島根県旅行記2021年11月-38
旅行期間:2021年11月上旬(2泊3日旅)
雄大な日の丸!
ここは出雲大社で祭神となっている「大国主神(おおくにぬしのかみ)」が祀られている、国宝ともなっている本殿の真裏辺り。その本殿の近くは一般人は入れないようになっているので、この真裏辺りからしか近づいての写真が撮れないのである。
出雲大社にて
その本殿の真裏辺りに位置する北側には3つの建物が見られるが、この建物はその中で最も東側に建てられている「文庫(ふみぐら)」と呼ばれる、1667年に出雲大社の本殿周辺が改修された際に新築された、本などを保管する図書館として造られた建物。
この建物は元々2つ左側の、今は彰古館が建っている場所に造られていたが、1914年に彰古館が建設される際にこの場所に移築されたようだ。
この辺りが本殿をバックに記念撮影するのに向いている場所で、念願の出雲大社参拝を果たして満足気な顔をしているオカンの記念撮影を行う。
日本国中の神様に出会えた気分や!
この木の柵がある荒垣内には、本殿だけではなく、手前に「大神大后神社(みむかいのやしろ)」と「伊能知比賣神社(あまさきのやしろ)」が並んで建っているのも見える。
「大神大后神社」は大国主大神の妻だった、「須勢理毘売命(すせりびめのみこと)」が祀られている建物。大国主大神と須勢理毘売命は夫婦間の仲が良かったとされているので、その縁に授かって”縁結びのパワースポット”としても人気になっている出雲大社。
もう1つの「伊能知比賣神社」は、大国主大神が焼けた岩を抱いて焼け死んだ際に送り込まれ、大国主大神の蘇生を行ったとされる、「蚶貝比賣命(きさかいひめ)」と「蛤貝比賣命(うむかいひめ)」を祀っている場所。大国主大神を治療した為に”看護の神様”ともなっているようだ。
一般人の背丈では荒垣内の建物が上手く撮れないので、いつも旅行時に持ち歩いている三脚兼自撮り棒を使っての撮影を試みる男の後ろ姿。ただイマイチ上手く棒を操れず、大した写真は撮れなかったのであるが・・・。
このように日本神話の神様達が、祀られている出雲大社。ただその日本神話の神様の中でも、祀られる位が違うと、本殿の周辺から、荒垣外に社が建てられたりと、神様の中でも区別されていた事が分かる出雲大社。
こちらの長屋のような建物は「十九社(じゅうくしゃ)」という、「八百万神(やおよろずのかみ)」を祀る為の建物。ちなみにこの十九社は東西に1個ずつ計2個造られていて、10月に全国から神様がこの出雲大社に終結してきた際に宿舎代わりに使われる建物だという。
そして出雲大社の境内付近を見学していると、人の流れがこちらの方に向かっていたので、その流れに付いていく事にした。こちらの案内板には「神楽殿:結婚式場」と、「出雲国造:千家国造館」という文字が見られる。
なお、この神楽殿まで向かう途中にあったこちらの舗装された狭い道は、車などの車両も通行するので、渡る際には車が来ていない事を確認してから渡った方がいい。
そしてその道路を挟んで橋が架かっていた細い川は、「素鵞川(そががわ)」という出雲大社に沿ってその西側を流れる川だった。ただ自然の川というよりは、観光客が多い場所だけに綺麗に護岸工事が行われて、自然の川っぽく見えなかったが。。
神楽殿にて
そして人の流れに付いていくと、出雲大社の横に造られている「神楽殿」のお守り所に群がる、修学旅行中の女子学生達の姿が見られた。女子は男子に比べておまじないなどを信じやすい傾向にあるのか、このような場所で御守りを皆欲しがっていた。
こちらには「幸縁呼ぶ」という縁結びが強調されており、特に恋愛などに興味がある年頃の女子学生達だったので、こぞってお守り所に群がっていたのだろう。
そして後ろを振り向くと、こちらの出雲大社で最も大きな注連縄が視界に入ってきた。こちらの大注連縄は、長さが約13m、重さ約5トンとなっていて、数年に一度新しい注連縄に取り替えられるという。
出雲大社にも賽銭箱や国宝となっている本殿があったのに、わざわざ隣のこの神楽殿で祈る必要性があまり理解できないけど、とにかく賽銭箱と祭壇さえあれば、自然と手を合わせてお祈りをしてしまうのが日本人の特性でもあるようだ。
この神楽殿は出雲大社で代々宮司をしてきている出雲国造家が興した『出雲大社教』という宗教団体が、出雲大社とは別に祭神である大国主大神を祀った建物のようだ。
出雲大社というと、このような大きな注連縄があるイメージが強いけど、この神楽殿の注連縄が一番大きな物となっているようだ。この注連縄が大きければ良い物なのかは分からないけど、大きければ注連縄を作る手間が大きいのは確かだろうが。。
大きな注連縄を眺める! 動画
ただ他の地方の神社では、これだけ大きな注連縄をまず見る事がない。日本の中でも全国から神様が集う神社でもある出雲大社だけあって、このような特大の注連縄が設置されているのだろう。
こちらは2022年初めにテレビ東京で放映されていた人気旅番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」で、藤原紀香がゲストとして参加した島根旅で、この神楽殿を前に撮影していたシーンが特に印象的だった。
そして神楽殿は出雲大社の拝殿とかよりも、修学旅行での記念撮影が行われるスポットとなっているようだ。注連縄が最も大きいというだけで、見た目だけが優先された場所が修学旅行での人気写真撮影スポットとなるのだろうか。
この出雲大社に来るまでは、神楽殿という建物があるという事すら知らなかった。テレビなどで観光地の情報を眺めるだけよりも、実際に自分の足で現地を訪れる事の方が、テレビの数十倍も自分の経験値に繋がる事がよく理解できた出雲大社でもあった。
修学旅行などの記念撮影も、その現地の場所がどれほどの歴史的価値があるかよりも、写真映えする場所という事の方が重要なのだろう。特にあまり現地の歴史を知らない中高生ぐらいであれば、国宝となっている本殿などよりも、注連縄がとりあえず大きい神楽殿の方が、好都合なのだろう。
そんな偉そうな事を言いながらも、我々親子も同じ神楽殿をバックに記念撮影を行う。拝殿などではお参りする人が多いので記念撮影するにはちょっと不向きだけど、この神楽殿では気兼ねなく記念撮影が行えるスポットだったのが、実際に記念撮影をしてみて理解できたのである。
やっぱり記念撮影スポットには、それなりの理由があ~んだわ!
そして神楽殿には、こちらの大きな国旗が掲揚されている柱が見えてきた。この国旗掲揚台は高さ47mとかなりの高さになっていて、上に吊るされている日本国旗は国内最大級の大きさなんだとか。
日本最大級の国旗が揺れる! 動画
そしてこちらはその神楽殿のすぐ隣に造られている、出雲国を代々治めてきた豪族の千家国造の住まいとなっている「千家国造館」。日本国内では天皇家とこの千家国造の2家のみが日本神話の神様の子孫となっているというが、日本神話の神様の逸話も怪しい内容ばかりなので、イマイチ信用できないのであるが。。
こちらはその「千家国造館」の向かい側に設置されていた公衆トイレの男女マークであるが、「男(Men)」とか「女(Women)」とかではなく、このようにマークだけの識別となっていた。
このトイレは日本人しか使わないという前提でこのようなマークが用いられていたのかもしれないが、このマークだけを見て「男性用トイレ」だと決めつけるのは、間違える危険性も少しはあると思う。過去に近鉄デパートで間違えて女子便所に入ってしまって”大”を済ませてしまい、恥ずかしながら出てきた経験を持つボクからすれば、もっと男女の識別がしやすいトイレマークにして欲しいと感じた。
マークだけではなく色で判別できると思っているのかもしれないけど、この世の中にはボクのように色弱異常があったりする人間からすれば、このような色で分けられていても判別できない可能性がある。敢えてこのようなマークにしたという試みは面白いけど、これにプラスアルファで間違えないような、もう一つの工夫が欲しかったように思ったトイレでもあった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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