モスクワで一番高いフェデレーションタワー展望台から夜景を眺める
ロシア旅行記:1日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:ロシア7日間」
-2020年3月12~18日
モスクワの夜景
ロシア旅行初日にモスクワにやって来たけど、そのままホテルでじ~~っとしているのも面白くないので、1人でモスクワ市内まで地下鉄を乗り継いでやって来ました。そんな初日の夜に楽しみにしていたのは、モスクワでは最も高いビルのフェデレーションタワー(Federation Tower)の展望台から眺める、モスクワの夜景鑑賞です。
モスクワ市内にて
そしてそんなフェデレーションタワー展望台へと進もうと思ったら、「チケットはこのビルでは売ってない!」と受付のお姉ちゃんから言われます・・・。そしてビルの入口付近にいた「パノラマ360度」のベストを着ていた係員にドコでチケットを買えるかと聞いた所、向かい側のショッピングモール内に連れて行かれます。
なのでこのフェデレーションタワー展望台の入場チケットはフェデレーションタワーでは購入する事が出来ずに、向かいにあるショッピングモール内で買わないといけないという、面倒クサく、ややこしいシステムでした。ちなみにこの展望台への入場チケットは900ロシアルーブルで約1,400円。
住所:Presnenskaya Naberezhnaya, 12, Moscow, 123317
そして展望台への入場チケットを手にして、再び地下の展望台入口へと歩みを進めます。
ジャンパーを着ていたのでエレベーターへと向かう地下通路内で、まずはジャンパーを預けます。
フェデレーションタワーの展望台にて
そしてエレベーターに乗り、やって来た89階に位置する展望台。エレベーターの扉が開いて進むと、そこには華やかなロシアの首都であるモスクワの夜景が、綺麗に見えてきます。
ロシアの首都であるモスクワの美しい夜景を、とくとご覧あれ!
こちらの捻じれた面白い形をしているビルは2014年に造られた「エヴォリューション・タワー」(Evolution Tower/Башня Эволюция)で、246mの高さで150度ほど回転しているように造られているようだ。。
モスクワの夜景を眺める 動画
この新興オフィス街のモスクワ・シティー(Москва-Сити)では、このように周辺に色んな高層ビルディング群を見る事が出来る。
まるで都市育成ゲーム「シムシティ(Sim City)」で造ったような都市が、眼前下に見えている。モスクワはロシアという国が認知された9世紀以降に、主に首都だった場所である。ちなみに最初のロシアは元々ウクライナの首都であるキエフ地方で栄えた国で、その後モスクワへと首都を移した。
そしてロマノフ王朝時代にピョートル大帝が1703年から建設し出したサンクトペテルブルクに遷都されるまで、そしてロシア革命の後にモスクワに再び遷都された後にロシアの首都となっていた場所である。
元々のロシアという国は「ルーシー」(Роусь)と呼ばれていた。ロシアという呼び名は外部からの呼称であり、日本で言う「ニッポン」がこのルーシーにあたるのである。
そして展望台ではギネスブックにも載っているという、”世界で最も高い場所で作るアイスクリーム”を試食出来た。という事でモスクワ市内の夜景を見ながら、ギネスブックにも載るアイスクリームを食べるのであった。
展望台を訪れたのは20時過ぎだったのもあり、暗い感じの通路となっている。
モスクワにはそこら中にKGBの職員が居て、国外からやって来るスパイの監視をしているようなイメージがあったけど、実際に街中を歩いてみるとそんな目付きの鋭い人などは全然見かけなかった。。ただ単にアメリカ映画の見過ぎで、脳内で勝手に冷戦時代の大国ロシアの冷たいイメージを増幅させていただけのようだった。
実際にロシアに来てみると、意外と気に入る人が多いのよ!
ソビエト連邦が崩壊して民主主義に移ったものの、色んな社会問題が溢れるロシア。特に貧富の差は拡大し、政権に近い有力者が国有企業を買い漁った結果、限られた者だけが莫大な富を不当に得て、庶民の生活は物価が高騰した事もあり、ますます貧しくなっているようだ。しかもそんな富豪とは別にロシアンマフィアが暗躍して、このモスクワの街などが牛耳られているという。街中の出店で郊外の野菜を売ろうとしても、まず屋台を出店するにはマフィアに金銭を渡す必要がある。
そして野菜を生産している郊外の農家はモスクワ市内には野菜を持ち込めずに、その手前で待ち構えているマフィアに安値で野菜を買い叩かれるそうだ。そうしてたっぷりとマージンをマフィアが抜いた値段で屋台に卸すので、全然利益が出ないという。
展望台からの景色 動画
モスクワももっと雪が積もっているイメージがあったけど、このロシア旅行ではサンクトペテルブルクでも雪は殆ど降らなかった。
近年は地球温暖化の影響下で、積雪が少なくなってきているのよ!
個人的には1988年公開のアメリカ映画『レッドブル』(原題: Red Heat)でのモスクワのイメージがあったので、全然そんなイメージと違っていたモスクワの街並み。ちなみにシュワちゃんが出演するこの映画は、モスクワ市内や赤の広場でのロケが許可された初めてのアメリカ映画だそうだ。
展望台から眺めるモスクワの街 動画
この展望台ではこのように雰囲気のあるテーブルが設置されていて、ここでピアノの生演奏を聴きながらお酒を楽しむ事も出来る。
録音された音楽では無く、実際にこのようにピアノが設置されていて、目の前で演奏してくれていたのである。
今回の旅行もそうだけど、ロシアを訪れる前の予備知識は殆ど無し。
ただそんなロシアについての知識があまり無かったボクでも知っている赤の広場は、是非行きたい所。ただし今日は飛行機に乗ってロシアに到着した初日で、時差ボケなどもあるので赤の広場散策は明日の楽しみにする事にした。
この展望台からも勿論赤の広場が見えるんだろうけども、全然モスクワの土地勘が無かったのでどこかすら分からなかったのであった・・・。
そんな風にモスクワの夜景を眺めて展望台内を歩いていたら、もう一周してしまったようだ。ただこの展望台は外側の通路は360度は繋がっていなくて、最後の20度部分は映像が観れる部屋となっていた。
そして展望台には必ずある、お土産屋を少し物色する。するとロシア名物のマトリョーシカが見える。この時は知らなかったけど、ちゃんと作られたマトリョーシカは結構いい値段がするようだ。確かに全て手作りで物によっては10層位になっているので、そういう事を考慮するとそれ位の値段は不思議ではないようだ。
是非チャンスがあれば、ロシア産のマトリョーシカを買っていってね!
アニメーションルームにて
そしてテッキリお帰り用のエレベーターホールだと思って、入ったこちらの部屋はある映像が観れる部屋だそうだ。短い動画が流れるが一緒に部屋内にいたのは、ボクともう一人は知らないオジサンの2人だけという贅沢な動画鑑賞だった。
するとロシアという国が出来た最初の頃辺りから、このムービーは始まります。当時はこのように緑が溢れる場所だったのでしょうね。
1156年にユーリー1世ドルゴルーキー(Юрий I Владимирович ‘Долгорукий’)というキエフ大公が、モスクワの街に城壁や堀などで要塞を造ったのが、現代のモスクワの街の起源となっている。
その後は色んな争いに巻き込まれたモスクワの街。中でも有名なのが1812年にフランス皇帝ナポレオンによるロシア遠征の際に、モスクワの街を占拠された時の事である。しかしナポレオンがモスクワの地に足を踏み入れてみると、何とモスクワの街には人が1人も居なくて、廃墟と化していたのである。ナポレオン軍の進軍を予想していたロシアは、モスクワの全市民を事前に疎開させていたのであった。
モスクワの街を再現するムービー 動画
このモスクワシティーから赤の広場がある中心部までは、徒歩で約30分は掛かりそうで周辺を散策して、行くか行かないかを少し迷う事にする。
それにしてもこんな近代的なビルディング群があるとは思っていたけど、こうやってその建物を見ていると全然モスクワって感じはしなかった。なのでこういった建物が本当にモスクワにとって、いい物なのかは不明だと思う。
結局悩んだ結果、当初の考え通りに赤の広場の散策は明日にする事に決めて、帰路に着く。
地下鉄でホテルへ帰る
という事で帰りも地下鉄で、やって来たルートを反対に帰る事にする。
まだ21時過ぎの時間帯だったけど、沢山の人が行き交う地下鉄構内。チラホラと制服を着た警官が立っていたけど、特に目を付けられる事も職務質問もされなかった。
外国から来る人達の想像以上に、ロシア国内の治安はいいんだよ!
3月中旬だったモスクワ地下鉄の電車内では、このように全然マスクを付けている人を見かけなかった。元々マスクを付ける習慣の無いロシア人で、しかも店頭には全然マスクも売っていなかったしで当然の如くの景色であった。
そんな気の緩みというか、この時はロシア国内でのコロナウイルス感染者は日本よりも少ない累計34人(2020/3/12)だったけど、その後の4~6月に渡って約60万人が爆発的にコロナウイルスに感染する事になる。
「ドアに、もたれ掛からないでください!」と窓に注意シールが張られていた。日本のように危険のない車両だったら油断してドアにもたれる人が多いけど、モスクワの地下鉄のように乱暴だとあまりドアにもたれている人は見かけなかった。。
早く扉の閉まる地下鉄車両 動画
そしてミラン・ホテルの最寄り駅に帰ってきたけど、一番近い出口ではなく、違う出口から出てしまったので少し迷子になってしまった。だけどこういった場合はスマホ内にあるオフラインでも使える地図を見ながら、ホテルへと帰るのであった。
そしてホテル横にある自動車販売会社では、日本の国旗も見えた。ロシアは日本からすると韓国並みに近い国なので、色んなしがらみがあるようだ。日露戦争から北方領土4島占領などがあり、未だに日本とロシア間には平和条約は結ばれていないのである。
そしてたっぷりと飛行機内でビールを飲んだ初日だけど、ロシアの地で最初に飲むビールを味わう。
そして初日の夕食が付いていなかったので、空きっ腹にアルコールを流し込むと胃が怒るかもしれないので、日本から持って来ていた「かむかむ-ふじりんご」のソフトキャンディーをおつまみ兼夕食とするのであった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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