博多の街が豚骨臭いと言うのは、現地では禁句ですよ!【九州縦断秋旅行記⑦】

九州縦断旅行記(秋)2020年-⑦

 旅行期間:2020年10月24日~28日
(To say that the city of Hakata smells like pork bones is a local no-no!)

本場の豚骨ラーメンは安い!

さて福岡アジア美術館をじっくり鑑賞していると12時近くになってきたので、近くで見つけたこちらのアーケード商店街になっている「川端通商店街」付近にあるラーメン屋さんを探しに行きます。

 

 

川端通商店街を散策!

そんな川端通商店街の入口脇には、こちらの「川上音二郎」という、世情を風刺した『オッペケペー節』を寄席で歌って一世風靡した明治時代の演劇者の像が飾られている。なおこのオッペケペー節が当時大流行して、更にはアメリカにも乗り込んで公演を行った。また川上音二郎のお墓は今日の午前中に訪れた承天寺の一角に設置されているという。

 

 

『オッペケペー節』 動画

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

この『オッペケペー節』は福岡県民なら皆知っているけ!

 

そんな川上音二郎の像を拝見した後は、約400mに渡って続く川端通商店街を歩いて行く。この商店街は約130年程の歴史があって昔からの博多人形専門店なども多いけど、今では隣にある博多川を挟んだ九州一の歓楽街:中州で働く女性達向けのお店も増えているんだとか。

 

博多ラーメン「はやたや」で昼食!

この川端通商店街周辺には色んな豚骨ラーメン店が見られたけど、豚骨ラーメン店だらけなので逆に豚骨の臭さが凄く鼻にこびりついたような感覚になった。福岡県民を揶揄する「福岡県民は豚骨臭い!」というように、「博多の街は豚骨臭い・・・」と帰ってから博多出身の後輩に伝えると憤慨していた記憶が少し蘇る。。

 

 

ただ博多の街が豚骨臭いというのは冗談じゃなくて、それは県外から来た人がまず感じる事。というのもこのラーメン屋さんの周辺には3~4軒ほどの豚骨ラーメン店が乱立しており、この近くは本当に豚骨臭さが充満していた。普段博多に住んでいるとその匂いに慣れてしまっているのだろうが、初めてやって来る人はまず豚骨臭さに反応する事間違いないだろう。

 

このラーメンチェーン店は、豚骨ラーメン単品で290円という激安店。しかし豚骨ラーメンに代表されるラーメン都市である博多の街では他の街に比べても比較的安価にラーメンが提供されている地域なので、1杯500円程度のお店が多いという。

 

今では豚骨ラーメンは全国区でも一番人気のラーメンと言っても過言ではないくらい、日本全国で食べれるラーメン。しかし豚骨ラーメンの本場である博多の街では、まず豚骨ラーメンを食べるのが流儀である。

 

このラーメン屋に入って注文を待っている間に後から入ってきた客が福岡県民かを見分ける方法として精度が高いのが、麺を頼む際に「バリ固」と注文する奴はまず福岡県民だという事。福岡県出身の後輩と豚骨ラーメン屋に行くと、必ずバリ固を注文する。ボクは今までバリ固という状態の麺を注文した事はなく、少し固めの芯が残っている麺もあまり好きではない。しかし福岡県民は狂ったかのようにバリ固を注文し、更にはその更に1段上の固さである「ハリガネ」を頼む猛者もいる。

そこまでいったら、麺を茹でなくてパリパリの麺を食べればいいのに・・・

 

今回は290円のラーメン単品ではなくて、ご飯と餃子がセットになった580円のラーメンセットを頼む。人によってはラーメンとご飯を一緒に食べるのは邪道と言う人もいるけど、昼飯はたっぷり食べたい人が多いのだろう。

 

こちらのラーメン屋さん、ラーメン単品290円の看板で客を引き付けて、580円のラーメンセットをなるべく選んで欲しいような感じに見えたけど、ラーメンセットに入っている餃子があまりにも小さ過ぎて、正直ガッカリしてしまった。。

 

まあそんなに量をガッツリ食べたい人ではボクはないので小さい餃子でも構わないのであるが、安いラーメン屋はラーメンの単品の注文に限るという、暗黙の了解が垣間見えたような瞬間だった。それと後から昼間からテンションの高い若者集団が来店して、それぞれにトッピングをあれこれと注文し、そこから「やっぱやめて、オレ煮卵プラス!」とかを繰り返し言っている姿が見られた。大阪のラーメン屋ではあまりトッピングを頼んでいる人を見かけた事がないけど、福岡県民はラーメンに対しては異質な人種である事を認識した瞬間でもあった。。

 

 

西中洲周辺を散策!

そして豚骨ラーメンを食べた後は西側にある博多川を渡り、歓楽街である中州の街を歩くけど、このお天道様が昇っている時間帯はまだ人々が活動する時間帯ではないので、意外とひっそりした街に見えた。

 

それに歓楽街って人間の汚さがモロに現れている場所なので、個人的にはあまり好きではないので歩みを進めて、次に見えてきた那珂川に架かっている橋が見えてくる。

 

そんな那珂川に架かっている「福博であい橋」の袂には、3人の舞妓さんがモデルになっているように見える銅像が設置されている。ただこの銅像も後ろに見えるのが中州の街で、ブラブラと下がっている電線が多く見えて、歓楽街の汚さが目に付いたのはとてもマイナスなイメージとなったが。。

 

こちらの『三人舞妓像』は1900年のパリ万博にも出展された、この博多名物の博多人形の職人でその時に賞を貰った「小島与一」の代表作がこの像のモデルになっているようだ。ただ残念ながら中州の街をバックに設置されていたので、いまいち写真の構図的にはあまり見栄えが良く感じないのであるが・・・。

 

この那珂川(なかがわ)は博多の街と福岡の街を繋ぐ橋だったようで、この川を挟むとそれぞれ対岸の街並みがガラっと変わるのが見て分かる。

 

この辺りは大阪の大川付近のような印象も受けるオフィス街にもなっているけど、ここは博多の街。ただ博多の街は昼間は綺麗だけど、暗くなると人間の欲望が剥き出しになる街でもある。

 

博多名物というと「屋台っ!」という声がよく聞かれるけど、この中州に出ている屋台は福岡県民以外の観光客が訪れるとボッタくられるお店ばかりだという。だから福岡県民に対して「ドコの屋台がオススメ?!」って聞いても、返って来る答えは「屋台はボッタくられるだけだから、止めといた方がいい。行っても値段が知れてるラーメン屋ぐらいかな?」が多い。

 

前に得意先の人に聞いた話によると、逆にそのボッタクリの屋台を楽しみに行き、頼んだ品を全て写真に撮って自分で注文した金額を把握して会計を頼んだ。すると自分が把握している会計よりも50%以上の値段を言われたが、自分の証拠を突き付けると店主はその値段でいいと折れたという。こういったボッタクリの話はこの中州だけではなくて、観光地では観光客用の値段になっている所が多いので、特に博多の人が悪いというよりは、そういった観光地値段があるという事を観光客が把握しておく必要があるという事。

 

 

こちらは天神側の手前にある西中洲。奥に見えている建物は「旧福岡県公会堂貴賓館」という、明治43年の1910年に開館した歴史ある建物で今では国の重要文化財にも指定されている。

 

この日は土曜日という事もあって、コロナ禍だった2020年の中でも多くの人達が外出していた。特にこの辺りは若い女子達が居たりと、爽やかな公園になっているのもあって都会の中でのんびりしばしの休息を楽しんでいたのだろう。

 

数年前に博多に来た時にこの辺りの橋を夜に歩いて、中州の街のネオンを見た記憶が少しあるけど、昼間はこのように芝生の青さや川が意外と綺麗なので、思った以上にリラックスできる場所だった。

 

この博多という街は意外と住みやすいようで、博多出身の後輩が常々「福岡に帰りたい・・・」と言っていたのを思い出す。元々は福岡県の支社もあるからという事を聞いて途中入社してきたが、結局は福岡支社は廃止されて滋賀県に配属になったりと散々だったようだ。

ダメな会社に入ると、ダメな人生の始まりです!

 

こちらは天神方面に架かっている「天神橋」。天神橋というと大阪にもあるので特に博多らしさを感じないけど、天神という街も博多を代表する場所である。

 

今まで立っていた西中洲という岬のように出っ張った場所は那珂川に挟まれている所で歓楽街である中州の隣にあるけど、こっち側は2004年に制定された『西中洲地区建築協定』によって、風俗店やパチンコ店などの新規出店やネオン広告などが禁止されたので落ち着いた上品な街並みが広がっている。

 

そして橋を渡って天神の側へと進んで行くと、また芝生が綺麗に植えられている「天神中央公園」に出くわす。これだけの発展した大都市の中にもチラホラとこのように気持ちのいい管理されている公園があると、街歩きしているだけでも気分が良くなる。

 

そんな天神中央公園のベンチに腰掛けて、この博多の街のパンフレットに目を通していると、目の前に緑で覆われた大きな建物が見えてきた。こちらはこの博多に来る前から、見てみたいと思っていた「アクロス福岡」という緑地化した建物が特徴的な複合施設である。

 

 

このアクロス福岡は1995年に開業し、福岡県施設や民間施設が融合した複合施設となっている。国際会議場やイベントホールなども貸し出されているので、誰でも費用を払えばレンタルする事が出来る場所ともなっている。

 

何気に見ていると天神中央公園の一部のようにも見える位に、緑に覆われてこちら側からだと大きな複合施設に見えない外観をしている。現代はヒートアイランド現象によって夏場などは特に今までには考えられなかった位に都心の気温が暑くなっているけど、このような緑に囲まれているとコンクリートの外壁に比べても表面温度が約15度も下がるという。

九州チャン
九州チャン

緑の力は偉大だね!

 

 

そして道端に停車していたこちらの赤いバスは『福岡オープントップバス』で、屋根がない観光バスで福岡市内の名所を約1時間ほど回ってくれて、それで大人1名約1,600円程だという。

 

 

天神中央公園の横には福岡市役所があって、ここの上に設置されている展望台からアクロス福岡を眺めようと思い、中に入ってみたものの、残念ながらこの時期はコロナ禍で展望台は閉まっていたのである。。

 

仕方なしに1階のロビーに展示されていた、博多で行われる祭の様子を再現した博多人形の展示を見学したり、沢山置かれているパンフレットを見たりで、少し休憩する事にした。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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再び始まる、福岡~佐賀~長崎~大分~熊本の九州旅【九州縦断秋旅行記①】
2020年10月下旬に訪れた、福岡県から開始して佐賀~長崎~大分~熊本を巡る旅の開始。なお今回は旅仲間と巡りますが、初日の福岡巡りは前乗りという事もあって、1人で巡ります!
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