島原半島の口之津港から、フェリーに乗って天草の鬼池港へ移動【九州縦断秋旅行記㊶】

九州縦断旅行記(秋)2020年-㊶

 旅行期間:2020年10月24日~28日
(From Kuchinotsu Port on the Shimabara Peninsula, we took a ferry to Onike Port in Amakusa.)

天草灘を横断!

さて雲仙の温泉であまりゆっくりしている時間もなく、温泉を出て直ぐに車に乗り込み、島原半島から天草下島へと移動できるフェリー乗り場へと向かいます。その島原半島にある口之津港から、天草下島の鬼池港に向かう最終フェリーは17時30分の出発。さっきの雲仙温泉を出発したのが16時40分頃で、絶対乗り遅れる訳にいかなかったので少々焦りながら運転したが、無事17時15分頃に口之津港に到着する。

 

 

 

島原半島から天草下島に移動しようと思えば、このように天草灘を口之津港~~鬼池港間を結ぶフェリーしか移動手段が無い。もしこのフェリーが無ければ熊本市内方面行のフェリーで一旦熊本市側に出てから、大きく回り込んで行かなければならない。そしてそのフェリーも無ければ、さっき通ってきた有明海をグル~~っと戻って、佐賀県・福岡県を通過して大きく回り込まないと天草下島には辿り着けない。

 

 

口之津港でフェリーに乗り込む!

フェリー出発の15分前に着いたから良かったけど、乗り遅れたら大変な事になっていたので、雲仙で温泉など浸かっている余裕は、後から冷静に考えると無かったのかもしれない。しかし温泉好きなエロ坊主オジサンは、フェリー乗り場に早く着いてゆっくりするよりも、ギリギリになってもいいから温泉に浸かりたかったのだろう

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

ちゃんとオレの計算通り事は進んでるけ、少しは信用せえよ!

朋ちゃん
朋ちゃん

イマイチ信頼感無いのよね~!(笑)

 

 

今回の凸凹トリオ旅は”アンチ・デジタル”を掲げるアナログなエロ坊主オジサン主導で移動したので、それに合わせてなるべく持ち合わせたスマホで敢えて地図を調べたり、道案内を調べたりはしなかった。しかしこの口之津港から出港するフェリーの時刻表だけは、何回も事前に確認したのである。

 

この2020年10月26日の2日前から新しい時刻表に変わっており、確認した通りの予定になっていた。しかしコロナ禍ではこういったフェリーの時刻表も、事前に調べた物を信用し過ぎていると急に変更になっていたりする事もあるので、事前に何回もサイトでチェックしておいた方がいい。

 

このフェリーは長崎バスグループの小会社である「島原鉄道」が運営しており、天草灘を渡って約30分で天草下島に到着する。鉄道会社がフェリーも運行しているのかと思うけど、鉄道・路線バス運行及び船舶運航と、島原半島住民の足として重宝されている会社でもある。

 

ここ雲仙岳がある島原半島から天草下島までは地図を見ている分には近そうに思えるけど、意外と遠い。そして移動手段もフェリーしかないので、最終便を乗り過ごしてしまうとエラい事になってしまう。

 

ここではまず一旦手前に車を停めてから、2020年に新築されたフェリーターミナルに乗船券を買いに行かないといけない。このフェリー手前で簡単に買えれば便利なのだが、このような地方の港ではそこまで利便性を重視していないようだ。

 

それからフェリーの中に車で乗り込む時間が来て、係員の誘導で順番に車を停めていく。今いる島原半島は長崎県だけど、これから渡る天草灘を渡った先にある天草下島は熊本県なので、当然ながら熊本ナンバーの車も目立つ。

 

予定通り無事フェリーに乗れたので、安堵な顔を見せているエロ坊主オジサン。途中で雲仙温泉に立ち寄った為に、もしそれでフェリーに乗り遅れていれば、ボクらからボロクソに言われるハメになったのだろう。しかしボクらもフェリーに乗り遅れる訳にはいかないという気持ちだったので、さすがにもう少し時間的に追い込まれていれば、ゆっくり温泉には入らなかっただろうが。。

 

勿論フェリーだから、搭載できる車両の数には限界がある。桜島と鹿児島市内を行き来するフェリーに比べると一回り小さいように思ったけど、フェリーの駐車スペースは半分未満しか埋まらなかった。

 

さて車を停めて、上の客室へとあがる。こちらは冷暖房が完備されていて、テレビなどもあったりする快適な客室だけど、せっかく初めて乗るフェリーなので周囲の景色を見渡せるデッキに向かう。

 

フェリーの先頭側は立ち入り禁止エリアとなっているので、ケツ側のテラス席に陣取る。なお、このようなテーブルや椅子が設置されているけど、揺れる船の上なので椅子もワイヤーで固定されていて、自由に動かす事は出来ない。

 

そしてエロ坊主オジサンがさっき買ってきたという「島原牛乳カステラ」。ここで缶ビールではなくて牛乳を飲むのかと思ったけど、これは島原半島で昔から学校給食でおなじみの「島原牛乳」と、老舗菓子屋「山本喜久栄堂」がコラボしたカステラが入っている商品である。

 

 

フェリーは17時30分最終出航で、それに合わせて駆け込み乗船があるかと思って見ていたけど、このような地方はそんな慌て者はいないようで、特に追加乗船する人もなく、時間通りに出航するのであった。

 

 

天草下島へ出発!

この現地ガイド役のエロ坊主オジサンは旅行中に一切写真を撮らないけど、このような地元ならではの食べ物などにはよく手を出す。昔中学教師をやっていて色んな場所へ生徒達を引率したり、旅も何回もしているので、九州の名産品などはお手の物なんだろう。

 

今では離島も長い橋で繋がっている場所が多いけど、さすがにこの天草灘には橋は架からないのだろう。勿論技術的な問題もあるけど、それだけの橋を造る需要がないのだろう。特にこのような地方になると年々高齢化と人口が減っていくので、地方経済はドンドン右肩下がりに沈んでいき、利用者も減っていくのだろう。

 

今日の目標としていた天草行きのフェリーにも無事搭乗する事が出来て、とりあえずは一安心。今晩予約している天草のホテルも、天草下島の北西側の苓北町にあるけど、そんな道が複雑ではないだろうから問題なく辿り着ける事だろうし。

 

このカステラがさっきエロ坊主オジサンが買ってきた、牛乳のパッケージに入っていた「島原牛乳カステラ」。普通に甘くて美味しいカステラだけど、このカステラは16世紀にカトリック教などと一緒にポルトガルから日本にもたらされた物。日本は孤島のように思えるけど、過去の歴史を調べてみると見の周りにあるものは意外と海外からもたらされた物が多いのである。

 

滞在時間半日だった長崎県の島原半島に、別れを告げる瞬間がやって来た。本来であればもっとゆっくり島原半島巡りを楽しみたい所ではあるが、今回はこれから天草に行ってから翌日は阿蘇山まで向かう為に、途中でくつろぐ時間はあまりないのである。

 

 

口之津港から出港! 動画

 

 

この口之津港周辺からはイルカウォッチングの船も出ており、この周辺に住み着いている野生のイルカを見学できるようだ。勿論野生のイルカなので必ず見れるとは限らないけど、かなりの確率でイルカを目撃できるとか。

 

 

さてデッキでは今日の車内でもず~~っとお喋りを続けていたエロ坊主オジサンと朋ちゃんが、フェリーの上でもまだお喋りを続けている姿が見える。エロ坊主オジサンは1人暮らしなので普段喋り相手がいないけど、この旅では恰好の喋り相手がいるので、溜め込んでいた普段の分もここぞとばかりに喋っていたのかもしれない。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

オレクラスになると、喋るのは息をするような無意識な行為やけ!

 

エロ坊主オジサンは中学の教師を長年していたので、そのクセもあって喋りグセが付いているのかもしれない。ただ日本全国やアジア地方には何回も色んな場所を旅しているので、旅仲間との会話だとそんなマニアックな旅行話も出来るから、余計嬉しくなってお喋りしているのかもしれない。

 

そろそろ時間的に夕焼けも終わりを迎えて、黄昏時間を迎える。2016年に大ヒットしたアニメ映画『君の名は。』は個人的には初めて劇場に3回も足を運んで、同じ映画を3回も観てしまった作品だった。しかしそれより昔の1953年に三部作で公開された、昭和の『君の名は』という作品があり、その作品中で先程訪れていた雲仙温泉がロケ地として使われたという。

 

 

 

夕暮れの天草下島に向かう 動画

 

 

この島鉄フェリーでは島原半島の口之津港を出発してから、およそ30分程で天草側に到着するので、あまりその移動時間は長く感じない。熊本県は約2ヶ月前に来たばかりであるが、その際は阿蘇山と熊本市内周辺しか巡っていないので、勿論天草諸島は初上陸となる。

 

このように航海中は車などを停めている甲板には、立ち入り禁止となっている。万が一フェリーが事故した場合に車などが傾いて引きずられたりする可能性もあるので、それを考慮してフェリー運航中は2階で待機するようになっている。なので車内にスマホを忘れると約30分程は触れないので、車を降りる際にしっかり忘れ物がないかを確認しておこう。

 

広い客室もあまり人が見当たらなくて、ボクらのような観光客みたいな人の姿も見えず、地元の人ばかりのようなイメージを受ける。この2020年は新型コロナウイルスの感染が急拡大した為に、全国的に観光客が少なくなったので、フェリー利用者も激減したのかもしれない。

 

なお天草地方という名前はよく聞くけど、この天草は天草上島と天草下島がメインの大きな島となっており、それ以外には小さな島も含めて20個程で構成されている「天草諸島」である。なおこの天草諸島には、鹿児島県にある長島なども含まれており、天草市は今では熊本県だけど、天草諸島の括りの中では一部鹿児島県の島も混ざっている。

だから天草と言っても、大雑把な地域の表現になるようです。

 

 

「110番」は警察、「119番」は救急車や消防というのは直ぐに分かるけど、海沿いに住んでいる人でなければこちらの「118番は何??」って質問されても何も思い浮かばない。正解はこちらのポスターにもあるように、海上保安庁に繋がる「海上での緊急連絡先」である。

 

 

天草下島に到着!

さて島原半島を出港してから約30分後に、時間通りに天草灘を渡った向かい側にある、天草諸島の中でも一番大きな島である天草下島に到着します。天草諸島の中でも一般の人達が天草と認識しているのが、この天草下島。天草にある世界遺産『天草の﨑津集落』があるのも、この天草下島である。

 

フェリーはゆっくりと天草側の港である鬼池港に着岸していきます。そろそろ甲板に停めている車に乗り込んで降りる準備をしたい頃なのですが、まだフェリーは航海中の状態なので甲板には完全に停泊するまでは入れません。

 

海外の大型フェリーなどの場合は、船が着岸する5分位前までには車に戻っておかないと下車する際に邪魔になるので、早めに車に向かわないといけない気持ちがあったけど、日本では安全第一でしかもゆったりと時間が流れる地方でもあるので、しっかり船が停まったのを確認してからしか甲板に辿り着けない。。

 

そして天草という名前を聞くと、やっぱり頭に思い浮かんで来るのが「天草四郎」である。到着した天草の鬼池港には、こちらの天草四郎の像が早速出迎えてくれたけど、薄暗いのと高い場所に設置されていたのもあって、肝心の顔がしっかりと確認できなかったのであった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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2020年10月下旬に訪れた、福岡県から開始して佐賀~長崎~大分~熊本を巡る旅の開始。なお今回は旅仲間と巡りますが、初日の福岡巡りは前乗りという事もあって、1人で巡ります!
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