ロシア旅行記:1日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:ロシア7日間」
-2020年3月12~18日
ロシアの怪しい地下鉄
さて成田空港から約10時間のフライトでやって来たモスクワの街。本日宿泊するホテルはまだモスクワの街中では南端に位置する、空港から近めなホテルのようです。
モスクワにて
そしてホテル内に入ると何と我々の搭乗していたJAL国際線のCAさん達の方が、我々よりも早くこのホテルに到着していました。他の外国の航空会社のCAさん達は高飛車なイメージがありますが、殆どが日本人だったJALのCAさん達は我々の団体を覚えてくれていて、ここでは皆さん丁寧に挨拶をしてくれましたね。
住所:Shipilovskaya Ulitsa, 28А, Moscow, 115563
ミランホテルの部屋は?!
ホテルに到着したのは16時過ぎだったけど、今日の夕食はツアーには付いていなかったので食べたい人は自分で調達する必要があった。でも機内食を2回食べたのであまりお腹は減っていなかったし、特に食べようとも思わなかった。
こちらはミランホテル内のベッド。綺麗な感じでJAL以外の航空会社のCAさん達も御用達のホテルみたいなので、そこそこに整ったホテルという感じだった。ただCAさん達がこのホテルを使う理由は、たぶんドモジェドヴォ空港から近くて、客室数もそこそこに兼ね備えているからだと思う。
そしてホテルの部屋から外を見ると、向かい側には大きなショッピングモールが見える。長居しないCAさん達には近くに買い物できる大型店舗もあるしと、そこそこに便利な場所なんだろう。
こんな豪華なベッドだけど、1人参加なので勿論1つのベッドしか使わないのである。という事でもう一方のベッドはスーツケース置きとして使わせてもらうのである。
値段的にはそこまで高くないホテルのようだけど、洗面所などは綺麗になっていて、好感を持てる部屋だった。
今回の旅行はモスクワで2連泊、サンクトペテルブルクで3連泊と移動が少ないので、比較的楽な旅程でもあった。という事で今回のロシア旅行と言っても2大都市しか訪れないのであったが。。
お風呂はバスタブになっていて、その気になればお湯を張って浸かれるようになっている。
ショッピングモール内の散策
そしてホテルにチェックインする時にパスポートをフロントに提出していたので、それを引き取りに行った際に合わせて真横にある大型ショッピングセンターを見に行く事にする。
まだ新しそうなショッピングセンターだったけど、見たいのはスーパーマーケットだけ。そしてこういうショッピングセンターでは大体下のフロアの奥とかに、スーパーマーケットがあるのだ。ここもこの左奥へと進んで行った先に大型スーパーマーケットがあったけど、入口と出口が別になっているので、グルッと右側の入口へと迂回する必要があった。
そんなスーパーマーケット内を物色していると、珍しくオカンから「買ってこい!」という指令があった目的のチョコレートを発見する。しかも棚の角に下から上まで同じ商品が詰まれているではないか!
こちらのチョコレートは「アリョンカ(Алёнка)」という、ロシアでも人気のメーカーなんだとか。
そして流石ウォッカ大国のロシアだけあって、沢山の種類のウォッカが棚に沢山並べられている。これだけの種類があると、どれがいいのかが全然分からない・・・。
ロシアの男性はみんなガブガブとウォッカを飲むイメージが勝手に出来ているけど、実際に最近ではウォッカ離れが進んできていて、意外とビールを飲む人が増えてウォッカを飲む人が減って来ているという。
まずは様子見程度のビールと、蜂蜜が入っていそうなウォッカを購入する。しかし左側のウォッカは最終的にはロシアに置いて帰るハメになるのであるが、この時はそんなことは全然思いもしなかった・・・。
さてスーパーマーケットでじっくりと店内を物色していたのもあって、そろそろ18時30分を過ぎてきた。お腹は別に何も食べずにでもいけそうだけど、とりあえず楽しみにしていたモスクワ市内を地下鉄に乗って探検しに行く事にする。
モスクワ市内の探検に向かう
宿泊するミランホテルから最寄りの地下鉄駅「ドモデドフスカヤ駅:Domodedovskaya(ロシア語:Домодедовская)」までは南に向かって、徒歩約12分程の場所にあるようだ。流石に夜になると冷えてくるので、いつもながらの真っ赤なレッドソックス・ジャンパーに身を包み、1人で地下鉄へと歩みを進める。
ホテルからは目の前の大通りを真っ直ぐに進めば地下鉄駅に辿り着くので、とても分かり易いルートです。
程なくして見えてきたメトロのMマーク。混雑する道路の渋滞対策として、モスクワ市内では便利な地下鉄。
地下通路を使って駅へと向かいます。某ガイドブックには「ニセ警官が身元調査と称して、パスポートを取り上げられてお金を要求される事例もある」と書かれていたので、周囲に警戒して駅へと向かう。
基本的に外国人がロシアの街を移動する時は、パスポートを携帯しないといけないというルールがあるらしい。しかしチェックイン時にホテル側がパスポートを預かってくれるので、そのままホテルにパスポートを預けておいて、もし警官に呼び止められた時はホテルのルームキーとかを見せてどのホテルに宿泊していると提示すればいいんだとか。
モスクワの地下鉄にて
そして地下鉄構内へと進んで行く。モスクワの地下鉄では自動販売機と窓口があるが、ロシアの人々は思ったより英語が喋れないので自販機でキップを買おうとしてみた。
そして自販機のタッチパネルを操作して買おうとしていると、横からロシア人の青年から何かを喋りかけられる。何かを言って来ていたが全然何を喋っているのかは分からなかったけど、どうやら「地下鉄の2回券を100ルーブル(本来は114ルーブルするのだけど・・・)で買わないか?」との打診であった。
「こんな駅の券売所で話しかけてくるヤツなんて怪しい奴ばかり」と思って相手するつもりはなかったけど、手を引っ張られて券売機近くに設置されているカード残高を確認する機械の所に連れて行かれる。そして青年はそこにカードをかざすと確かに「残存2」と表示されたので、その2回券を青年から100ルーブルで購入してみた。
青年がたまたま通りかかって不要な地下鉄の2回券を譲ってくれたというよりかは、組織的なダフ屋グループが地下鉄構内には存在している可能性の方が高く感じられた。ちなみに翌日も夜にこの駅を利用したがその際はこの青年はおらずに、代わりに改札口に別のオジサンが立っていて、ボクのカードを取り上げた代わりにそのオジサンのICカードで改札を通らせてくれた。
ロシアは社会主義が崩壊して民主主義となったが、それに伴い以前と比べると貧富の差が激しくなったそうだ。だからこういった地下鉄のキップを転売して、小遣い稼ぎをしているのかもしれない。
地下鉄だったけど北のモスクワ市内へと向かっていくと、途中モスクワ川を渡る時は地上に線路が上がって来ていた。モスクワに地下鉄が造られだしだのは1930年代からだからか、川の下を掘削するよりも高架にした方が安全性が高かった為にしたのかもしれない。
この時は全然知らなかったけども、昔のモスクワ地下鉄構内では写真撮影は禁止されていたという。近年はそれが緩和されてきていて、実際このように写真撮影をしていても止められる事も無かった。
今では地下鉄構内の写真撮影は、全く問題ないわ!
そしてモスクワの地下鉄で驚いたのが、まずは2分に1本やって来るという超過密ダイヤ。通勤時間帯だけではなく、この過密ダイアがモスクワの地下鉄の常識である。
日本の通勤ラッシュのように次から次へと車両がやって来るので、駆け込み乗車をする必要がまずないよ!
しかも車両の扉がまるでギロチンのように「ガシャッ!」と閉まるので、挟まれたら大変なので余計に駆け込み乗車する人がいないようだった。
それとモスクワの地下鉄は核シェルターにも使えるようにと、地下の深くに造られているためにエレベーターが長いのが特徴である。まるで東京都内を走る大江戸線のような深さを走っているのである。
この地下鉄はロシア人の誇りなのよ!
その為に日本のエスカレーターに比べると、モスクワ地下鉄構内のエスカレーターは約2倍のスピードで進んでいくのである。日本国内でもせっかちな日本人用に、エスカレーターもこれ位早いスピードの方がいいのかもしれないとも思った。
他のヨーロッパの国ではあまり見かけなかったけど、モスクワの地下鉄に設置されているエスカレーターでは左側が空けられていて急ぐ人用になっていて、そこそこの人が登って行っていく光景が見られた。ヨーロッパ諸国に比べるとロシア国民は少しセッカチなのかもしれない。
そして今晩の目的地は元々オプショナルツアーになっていた、フェデレーションタワー(Federation Tower)展望台に行く事。今回のオプショナルツアーは『フェデレーションタワー展望台と地下鉄駅見学』13,000円(催行4人~)となっていたけど、人数が少なくて不催行となっていた。
ただ地図を見ると自分で地下鉄を乗り継げば、簡単に行けそうだったので1人で行ってみる事にしたのである。なお、この駅で地下鉄を乗り換えた。乗り換え案内板を頼りに進むが、駅の外に出てしまった。イマイチ乗り換え先の駅の場所が分からなかったけど、ただ多くの人達がこっちの先に向かって歩いて行っていたので、その流れに付いて行ってみる。
するとこのように乗継するメトロの駅に無事到着する。ここまで歩いている途中に、とても歩くスピードが速いロシア人達を見かけた。走っている訳でもなく、足が長いので必然と歩くスピードが速くなるのかもしれない。
ロシア人は意外とキッチリしている性格なので、時間には正確なのよ!
これから乗車する駅は「モスクワ中央環状線(地下鉄14番線)」(Московское центральное кольцо)という、元々は貨物用の線路だったのを整備し直し2016年に旅客用の利用を再開した路線である。この路線はメトロの駅を出て90分以内に改札に入ると、1回分の料金で乗継が出来るそうだ。
そして中央環状線の「Avtozavodskaya(Автозаводская)」駅へと進んで行く。ホームに入ってきたら直ぐに電車がやって来たけど、まだ方向感覚もロシア語表記の駅にも慣れていないので、間違った方面の列車に乗らないようにと1本目は見過ごす事にする。
中央環状線の景色 動画
ロシアのメトロは直ぐに次の列車がやって来るので、全然待つのが苦にならない。そしてちゃんと行先を確認した上で次の車両へと乗り込む。この車両はドイツのシーメンス社(Siemens AG)製の車両で、ロシア鉄道社が調達した「ラースタチカ号(Ласточка)」と呼ばれる新しい車両が使われている。
さっきまでの年代物の古い車両とは大違いで、列車内には電光掲示板もあり、そこには現在の車両速度や気温なども表示されている。なお、モスクワの地下鉄では古い車両でも無料Wi-Fiが完備されているので、電話番号を入力しさえすれば、電車の移動中でも快適にWi-Fiを活用する事が出来る。
そう思うと大阪の地下鉄は移動時に無料Wi-Fiが使えないので、だいぶ利便性が良くないと感じる。
ロシアの鉄道は世界一なのよ!・・・とロシア人は自負しているのよ!
モスクワシティーに到着
そして降りたのは「Delovoy tsentr(Деловой центр)」という駅で、屋根の向こうにモスクワが誇る金融街であるモスクワシティーが透けて見えている。
このモスクワ・シティー(Москва-Сити)はソビエト連邦が崩壊した1990年代初頭に再開発された、新しい高層ビルディング群が立ち並ぶ街である。
社会主義体制崩壊後に現れた、自由主義の象徴のような都市ね!
駅を降りるとそのモスクワシティーからは300mを超えるビル群が、嫌でも目に飛び込んできて、思わず首が痛く成る程見上げてしまう。
これから向かう展望台があるフェデレーションタワー(Federation Tower)は、2016年に完成した当時は374mの高さでロシアはともかくヨーロッパでは一番高いビルだった所。しかし今ではサンクトペテルブルクにある「ラフタ・センター」(Лахта Центр)が462mと、そのナンバーワンの座を明け渡している。
モスクワシティーの景色 動画
確かに上を見上げると、このように高層ビルディング群に空を囲まれているようにも見える。そしてそんな新しい金融街の真ん中にある「NOVOTEL HOTEL」が見える。。
さてどれも同じビルのように見えてしまうけど、この中で目的の展望台があるフェデレーション・タワーを探す事にする。似たようなビルばかりでしかも下から見上げているだけでは、なかなか判別がしにくかった・・・。
フェデレーション・タワーに到着
そしてフェデレーション・タワーを発見して、中に入ってみる。ロシアは基本ロシア語だけの表記が多いので、観光客にはちょっと分かりにくい土地柄でもある。
住所:Presnenskaya Naberezhnaya, 12, Moscow, 123317
ただこのフェデレーションタワーの中に入ってみると、如何にも観光客向けのお店が集まっているという感じでもなく、オフィス施設の中に展望台もあるような感じに見えた。
そしてこのように展望台の入口が書かれている看板に沿って、地下の方に降りてみるのであった。
こんな旅はまた次回に続きます!
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