仙台旅行記2020年秋-㉚
旅行期間:2020年11月3日~5日
(Try “Marbo Yaki Soba”, an unexpected specialty of Sendai, at Toyo-ken)
名物料理?
今回の2泊3日宮城県の旅は、仙台市から南の方にある白石市にこの白石城を見にやって来ました。ここを訪れた時点で既に暗くなっていたので肝心の白石城天守閣内の見学時間は終わっていたのですが、それでもこのように外観だけでも見学できたので充分に満足したのであった。
白石市にて
夜と言ってもまだ18時頃と夜が始まったに過ぎない位の時間帯であったが、地方の観光都市は11月となるともうこの時間帯でも店仕舞いしている。地方になればなる程に秋や冬になると開店時間が短くなるので、訪れたい施設があれば早めに行くに越したことはない。
そして白石城の周辺を散策していると、この白石城近くでひと際煌々と明るく光っている自動販売機を発見する。ボク1人の旅だと散策している途中に休憩や水分補給をする事は少ないけど、今回は色々と文句を言うオカンが同行しているので、ここで小休憩を挟むとする。
アンタといくつ歳が離れていると思ってるんや!(怒)
そして煌々と光っていたこの自動販売機は普通の自動販売機とは少し異なっていて、この通り「仙台弁を喋る自動販売機」だそうだ。喋る自動販売機は20年程前から全国に登場した物らしく、この仙台弁を喋るタイプは10年前程から設置されているようだ。ダイドードリンコが製造し、元レースクイーンの経歴がある美人フリーアナウンサーの岩手佳代子さんが声を担当している。
仙台弁を喋る自販機 動画
そんな自販機が喋る仙台弁を聞いたものの、あまり今回の旅では地元の人とお喋りをしなかったのもあって、あまり仙台弁が印象にも記憶にも残らなかった。。
こちらの旗にはこの白石市の名物である「白石温麺(しろいしうーめん)」の文字も見られる。約400年の歴史があるという白石温麺は油を使わない手延麺として体に良いとされており、白石城主の片倉小十郎が名産品として奨励した事もあって、白石市に根付いているようだ。
さて帰り道も特に寄り道したくなるようなお店や施設も見当たらなかったので、ズンズンと駅に向かってひたすらに進んで行きます。ただ元城下町でも観光地という事もあって、所々に公衆トイレが設置されているので、観光客にとっては優しい街となっていた。
白石駅にて
そして白石駅に再び戻ってくる。夜の白石駅では白石城と共に煌々と光輝く施設となっているが、イマイチ人の流れが無くてちょっと寂しい感じの駅ともなっている。
明治20年の1887年に開業された白石駅だが、白石城を除くと特に全国的に有名な観光名所が無いので、城を復元する事によって観光客が増えたから駅利用者も増えたかと思っていたけど、実際には過疎化や少子高齢化もあって年々利用客は減っているようだ。
そんな白石市を訪れる観光客を増やす起爆剤として復元した白石城。観光資源に乏しい市町村ほどにこのような城を復元する傾向にあるように思うけど、その費用は元がしっかり取れるのか。城も造りっ放しで終わる訳にもいかずに、補修工事費用なども必要なので、将来的にどうなるのか少々心配ではある。
白石駅自体は普通に地方の駅で、トイレは改札の外に設置されている。ある程度の都会に住んでいると同じJRの駅でも自動改札が無かったり、無人駅だったりするので地方を巡ると少々戸惑う。しかしこの2020年は日本国内の色んな場所を訪れたので、それらについては色んな経験を積んできたのでもうすっかり無人駅にも慣れてしまった。
こちらは白石駅にあった、古そうな煉瓦造りの建物。見た感じには最近の物では無さそうで、建物の前に看板が置かれているので、それなりに歴史があるように思われる。
こちらは「れんがの油庫」と名付けられているようで、この白石駅が造られた1887年当時に造られた建物だそうだ。ここに保管されていた油は電車を動かす為の物ではなくて、ランプの車内灯を点灯させる為の油を保管していた建物のようだ。
なので明治20年当時に建造された全国の駅にはこのようなれんがの油庫がどこにでも造られていたようだが、今ではそんな風に油を使ってランプを灯す事も無くなっているので、このように現存しているというのも珍しいようだ。
白石市の名物である白石城には明るい時間帯に来たかったけど、計画性があまり無いボクだったので、これはこれで仕方ない。ただ夜の城の景色を見れるという事も貴重な経験なので、この白石城を訪れた事に意義を見出す事にしよう。
この白石市名物でもある「白石温麺」を今日の晩御飯にしても良かったけど、この暗くなってきた時間帯にはあまり開いている飲食店が無かったので、今日も仙台市に戻って晩飯にする事に。
仙台市に戻る
白石駅からの電車には近くの中高生のような学生たちが多く乗っていたけど、そんな今どきの彼らの様子を観察していると、あまり友達とお喋りをするよりは各自スマホの画面に釘付けになっていた。コロナ禍だからあまり他人と接触しないに越したことはないのだが、世間は対面のコミュニケーションが減って、スマホやパソコンを通したバーチャルなコミュニケーションが増えていて、今の時代を象徴する様子が見られたのであった。
そして仙台市内に戻ってきて、そのまま夕食をお店を探しに向かう。オカンに夕食は何が食べたいのかを聞くと、いつもながら「何でもいいです!」というので、今日は仙台名物だという「マーボー焼きそば」に狙いを定める。
仙台市内にはこのようなアーケード商店街などがあって、ゴミもあまり落ちていなくて、ガツガツとしたお店もあまり見当たらないので綺麗な印象を受ける街。第二次世界大戦時の仙台空襲などもあって、昔ながらの街並みが破壊された事もあって、区画整理された綺麗な街並みが生まれているのだろう。
そんなアーケード商店街の中には、このようなお洒落な街路時計も見られる。仙台市内をブラブラと歩くだけで、色んな物が見つけられる。そしてそれぞれにこの仙台の歴史や文化などが凝縮されており、あとはそれらを見た時に想像力が働けば、仙台をより深く味わう事が出来る。
そしてマーボー焼きそばを食べるお店は仙台市内乗り放題チケットに付いていたクーポン券が使えるお店に決めて、貰った冊子からお店を選んで向かった。アーケード商店街から脇道に進んで行くと、仙台市内の歓楽街のような場所になっていて、コロナ禍以前は活気のあった街という雰囲気が漂っている。
中華料理「東洋軒」でマーボー焼きそばを!
そして冊子に載っていた仙台名物のマーボー焼きそばが食べれる「東洋軒:本店」を発見する。いつもなら他の候補のお店も見て回ったりするけど、この時は松山旅行の際にいきなり長距離をサイクリングした影響で膝の骨が痛くなっていてこれ以上歩くのが大変だったので、このお店に即決する。
仙台市名物のマーボー焼きそばは「宮城県中華飲食生活衛生同業組合」がマーボー焼そば推進委員会を設立して認定しており、それに認められているお店はこのような認定マークが掲げられている。
ただし認定されているマーボー焼きそばだからと言って特別なものではなくて、仙台市内では約40店舗程がマーボー焼そば推進委員会によって認定されているようだ。それに認められればこのように店頭に「マーボー焼きそば」の旗などを置いて大々的に宣伝できるメリットがあるのかもしれない。
この東洋軒という中華料理屋さんは約90年程の歴史があるお店らしく、昔から仙台市内の歓楽街の近くにあって夜中3時まで営業している事もあって、飲んだ後のシメを食べに来たり、アフターなどで飯を食いに来るお店として人気だという。
ここはマーボー焼きそば専門店ではなくて普通に中華料理屋さんなので、マーボー焼きそば以外にも餃子や焼き飯などの中華料理も普通にあったけど、ボクの頭の中では「マーボー焼きそば!」という状態だったので、焼きそば欄しか目に入らなかった。
そしてこの東洋軒を選んだ理由の1つに、公共交通機関が2日間の乗り放題になる仙台まるごとパスに付随するクーポン券が付いている冊子に東洋軒が載っていた事だった。ここでそのクーポン券を使うと、このようなグラスビールがなんとタダで付いてくるのだ!
タダでグラスビールが飲めるなんて、幸せです~♪
そして注文して待つ事約5分程で、仙台名物料理の「マーボー焼きそば」が運ばれてくる。一見すると普通に麻婆豆腐のお皿にしか見えないけど、その奥底に焼きそばの麺が隠れているようだ。
そして今日は比較的簡単に晩飯にありつけたと喜んで、アツアツのマーボー焼きそばを嬉しそうに食べるオカン。
かかっているアン、思ったより熱いで!
仙台市内では普通に食べられているというマーボー焼そばも、生まれたのは1970年代とされていて、とある中華料理屋さんの賄い料理として食べられていたという。そしてローカル料理として仙台市内ではポピュラーな料理として人気だったが、県外では全然知名度が出なかった。
しかし2013年頃に放送された『秘密のケンミンSHOW』の中で取り上げられて、県外客に一気に認知されてコンビニでもマーボー焼そばの弁当が販売されて有名になったそうだ。
ただ普段コンビニなどはあまり訪れないし、食べ物にはあまり興味がないボクなので、今回の旅で始めた知ったマーボー焼そば。ただこれが美味しいという程にインパクトは無くて、普通に麻婆豆腐の中に麺が入っているごちゃ混ぜ料理のようにしか感じなかったが。。
こちらは中華料理に付き物のタマゴスープ。ただマーボー焼そばを食べた記憶よりも、タダでグラスビールを飲めれた嬉しさしか残っていないのは公言しないでおこう。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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