日本三景:松島で有料ゾーンとなっている福浦島に上陸!【仙台旅行記⑬】

仙台旅行記2020年秋-⑬

 旅行期間:2020年11月3日~5日
(Japan’s Three Great Views: Landing on Fukuura Island, a Toll Zone in Matsushima!)

晴れても降る雨!

ここは”東北の雄”とも呼ばれる仙台から東の方にある、日本三景として大昔から日本人に愛されてきた名勝の松島。平安時代頃に活躍した坂上田村麻呂が遠征で訪れた時に、ここの景色を見て楽しんだなどの記録が残されている程に、昔から人気だった場所。

 

 

松島海岸を散策!

この松島海岸では海岸沿いから海を見ているだけではその魅力を満喫できず、船に乗って遊覧して様々な島を間近で眺めたり、近くの高台に登って上からその遠景を見下ろすなど楽しみ方があるらしいのだが、今回はそんなにゆっくりする時間もないのでこの辺を歩きで散策する事にする。

 

こちらに設置されている碑にもあるように、やっぱり宮城県の海岸沿いで頭に浮かぶのは今から約10年前に発生した東日本大震災。その当日、会社の休憩所のテレビで流れていたニュース映像を見て、愕然とした記憶が残る。今ではこの松島海岸などではその被災した痕跡が殆ど感じられない程に回復しているが、紛れもなくここも被害を受けていたのである。

 

 

松島の眺め! 動画

 

 

このように今日は晴天の一日でこの時も晴れていたけど、突如晴れているにも関わらず小雨が降ってきた。雨が降る時って大体雲が掛かって暗くなってきた時に降るイメージがあるけど、このように晴れている景色の中で雨に打たれるというのも普段はあまり体験できない事なので、これも楽しむ事にする。

 

こちらは松島海岸沿いの一番いい場所にあった「松島センチュリーホテル」。部屋のバルコニーからは日本三景の松島海岸が目の前に見えるという一等地だけど、ここも2011年の大震災時には津波が襲い、1階は水浸しになったという。

 

 

そんな松島が見える海岸沿いを何気なく歩いていると、奥の方に長い橋が架けられている島が見えてくる。ちょうど散策するには絶好の島のように見える。

 

後ろを振り向くとさっきの小雨で、持っていた折りたたみ傘を差していたオカン。日本人は雨に打たれると溶けると思い込んでいるかの如く、すぐに傘を差したがる。こんなに晴れていて小雨が降ったとしても僅かにしか降らないだろうし、すぐに雨が止んだ後はまた折りたたみ傘を畳まないといけないので手間が掛かる。しかしそれでも傘を差すオカンであった。

オカン
オカン

だって傘させへんかったら、濡れるやん!

 

この松島海岸には大小の小島が全部で200個以上も存在しているらしく、本当に島だらけの海岸となっている。そんな島の中でも徒歩で渡れる島は、さっきの瑞巌寺:五大堂があった小島や、この福浦島とか数少ないのである。

 

 

福浦島に渡る!

しかし橋が架かっていた福浦島は、実は入場料金が必要な場所となっていた。博物館とかだったら入場料金が発生するのは分かるけど、このように島に入るのに入場料金が必要になる場所というのも珍しいように思う。ただ逆に考えればそれだけの料金を支払っても、この福浦島に上陸する価値があるという事の裏返しにも考えられる。

 

この福浦島の入場料金は大人200円、小人100円となっている。普段ならお金が発生するとなると諦める場合があるけど、島1周が約40~50分程度で散策できるらしいので、入場料金を支払って入る事にしたのである。

オカン
オカン

あの~~入場料金を払うの、私やけど・・・

 

という事で自動販売機で入場券を購入して、福浦島を目指します。この「福浦島」というとプロ野球ファンからすると、千葉ロッテマリーンズに在籍していた福浦和也選手を思い浮かべてしまうらしいけど、ボクもこの福浦島という名前を聞いた時に福浦和也選手がまず頭に浮かんできたのである。。

 

【福浦島】

住所:宮城県宮城郡松島町福浦島
営業時間:8時~17時頃(※11~2月は16時30分まで)
電話番号:022-354-3457

 

 

そんな福浦島に向けて架かっている橋は「福浦橋」というそのまんまのネーミングとなっているが、この橋は252mの朱色の橋となっている。また海岸と島を繋ぐ橋という事もあって、ここでは”出会い橋”とも呼ばれているらしく、良縁が期待されるパワースポットになっているとも言われる橋。

仙台の政
仙台の政

そんなの言い出したら、橋は全て出会い橋でゴザル!

 

勿論この福浦島と福浦橋は2011年の大震災の時に被災して、その修繕には台湾中央に位置する景勝地「日月潭」という場所の観光組合が約100万円分の費用を義援金として送ってくれたのだという。それもあってこの福浦橋は出会い橋だけではなく、台湾との絆を結ぶ架け橋ともなっているようだ。

 

 

 

福浦橋を渡る!① 動画

 

 

長さ252mの福浦橋だけど、特に出会いがある橋ではなくて、普通に島と陸地を行き来する橋となっているようだ。なのでここに出会いを求めてやって来ている人は、何往復もして自分が求めるタイプを見つける必要がありそうな橋だった。。

 

ここでは入場料金が必要だったけど、特に観光客が喜びそうなアトラクションがある訳ではなくて、大昔から人々が見て来た松島の島の1つに上陸できるのがウリのようだ。ただ島といってもこのように岩の上に木々が生い茂っている光景は、植物の生命力の凄さを見せつけているかのように感じる。

 

福浦橋を渡る!② 動画

 

 

岩の上には植物なんて生きられないように思うけど、長い年月を経て岩の上に砂などの土が僅かに付着していき、そのように積み重なっていった土の上にこのような木々が成長していく。鹿児島の桜島でも勉強したけど、火山の土石流が固まった植物が不毛な場所でも100~200年経つと次第に植物が生えてくるので、まさに”塵も積もれば松島”である。

 

この福浦島は単なる島だけど、入場料金が必要なだけにこのようにちょっとした施設が造られているようだ。さすがに入場料金が発生するだけあって、それなりに維持費が掛かる施設が運営されているという訳だ。

 

 

ただ特に何を期待する訳ではなかったので、とりあえず橋の先に続く道を進んで行く事にする。船の遊覧クルーズでは松島は眺めるしか出来ないけど、このように松島の上を歩く事はプライスレスな体験でもある。

オカン
オカン

だから、入場料金を払ったのは私ですよ~!

 

福浦島に渡ってその水辺を眺めると、一隻の小さなボートが係留されているのが見える。ただあのボートまで辿り着こうと思えば、海の中に浸からないと辿り着けそうにないが。。

 

福浦島内はこのように入場料金が必要な場所となっているので、足元は歩きやすいようにキチンと舗装されている道も用意されている。

 

しかしこの2020年の国内旅では、このような自然豊かな場所を沢山歩いた。都会を歩くのも楽しいけど、このような自然溢れる小道を歩くとスッキリした気分になれるように思う。

 

ここではまだ赤くはなっていない紅葉の葉っぱが風に揺られている。木も種類毎に違う特徴を持っているけど、この種の多様性が地球環境の素晴らしい所であろう。人類の歴史では頂点に君臨してたり独占したりする人物はその時は絶頂期を迎えるけど、かならずその栄光の時代は続かずに滅びる。これは人類だけではなくて、地球上に存在する生物にとっては暗黙の法則でもある。

 

 

風に揺られる紅葉 動画

 

 

この松島海岸に浮かぶ福浦島では、このように茶店もちゃんと用意されている。茶店というとゴルフ場には必ず付き物のお店で、プレイ中に飲むアルコールの味は格別だった記憶が蘇るような。。

 

この辺りはやっぱり色んな植物の中でも、特に松が見どころとなっている場所。ただ松の木と言っても、実は色んな種類がある。ポルトガルやスリランカ旅行時に植物に詳しい人が参加していたけど、ボクにとっては同じような木にしか見えないが、植物に詳しい人からすれば色んな違いがあるようだ。

 

このように松島海岸に浮かぶ小さな島々の大半は、無人島となっていて普段は人が全く近づかない秘境となっている。このような小さな島が200個以上あるとされているけど、それらの島の数を数えるだけでも大変な作業なんだろうが。

 

さっき松島海岸で遊覧クルーズ船に乗り込む観光客の姿は沢山見かけたけど、この福浦島は有料という事もあって、あまり観光客らしい人の姿は少ない。なので混雑を避けたい人などには、うってつけの観光地だと思う。

 

このような植物が豊かに生えている場所に来ると、やっぱり地球環境の素晴らしさというか、上手い構造・システムになっている事に感激してしまう。冷静に考えれば約60億年程を費やして、その期間に地球上で生き抜いた生物しか今は残っていない淘汰システムを採用しており、ダーウィンじゃないけど生き残るには”その環境に対応できる事”が一番大事なんだろう。

 

こちらは福浦島の弁天堂で、良縁を探しに来た人がとりあえず手を合わせてお賽銭を放り込んでいく場所なんだろう。しかし良縁を全く期待していない人からすると、単に古ぼけたようにしか見えない建造物だったのである。。

ブッダ君
ブッダ君

そんな心じゃから、良縁が寄って来ないじゃ!

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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