。なので石ノ森章太郎が描いた『マンガ日本経済入門』は大人向けの学習漫画という当時は新ジャンルでもあり海外でも人気が出て、色んな国で翻訳Verが発売されて大人気となったそうだ。それもあって世界中に漫画人気が広がっていったという。

 

ここには石ノ森章太郎が描いた漫画作品が展示されていたけど、恥ずかしながら全然見た事すらない作品ばかりが並んでいる。灯台下暗しじゃないけど、マンガ好きな外人からしたら、これらの作品に目を通していない日本人は真の日本人とは言えないと怒られそうな感じもするが。。

 

そして次のブースに飾られていた等身大の人形も、この記念館に来るまで見た事も名前を聞いた事も無かったキャラクターである。何せ石ノ森章太郎が活躍した時代がボクら世代よりも古い為に、あまりその作品と交差するタイミングがなかったからだろう。

 

このように石ノ森章太郎マニアにとっては垂涎の的という記念館ではあるが、石ノ森章太郎に興味があまりない人間からすると、さっきの猫ちゃん名画が一番記憶に残った事だろう。。

オカン
オカン

あの『真珠の耳飾りの少女』っぽい猫ちゃんの絵が気に入ったわ♪

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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