ロシア旅行記:2日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:ロシア7日間」
-2020年3月12~18日
像を触るのにはご注意?!
ロシア旅行2日目は夕食にはちょっと早い時間だったけど、こちらのレストランへと入って行きます。
モスクワ市内にて
お店を入って下に階段を降りて行くと、そこには広い部屋がありテーブル席が何席も用意されていて、そこそこな広さです。
住所:Malaya Nikitskaya Ulitsa, 20, Moscow, 121069
Архитекторで夕食
テーブルに着席してまずはビールを注文します。こちらは1杯350ルーブルで約550円なり。今回のツアー参加者さんは全員で7名で男性4名女性3名という構成。今日の夕食では男女それぞれ別々にテーブルを囲みます。グラスのビール越しに顔が写っているオジサンは、今回の最年長で75歳。コロナウイルス騒動が拡がってきた3月中旬にロシアへ行こうとしたら、娘にボロクソに怒られたという。そして帰ったら2週間は別室で隔離されるという。
まずはテーブルにパンが置かれます。こちらのナンみたいなパンは、結構皆さんの口に合っていたようで美味しかったですね。
次に運ばれてきたサラダはオリーブオイルが最初からかけてありそうな感じに、ツヤツヤしていました。ロシア人ってもっと大食いのイメージがあったけど、意外とロシア料理はあんまり量は多くなかったので、そういう意味では日本人向きなのかもしれない。
サラダとは別にチーズが4切れ出てきたと思っていたけど、こちらは残念ながらチーズではなく、パンに塗るマーガリンでした・・・。
こちらはロシア料理でも人気の「ガルショーク(горшок)」と呼ばれる、パイ生地を蓋にした壺焼き料理。
「どうやって食べたらいいんだ??」と店員さんに聞くと、ナイフなどでパイ生地を割って中身と一緒に食べる料理だという。
壺焼きを割ってみた 動画
普通にパイ生地が混ざった料理よりは手間がかかるけど、料理の雰囲気があったり、このようにパイ生地を割ったりするアクションも楽しめる料理のようだ。
中には豚肉のシチューみたいな感じになっていて、プリプリのポークが出てきた。
この壺焼き、上からの見た目にはあまり美味しそうには見えなかったけど、意外とこれも美味しかった。
デザートはこちら、見た目以上には全然甘くなかったのでちょうどいい味だった。
食後はテーブルに置いてあったインスタントの紅茶かコーヒーを選べた。その為にテーブルにお湯が入ったポットが置かれていた訳だ。
このお店は「建築家」という意味のロシア語で店名が付けられていて、お店の壁に描かれていたこちらの絵はここを造った建築家が描いたものだという。
夜のモスクワ市内にて
夕食を終えて外に出ると、すっかり暗くなってきていたモスクワの街。街灯の照明が何とも幻想的にも見えてしまうモスクワの街。
暗くなってきたモスクワの道を走る 動画
モスクワ川沿いに見える、大きなロシア正教の大聖堂は「救世主ハリストス大聖堂」(Храм Христа Спасителя)という、世界中の正教会の建物では最も高い物だという。19世紀後半に44年掛かって造られたがソビエト連邦時代にこれまた破壊されてしまう。そして今見える大聖堂の建物は2000年頃に再建された建物だそうだ。
ちなみに大聖堂が再建される前は市営の温水プールがあって、モスクワっ子の自慢のプールだったのよ!
後でモスクワ市内に戻ってくるのでこの中心部辺りでバスを降ろしてもらう案もあったけど、一応パックツアーでは全体行動が基本なので途中で降ろしてもらうという選択肢はいつも取らないのである。
暗くなってきたモスクワでは渋滞の光が・・ 動画
ホテルに到着して、まずはミランホテルの向かいにある大きなショッピングセンターに買い物へ向かう。
2020年はあまり海外でお土産物を買わないようにと思っているが、オカンから「買って来てくれ!」と言われている物があるので、それは買っておかないといけないのだ。
大きなショッピングセンターにある大きなスーパーマーケットだったので、お客さんも多くて混雑するレジ。ちなみにこのスーパーではレジではお金を払わずに、レジを通過した後に出口付近に設置されている精算機でお金を支払うシステムだった。そして出口ではレシートのQRコードをかざすと、ゲートが開くシステム。
オカンが欲しいと言っていたアリョンカ(алёнка)の板チョコを箱買いする。100gの板チョコが1ケース13枚入って、1枚49.90ルーブルで2箱26枚を買って合計1297.40ルーブル(約2000円)である。これであとロシアでお買い物すべきは、自分用のウォッカだけである。
地下鉄でモスクワ市内へと向かう
昨晩も地下鉄を利用し今日も二日連続でやって来たので、もう慣れた感じのような場所になってきた駅。
昨日は券売機付近で現地のお兄ちゃんから、ダフ屋みたいに乗車券を購入したけど今日はいなかったので普通にこの自動販売機で2回分乗車券(114ルーブル)を購入する。
しかしその乗車券を持って改札に向かうと、改札の直前に立っていたオジサンにパッと乗車券を取られて、代わりにそのオジサンが持っていたICカードをタッチして目の前の改札が開いて「サア、ココヲ通れ!」みたいな感じで誘導されます。
しかしボクが買ったのは1回分乗車券ではなく、2回分乗車券だったのでこの行きに改札内に入るだけで乗車券を取られたら1回分の損になるのでボクは「ノ~~ノ~~!ツ~だよ!」と首を振ります。するとそのオジサンは呆れた顔をしてボクの手を取って横の改札に促し、またそのオジサンのICカードをタッチして改札を開いてボクに進むように促します。
イマイチそのオジサンの言っている言葉も分からなかったので、このまま改札を進めば最低1回分乗車券の代わりにはなるので、とりあえずこのオジサンの言うがままに改札を通ってみました。しかしその後に1回分の乗車券をくれる訳でもなく、ボクからしたら1回分の乗車券代を損した結果となる。その通してくれたオジサンからは「1回分の乗車券を回収して、その代わりにオレの回数券で1回改札を通してやるんだからソンはないだろう!?」という感じだったのかもしれない。
結局個人的には1回乗車分57ルーブルが損したというよりは、このオジサンにとってこの行為がどれだけメリットがある行為なのかをその後ず~~っと妄想してしまうハメになった。
初日の昨日はとても周囲を警戒しながらモスクワの地下鉄に乗ったけど、2日目になるとだいぶ気持ち的にも余裕になっている。だからか堂々(?!)と、車内の様子を写真に収める。当時のモスクワ市内の地下鉄車両内では、このようにマスクを付けている人はほぼ皆無であった。恐らく乗客の5%以下程の割合でしかマスクを着用している人が居なかったし、実際にこの頃はその辺では全然マスクが売り切れで売られていなかった。
ロシアでは全然マスクをしている人を見かけなかったのに、店頭ではマスクが売り切ればかりだったのよ!・・・という事は他の国の人達がマスクを買い占めたって事かしら?!
チェアトラーリナヤ駅にて
モスクワで宿泊したミランホテルから、最寄りの地下鉄の駅から赤の広場周辺の中心地まではグリーン2番線に乗れば、乗継無しで約30分で到着する。ただモスクワ市内の地下鉄は約2分に1本という過密ダイアなので、駅間の運行は結構スピードを出すので意外と車内は揺れるのでつり革などを持っておいた方がいい。
そして到着したのは「チェアトラーリナヤ駅:Teatralnaya(Театральная)」。この駅が開業したのは1938年で1943年に延伸されるまではこの2番線の終着駅だった所。そしてモスクワ中心部の赤の広場に近く、他のメトロ2本とも乗継が出来る駅なのでとても乗降客数が多い駅である。
そこまで目立った特徴のある駅のようには見えなかったけど、実はこの駅に使われている縦溝が入った柱は、さっき車から見えたモスクワ川沿いに建っている救世主ハリストス大聖堂の柱が使われているそうだ。
歴史的な大聖堂を破壊したものの、その思い出はちゃんとこうやってリサイクルされて生き続けているのよ!
モスクワの地下鉄駅でも観光客に人気な、宮殿のように華やかな内装をつい求めてしまうけど、このように素朴なレトロ感があるのもまたモスクワらしい所かもしれない。
チェアトラーリナヤ駅の景色 動画
初めは半信半疑だったけど、実際に約2分に1本やって来た地下鉄には驚いた。ロシアの威信が垣間見れるメトロであるが、老朽化が目立って来てその補修工事が大変みたいだけど・・・。
そして赤の広場に向かうにはこのまま降りたら良かったけど、まずはこの3番線の「プローシャチ・レヴォリューツィ駅 (Ploschad’ Revolyutsii/Площадь Революци)」の構内に銅像が並んでいる光景を見る為に、こちらの乗継看板通りに進んで行きます。
モスクワ市内でも中心部の場所だけあって、多くの乗客の姿が見えます。乗り心地はあまり良くないけど、渋滞がない地下鉄なのでモスクワっ子の大事な足となっているようです。
そして乗り換え通路を進んでいると、このように傍らで音楽を演奏している姿も見えます。モスクワではこのような音楽演奏家を奨励しているようで、足元には演奏する為の場所が設けられている印がありました。
銅像だらけのプローシャチ・レヴォリューツィ駅
そして辿り着いたのがこちらの、沢山の銅像が置かれているプローシャチ・レヴォリューツィ駅 (Ploschad’ Revolyutsii/Площадь Революци)である。以前にテレビで見たモスクワ地下鉄駅の中で、唯一記憶に残っていた場所なのでガイドブックで調べて来たのである。
場所は赤の広場周辺にあるので、比較的行き易い駅でもあります!
(Ploschad’ Revolyutsii/Площадь Революци)
住所:Moscow, 109012
地下鉄3号線アルバーツコ・ポクローフスカヤ線(Arbatsko Pokrovskaya)
ここの地下鉄構内には総勢76体の彫刻が飾られていて、今では9種類のペアで飾られている像がそれぞれ4箇所に設置されているようです。そしてこちらの「犬と女性の狙撃兵を持つ男性兵士」は前に見たテレビ番組の通りに、通行人が”幸運のおまじない”としてすれ違いざまにこのように触れていくのです。
地下鉄構内で像を触る人達 動画
その中でもこのワンちゃんの鼻先にタッチするのがモスクワっ子の一番人気らしく、このように鼻先は白くなってましたね。
ただよ~~く見るとワンちゃんの足元も触り易いからか、子供の手の届く範囲だからか、この辺りもよく触られているようです。
通りがかりに像の一部にタッチするのは、モスクワっ子からすると無意識的にしてしまう行為なのよ!
こちらは「男性と女性の農業労働者」で、女性の足元には立派な鶏がたたずんでいるのが見える。
やっぱりモスクワっ子が触れるのは、動物系が人気のようだ。しかしコロナウイルスが世界的に拡大しようとしだしている頃だったので「流石にあまり触れる人が居ないだろう!」と思っていたけど、世界最強を自負するロシア人からすれば「コロナウイルスも怖くない!」って感じで普通に像をスリスリしていた。。
実際にこの時は世界的に比べると、まだまだコロナウイルス感染者がロシア国内では少なかったので、ロシア人はコロナウイルスには罹らないと信じていた人が多かったのよ!
こちらも1938年に造られた駅で、スターリン時代に造られた地下鉄駅は凝った内装の物が多い。こちらの駅は”社会主義リアリズム”という、ソビエト連邦時代の共産主義的な趣向の中でデザインされたようだ。ちなみにアーチや銅像を支えている黒い大理石はアルメニア産なんだとか。
銅像だらけの地下鉄構内の景色 動画
この構内の銅像は76体あるけど、同じ物が構内に4セットあるので、このワンちゃんも全部で4匹いるのである。
そんな4匹のワンちゃん、それぞれに同じようにして鼻先部分だけが触られ過ぎて白くなっていた。
そして再び構内を観察していると、本当にモスクワっ子は普段通りにこのようにしてワンちゃんをお触りしていた。
そして銅像ばかりの構内をたっぷりと見学した後は、地上へ出てみます。すると目の前に立ちはだかったのが、これもモスクワ地下鉄名物の長~~~いエスカレーター。
モスクワ地下鉄名物の長~~~いエスカレーター 動画
先程の駅は地下約35m程の場所に造られているらしく、地上に達するまではそこそこ長い道のりに見えます。
でも日本のエスカレーターに比べると約2倍の速さなので、そこまで長時間エスカレーターに乗っているという感じはしないのよ!
元々は地下シェルターの意味も込めて、地中深くに造られたモスクワの地下鉄。
こんな旅はまた次回に続きます!
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