スリランカ旅行記:4日目
クラブツーリズムツアー「お1人様参加限定:スリランカ6日間」-2020年2月6~11日
宝石を欲しがる心
さてスリランカのシンハラ人の魂があった、キャンディの仏歯寺観光は簡単に終了となりました。シンハラ人達の仏教信仰の象徴でもあった仏歯(仏陀の犬歯)は結局見れなかったけど、その存在は実物以上にとても大きな物に感じた。
キャンディの街にて
さて今日も気持ちいい天気に恵まれた、素晴らしい日になりそうだ。やっぱり旅行中の天気はその旅行の良さを分ける大事な要素である。
まずは一旦荷物を預けている、昨日宿泊したクイーンズホテルに戻るとする。本当に仏歯寺の目の前にあるホテルで、仏歯寺の観光するには向いているホテル。
ホテルで預けた荷物を引取り、トイレを済ませてから中庭にあるプールを眺める。まだあまり暑くないけど、1人だけお客さんがプールで泳いでいる姿が確認できる。
プールサイドには色んな植物がキレイに管理されていて、近くにいた”植物に詳しいオジサン”がそれぞれの花などについて、名前などを教えてくれる。
花ってそれぞれに名前があり、それぞれに色んな種類があるようだ。
こちらはクイーンズホテルに飾ってあった1890年に行われた”エサラ・ペラヘラ祭(Esala Perahera)”の写真である。さっき仏歯寺で見た仏舎利を入れる籠が真ん中の象の背中に乗せられているのが見える。この中心的な存在の象は品行方正で厳選された雄の象で、去勢されているので穏やかな性格だそうだ。そしてその両脇に次期中心的な存在になる象を従えて、彼らに自分の姿を覚えさせているという。
さてそろそろスリランカでも歴史的なキャンディの街、そしてクイーンズホテルをあとにする時間がやって来ました。
このクイーンズホテル前の道路はキャンディの街でも中心部であり、かつ車などの交通量が多くて、キャンディの街を代表する仏歯寺の真ん前なので短時間でもバスが停まっていると、近くの警備員から早く立ち去るよう警告されるという。
次の街へと向かう
という事で急ぎ目にバスに乗り込みます。スリランカの道路は悪くは無いけど、あまり舗装が綺麗ではないので、そこそこにガタガタな道もあってお尻が痛くなる時もありました。
キャンディ湖を眺めながら、街を去る 動画
途中キャンディの街を貫く線路が見えてくる。一応スリランカにも鉄道は整備されているようだが、超満員の車両で日本人が乗ると驚くような光景が待ち受けているという。
新しい街に辿り着き、そしてその街を立ち去る。そしてまた新しい街へと向かっていく、旅の連続である。
後ろに去っていくキャンディの街並み 動画
宝石の専門店に立ち寄る
こちらは今回のツアー日程に組み込まれている、スリランカ宝石の専門店です。これらパックツアーに組み込まれているお土産店は利益の一部が旅行会社にバックされて、その費用を換算してその分旅行料金が下がっているという仕組み。なのでこういった店には寄らないといけないけど、勿論お店の品物を買う必要はない。買わなかっても別にその後の対応が悪くなったりというのも無い。
これが嫌でツアーには参加せず、個人旅行をする人も多いんじゃ!
という事でお店の中へと入って行きます。このような宝石店は防犯の問題もあるのか、このようなあまり大きくない扉から入って行きます。
まずはこちらの狭い部屋に押し込まれて、営業用のビデオを鑑賞します。
スリランカでもお土産屋さんでは、このように一応営業用として女性はサリーを着ています。
ごく簡単な内容のビデオで特別な産出方法ではなく、地面に穴を掘ってそこから土を掻き出して宝石を見つける方法。
そして川底をさらって宝石の原石を見つける重労働を見せ付けられる。個人的には宝石やアクセサリー類には全然興味が無いので、ただただ見ているだけの時間が過ぎていく。。
そしてビデオを見終わると2階へと通されて、その途中にはこちらのオジサン達が作業している光景を見れる。
作業中のオジサン達 動画
ただ想像していた宝石をカットする作業ではなくて、金属部分などを加工しているだけの作業場。
反対側の壁には楽天の三木谷社長・・・ではなく、タイ王国第31代首相「タクシン・チナワット(Thaksin Shinawatra)」のパネルが何故か飾られていた。
タクシン氏は実業家で何度かの事業の失敗を経験するも携帯電話事業の営業権を勝ち取り、それの成功などにより巨万の富を築き、タイで最も裕福な一家となる。そしてその後タイの首相になるものの、彼の行った政策に激しい反乱やクーデターが起きて首相の座を退任する事になる。そしてその後は海外へ亡命し、未だに亡命生活を行っている。
そしてその隣には日本人なら誰でも知っているアントニオ猪木(猪木 寛至)のパネルまでもある。言わずと知れたスーパースターであるが、その陰では数多くの事業で失敗を重ねてきた人物でもある。だからこの宝石専門店にタクシン・チナワット氏とアントニオ猪木氏のパネル2枚が飾られているというのが、この宝石店のレベルを示していたかもしれない。
そして何故この2枚のパネルがあったのか? この宝石屋の社長が知り合いなのか?もし彼らがこの店に来た事があったからといって、だから何なのかというレベルだけども。
という風にみんなでパネルを眺めていたら、奥の部屋のガラス越しにこちらをお姉さんが眺めていた。
こちらの部屋で宝石の岩石などを勉強するようになっている。宝石に興味がある人と、あまり興味が無い人をここで見分ける為の部屋かな?!
そしてここで案内してくれたのは、こちらのスラッと美人で、かつ日本語がとても流暢なお姉さん。何でも日本に留学経験があり、その時は池袋に住んでいたという。
宝石は買わないけども、記念写真はドンドンと撮る男。
相変わらず、美女とのツーショット写真の時が一番イキイキとする男じゃ!
こちらの「Spinel(スピネル) Crystal」は日本では尖晶石と呼ばれる、スリランカやミャンマーが産出地の宝石である。
こちらには光を反射するホワイト・トパーズが輝くように見える。
その他に色んな鉱石が置かれていて、こういったのを磨くと指輪などに付ける輝く宝石になるのである。
宝石の販売タイム開始
そして一通りの説明が終わった所で1階のショールームへ辿り着き、これから宝石店の店員たちがマンツーマンで襲いかかって来る時間である。
こういったパックツアーご用達のお店では、日本語を話せる店員さんが何人も待機しているのである。
連れて来られたお客さんが買う気があるかは構わずに、全員にアプローチを掛けていく店員さん。彼らの決め台詞は「とりあえず手に取ってみて!」とか、その商品との距離を縮めさせる事。
そして宝石は全く買う気は無いし、そんな寄って来る店員さんの相手自体が面倒と早々に席に座り込んで、カバンから本を取り出した”ミャンマーお兄さん”。
しかし女性陣は宝石は気になるので、買う気は無くとも自然と店内を見回ってしまう。それに群がる宝石店の店員さん達を眺めているだけでも、楽しめるのがボクである。
トイレの近くにあった階段の下には、鉱山での作業を再現した人形が静かに立っていた・・・。
「そして今回の宝石店で豪快に購入する人が居るかな?」と店内を眺めていたら、こちらの”社長風オジサン”が「10万だったら買うよ!」と値切り交渉を始めた。最初は15万円の宝石だったけどそれは流石に値下げが無理で、その後に出てきたのが12万円の宝石だった。
「これだったら10万に値下げするだろうな・・」と思って横で見ていたら、「これも10万だったら買うよ!」と”社長風オジサン”が言うと責任者のオジサンが直ぐに”社長風オジサン”に握手をして「キマリです!」と嬉しそうな顔をしていた。
現地で何を買うかはその人次第の楽しみである。人によって価値観が違うので、ボクが欲しい物と”社長風オジサン”が欲しい物は違う。だからその人が満足できる買い物であれば、それでいいのである。
そしてこういった買い物の時に、買った人が何を購入したのかを見るのが女性陣の楽しみであるようだ。しかも購入した人も少し自慢したいような気持ちもあって、余計に見せたくなるような。そして女性陣が凄いのはそこで見せてもらった商品を見て「うわ~~カワイイ~~~!」とか「凄く綺麗~~!」とかと褒めるのがとても上手なのである。
こちらはある奥様が購入したネックレスで、小さいながらもスリランカならではのゾウさんデザインに何種類かの宝石が付けられている。これも見た女性陣が「カワイイ~~!」とそれぞれに声を発していた。
そしてこちらでは購入した袋を見つけられて「どんなのを買われたんですか??」と、寄ってきた女性陣に宝石を見せびらかす”社長風オジサン”。
”社長風オジサン”と勝手なあだ名を付けたものの、どういう職業をしていた人か全然知らないし、タイとか夜の世界とかで「男性はとりあえず社長って言っておけば、間違いは起きない!」という法則からこれ以降はこちらのオジサンを「社長!」と呼ぶ事に。
勿論この宝石の買いっぷりも良かったので、それなりにお仕事を頑張ってやって来たという感じを受けたオジサンでした。
宝石には全然詳しくないけど、小さいながらも10万円ぐらいする宝石なのでいいものだろう。それにネックレス・チェーンを付けてもらったそうだ。
誰にプレゼントするものかは聞いてないけど、ご満悦の顔をしていた”社長風オジサン”。
そして宝石店を出てバスに向かうと、その手前にメチャメチャ安っぽいアクセサリーを手に持って寄って来た物売りのオジサン。この宝石店では10万円前後する品物を購入した人がいるなか、100円前後のアクセサリーとは落差があり過ぎる。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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