札幌オリンピックミュージアムの競技体験コーナーで、はしゃぐ大人達

北海道/札幌旅
 旅行期間:2020年9月1日~4日

意外に上手くいかない模擬体験

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナー

さて札幌大倉山にある「オリンピックミュージアム」での見学は続きます。まずは1階の1972年に開催された札幌オリンピック・コーナーを見学した後はスロープで下に降りて、模擬的にウインタースポーツが楽しめるコーナーが待ち構えています。大人600円の入場料だけあって、単なるオリンピックについての歴史資料群だけではなくて、このように模擬体験して楽しめるコーナーもちゃんと設置されています。

 

札幌オリンピックミュージアムにて

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナーのパネル

ただここを訪れた2020年9月はコロナ禍の影響もあって、このような顔出しパネルが使えなくなっていたのは残念であったが、模擬体験できる設備はそれが使えなかったらこのオリンピックミュージアムに入る価値が無くなるからか、ほぼ全てが普段通り使えた(ちゃんとそれぞれの設備毎に、アルコール消毒器が設置されていました)。

 

体験コーナーにて

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナー1

下に降りるとこのように専属の係員が常駐している設備もあったりして、大人も子供も楽しめる施設となっている。ウインタースポーツも好きな人はわざわざ雪国に行ってまでする人が多いけど、ボクなんかは全く興味が無いのでスキーすらやった事がない程である。

メグちゃん
メグちゃん

ワタシも北海道民だけあって、雪のシーズンになると何故か食欲が増すのよね~!

 

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナーの様子

ここでは模擬体験コーナー以外にも実際にオリンピックで使われた品々や、顔出しパネルなども色々と設置されていて、なかなかに見所がある。1種類のスポーツだけだったら余程そのスポーツに興味がある人間しかやって来ないけど、このように冬季オリンピックで開催されるウインタースポーツが集まっていると、ある程度興味が無くてもそれなりに楽しめるようになっている。

 

 

スキージャンプの体験コーナーにて

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナーの様子1

そしてその体験コーナーでも敷地の真ん中部分に設置されていて、ひと際目立つこちらの「スキージャンプ大倉山」と名付けられたコーナーが一番の目玉コーナーなんだろう。だからわざわざここには係員さんが常駐していて、体験する一人ひとりにそれぞれ丁寧にやり方を説明してくれていた。

 

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナー、スキージャンプを体験

そんな「スキージャンプ大倉山」コーナーでまずは先陣として、札幌市民のメグちゃんが華麗な飛行を見せてくれる事に。

 

メグちゃん
メグちゃん

スキージャンプなんて、した事ないんだけどね・・・ハハハ!

仁義スカンク
仁義スカンク

スキージャンプとはいうものの、実際には落ちるだけプ~~!

 

 

「スキージャンプ大倉山」コーナーでの体験 【動画】

 

 

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナー、スキージャンプを体験1

という事で原田雅彦並みの失敗ジャンプに終わったメグちゃんの仇取りとばかりに、交代して「スキージャンプ大倉山」を体験する事に。

 

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナー、スキージャンプを体験2

小さい頃からテレビではよくスキージャンプを見ていた影響で、よくジャンプ姿勢のマネなどはしていたのでちょっとは自信あったけど、やっぱり初体験のゲーム的なものはいまいちコツが掴めない。しかしながら先陣を切って大失敗ジャンプをしたメグちゃんの仇を取る程のジャンプに成功し、係員さんも「初めてにしては、凄い上出来ですよ~!」と褒めてくれる程であった。

メグちゃん
メグちゃん

さすが、若いだけあるね~!

 

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナー、ノルディックスキーを体験する子供達

そしてそんなジャンプを体験していると、外で見た中学生の団体がこの体験コーナーに大勢で押しかけてきてしまった。あっという間に館内の体験施設は中学生達で埋まってしまい、さっきまで空いていたのにそれぞれの体験コーナーでは順番待ちとなってしまっていた。。

中には順番を守らない中学生もいて、思わず文句言ってしまいました・・・

 

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナー、ノルディックスキーを体験

こちらの体験コーナーはノルディックウォーキングの設備で、スキー板に取り付けられた部分に足を乗せて、前後させて順位を競うもの。この設備は3人まで同時に対応できるものであったが(コロナ禍で2名限定となっていた)、メグちゃんと対戦してみるとてっきり勝てると自慢げにやってみたが、まさかのメグちゃんの勝ちであった。。

メグちゃん
メグちゃん

ワタシもやるときゃ~やるんだからね~!

 

 

札幌オリンピックミュージアムに展示されていたゴールキーパー

こちらの物々しい装備は、アイスホッケーのゴールキーパーの物。なおアイスホッケーが初めてオリンピック競技として採用されたのは1920年の事で、それはなんと夏季オリンピックであった。というのもその当時は冬季オリンピックがまだ開催されていない頃だったので、その4年後に冬季オリンピックが初めて開催されるとそれ以降はアイスホッケーの競技は冬季オリンピックで行われるようになる。そんなオリンピックでのアイスホッケー金メダルは、歴代金メダル数ではカナダが1位でロシア(旧ソビエト)が2位となっている。また今では女子でもアイスホッケーの競技がオリンピックで行われているが、冬季オリンピックで初めて女子アイスホッケーが行われた大会は、1998年の長野オリンピックからである。

忙しいクマ
忙しいクマ

オレがキーパーやったら、こんな装備無しで出来るで~!

 

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナーにあったボブスレーに乗る男

こちらはボブスレーの体験コーナー。ただ1人で行うとカーブを曲がる時に機体を大きく傾けないといけないのだが、1人分の体重ではなかなか機体が思うように左右できなかった。ボブスレーと言うと1993年に公開された、実話を基に制作された映画『クール・ランニング』(Cool Runnings)のイメージが強くて、個人種目というよりは団体種目の印象があるスポーツ。

 

 

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナー、ジャンプ競技を体験

次の体験コーナーは「テイクオフ・タイミング」という、さっきのスキージャンプとはまた別のジャンプ体験コーナーが設置されていた。という事でさっきの失敗ジャンプを挽回すべく、再びジャンプ台で仕切り直しするメグちゃんの姿が見える。

メグちゃん
メグちゃん

今度こそ、地球の裏側まで飛ぶよ~!

忙しいクマ
忙しいクマ

ついでに土産も買ってきてな~!(笑)

 

 

「テイクオフ・タイミング」にチャレンジ 【動画】

 

 

札幌オリンピックミュージアムの体験コーナー、ジャンプ競技を体験1

そして結果はというと・・・・・頭を抱える、再びの失敗ジャンプに・・・。

メグちゃん
メグちゃん

ごめ~~ん、地球の反対側まで行けなかったよ・・・ハハハ!

忙しいクマ
忙しいクマ

お土産、もらい損ねたぜ!

大倉山ジャンプ競技場の資料が描かれた壁

こちらの壁にはこの大倉山ジャンプ競技場の大きさなどが、細かく描かれている。なお、さっき頂上まで登った大倉山のジャンプ台の高さは、このように133.6mの高い位置にあるそうだ。さっぽろテレビ塔の全長よりは低いけど、さっぽろテレビ塔の展望台よりかは高い場所から落ちていく訳である。

モ~モ~子
モ~モ~子

なんで人間はここまでして、飛びたいと思うのかな~?

大倉山ジャンプ競技場の資料が描かれた壁1

そしてジャンプ台のスタートから101mのアプローチ坂を下って、高さ3.3mの踏切台を飛び出していく。ちなみにスキージャンプは”飛んでいる”イメージがあるけど、正確にはこちらにも書かれている通り、傾斜角度11度の下り坂の踏切台から飛び出ていくので、正確には”飛び落ちている”という表現の方が正しいようだ。

モ~モ~子
モ~モ~子

だから、なんで人間はそこまでして飛びたいの??

 

 

札幌オリンピックミュージアムに展示されていた、羽生結弦選手のスケート靴1

そしてこちらはまだ現役選手でありながら、既に伝説となった選手と言っても過言ではない羽生結弦選手のスケート靴が展示されている。昔はフィギュアスケートでオリンピックでは連覇した選手もいたが、札幌オリンピック以降では男子で連覇した選手はいなかった。そこで日本人選手としては初めてフィギュアスケートで金メダルを獲得して、更に2大会連覇をしたのである。日本人の個人種目での大会二連覇も、この羽生結弦選手が初めてである。

 

札幌オリンピックミュージアムに展示されていた、羽生結弦選手のスケート靴

こちらのスケート靴にはよ~~く見ると、羽生結弦選手のサインまで入っている。なおこのスケート靴も昔はフィギュアスケートもスピードスケートも同じ靴を使っていたが、近年のスピードスケートではこのスケート刃が可動式になっている「スラップスケート」と呼ばれるものが主流となっている。このようにスケート靴を見ても、時代を経る毎にその競技がいかに進化していっているかが分かるのである。

 

札幌オリンピックミュージアムで、オリンピック歴史を勉強

そしてこちらには近代オリンピックの原点となった人物達の歴史が紹介されている。ここで先程の中学生達がノートにメモしながら見学していたが、このオリンピックミュージアムでのテストがあれば、こちらの「ピエール・ド・クーベルタン」は必ず出てくる問題だろうから、メモっておく事をお勧めしたい。そしてその下に書かれている「嘉納治五郎」”日本柔道界の父”的存在で、日本がオリンピックに出場する事に大きく貢献した人物なので、こちらの名前も忘れずにメモする事をお勧めする。

 

札幌オリンピックミュージアムで、オリンピック歴史を勉強1

クーベルタンが称えた近代オリンピック第1回目が開催されたのは、オリンピック発祥の地であるギリシャのアテネ大会(1896年開催)。その初代アテネ大会では14の国から241人が参加し、8競技43種目だけが行われて、しかも女子は参加していない小規模なものであった。そんなオリンピックの大会も今ではその国の威信と経済発展を掛けて、多額の資金を掛けてまで開催を争う程の世界的イベントとなっている。

 

 

札幌オリンピックミュージアムで、オリンピック歴史を勉強2

ギリシャが発祥とされる昔のオリンピックは、ただ名誉の為に争っていたと言われている。そして最初の頃は賞金などは一切なくて、勝者にはその名誉と共に、こちらのオリーブの葉で作られた冠が贈られていたという。なおこの冠を見ると月桂樹の冠かと思ってしまうけど、厳密に言えばオリーブの葉と月桂樹の葉なので違うもの。古代オリンピックではギリシャ神話の全能の神であるゼウスに捧げるものであったために、オリンピアの地にヘラクレスが植えたオリーブの木を使った冠がその勝者に贈られたと言われているそうだ。

だから日本のマラソンの勝者にはそんな歴史を知らずに、月桂樹の冠が被せられていたそうです・・・

モ~モ~子
モ~モ~子

う~~ん、オリーブ冠も月桂冠も同じに見える・・・

 

 

長野オリンピックコーナーにて1

そしてこちらのコーナーから始まる長野オリンピック関連の展示品には、長野オリンピックがまさにちょうど生放送を見ていた世代だけに、思わず興奮してしまいそうになる場所であった。まずはいきなり現れたかのように金メダルを取って一躍有名になった「里谷 多英」が使っていたスーツやスキーグッズが展示されている。この里谷多英の活躍によって、「モーグル・フリースタイルスキー」という種目があると知った人も多いのではなかろうか?!

 

里谷多英というとその金メダル獲得までは良かったけど、その後に起こした”泥酔公然わいせつ事件”などで有名になってしまう程に酒癖が悪いイメージが付きまとっている。そんな彼女だけど今でもフジテレビで首にならずに、まだ所属しているという。。

 

長野オリンピックコーナーにて

そして清水宏保氏も長野オリンピックで、500mスピードスケートで日本人としてスピードスケート種目で初めて金メダルを獲得した選手である。背の低い体格ながらその鍛え上げられた太股の太さは凄まじく、その後は競輪界に挑戦したりと記憶にも残る選手である。

 

 

長野オリンピックコーナーにて2

こちらは女子スピードスケートで、5回の冬季オリンピック大会に出場した「岡崎朋美」のコーナー。長野オリンピックでは500mスピードスケートで銅メダルを獲得して、その整った顔立ちもあって一躍人気になった。なお選手を引退した後は所属していた富士急行を退社して、よしもとクリエイティブ・エージェンシーとマネジメント契約を結び、たびたびお茶の間で見かける事になるのであった。

 

 

長野オリンピックコーナーにて3

そしてやっぱり長野オリンピックで一番記憶に残っていて、一番テレビで流されたシーンの主役がこちらの「船木和喜」である。この長野オリンピックは彼の為にあった大会と言っても過言ではない位の、個人&団体ラージヒルで金メダル、個人ノーマルヒルで銀メダルと3つのメダルを獲得した。ジャンプ競技では飛んだ距離だけではなく、その飛行姿勢に対しても審査員が点数を付けるのであるが、この船木はオリンピック史上で初めて5人の審査員が全員20点満点を付けた程の完璧なジャンプをしたのである。そんな船木和喜が生まれ育ったのは北海道の余市町で、小さい頃はニッカウヰスキー創業者である竹鶴政孝が余市町に造った、俗に「竹鶴シャンツェ」と呼ばれていたジャンプ台で練習していたのであった。

メグちゃん
メグちゃん

この船木和喜のジャンプが上手く着地した時は、思わず家でガッツポーズしたよね~!

 

長野オリンピックコーナーにて6

そんな完璧にも思えたスキージャンパーだった船木和喜も、その長野オリンピックがピークであった。長野オリンピック後に行われたスキージャンプの競技ルール変更により、身長の大きさによってスキー板が制限される事になる(身長が長い程にスキー板も比例して長くなる)。それによって体格で勝る欧州勢に太刀打ち出来なくなり、その後は目立った成績を残せずに引退する事となった。

 

長野オリンピックコーナーにて4

こちらは船木和喜が使っていた、オーストリアのスキー用品メーカーである「Fischer(フィッシャー)社」のスキー板が展示されている。このようにそのメーカーの道具を使っている選手が金メダルを獲得するといい宣伝になるので、挙って活躍する選手の元には各メーカーの担当が自分の会社の用具を使ってくれと押しかけて来るのだろう。

 

長野オリンピックコーナーにて5

という事で楽しみながら体験コーナーも楽しんだ「札幌オリンピックミュージアム」の見学は終了。そして上に上がってから初めて気が付いたけど、こちらには”レジェンド”になった葛西紀明との記念写真が撮れるブースが置かれていた。2014年のソチオリンピックでは個人ラージヒルで、日本人のメダル獲得者としては最年長記録となる41歳で銀メダルに輝いた人物である。そんな葛西紀明もさっき見た「Fischer(フィッシャー)社」のスキー板を抱えているのであった。

 

大倉山ジャンプ競技場にて

そして見学を終えた大倉山ジャンプ競技場だったけど、リフトで昇ったジャンプ台の上まで歩きでも登れると聞いていたので、今更ながら急に上まで登りたくなった。

メグちゃん
メグちゃん

登りたければ行ってきて、ここで待ってるから~!

という言葉に送り出されたものの、外では曇り空からパラパラと雨粒が落ちてきていたのであった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ

↓↓↓↓北海道札幌旅行記:初回↓↓

【札幌旅行記①】クラーク博士の記念碑がある旧島松駅逓所からスタート
2020年9月に訪れた、北海道は札幌メインの旅行。久しぶりに到着した新千歳空港で旅友の出迎えを受けて、まずはクラーク博士の記念碑を見学しに行きます!
タイトルとURLをコピーしました