ロシア旅行記:4日目
阪急交通社ツアー「お1人様参加限定:ロシア7日間」
-2020年3月12~18日
近代ヨーロッパ美術
ロシアの旧首都であるサンクトペテルブルクの、そしてロシア皇帝達の居城であった冬宮殿内のエルミタージュ美術館で約2時間に渡って収集されている美術品や芸術品の鑑賞をしてきました。そのエルミタージュ美術館を出て直ぐの場所にある、宮殿広場に出てきました。
サンクトペテルブルクにて
するとその宮殿広場の中央辺りに、イメージビデオを撮影中の女性グループの姿を発見したので、近寄って見てみる事に。
宮殿広場にて
すると気温2~3度と寒いにも関わらずに、短パンを履いて踊る女性グループの女の子達。よ~~く見るとみんな細い体型ばかりの子ではなく、中にはイマドキの渡辺直美的な体型をしているお姉さんまで居ます。
ダンスする女性グループ 動画
冬場だからか、それともコロナウイルス騒動により海外旅行の団体観光客が減っていたからか、独占的に冬宮殿の前で撮影していた女性グループ。なかなかこれだけ人の少ない時にここで撮影できる機会も少ないだろうから、良かったと思う。
宮殿広場を走る馬車 動画
さて約2時間に渡る美術館見学を済ませた後は、反対側にある「エルミタージュ新館」へと向かい、そこでまた約1時間半に渡って美術品などの鑑賞をします。絵画に興味がある人間からすれば楽しい時間だとは思うけど、そうでもない人間にはそろそろ集中力が切れてきて、お疲れが出始める時間だと思う。
エルミタージュ新館にて
先程美術品を見学した冬宮殿の前にある宮殿広場を挟んだ、反対側にある旧参謀本部の左側の建物が新しいエルミタージュ美術館となっていて、こちらがその入口。
こちらはこのエルミタージュ美術館内にある絵画の中でも、現代美術品など比較的新しい物が展示されている。主にモネ・ルノワール・ゴッホ・ピカソなどが置かれており、個人収集家だったシチューキンとモロゾフ氏のコレクションがここに移管されているそうだ。
新館には近代美術の絵画が展示されているわ!
個人のコレクションだった現代美術の絵画は、シチューキンとモロゾフの死後に国有化されてこれらの美術館に収容されている。共産主義時代だったソ連が個人の財産を取り上げた形になっているが、それによりこうやって多くの人の目に触れる事になっている。
まずは入口の下にあるクロークで、ここでも荷物を預けます。またリュックや手荷物などもここで預ける事が出来ます。
新エルミタージュ美術館へと進む
さて休憩する間もなく、また次への美術館へと進んで行きます。個人的にはあまり絵画には疎いボクは、そろそろ別行動して1人でサンクトペテルブルクの街を散策したい頃でしたが。。
まずはこちらの階段を登って、上へと進んで行きます。「新エルミタージュ美術館」との名前だけあって、まだ新しそうな内装をした建物です。
この新館は2014年12月オープンとまだ比較的新しい建物。
旧参謀本部の建物内だけど、このように広い入口となっている。上部にある「MMXⅣ」とは「MM(2000) X(10) Ⅳ(4)」と、ここがオープンした時期を表している彫り物だという。
ここの天井は自然光が差し込むようになっていて、とても爽やかな場所でもある。
まず出迎えてくれたのは、現代美術の数々でまだ最近造られたような像が置かれていた。こちらは貧しいおばあさんが再現され、頭が寒いからか段ボールを被っている様子。
こちらの椅子から落ちる像は、大阪人から見えると「誰かのボケにスベッてみた女性」にしか見えないような。。
大阪人って誰かがボケると、このように必ずスベッちゃう癖があるらしいよ!
入口を入った所では近代建築の展示がされていて、近代的な建築を見に来ているお客さんもいたようだ。
ここでもメインの絵画などは4階に展示されているので、まずはエレベーターで4階へと向かいます。
さてここでも沢山の絵画が展示されていますが、先程の冬宮殿内とは違って歴史的な部屋はなく、単なる展示ルームといった雰囲気のエルミタージュ新館です。
「クロード・モネの間」にて
ここでも写真撮影は可能ですが、フラッシュだけはNGです。よくカメラで撮影する時に少しだけ赤いライトが出る物を見かけますが、あれがOKかNGかなのかは微妙。。ただそれでNGとなる光景はあまり見かけないが。。
by クロード・モネ(Claude Monet)
まず入ってきたのは「クロード・モネの間」。代表作『印象・日の出』が印象派の名前の由来にもなったクロード・モネ(Claude Monet)は、印象派を代表するフランスの画家である。これは1867年頃の作品。モネが27歳頃の絵で若く、まだ典型的な印象派の作品ではなかった。ちなみに左側にいる女性は従兄弟の奥さんだとか。
by クロード・モネ(Claude Monet)
by クロード・モネ(Claude Monet)
左右の絵は1876年頃の作品。こちらの美術館は先程までと違って現代になればなる程に宗教画ではなく、風景画が多く見られる。それだけ宗教離れが進んでいった為なんだろうか?!
自分で油絵などの絵画を描く人ならば、これらの絵を見ているだけでとても楽しめて、それぞれに画家さんの考えやタッチを堪能できるようだ。ただ絵に興味の無い人からしたら、そんな絵も単なる絵の一枚にしかならないのだが。。
by クロード・モネ(Claude Monet)
1886年頃の作品。のどかな田舎の風景画が多く残されている、モネ作の収集品。
個人的にはモネの絵画よりもその展示室にいた、こちらのブロンドの巻き髪をした美女らしき女性の後ろ姿の方に興味をそそられる。ただしこういった女性は顔を見ない方が、後々まで妄想できるのである。
by クロード・モネ(Claude Monet)
1888年頃の作品。モネが後世に暮らしていたフランスのジヴェルニー(Giverny)の街を描いた作品が、多く残されている。
by アンリ・ファンタン=ラトゥール(Fantin-Latour, Henri)
このフランス人画家の作品は、1枚約2億円前後の値段が付けられているとか。飾られている絵画の良さがあまり分からないだけど、代わりにそれぞれの絵画の値段を横に明記してくれていたら、どれが凄いのかが参考になったかもしれない。。
横では先程の美女たちがモネの絵画をバックに、記念撮影をしだした。ブロンドの髪をなびかして何回もポーズを取っていたけど、そこまで魅力的な女性には見えなかったような。。
by エドガー・ドガ(Edgar Degas)
1875年頃の作品。葉巻を吸ったルドビク・ナポレオン・ルピック(Ludovic-Napoléon Lepic)と彼の子供と犬が描かれている。ドガとは友人であったフランスの芸術家仲間である。
by エドゥアール・マネ(Édouard Manet)
こういった絵画もこれほど大きいエルミタージュ美術館で鑑賞して行くと、その発展してきた歴史が絵を見ているだけで垣間見れてくる。スケッチの仕方などの技術的な部分はあまり分からないけど、書き手の画家たちの嗜好やその時代の動向など少しは見えてきている感じがする。
by ジャン=ジャック・エンネル(Jean-Jacques Henner)
こちらは1890年頃の作品。このフランス人画家は女性の肖像画などを多く描いていたそうだ。
今のように写真が無かった時代にはこのように肖像画を描くしか、自分の絵を残す方法が無かった時代もあったという事を感じさせてくれる。
by エドガー・ドガ(Edgar Degas)
ロシアではバレエが有名だけど、このような芸術品や美術品と共にそんなバレエの活動を後押ししたパトロンが存在したから今のバレエがある。そのパトロンはこのエルミタージュ美術館をここまで世界中の芸術品を収集するに至らせたエカテリーナ2世であり、彼女はバレエとオペラ専用のモスクワにあるボリショイ劇場を造らせて、支援したのである。
窓からは宮殿広場と、冬宮殿が見えている。個人的には絵画を鑑賞するのがちょっと疲れてきたので、この景色を眺めている方が安らげる。。
by カミーユ・ピサロ(Camille Pissarro)
こちらの部屋は「カミーユ・ピサロ」と「アルフレッド・シスレー」という画家の絵が飾られている部屋。このブログで紹介している絵画のタイトルや作者などは、主にエルミタージュ美術館の公式HPやその他インターネットで集めた情報に基づいて記載しているけど、公式HPに載っていない作品が結構あった。
by カミーユ・ピサロ(Camille Pissarro)
今までは人物がメインの絵が多かったけど、この時期になるとパトロンの絵を描くというよりも画家としての職業ステータスが上がって、画家の描きたい絵を描いてそれを購入してもらうというようになっていったのかもしれない。
by カミーユ・ピサロ(Camille Pissarro)
1901年頃の作品。こちらはフランスのノルマンディー地区にあるディエップ(Dieppe)の街を描いたもの。
by カミーユ・ピサロ(Camille Pissarro)
1897年頃の作品。パリのモンマルトル(Montmartre)通りの賑わう様子を描いている。ピサロはこのモンマルトル通りの絵を、季節や時間帯を変えて何パターンも描いている。
こんな旅はまた次回に続きます!
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