駅から石ノ森章太郎ワールドが溢れる石巻で、まずは天ぷらを【仙台旅行記⑮】

仙台旅行記2020年秋-⑮

 旅行期間:2020年11月3日~5日
(In Ishinomaki, where the world of Shotaro Ishinomori overflows from the station, we started with tempura.)

サイボーグ009軍団のお出迎え

宮城県でも一番有名な観光地である松島を後にして、JR仙石線に乗って更に東へと移動して、石巻駅に到着します。松島のある松島海岸駅から電車に乗って、約45分の33km程離れた場所にある石巻市。

 

 

 

 

石巻市にて

この石巻市は宮城県でも仙台市に次いで第2番目の人口を誇る街。江戸時代には仙台藩の主要港として発展し、更に明治時代以降も栄えた場所。しかし今では空洞化現象や人口過疎化の問題もあって急速に人口が減りつつある街だけど、そんな街を再生する為に石巻市の町興しに石ノ森章太郎が協力しているので、至る所で彼の生み出したキャラクター達を目にする事が出来るようになっている。

 

こちらは石ノ森章太郎の代表作の1つでもある『サイボーグ009』のキャラクター。ただボクらの世代よりも一回り以上も上の世代じゃないと分からない漫画だけど、どうやらサイボーグ化されたキャラクター達が悪者と闘うというストーリーのようだ。

 

そしてこちらにある『仮面ライダー』も実は石ノ森章太郎原作の作品である。このような特撮ヒーローの作品は漫画から生まれたキャラクターではなくて、最初から特撮作品として生み出された物が漫画に逆に落とし込まれたものもあったりするのだ。

 

全盛期に比べて大幅に人口が減少して街中で賑わっていた商店街などがどんどんシャッター通りと化していく中、石巻市の町興しに協力した石ノ森章太郎。それもあって石巻駅構内からこのように石ノ森章太郎が生み出したキャラクター達が、お出迎えしてくれている。

 

ただし石ノ森章太郎の作品は結構昔の物が多く、今から約20年以上も前の1998年にお亡くなりとなっているので、彼の作品だとは思うけど全然知らないキャラクターばかりであるが・・・。

 

さすがに宮城県でも2番目に人口が多い街だけあって、改札口には自動改札機が設置されている。ただ今回は仙台周辺の公共交通機関乗り放題チケットを購入していたけど、東側は先程の松島海岸駅までが有効で、それよりも更に東にあるこの石巻駅までは範囲外となっていて追加運賃を支払う必要があった。

 

石ノ森章太郎というと彼の漫画は殆ど見た事が無いけど、その石ノ森章太郎イズムが全国の漫画家に継承されて、日本漫画界全体のレベルを押し上げたと言っても過言ではない位に、日本漫画界に大きく貢献した人物でもある。

 

特に石ノ森章太郎という名前は、今は無き伝説の「トキワ荘」に入居していた事もあって知っているには知っているが、彼の活躍した時代を知らないのでそこまで彼の作品に詳しい訳でもない。という事で今回の石巻市訪問で、彼の作品についてもお勉強タイムである。

 

 

こちらの衣装は『サイボーグ009』のキャラクター達は、みんな共通で着ているので分かり易い。『サイボーグ009』というだけあって合計9人のヒーロー的なサイボーグが活躍する漫画の中で、ヒロイン的な唯一の女性キャラクターである「003 (フランソワーズ・アルヌール)

 

そして駅の外に出ると、そこに設置されている郵便ポストの上にまでも小さな銅像が乗っかっているのが見える。このように郵便ポストの上まで像を設置しようと思うと、郵便局側の許可を貰わないといけないのだが、ここ石巻市では全てが町興しに協力しているようなイメージを感じた街だった。

 

こちらは『ボンボン』という作品に登場するキャラクターのようだけど、勿論そんな作品が存在した事すら知らない人からすれば、でべそのジャイアンの頭の上に載っているスネ夫の像にしか見えないが・・・。

 

駅前には仮面ライダーのからくり時計が設置されていたけど、残念ながら故障中だった・・・。からくり時計は物によっては結構楽しめる事が多いのだけど、その分故障も多いのかもしれない。

 

石巻駅の南口は大きなロータリーとなっているけど、そんなに多くの人が行き交う場所という訳でもなさそうで、ゆったりした雰囲気が流れているように感じる場所だった。

 

さてこの石巻市にやって来たのは石ノ森章太郎の記念館である「石ノ森萬画館」を見学する為だったのであるが、そろそろ昼時という事もあってオカンの空腹度合いを示すカラータイマーがそろそろピカピカと点滅し出している頃だったので、まずは昼食を食べるお店を探す事にする。

オカン
オカン

お腹減ると動けなくなるよ~!

 

そして石巻市内には駅だけではなくて、このように「石巻マンガロード」という道があって、その沿道には石ノ森章太郎の生み出したキャラクター達が所々に設置されているので、それらを見ながら街散策が楽しめるようになっている。

 

 

こちらに置かれていたのは、赤ん坊の「001(イワン・ウイスキー)と、大きい方は「005(ジェロニモ・ジュニア)とそれぞれともに衣装を見れば分かるように『サイボーグ009』に登場するキャラクターである。なお赤ん坊の001はロシア出身で、005はネイティブアメリカンという設定になっていて、他のキャラクターも海外出身の設定が多い。というのもこれは石ノ森章太郎が出版社に前借して世界一周旅行をした後に生み出した作品だったので、その際に見た外人などの印象が強く描かれていたようだ。

 

こちらは石巻市のデザインマンホール。この石巻市は江戸時代には仙台藩の主要港として全国的にも有名な港として栄え、江戸時代の江戸の街で流通していた米の大半が、この石巻から出荷された仙台の米だったという。

 

こちらは『サイボーグ009』に出てくる「008(ピュンマ)というアフリカ出身の設定になっているサイボーグで、深海でも活動が出来て水中戦に特化したキャラクターだったようだ。ただ水中で戦うのであれば後ろに付いているマントなどは邪魔なように思えるけど、これはこのキャラクターがみんな付けている衣装なので、外す訳にいかなかったのかもしれない。。

 

 

石巻天ぷら「和(なごみ)」で昼食を!

そんなサイボーグ008の近くに、こちらの「石巻天ぷら」と書かれたのれんを発見する。想像よりはあまり賑わっていないように見えた石巻市の街だったので、いつもは食事する店を選ぶのに色々と周辺を見て回るのであるが、今日はこののれんを見て速攻でここに入る事にしたのであった。

 

 

 

今回早々に昼食を食べるお店を決めたのも、既にピコンピコンとカラータイマーが鳴り出していたオカンの存在があったから。なので早々にお店を決めると、我先に残った体力を使って階段を登るオカンの姿を見る事になる。

オカン
オカン

私はアンタみたいに空腹でも許せるタイプではありませんので!

 

ここのお店は2階にあるので階段を登って上がる必要がある。ここを訪れた時はちょうど12時という事もあって、昼食の時間帯となっていたけど、客入りはボチボチの感じだった。

 

のれんには「石巻天ぷら」という文字があって、とても惹かれてしまった。しかし石巻だからといって特別な天ぷらがあるという訳でも無さそうだけど、とりあえずどんなメニューがあるのかを確認してみる事にする。

 

昼食というとやっぱり天丼がメインとなっているようで、こちらには色んな天丼のメニューが見られる。天丼の王道はやっぱり海老が何本も載っている天丼のイメージがあるけど、ボクは最近のマイブームである野菜がたっぷり7種も載った「7種の野菜天丼」を頼む事にした。

 

そして注文してから約10分後に姿を現したのが、こちらの「7種の野菜天丼」。味噌汁と漬物も付いて、更にはご飯の大盛も無料で出来て、890円(税別)という魅力的な価格。

 

さて最初に食べるのはここ数年でお気に入りになった舞茸の天ぷら。元々はマツタケを除いてキノコ類はあまり食べたいとは思わなかったけど、この舞茸に出会ってからその香りと味を気に入って、大好きになってしまったキノコである。

 

舞茸を食べた後に選んだのは、こちらのタマネギの天ぷら。タマネギも生で食べると涙が出る程に辛いけど、火を通すと不思議な程に甘みが溢れて美味しい食べ物に変身してしまう。

 

そしてこの野菜天丼にはもう一種類のキノコも入っており、野菜7種の割に2種がキノコというのもどうかなと感じたが。ちなみにキノコは野菜ではなくて『菌類』という部類になっており、厳密では野菜ではなく野菜の仲間でもない。ただスーパーなどに行くと野菜コーナーに置かれている事が多いので、キノコは野菜の仲間だと勘違いしている人も多いのかもしれない。

正確には野菜7種ではなく、野菜5種+菌類2種でした!

 

 

そして後から大将が「載せ忘れてました・・・」と別の器で出して来たのが、こちらの茄子の天ぷら。最初に丼が来た時に全部で7種が載っているかを確認していなかったので、個人的にはそのまま食べようと思っていたけど、真面目な大将らしく忘れている事に気付いて後から出し直してくれたのであった。

 

やっぱり野菜7種という品名だけあって、野菜を立て続けに食べだすと野菜丼を食べているイメージが強く脳みそに焼き付けられていくような感じになってきた。動物はそのままの野菜を食べる事しか知らないけど、人間は熱を加えて野菜を美味しく食べる方法を確立しているので、動物達より野菜を十二分に美味しく食べれている。

 

野菜というと、このピーマンのように緑色をしたイメージが強い。ピーマンは独特な苦みがあるので小さなお子さんが苦手とする事が多い野菜だけど、それも個性。大人になれば色んな個性の人に出会ってそこから色んな事を勉強するように、舌も20~30代になると色んな経験を経て、今まではクセが強いように感じていた野菜もその良さが分かって食べれるようになっていくのだ。

オカン
オカン

ホント昔はこの子、全然野菜食べなかったのに・・・

 

こちらはサツマイモの天ぷら。サツマイモもほんのりと甘みがあって、火を通すとほっこりとした触感になって、とても美味しい芋である。この天ぷらも戦国時代に遠い遠いポルトガルからやって来た人達から伝わったとされているけど、すっかり日本を代表する料理のような存在になっている。

 

そして約14分かけて綺麗に野菜天丼を食べ終わる。美味しい野菜天丼を食べて食欲を満たした後は、この石巻市の散策欲を満たす為に歩き回る事になるのであった。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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