北海道/札幌旅
旅行期間:2020年9月1日~4日
まだ新しいホテル
さて北海道旅の初日は暗くなった藻岩山展望台まで行って、札幌市内の輝くような夜景を満喫した後はホテルがあるJR札幌駅近くまで送ってもらいます。時間は既に21時を回っていたけど、チェックイン自体はもう済ませてあるので、もう少し札幌市内を散策してみる事にします。
夜の札幌市内にて
こちらは北海道で最大の駅でもある「札幌駅」で、1880年にこの札幌駅が開業してから今の駅舎は5代目にあたるという。年々利用者が増加している札幌駅は現在新函館北斗駅まで延びている「北海道新幹線」が、2030年にはこの札幌駅まで延伸される予定で工事は着工している。
年々右肩上がりで伸びている駅の利用客は、新幹線が札幌まで延びると更に増えるかもしれない。ただそれは北海道が潤うというよりも、過疎化がより一層進むだけかもしれない。北海道の札幌付近は良いけど、ローカル線を含むJR北海道は200億円という赤字状態で、利用客が少ないローカル線はその内に廃線になる危機が訪れている。
結局日本という国自体の人口が右肩下がりなので、どこかに人が増えるという事は、他の地域の人が移り住んで少なくなっているだけ。昔と違って都会はどんどんと便利が良くなっていき、現代を生きる人達も何よりも利便性を追求する人が多いので、必然と不便な田舎暮らしよりも便利な都会暮らしを求めて、都会に一極集中してくる時代となっている。
しかしこの札幌市内中心部だけ見ていると、高層ビルなどが立ち並んでいるので、このような景色だけを見ていると北海道はもっと賑わっているような印象を受けるけども、残念ながらそんな賑わいは札幌市内でもこの中心部だけなのである。
JR札幌駅から南の方にあるススキノの街までは、北海道でも繫華街的な場所で色んな建物が立ち並んでいる。そして歩いている途中に見つけたこちらの建物は、有名な「札幌時計台」である。この建物は重要文化財に指定されていて、元々は1878年に建てられた、旧札幌農学校(現:北海道大学)の演武場だったもの。ちなみにあの有名なクラーク博士はこの札幌時計台と現在は呼ばれている建物は見た事がなく、彼が日本を去った後に建てられたものである。
この「札幌時計台」は元々北側に造られた建物だったが、新しく大通りを造るのに邪魔だった為にこの位置に移転されたという。なおこの重要文化財の建物もここ150年の間に大きく発展した札幌の街では、残念ながら大きなビル群に囲まれてしまっていて、その存在感をあまり感じられない建物となってしまっている。ちなみに、この写真は札幌時計台の向かいにある建物の2階バルコニー部分に登って撮影したもの。
札幌の街中では時計台の存在感が薄いからと、他の場所への移転話も出てるのよ~!
こちらは札幌市内を東西に約1.5kmも貫く「大通公園」である。例年冬に行われる”さっぽろ雪まつり”の会場としても有名な場所で、実際に訪れてみるとこのような栄えた街のど真ん中にこれだけ大きな緑が植えられている公園のような通りがある事に驚く。元々江戸時代には殆ど開拓されていなかった札幌の土地は、明治時代になって計画的な都市計画の元に開発された為に、札幌の街自体が碁盤の目のようにキチンと区画整理されている。
その札幌の街の象徴ともなっている大通公園ドウ!
そんな大通公園に造られている「さっぽろテレビ塔」も見える。こちらのテレビ塔は1957年に建設されて、早や60年以上が経ち、周辺に高層ビルディングが立ち並んで存在感が無くなりつつあり、かつ老朽化もあって2007年には総工費650億円をかけて新しく地上650mとなるテレビ塔を造る計画で動き出した。しかしその2年後に新しいテレビ塔を造る運営会社の、札幌市の第三セクター「北海道観光事業」の社員ら5人が合計約1億円のお金を着服していた事が判明し、それを受けて工事計画は断念してしまったのである。。
これが完成していれば、東京スカイツリーよりも高い建物となっていたプ~~!
高い建物を造る事は皆の憧れであり、かつその地域を宣伝する格好の材料であるが、人間の腐敗でその目論見は崩れてしまった。ただ世界的に高層ビルディングの建設では、建造途中にその建造計画が断念してしまう事も多々あるので、建造に取り掛かる前だったのがまだ救いだったのかもしれない。
人間は欲が深すぎるのよ!
まあ確かに老朽化はあるけど、このさっぽろテレビ塔はさっきの札幌時計台と比べると、周囲には大きな高層ビルディングなどが無くてその景観はまだ維持されているので、ほんとに老朽化して使い物にならないようになるまでは、このままでもいいのではと思う。
新しいものには無い、古いからこその良さを大事にしないとね!
「JR東日本ホテルメッツ札幌」にて
札幌の夜の街散策も結局ススキノの歓楽街の方までは足を延ばさなかったので、約40分程の街散策は終了して、今晩から3連泊で宿泊する「JR東日本ホテルメッツ札幌」へと到着しました。このJR東日本ホテルメッツ:チェーンを経営する「日本ホテル」はJR東日本の完全子会社で、主に主要なJR駅のすぐ近くに出店している。
この「JR東日本ホテルメッツ札幌」も札幌駅北口から徒歩2分という、とても駅が近くて周辺にはコンビニもある便利な立地。JR東日本ホテルメッツ:チェーンは現在では国内に29店舗を展開しているが、その全部が駅から徒歩3分以内で、しかもその大半が駅から徒歩1~2分という立地の良さがウリでもある。
ここ「JR東日本ホテルメッツ札幌」の建物1階は、JR東日本ホテルメッツが運営するレストランとなっており、朝食付きプランの場合はこのレストランでのビュッフェとなる(しかしそんなに評判のいいレストランではないようだが・・)。チェックインロビーは2階となっており、基本的には受付の機械でチェックインを行う。そしてその機械で朝食券やカードキーなどが出てきて、最終的には清算も行うので、このコロナ禍の中ではフロントスタッフと非接触なので衛生的にも好ましいスタイルだと思われる。
なお今回この「JR東日本ホテルメッツ札幌」というホテルを選んだ理由は、勿論札幌駅から近い事が1番であるが、2番目にはこのホテルが開店したのが2019年2月1日とまだ新しいからであった。ホテルメッツとしては「駅に近い宿泊特化型のホテル」というポリシーを掲げて、シティホテル・レベルのサービス&居住性が高い客室を低価格で提供する事、そしてメインターゲットは30代から40代のビジネスマンという狙いがある。
まんまとその戦略にハマってしまいました・・・
40代ではあるけど、ビジネスマンじゃないでしょ!(笑)
JR東日本ホテルメッツ・チェーンは主にJR東日本圏内に出店しているが、その圏外に出店するのはこの札幌店が初だという。そしてこちらは「スーペリア」(シングルルーム)の部屋である。それとホテルメッツ・チェーンでは
②温水洗浄便座を設置
③足が伸ばせるバスタブを備えたユニットバス
がマストな環境となっていて、それでいてビジネスホテル並みの価格設置となっているので、利便性と快適性と価格も妥協したくないビジネスマン向きに全てが設計されているのだ。
このシングルルームである「スーペリア」の部屋の広さは17平米と、シングルルームにしては少々ゆったりしているサイズである。この2020年に国内旅行で色々回った際に宿泊したビジネスホテルのシングルルームは、その大体が13~15平米だったので文句の言いようがない。ただこの写真だけを見ているとその広さがあまり分からないけども、風呂がトイレと別れており、更にユニットバスながらも洗い場が付いているのである。だからその部分も込みで17平米となっているので、少々部屋は広く見えないのかもしれない。
部屋には窓が1つだけあり、北側のビルが見えるだけであまり景観としては良くない。しかし高層ビルディングが立ち並ぶ札幌の街で、かつ駅近ホテルなので景観だけは諦めるしかない。。
こちらは140cm×長さ195cmという、成人男性にとっては充分な大きさのベッドである。そして枕は2つあったけど、実は西川リビング社製の「マシュマロタッチ枕」というフカフカな枕と、もう1つはちょっと固めな枕が用意されている。
いつも枕なんか気にせず使っていたけど、こんな風に分かれて用意されていたとは・・・
こちらはベッドルームの天井に取り付けられている、ちょっとおしゃれな形状をした照明。なおネットで調べるとこの照明は、デンマークの著名な建築家「P.V.イエンセン・クリント」が創り出した『 LE KLINT(レ・クリント)』という、デンマーク王室御用達のブランド。その特徴は特殊プラスティックペーパーを手で折り曲げて作るハンドメイド作品で、この照明1つで7~8万円はするもののようだ。
そんな高い照明、頭の当たらん位置に吊っとけよ!もし壊しても弁償できんからな!
こちらは壁に埋め込まれるように設置されている43インチの薄型テレビ。このように壁がくり抜かれてその中に設置されていると、埃がテレビに溜まりにくいので清潔さもアップする。古くてあまり清掃面が行き届いてないホテルなどに泊まると、テレビの上部や裏の配線部分に埃が溜まっているのを見かけると、あまりいいイメージが湧かないのである。
そしてテレビ下の台の扉を開けると、このようにポットやグラスや冷蔵庫などが収容されている。室内は北欧製品などを使ってスタイリッシュな感じに仕上げているので、このようなものは目に触れないように収納されているのだろう。
こちらは加湿器機能付きの空気清浄機で、ビジネスホテルによっては置いてない所も多い(フロントに言えば貸してくれる所も多いが・・)。特に冬場は部屋で暖房を点けると、どうしても乾燥しがちで朝起きると喉が痛くなっている事が多いので、やっぱり部屋には最低限加湿器があれば嬉しい。
そしてビックリしたのが俗にビジネスホテルという形態に含まれるホテルなのに、トイレとバスルームが別れていた。普通のビジネルホテルでは、トイレとバスルームがセットになっているだけに、ちょっとゆったり出来る嬉しい構造となっていた。
こちらは手洗い場であるが、バスタオルや手洗いタオルなどは壁に掛けてあるのではなくて、このように下に収納されている。普通にかけているタオルに比べると、思い込みかもしれないけど、このように収納されている方がキチンと管理されているような印象を持って清潔感をより一層感じるような仕組みだったのかもしれない。
そしてこの「JR東日本ホテルメッツ札幌」でのコダワリ部分が、多分このバスルームであると思う。普通のビジネスホテルの部屋ではまず付いていない洗い場が設置されている。17平米という広さの部屋ながら、ベッドルームをあまり広く造らずに、このバスルームの洗い場にその広さを充当しているという時点で、明らかにバスルームがイチオシポイントなんだろう。
こちらがバスタブであるが、充分に足を伸ばせて入れるだけの広さがある。しかも足を伸ばして置けるように段があるバスタブで、これだと溜める湯の量が減らせて一石二鳥である。そしてこのバスルームで特に良かった点は、シャワーからお湯を出しながら、バスタブにお湯を出すノズルからもお湯を出せた事である。普通はシャワーかノズルかどちらかしか選べないので、入る前にお湯を溜めないといけないが、ここではお湯を溜めずに風呂に入っても体を洗っている途中にバスタブにお湯を溜める事が出来るのだ。
ただホテルメッツ・チェーンでは、全店でこのように洗い場が付いている訳ではなかったですね。。
そしてテレビでは民放やBSだけではなくて、このようにYouTubeも見る事が出来た。このおかげで普段は見たい番組が無いので基本的にはテレビを付けないけど、BGM代わりにテレビを点けれて快適に過ごす事が出来た。
ただ今回の宿泊プランでは朝食が無いのを選んだ為に、翌朝用のコンビニのおにぎりと晩酌用の「サッポロ・クラシック」ビールなどを冷蔵庫に入れて冷やす。
なお今回の札幌旅は3泊4日で楽天トラベル「JAL楽パック」で、伊丹~新千歳空港往復JAL便でホテルはこの「JR東日本ホテルメッツ札幌」3連泊(但し朝食無し)で、”GO TO キャンペーン”35%OFFで合計25,155円(税込)の料金だった。
そして最近の新しく造られたホテルだけあって、テレビからランドリールームの稼働状況が調べられる。ただこの洗濯機は乾燥機付で3つしかなかったので、乾燥まで行うと2時間ほどが必要になるので、使うのであれば早い時間にしないとず~~っと稼働中の状態になってしまっていた。
そしてホテル1階に設置されている、このホテルチェーンのレストランも混雑状況がテレビで調べる事が出来た。これもコロナ禍となった2020年にはとてもありがたいシステムで、他のホテルもどんどんこのようなシステムを取り入れてくれたら、レストラン入口で並ぶ事も無くなると思う。
こちらはテレビのスタートメニュー画面。有料チャンネルもあったけど、勿論有料なので無料では見れなかった。
普段時計を持ち歩かないボクなので、このようにアナログな時計が部屋に設置されているのは、何気に嬉しい。よく夜中に目が開いた時に何時かを見るのに、このような時計があると助かるのである。
そして部屋には最低限のアメニティーしか置かれていなくて、ロビー横のアメニティー置き場から取って来るシステム。一応チェックイン時にフロントの人がその事を教えてくれるので、一旦部屋に入って「アメニティー、全然ないやんけ!」となる事は無い。そしてこのホテルのいい所が、入浴剤が6種類程用意されていて、それが取り放題でもあるのだ。
ここのホテルの入浴剤、プレゼントありがとう!
お土産を持って来ていなかったので、代わりにここの入浴剤をまとめてプレゼントしたのである!
最近のホテルではこのように「地球環境保護の為に」という名目で、このようにシーツなどの洗濯をしない選択も選べるようになっている。ただ個人的には地球環境保護の事を本当に親身に考えるのであれば、こんなホテルを運営する事自体が環境破壊に繋がる事だと思っているので、このカードは無視して毎回シーツは洗濯してもらう事にした。
こちらは部屋に用意されているスリッパ。これも多分使い捨てではなくて、何回か洗って使用しているような感じ。もしこのホテルが本当に環境保全を考えているのであれば、土足は玄関を入った所までにして、室内は土足禁止にしてスリッパを不要にすればいいと思う。
という事でこの2020年の国内旅行で宿泊したビジネルホテルの部屋の中では、TOP3位に入る程の快適さだった「JR東日本ホテルメッツ札幌」の部屋。この高評価を受けて、のちに横浜に宿泊する時はわざわざ横浜駅近くの出来たばかりの「JR東日本ホテルメッツ横浜」に宿泊する事になるのであった(2020年11月に)。
なお、この神奈川旅行記の公開はまだまだ先になると思います・・・
そんな快適なホテルの部屋で、お気に入りの番組である『ワールドスポーツMLB』と、お気に入りのビールである「サッポロ・クラシック」を飲みながら、札幌の初日の夜を満喫してから眠りに就くのであった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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