愛媛/松山旅行記㉑
旅行期間:2020年9月23日~26日
サイクリング旅の始まり!
朝7時過ぎに道後温泉から出るバスに乗って、約1時間後の午前8時過ぎに無事今治駅前に到着します。今日は夕方から雨が降りそうな今治市だけど、それまでは何とか雨は降らないようだったので、これからまずは今治駅前にあるレンタサイクル屋さんに自転車をピックアップしに行きます。
そんな今治駅前で見つけたのが、こちら「猿飛佐助」の像。猿飛佐助という名前を聞くと、真田幸村が召し抱えていたという”真田十勇士”のメンバーの1人だという記憶が蘇る。
一応この猿飛佐助などの真田十勇士は、あくまで架空の人物とされており、実在したかは定かではない。ここに何故この猿飛佐助の像があるかというと、大正時代に人気を博した立川文庫の人気小説”真田十勇士シリーズ”の作者である山田阿鉄が今治出身だからだという。それとこの猿飛という名前は、愛媛県内にある「猿飛橋」から取ったとされている。
こちらは「JR今治駅」で、愛媛県内では松山市に次いで2番目に利用客が多い駅。なお四国内だと利用者は7番目に多い駅で、電車はこのJR予讃線線しかないのでここからの移動手段は主にバス。
そして今治という地名を聞くと、こちらにもあるように今治城をやっぱり見ておかないといけない。この今治城は戦国時代の築城の名手とも言われた「藤堂高虎」が造った城だけに、他の城と比べても立派な城が待ち受けている。
そして今治駅前には道後温泉街でよく見かけた”みきゃん”ちゃんの先輩に当たる、今治観光大使の「バリィさん」が出迎えてくれていた。ボクはこのバリィさんの事は全然知らなかったのだが、結構な有名人だそうだ。というのも”ゆるキャラグランプリ2012王者”に輝いているだけあって、全国でもかなりの知名度を誇るマスコットキャラクターだった。
「今治市サイクリングターミナル」で自転車をレンタル
そして今回のしまなみ海道サイクリング旅では、こちら今治駅前にある「今治市サイクリングターミナル」で自転車をレンタルする。この今治と尾道間を繋ぐ”しまなみ海道サイクリング”は結構人気があるので、他にもレンタサイクル屋があったが、こちらの今治市サイクリングターミナルは圧倒的にリーズナブルな価格で自転車をレンタルできる。
住所:愛媛県今治市北宝来町2丁目甲-773-2
営業時間: 8時~20時頃
電話番号:0898-34-3190(※自転車予約は下記)
愛媛県内の各ターミナルから出発のレンタサイクル予約は、一括してサンライズ糸山まで(0898-34-3196)
利用料金:1日大人2,000円+保証金1,100円(2021/7月より値上げ)
※保証金は事故無く当日営業中に出発地に戻ると返金
この「今治市サイクリングターミナル」は2020年7月20日にリニューアルオープンしたばかりで、その約2か月後に訪れたのでとても綺麗。この駅前には「ジャイアントストア今治」という”GIANT”メーカーの自転車などを扱うレンタサイクル屋さんもある。しかしこの「今治市サイクリングターミナル」は尾道との間に13もの拠点があり、どこでも自転車を返却したり修理したりもしてくれるので利便性がいい。
この日は平日でまだ朝早いという事もあって、他には外国人カップルが1組だけしか見当たらなかった。今回は万が一自転車が無かったら困るので前日に予約したけど、大人数での来店でなければ平日には予約しなくても自転車の在庫は沢山あるので、特に問題なさそうだ。
まずは自転車を借りるについて誓約書などを記入して、準備している間にしまなみ海道サイクリングの所要時間が掛かれている表を見る。ただ遠くまで走りたい人からすると尾道側まで行くのだろうけど、ボクはのんびり写真を撮りながらサイクリングをするつもりなので、”伯方の塩”でも有名な伯方島付近までを目標としている。
ご覧のようにここでは100台を超える自転車が用意されていて、桜島でレンタサイクルをした時とはその規模が違う事が分かる。これだけ自転車があるという事は、それだけしまなみ海道サイクリングをする人が多いという事でもある。
すると目の前に1台だけ「予約車」と札が張られた自転車が見える。こちらはボク用の予約車であるが、逆に言えばこれ以外には予約車が見当たらなかったので、ボク1人だけがこの日の予約だけだったかもしれない。。
この日は自転車の貸し出し台数が少なかったからか、スタッフのオジサンもこの人だけ。まずは先客の外国人カップル用に自転車を用意している最中だったので、その準備が終わるのをしばし待つ。
なおここでは無料でヘルメット貸し出ししていますが、サイズが大きいのがあまり無いのが難点で・・・
さて今治駅前でレンタサイクルを借りる人間はすぐにしまなみ海道方面に向けて自転車を漕ぎだすのであるが、ボクはまず先に今治城を見ておきたかったので、一旦今治駅から北東方面へと自転車を走らす。
こちらのアーケード商店街「いまばり銀座」は1950年頃から賑わってきた商店街だけど、今は大型店が撤退した事や過疎化もあって、朝が早い影響もあったけどとても寂しい銀座となっていた。。
今治城を少しだけ見学!
今治駅前から自転車を約10分漕ぐと、こちらの綺麗な白い壁と大きな水が張られた堀が目立つ「今治城」に到着する。
なおこの今治城も明治時代に廃城令が出て、江戸時代に造られていた城の建造物などは殆ど撤去されてしまった。なので今見られる建造物などは昭和後半に再建されたものばかりなので、外壁がとても綺麗に見える訳でもある。
こちらは今日のサイクリング旅の相棒の「ジャイアン君」。このロードバイクはギアの段数が多いので、まずはそのギアの切り替えに慣れるまで一苦労する。最近は全然自転車に乗らないだけに、久しぶりに自転車に跨ると、とても気持ちがいい。
この今治城の堀がこのお城では特徴的になっていて、実はこの堀は池ではなくて、瀬戸内海と繋がっていて外海からも船が城近くまで入って来れる造りになっている。
さて今治城周辺の公園のような所を歩いていると、面白そうなオブジェを見つけた。何とも可愛らしいこちらの人形のような物はなんだろう?!
これはしまなみ海道サイクリングをする人が増えたので、やって来るロードレーサー達向けに造られた「Ms.FUKIAGE」という自転車のスタンドとなっていた。このスタンドは2012年に「今治市中心市街地活性化協議会サイクル部会の事業」として、町興しの一環で行われた「サイクルスタンド:デザインコンテスト」で入賞したアイデアなのである。
この今治城ではここに1個しか発見出来なかったけど、しまなみ海道途中の”サイクリストの聖地”である大三島や、伯方島などにも設置されているそうだ。
ちょうど午前9時になって、今治城の天守閣の入場門が開く時間となった。しかし今日はこれからサイクリング旅の予定で、天守閣内を見学するには30分では足らないので、とりあえず天守閣内には入らずに、その周辺の本丸内だけを見学する事にする。
今治城本丸内を散策!
門から城の本丸内へと進むと、大きな天守閣がより近くに見えてくる。だがこの今治城では天守閣の土台となるハズの天守台が見つかっていなくて、このお城には天守閣は造られなかったという可能性が高いらしい。ただ、ある説によると元々あった天守閣を他に移動した為に、僅かな期間だけこの城に天守閣があったとも言われている。
綺麗なお城は基本的に再建されたものが多いけど、この今治城は他に観光資源が無い為に、より史実通りの城というよりは観光客を惹きつけそうな城として再建されたのであろう。
今治城の周囲は全て堀で囲まれているので、ちょっと外界と隔たりがある。しかもこの堀は結構幅があり、また近くの道路は交通量がそんなに多くないので、騒音や景観を壊す物が無いのがいい。
史実ではこの今治城には天守閣が無かったという可能性が高いが、「やっぱり城には天守閣がないと!」という意見に押し切られて造ってしまった天守閣。ただ歴史マニアからすると昔そのままの姿を再現したのがいいのであるが、一般観光客からすると城と言っても天守閣を見に来ている。
とりあえず今は天守閣がある今治城です!
今治城本丸の天守閣前まで行くと、その手前には何もない広場が見える。せっかく今治城まで来て城内を見学しないのは勿体ないけど、これからサイクリングが待ち受けているので仕方なく諦める。その代わりに早くサイクリングを終えれば、閉館間際の夕方に戻ってこれる可能性もあるし。
そして今治城と言えば、この銅像にもなっている「藤堂高虎」である。20年も前にこの藤堂高虎の小説を読んで以来、戦よりも築城で名高い人物として記憶に残っている。ただこの戦国時代に出世した人物は築城の技術だけが認められた訳ではなくて、勿論戦の能力も高かったのは言うまでもない。
徳川幕府の本拠地となった江戸城の改築でもその手腕を発揮して、徳川家康にその技能を高く買われていた藤堂高虎。この今治城で数年過ごしたのちに、伊勢に移封となる。また彼は当時としては異例な、身長190cmを超えていたとも言われており、見た目にもその凄さが分かるガタイをしていたようだ。
この今治城周辺には学校などがあるけど、他にはあまり高い建物が無い為に、城らしい雰囲気の景観を邪魔される事が無い。そしてこの堀は外海と繋がっている海水なので、生息する魚は外海を泳ぐ魚だという。
たまに間違ってこの堀に入ってしまう事があるタイ!
20年位前に藤堂高虎の小説を読んでから「一回ぐらい今治城に行きたい」と思っていただけに、何とも言えない感激を受けた今治城。ただ残念なのはゆっくりと城内を見学する時間が無かった事。次に今治城に来る機会があるかは分からないけど、城内見学は次の機会の楽しみとする!
こんな旅はまた次回に続きます!
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