愛媛県/松山旅行記㊽
旅行期間:2020年9月23日~26日
暗い場所は楽しい!
松山市内で朝早く訪れた、四国霊場第51番札所となっている「石手寺」。お遍路さんの途中で立ち寄る人も多くて、単なる寺というよりも少々エンターテインメント性があり、見所が思った以上に多い寺でもある。
こちらは石手寺敷地内にあった、名物の”焼き餅”を販売しているお店。ただまだ午前8時半頃だったので、開店準備中であった。帰り際に立ち寄るのがいいかもしれないな。
寺の境内にはまだあまり人が来ていなかったので、このように入口脇では野良猫ちゃんがのんびりとたたずんでいた。
まだ大人の手前のような野良猫ちゃん達だったけど、そこまで人馴れはしていない様子でこちらが近づくと警戒していた。しかしこの寺内で商売している人達から餌を貰っているようで、この辺りをテリトリーとしているようだった。
という事でそんな猫目線で、寺の境内を眺めてみる。たまには自分の普段見る目線を変えて、このような違う目線で世界を見つめてみる事はとても重要である。常に自分にとっては常識と思えている事も、違う目線で見てみるとそれがいかに自分だけの世界でしかなかったかがよく理解できるのである。
石手寺内へと進む!
境内を進むと見えてきた大きなこちらの門が、国宝に指定されている『仁王門』。こちらの仁王門は鎌倉時代の1318年に建立されたとされていて、この石手寺の象徴ともなっている建築物。
その仁王門脇にはこのように七福神の置物が沢山置かれているけど、この七福神はインドをルーツとする神様などの集団である。
そして仁王門には厄除けを担う、阿吽像が両脇にそれぞれ設置されている。こちら木造の阿吽像の大きさは、それぞれに2mを優に超える大きさとなっていて迫力満点である。
そしてその横にはこのような大きな草鞋が飾られており、こちらは昔の人々が日々使う草鞋に願を掛けていた名残かと考えられる。
そんな大きな草鞋を近くで眺めると、このように1円玉がありとあらゆる場所に刺さっているのが見える。もう少し大きな10円とか100円玉だと盗られる可能性があるからか、殆どが1円玉であったが。。
この石手寺はこのように色々な物が境内に置かれていたり、建物があったりするので一見ではそこまで広々とした印象を受けない。しかし実際には結構な敷地の広さである。
まだ午前9時になってないけど、それなりに参拝客か、それともボクと同じように松山市に観光に来た人達かが境内にはチラホラ見かける事が出来た。この石手寺の境内への入場料は不要だけど、一部の建物や設備には入場料が発生する箇所もあった。
こちらの「三重塔」は鎌倉時代の末期に建てられたものとされていて、今では国の重要文化財に指定されている歴史ある建築物。
そして仁王門をくぐって中央奥に見えているのが、石手寺の本堂でこちらも鎌倉時代末期に造られたとされていて、国の重要文化財に指定されている建物である。
寺の敷地内には怪しげな普段見慣れないオブジェなども見られる。金色の物なので恐らく仏教関連のオブジェなのだろうが、神の手じゃないけど、佛の手のような感じにも見えなくない物・・・。
こちらの石手寺のメインでもある本堂では、お遍路さんの恰好をした人達が「何妙法連~~~」と念仏を唱えていたり、仏教には全然関心が無さそうな若い女子達が「とりあえず、何かを祈っているフリをしとこう!」的な感じでお参りをしている姿なども見られた。
このように歴史ある石手寺には国宝や国の重要文化財などが沢山あり、この松山市内では道後温泉にやって来る観光客が多く訪れる人気スポットともなっている場所でもある。
この壁に描かれているコワモテの人達は、元々はインド地方発祥の神様とされている人達がその由来とされているようだ。だからか、肌の色が薄いブルーだったり紺色っぽかったり、黄色だったり赤色だったりしている。
他にも色んな文化財となっている建物があるけど、ボクがこの寺に来たかった理由は焼き餅を食べたかったからではなくて、この寺内に洞窟があるとネットで書かれていたから。
信仰心がない人間からすると、このような丸い輪っかを触るなんてこのコロナ禍のご時勢には考えられないけど、普段から信仰心が強い人は自分の行為を疑う事なく、スリスリと触っていく。2020年に新型コロナウイルスがパンデミック化した際には、「我々は神様が守ってくれているから大丈夫!」と言っていたが、無情にも色んな宗教の団体がことごとく感染クラスターを出したのであった。
そしてちょっとゴチャゴチャとした寺の境内で、その洞窟を探してみる。するとこちらの建物の入口に「洞窟入口」という札が掲げられているのを発見する。こちらは洞窟の入口前に造られているお堂で、お堂の前に設置されている賽銭箱に洞窟の入場料100円を払うシステムになっていた。
石手寺の洞窟へ潜入する!
そして進んで行くと見えてきたこちらの隙間が、石手寺内にある洞窟への入口。なかなかお寺の中に洞窟があるのも珍しい。
あまり入口が広くない洞窟へと足を踏み入れます。入り口部分は狭いので密になりそうな場所だったけど、全然人がいなかったので必然的にソーシャルディスタンスを確保しつつ進んで行きます。
このように洞窟内には一応照明が取り付けられていたけど、場所によっては照明がない暗い場所もあったので、そういう暗い場所が怖い人には向かない洞窟散策。
そしてこの洞窟内には足元にこのように杭が立てられていて、それぞれに地蔵が置かれている。ただ照明が明るい場所だったらいいけど、ちょっと暗くなっている所では足元が全然見えないので、下手したらこの地蔵に足を引っかけて転んでしまう可能性もあるので、注意が必要。
このお地蔵さんの足元にも1円玉が散らばっている。ここでも硬貨は1円玉ばかりで、50円玉や100円などは見られない。。
そして入口付近は照明があってそれなりに明るかった洞窟だけど、進むにつれて段々と暗い場所となってきた。なおこの写真はスマホのフラッシュを光らせて撮影したので明るく見えるけど、この辺りは真っ暗だったのでこの地蔵にぶつかりそうになった。。
だからこの洞窟は最低限スマホの照明などで足元を照らせるものを持参しておいた方がいい。じゃないと高確率で暗闇の中で足元に立っている地蔵とブツかる。。
地蔵ってのはこういう風に脇に設置されているから普段はブツかるなんて事はまずないのだけど、通路のど真ん中にあり、かつそこが暗い場所だと逆に避けるのが難しい位である。
しかしボクにとっては探検気分で訪れた洞窟だけど、本来は信仰深い人達が仏様に捧げる為に整備した洞窟内だから、このように地蔵が立てられている。なので地蔵にブツかるという考えではなくて、地蔵さんと触れ合えるという感覚で進んだ方がいいかもしれない洞窟であった。
そして暗い洞窟を恐る恐る進む事約4分で、明るい自然光が差し込んできて出口が見えてきた。たった100円の入場料だったけど、それなりに楽しめる洞窟であった。
そんな洞窟の出口付近にはこのような「慈悲」と書かれた看板が置かれていた。昔の世界も今の世界も、慈悲の心がこれからの未来を支えていく重要な心得なのかもしれない。
こんな旅はまた次回に続きます!
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