石巻市に造られている、近代的な外観の「石ノ森萬画館」に足を踏み入れる【仙台旅行記⑰】

仙台旅行記2020年秋-⑰

 旅行期間:2020年11月3日~5日
(Stepping into the modern-looking Ishinomori Mangattan Museum, which is being built in Ishinomaki City.)

楽しい雰囲気が広がる場所

さて遂に目の前に石巻市に造られている、石ノ森章太郎の記念館である「石ノ森萬画館」が見えてきました。昔から港として栄えてきた石巻市の街中ではひと際異質で目立つ建物となっている。

 

【石ノ森萬画館】

住所:宮城県石巻市中瀬2-7
営業時間:9時~18時頃(シーズンによって時間・休み変動あり)
電話番号:0225-96-5055
入場料:大人840円/中高生520円/小学生210円

 

 

 

石ノ森萬画館に入場!

こちらの「石ノ森萬画館」は2001年にオープンした建物で、「株式会社日本設計」という会社が設計している。なおこの日本設計という会社が同2001年に設計して完成した建物には、東京にある「三鷹の森ジブリ美術館」や、大阪の「NHK大阪放送会館/大阪歴史博物館」なども含まれている。

 

 

石ノ森章太郎という漫画家の凄かった所は、その漫画を描くスピードが途轍もなく速かった事だという。高校時代から手塚治虫にその才能を認められてアシスタントを務めた時代もあり、またトキワ荘の中では最年少でありながらその才能を遺憾なく発揮し、『バカボン』の原作者として有名な赤塚不二夫などのアシストもあって、ギネス記録になる位に多くの作品を世に送り出している。

 

そんな石ノ森萬画館の入口に入るまでの間にも、このように石ノ森章太郎の作品像がまた設置されているのが見える。ここまで来るともう全然知らないキャラクターばかりであるが、こちらは『シージェッター海斗』というこの石巻市のローカルヒーローだという。ちなみにこの像は2011年の東日本大震災で津波に流されてしまったが、その後ガレキの中から発見されて、再び今ではこの記念館の入口に設置されているという。

 

こちらの鼻がとてもとても尖がっているキャラクターは『サイボーグ009』の「002(ジェット・リンク)という、アメリカ国籍でマッハ5と高速飛行が出来る能力を持っているんだとか。

 

そして記念館の入口を進んで行くと、その脇の壁には色んな漫画家の手形が飾られているのが見える。よく街中でその土地出身者の手形などが展示されているのを見かける時があるが、有名人の手形を見ても仕方ないけど、漫画家の手形はそれなりに見る価値があると感じる。

 

そんな手形のレリーフの中で1つだけ、このように立体の手が作られている。こちらはここの記念館の主人公でもある石ノ森章太郎の手形であり、ギネス記録を生み出した手でもある。

 

こういう手の像があると、人は本能的にオカンのように握手してしまうみたい。しかしこの2020年はコロナ禍となっていたので、このような誰が触ったか分からない物には、簡単に触れない方がいいのだが。。

オカン
オカン

どうせ中に入る時に消毒するからエエねん!

 

そして記念館の玄関正面には、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てくるタイムマシーンを兼ねた車のデロリアンを赤色に塗ったような車が置かれている。

 

 

こちらの車は『仮面ライダードライブ』という2014~2015年で放送された仮面ライダーシリーズの中で登場する、「トライドロン」という喋るナビゲーションシステムを搭載した車らしい。勿論この作品も見た事が無いけど、喋るナビゲーションシステムというと、1980年代にヒットしたアメリカのドラマ『ナイトライダー(Knight Rider)を連想させる。

 

『仮面ライダードライブ』に出てくる主人公は警察の特状課に所属しており、この車を与えられて車の中でしか変身できない設定だとか。それもあってこのトライドロンという車は主人公の相棒的な存在となっており、また自分の意思も持っていて「ベルトさん」と名乗っているが、主人公が「ベルト」と呼び捨てにした時は不快な気分になって不満を漏らすという。

まるで『ナイトライダー』の日本版みたいですね!

 

ただ『仮面ライダードライブ』はこの車が無いと仮面ライダーに変身できないという弱点があるので、何とも微妙なヒーローでもある。しかしそのようなちょっとした弱みというか、面白さがあるのが石ノ森章太郎ワールドだったのかもしれない。

 

そして玄関前脇にはこのように石ノ森章太郎の漫画が正面に描かれているコインロッカーも設置されていて、石ノ森章太郎の大ファンには堪らないものとなっている。

 

ボクの世代でも『仮面ライダー』は殆ど見た事がなく、小さい頃によく見た当時の人気テレビ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』の中でその仮面ライダーをパロディーで演じていた『仮面ノリダー』のイメージの方が強く思い出されるのである。

 

 

【仮面ノリダー ぶっとばすぞのテーマ】

 

 

他にも入口まで辿り着くまでに、既に石ノ森章太郎ワールドを楽しめる記念館。個人的には石ノ森章太郎の生み出した作品の大半を知らないのであるが、その可愛らしいキャラクターなどを何のか知らなくても楽しめる場所となっていた。

 

 

「石ノ森萬画館」に足を踏み入れる

という事で石ノ森萬画館に到着してから何だかんだと玄関に入るまで時間が掛かったけど、やっとこさ記念館の玄関を入っていく事になる。

 

この石ノ森章太郎の記念館があるのは仙台に来るまでは知らなかったけど、空港などで収集したパンフレットなどを見て発見したのである。この石巻市までは仙台で購入した公共交通機関乗り放題チケットの範囲外となっていたけど、結果的には足を延ばしてこの石巻市までやって来たのは、個人的に大正解だったと思う。

 

このように足元の絨毯にまで、足跡が描かれている。こういうのは遊び心がある人じゃないとデザインできない。ちなみにこの石ノ森萬画館は2001年に開場となったけど、初代館長には『ドカベン』・『あぶさん』の野球漫画で有名な水島新司氏が就任していた。(現在の館長は別の人になってます)

 

まずは入口で入場券を購入する。常設展示室と企画展示室がセットになったチケットを購入して、入館する。この時の企画展示は電車のポスターにも載っていたように、【CAT ART展 ~シュー・ヤマモトの世界~】(2020年9月12日~11月29日:終了済)が開催されていた。

 

 

石ノ森章太郎氏の生み出した漫画作品の数々については殆どが知らないものばかりなので、今回の記念館見学はワクワクする。どんな作品が見られるのか楽しみだけど、作品よりも石ノ森章太郎氏自身の事について一番勉強したいと思う。

 

こちらは常設展示と企画展示がセットになった観覧券、840円なり。やっぱり石ノ森章太郎というと、その代表作はこの観覧券にデザインされているように『サイボーグ009』と『仮面ライダー』なんだろう。

 

だけどその『サイボーグ009』と『仮面ライダー』というツートップ以外の作品らしき物を見ても、全くどんな内容の漫画なのかが想像にも付かないが・・・。

オカン
オカン

アンタでそうなら、私の頭は既に爆発してます・・・

 

この旧北上川の中州に造られている石ノ森萬画館は、2011年の東日本大震災の際に津波に襲われて、それから約1年半ほど後になってから営業が再開された。津波で被災した館内の修復には、約7億5千万円の改修予算案が当てられたという。

 

こちらは手塚治虫を筆頭として国民的な漫画『ドラえもん』を生み出した藤子不二雄コンビ、石ノ森章太郎や『バカボン』でも有名な赤塚不二夫などの有名漫画家が下宿していた伝説のトキワ荘である。

 

この漫画ワールドの館内となっているので、このように像が立っているだけではなくて、天井からも吊るされていたりと子供が喜びそうな空間ともなっている。

 

ここにはさっき像を見たハカイダーをモチーフにした郵便ポストが用意されていて、この石ノ森萬画館からハガキが出せるようになっている。しかしハカイダーの郵便ポストでも、やっぱり切手は必要なようだ。ちなみにここからハガキを出すと、そのハガキには石ノ森萬画館オリジナルの消印が押されるので、ファンにとっては記念品のハガキとして自分宛に送る人が多いようだ。

 

そして進んで行くとベンチに腕組した仮面ライダーの像が座っているのが見える。仮面ライダーもあまりに人気が出過ぎて、今ではその続編がどんどん続いているけど、全く分からない新しいシリーズばかり。。

 

そしてここでも上機嫌でボクが誘導しなくても自ら仮面ライダーの横に座って、まるで

オカン
オカン

早く記念写真、撮って!

と言わんばかりの顔をしているオカンであった。

 

この石ノ森章太郎はギネス記録になる程の多くの作品を生み出した訳であるが、それだけ需要がある作品を生み出す能力と、沢山の作品を早く描く能力を兼ね備えていた。といってもそれは天賦の才というよりは、努力を重ねて生み出されたものであると思う。

 

遊びをせんとや、生きれむ
 by 石ノ森章太郎(『梁塵秘抄』)

こちらは石ノ森章太郎の晩年の写真が飾られており、「遊びをせんとや、生きれむ」という言葉が吹き出しで書かれているのが見える。こちらの言葉は実は平安時代に編まれた『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)という歌謡集内に出てくるフレーズである。

 

石ノ森章太郎は少年時代に漫画や雑誌などを読み漁り、手塚治虫の漫画に出会って衝撃を受けて、それ以来漫画の世界にどっぷりと浸かる事になる。そして憧れの手塚治虫にファンレターを出して、次第にその熱意と才能が認められて、遂には彼のアシスタントを務めるほどになる。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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