高知県旅行記2021年3月-15
旅行期間:2021年3月某日(2泊3日旅)
意外と有名だった国道!
四国最南端の足摺岬を訪れた後に、ついでに愛媛県になってしまうけど、宇和島市にある「宇和島城」にも寄りたいと思っていた。しかし、足摺岬でゆっくり滞在し過ぎた為に、宇和島城に寄っても到着する時間がだいぶ遅くなりそうだったので、諦めて再び戻ってきた四万十川の脇でちょっと休憩する事にした。
四万十大橋にて
そして帰り道に四万十川を再び通過する。この時点で16時過ぎとなっていて宇和島に寄るには遅すぎたけど、高知市内に戻る際にはどうせなら、ちょっと内陸部を通って四万十川上流に架かっている沈下橋を見に行く事にした。
その前に再び1996年に建造された「四万十大橋」に立ち寄る。”最後の清流”とも呼ばれる四万十川だけに、自然溢れる高知県の象徴的な川なので、じっくり目に焼き付けておく事にする。
ただ実際には四万十川よりも水質が綺麗な川が近くに存在していたという事実を後から知った時には、少々ガッカリしてしまった。というのも勝手に四万十川が四国で一番綺麗な川だと思い込んでいたからだけど、「清流」という言葉が四国で一番綺麗な川を指す言葉でない事を覚えた旅でもあった。。
この四万十川は小さい頃から見ていた、漫画やアニメとなった『美味しんぼ』の中でも、特に鮎の名産地として記憶に残っている。確かに鮎の名産地ではあるけども、それだけで勝手に四国で一番水質が綺麗な川という認識を持つ方が間違っているようだ。
四万十川も、もっと川幅が狭いように想像していたけど、実際には河口の下流部分はこのようにかなりの幅があった。この四万十大橋の長さが687mもあるので、この辺りでも約600mを超える川幅となっているのだろう。
四万十川を眺める! 動画
全長196kmとなっている四万十川の長さは”四国で最も長い川”だけど、日本全国の川としては第11位となっている。東北・北陸地方や北海道などに長い川が存在しており、意外と四万十川の長さは10位以内には入っていなかった。
そろそろ夕暮れ時を迎える時間帯になりつつあったけど、まだすぐに暗くなりそうになかったので、もっと四万十川の上流付近まで向かう事にしたのであった。。
国道439号線を北上!
そして四万十川の沈下橋がありそうな内陸の道の駅をカーナビでセットして、そのナビに従って進んで行くと、途中で山林に囲まれた一本道に来てしまった。その道は「国道439号線」で国道に指定されている、ちゃんとした道路のハズなのだが、道幅が狭くて、道路脇はこのように落ちればどこまでも落ちていきそうな斜面となっていた。
後になってから知った事だが、この徳島県まで繋がる「国道439号線」は”日本三大酷道(こくどう)”の1つとしても、道路マニアには知られた存在の道だったのである。そんな事も知らずにカーナビに指示されるがまま、その山林の間を抜けるように延びる道を少し進んだ所で、「このまま進んで行くべきか? それとも引き返すべきか?」を少し思案する事にした。
”酷道(こくどう)”とも称される国道439号線は、山道に近くて車一台分しか通れない程の狭い道幅が、ず~~っと続く道となっている。狭い山道を通り慣れている地元の軽トラに乗っているおじいちゃんとかであれば、特に気にならないのだろうけど、ボクみたいに狭い道が大嫌いな都会人間からすれば、苦痛しか感じられない道だった。
ちなみに国道439号線でもこの辺りのようにコンクリート舗装された道はまだマシな方で、もっと内陸の方まで行くと舗装されていない山林を走らないといけないようだ。元々はそこまで需要がない道だったけど、山奥の集落に住んでいる人達の利便性を考慮して造られた道らしいけど、この道が開通したら集落の人達が便利な街の方に引っ越してしまったので、あまり通行する人が居なくなってしまったという。
狭い一本道で怖いのは、対面から対向車が来た時である。普通に狭いだけではなく、道路の脇が斜面になっているので、下手したら転落してしまう場所だっただけに、どうするか悩んだものの、とりあえず対向車が来ない事を祈って突き進む事にした。
ちなみにこの国道439号線は、ボクの大好きなNHKの番組「ドキュメント72時間」でも『ゆきゆきて 酷道439』というタイトルで2016年に放送されていたようだ。
語呂合わせで「ヨサクロード」とも呼ばれてるぜよ!
道の駅「四万十大正」に何とか到着!
そんな細い道幅の国道439号線を約30分程突き進んで行くと、ちょっと開けた場所に出てきて、そのすぐ先にこちらの道の駅「四万十大正」があった。国道439号線も思った以上に利用者が少なく、結局対向車と出会わなかったのはラッキーであった。
この周辺を流れる四万十川には、支流も含めて47本の沈下橋が設置されている。沈下橋という種類の橋はあまり普段見かけないけど、簡単な造りになっている橋で、川が増水しても橋が流されないように欄干や壁などが無い橋の事である。
この道の駅も遅めに到着したからか、すっかり閉まっていてひと気も全く無かった。しかしトイレは使えるようになっていて、とても有難く使わせていただいた。
そして狭い国道439号線を何とか頑張って走り抜けてきただけに、簡単にトイレだけ済ませて立ち去る訳にはいかないので、道の駅の裏を流れる四万十川を近くで眺めてみる事にした。ここでは、裏に階段が設置されていて、四万十川の近くまで降りる事が出来るようになっていた。
道の駅から眺める四万十川! 動画
このように道の駅と四万十川の間に桜の木が植えられていて、そろそろ3月下旬の時期という事もあって、そこそこに綺麗に桜の花が咲き出している光景が見られる。”最後の清流”とも称される四万十川を背景にした桜の景色も、なかなかに素晴らしい景色となっていた。
このような桜と四万十川の流れを楽しめる場所で、車を運転していなければ一杯飲みたい所だったけど、残念ながら代替えドライバーはいないのでアルコールは飲めない。それに道の駅も閉まっているし、コンビニまではだいぶ距離もあるので、飲もうと思ってもすぐにアルコールを買えないのであるが。。
さっき見ていた下流の四万十川の流れと比べても、同じ川とは思えない。下流の川幅が太くなっている場所で見る四万十川よりも、このように上流~中流付近で岩がゴロゴロして、所々に激しい流れになっている場所の方が、鮎が元気よく泳いでいそうな雰囲気が感じられる。
”最後の清流”とも呼ばれる四万十川だけど、人類が産業革命以降に大きく技術革新が行われた結果、この四万十川にも人類による汚染の影響が出てきている。かつては全国一の水揚げ量を誇った鮎も、今では最盛期から大幅に漁獲量が落ちてしまっている。その背景には人類が川周辺を開発した為に、大きく川での生存環境が変化した事などが原因と考えられている。
人類はバカにも、一番大事な地球環境を自ら破壊しとるぜよ!
四万十川の流れ! 動画
四万十川を”最後の清流”にしたのが人類で、その憂いを唱えているのがまた人類という、何とも言えない皮肉な状況。個人的には”地球という場所の上で生きさせてもらっている人類”という認識なので、必要以上に活動領域を広げて、更に地球環境を破壊する人類は、そろそろ地球によって伐採が行われるのかもしれない。
人間という生き物は他の生物にはあまり見られない”欲”という物に、大きく左右されてしまう生き物である。しかし、過去の歴史を見れば、欲にまみれた人間は必ず破滅しており、そろそろ欲にまみれ過ぎた人類も破滅まで秒読み段階に来ているのかもしれないと感じた四万十川だった。。
こんな旅はまた次回に続きます!
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