スリランカ旅行記:4日目
クラブツーリズムツアー「お1人様参加限定:スリランカ6日間」-2020年2月6~11日
仏陀のストーリー
キャンディの仏歯寺にて
ここはスリランカのシンハラ王国設立以来、独自のスリランカとしての国で最後の首都だったキャンディ。そんなキャンディでも王朝の象徴として人々に崇められていた仏歯寺に来ています。
仏陀の礼拝堂にて
こちらの部屋には沢山の仏像と壁には仏陀の有名なストーリーや、スリランカにおける仏教の歴史的な場面が描かれた絵が飾られています。
こちらは悟りを開き、多くの弟子たちの前で寝て説法する仏陀の絵。涅槃像の姿勢でいつも弟子たちに説法していたようで、45年間毎日この姿勢で約1時間も行っていたそうだ。
こちらは菩提樹の下で瞑想にふける仏陀。極度な苦行をしても効果が無かったので、苦行を諦めて普通に瞑想し悟りを開く仏陀。そんな仏陀に襲いかかる”悪魔の誘惑”を遠ざけるのが、神聖な木であった菩提樹なのである。
この菩提樹の下で瞑想している頃が、一番楽しかったんじゃ!
この礼拝堂の沢山置かれた仏像の中に、日本から送られた物があるという。それはこの写真中央奥に見える、小さめの仏像で木彫りの物。
礼拝堂の景色 動画
今まであまり気にしていなかったけど、仏像には色んなポーズがあり、それぞれに色んな意味があるようだ。ちょっとした手先を向ける方向が違うだけど、それで悪魔を振り払っていたりするという。
仏陀の事を神様のように慕って、お祈りを捧げる現地の人達。元々悟りを開いて仏陀がその教えを広めた仏教も、時代や場所によって様々に変異していくのである。そして他のヒンズー教などの宗教とのシェア争いの中で他の宗教と対抗する為に、本来は自分自身と向き合って答えを求めるハズが仏陀を神様にして、祈りを捧げるのがこの辺りの仏教の考えのようだ。
自分が信じたい宗教を信じればいいんじゃが、他の宗教を攻撃する必要はないと思うんじゃ!
こちらは仏陀が生まれた時のストーリーである。母親の体から出産されて直ぐの状態で、何と仏陀はいきなり7歩も歩き、更に「天上天下唯我独尊」と喋ったという。ただしこれら仏陀のストーリーは仏教の僧侶により伝えられていくので、その道中でだいぶ脚色されているようであるが。
こんな生まれた時の記憶なんて残っていないんで、これが本当かは覚えてないんじゃ!
仏陀のストーリーが描かれている絵 動画
こちらの子供は幼い頃から、このようにして正座で祈っているようにも見える。
この子は将来有望じゃ!
こちらはキャンディを支配したイギリスの要人が目の前で見守る中、伝統的な”エサラ・ペラヘラ祭(Esala Perahera)”を行っている時の様子だろう。
反対側にも多くの仏像が並ぶ。そして壁には仏陀のストーリーが順番に飾られているのである。
今までの人生で全然興味が無かった仏陀のストーリー。しかし海外旅行をする度にキリスト教の歴史やイスラム教の歴史、ユダヤ教の歴史などに徐々に興味が出てきて、今回で仏教に対しての興味が花開くのであった。
仏教はキリスト教やイスラム教よりも歴史が古く、その歴史を勉強すれば人生に深みを与えてくれるんじゃ!
仏陀の仏歯(左の犬歯)がスリランカにもたらされたのは4世紀初頭。それ以来、代々首都のある場所に仏歯が権力の象徴として保管されてきたのである。
今までにこれだけ仏陀などの仏教に関する絵画を眺める機会が無かったので、今回のスリランカ旅行はとても勉強になった旅であった。
仏陀もこれだけの仏像に囲まれて喜んでいるのだろうか? それともこれだけの仏像を造る時間があれば、その時間を自分の内なる物に向かって瞑想する時間に使った方が良かっただろうと思っているのかもしれない。。
ワシはワシの修業をするだけで、他人の批判をするつもりはないんじゃ!
さて礼拝堂で気の済むまで仏像や仏陀の絵画を眺めた後は、建物を出てこちらの茅葺屋根の建物の方へと向かいます。
ここでは僧侶が沢山集まって瞑想に耽る場所のようにも見えます。
木造に茅葺屋根だと簡単に火災で焼失してしまいそうな建物。
そしてこの辺りにも大勢の熱心な仏教徒が行き来している。白い衣装に身を包んだ人が、主に熱心な仏教徒である。
仏歯寺の境内の景色 動画
スリランカでは珍しい除夜の鐘みたいなものが見えるけど、これは実は日本からの贈り物だという。この鐘は日本の本願寺の大谷家から送られた物だそうだ。
そして仏歯寺を回って来て、また最初の仏歯が保管されている本堂の辺りに戻ってきた。
日本の仏教の寺には象牙がこのように飾られている場所は無いけど、昔から普通に野生の象が生息していたスリランカではこのように大事な物には露払いのように象牙が置かれているのである。
そして入ってきた道とは違う方へと出ていきます。こちらの通路は半円形の天井をしています。
壁には蓮の花を山盛り状態で、籠に入れて持っている男性の姿が描かれています。
こちらの通路だけはこの仏歯寺内でもひと際鮮やかな場所で、それもそのハズ、”エサラ・ペラヘラ祭(Esala Perahera)”の時にこの通路を通って仏歯が運ばれるそうだ。
そんな鮮やかな通路をバックに記念撮影するお姉さん。ただ仏歯寺内でも人通りの多い通路なので、ちょっと通行人の流れを遮って撮影しなければならない場所でもある。
こちらは今まで全然知らなかった仏旗。でも今回のスリランカ旅行中に嫌と言う程に見かけたので、もうすっかり頭に叩き込まれた。
そしてその先でツアー参加者さん達が待機していた、こちらの場所はペラヘラ祭で仏歯が象の上に戴冠させる場所だという。
その為、壁にはこのようにペラヘラ祭での様子が細かく描かれているのが見える。
今ではすっかりスリランカで一番豪華な祭りとなっている”エサラ・ペラヘラ祭”。しかし他の街でもペラヘラ祭自体は他の時期に行われている。今回も旅行中の2月にコロンボ市内でペラヘラ祭が行われていたそうだし。
このように下に降りて見上げると、ツアー参加者さん達の立っている場所が少し高台にあり、象の背中に仏歯を載せるのに最適な場所であるのが分かる。
しかしこの辺りで写真を撮っていると、何故かこの辺りが臭かった。後で現地ガイドさんにその事を伝えると「そりゃあ、ゾウさんもおしっこやウンチをあの場所でもスルカラネ!」と教えてくれた。
そしてそこから進んで行くと、こちらでは献花が売られていた。さっきお花を持って来ていた人達はこの辺りで購入して、仏像に捧げているようだ。
そして綺麗な花だけど、これらの花には大量の虫がタカっていた。どうもこの花の蜜を欲しがっていたのか、食べ物ではない物にこれだけ虫がタカっていたのは初めて見る光景だった。
花にタカる虫 動画
仏歯が収められている仏歯寺の裏にはキャンディ王国の王宮だった場所もあり、そんなキャンディでも重要な場所にはこのように内堀が造られていた。今とは違って、いつ誰が攻め込んでくるか分からない時代だったので常に危機感を持って過ごしていたのだろう。
そして南国なスリランカではこのようなヤシの木が沢山見られたし、ココナッツミルクも街角で沢山売られていた。
こうして朝一番に訪れた仏歯寺の見学は終了します。こちらはキャンディ王国時代に建てられた八角形の建物で、当時の王様が自分の権力を見せびらかすような場所だったそうな。
中に安置されている仏歯が本物かはともかく、スリランカ人のアイデンティティーが詰まった仏歯寺であった。
そして何気に足元を確認すると、このように濡れている場所もあるので注意。裸足の人はいいけど、スリランカで靴を脱ぐ場所は靴下を履いたまま見学する人が多いので、靴下が濡れると面倒である。
そして預けた靴を返却してもらいます。このような靴を預けるのもタダではなく、手間賃をチップとして払う必要があるそうです。今回の旅では毎回別個に靴料を渡すのが手間になるので、最初に現地ガイドさんにトータルの靴料金を渡しておいて、代わりにまとめて支払ってもらいました。
そして靴を履いていると添乗員さんは一足早くバスの手配があったのでホテルへと戻っていたので、現地ガイドのパリタさんからポンっと肩に手を置かれて「後ろからツアー参加者さん達をミテテクダサイ!」と頼まれてしまった。。
よくパックツアーでは迷子が出ないように先頭は現地ガイドさんが歩き、最後尾は添乗員さんが務めるのが多い。添乗員さんがいなかったので代わりに指名されてしまいました。。
すれ違う人達に挨拶 動画
スリランカ国内での仏教徒は主にシンハラ語を話すシンハラ人が多いそうだ。シンハラ人に次ぐ規模のタミル人は、ヒンズー教やキリスト教などを信仰している割合が高いという。
ツアー参加者さん達の最後尾を歩いていると、何やら現地の子供にちょっかいを出している”ちょい悪風オジサン”の姿を発見する。こうやって添乗員さん体験をすると、いい歳した日本人団体だけど、アッチにフラフラと行ったり、こっちで自由気ままな事をしていたりする人が居たりと迷子を出さないようにするのが大変に思える・・・。
よく海外に行くとこのように現地の子供達に、日本のお菓子などをプレゼントすると喜ばれる。そんな優しさのある”ちょい悪風オジサン”は、実は見た目以上に優しいオジサンなのである。ただしちょっと不器用な生き方の為に、周りと衝突したりすることがあるのだろうが。。
”ちょい悪風オジサン”にお菓子を貰って、ちょっとシャクレ気味の顔をしながら笑顔で喜ぶ子供。海外を旅行する旅人の一番嬉しい瞬間は、こういった現地の人達の笑顔を見れた時かもしれないな。
こんな旅はまた次回に続きます!
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