九州縦断旅行記(秋)2020年-㉗
旅行期間:2020年10月24日~28日
(Will Praying at Takashima Houtoh Shrine in Karatsu Bay Help You Win the Lottery?)
眉唾な御祈願?
今日は佐賀県から長崎県の雲仙方面に南下して、最終的には熊本県である天草まで訪れる日程となっている移動距離が長い日でもある。そんな1日の始まりは昨日の夕方に行こうと思ったけど行けなかった、この宝くじが当たり易くなると噂されている神社があるという高島にやって来たのである。
唐津湾の高島に上陸!
この高島は昔から塩作りで栄えた町らしいけど、今では塩なんて大量生産化されたメーカーに太刀打ちできないから、すっかり下火になってしまっている。そして島には特に産業が無いので、漁師以外は唐津まで働きに行っているのが現状のようだ。なので島内の建物もなんだか鄙(ひな)びた場所のように感じてしまう・・・。
この高島には今では約200人前後の島民が暮らしているそうだけど、このような小さな島では猫ちゃんが沢山見られる場合が多い。このような小さな島の人々は都会の人に比べると優しく、のんびりしている場所なので猫ちゃん達も警戒心が少ないのかもしれない。
しかしそこまで人懐っこい猫という感じもしないけど、ここにいるという事は人から餌を貰っているのだろう。なお右側にはまだ子猫ちゃんのような顔をした可愛らしい猫ちゃんも見える。
今では大した産業のない高島では観光客に少しでも来てもらおうと、この島に昔からある神社が「宝当神社」と呼ばれる事もあって、それに便乗して”この宝当神社で祈願すれば、宝くじが当たり易くなる!”という根拠のない謳い文句を宣伝しているようだ。
ただ個人的にはこのような小さな島だけに、今ブームの猫島に習って猫好きがやって来て、人懐っこい猫ちゃんと戯れる事が出来る島自体が猫島のように取り組めば面白いと思う。けどこの町も高齢者が殆どで、そんな活動を行う元気のある人も少ないのだろう。。
王子がやればいいじゃん!
どうせ暇だし、猫好きだし!
このように高島に上陸してからすぐに猫ちゃんを何匹か見かけたけど、飼い猫のような感じはせずに、野良猫~地域猫の間という感じ。しかし「猫がいるかも・・・」と期待して高島に来た人は、少々嬉しくなる光景だとは思う。
高島の猫ちゃん 動画
こちらはそんな猫ちゃんブームに乗っかって「お祈り猫 ふくちゃん かねちゃん袋」というのを販売している、この高島唯一の酒屋である野崎酒店の看板。本当にこの看板にも写真があるように、ちゃんと合掌しているのかを確かめたいところである。
さてそんな猫好きで猫ばっかりに興味を示すボクであったけど、今回高島を訪れた目的はこちらの案内板にもある「宝当神社」の訪問である。
個人的にはそんな神社はほっといて、猫ちゃんと戯れたい!
宝当神社までの道標となっていたのか、道にはこのように肉球が続いている。急にフェイントをかまして、馬の足跡やティラノサウルスの足跡なども用意していても面白いのではないかと思う。
この高島は小さい島なので、基本的には車が走る道路というのが無いようで、このように住宅街の道は狭い。この高島に住んでいる住民はみんな島の南側の低地に家を構えているので、島の反対側まで移動する事もないようだ。
宝当神社に参拝!
そして程なく「宝当神社」の古そうな鳥居が出迎えてくれます。かなり古そうな鳥居だけど、明治34年(1901年)に奉納された鳥居のようだ。そしてこの鳥居にも名前が見えるように、この宝当神社という名前は元々は「寶當(ほうとう)神社」という、”寶(宝)が富む”という由来で付けられた名前のようだ。
今回同行している凸凹トリオの1人で紅一点の朋ちゃんは、神社に来て御朱印を集めるのが趣味らしく、このようにまずは御朱印を貰いに行っている姿が見える。
そんな朋ちゃんはさておき、昔ながらの人間であるエロ坊主オジサンは普段は下ネタばかり喋るスケベなオジサンなのに、神社ではこのようにちゃんと合掌して頭を下げて真面目な一面を見せる。
神社は日本人の心が表れる場所やけ!
そして社殿の奥には祠があったが、この時は気が付かなかったけど写真撮影が禁止となっていた。ただ特に変わった物は見当たらなかったけども。。
そんな社殿の壁には、このように過去にこの高島の宝くじ売り場から当選した、過去の宝くじの例がアチコチに貼られていた。しかし個人的には宝くじは全く魅力が無いギャンブルで、最もしてはダメなギャンブルだと思っている。というのもこのような国が行う宝くじは、参加した人達のお金から50%を税金として搾り取ってから抽選で返却しているだけで、ギャンブルとしての期待値は参加者全体で0.5と低く、この期待値だとやり続ければ参加者全体で必ず50%は最低でも負けるようになっている。
参加者全体で50%負けるので、それが個々になると更に負ける確率が高くなる。だけどそれが1億とか4億とか大きな金額をぶら下げる事によって、一握りの人間だけ見返りがあるように操っている。そして砂漠の蜃気楼が如く、1等当選に願望という夢を見て勘違いした者が金を宝くじに吸い取られていくのである。。
本当の金持ちは宝くじなんて、買わないですからね!
こちらは高島上空から撮影した島の写真で、これを見れば高島の町が山の南側に集中しているのが分かる。波が打ち付けて来る北側にはあまり平地がなく、平地があって波が直接当たらない南側に人々が住み着いたのであろう。
そもそも「宝当神社という名前だから、宝くじが当たる!」という発想で、それを本気にして来る人がいるのかと思う。しかし実際には宝くじという負けゲームに一攫千金という、国が庶民のお金を巻き上げる搾取手段である餌に飛びつく人が多いようだ。特に年末ジャンボ宝くじ販売所とかに、数えきれない位の長蛇の列を見かけたりする。
そしてこれは宝くじでは無いけど、どの神社にもあるおみくじ。ボクは一切おみくじを引かないけど、日本人は相対的におみくじなどを楽しむ人が多いように見受けられる。
と言うか、王子のように神事に無関心なのは日本人の敵たい!
さてボクは宝くじを買わないし、この2人も宝くじは買わないという。そんな代わりにここに置かれていたおみくじを、朋ちゃんが引いてみる。
どうやら運勢は『末吉』だったようで、期待していた凶ではなかった。しかしいつもこのようなおみくじを見て、これを本気で信じる人がいるのかと思ってしまう程に、誰が見ても受け取れそうで当てはまらないような、遠回しのニュアンスにしか書かれていないように思う。。
おみくじは引く事に意義があるのよ!
こちらはこの「宝当神社」の由来が書かれている。ここの祭神:野崎隠岐守綱吉は1554年に信州で生まれて、その後紆余曲折を経て豊後の大友義鎮の家来となり、武勇逞しい武将として龍造寺家の城を攻めて攻城に成功する。しかし味方からその武勲を妬まれてしまい、居場所が無くなって脱出し、この高島に行き着いたという。そしてここで海賊を撃退して一躍ヒーローとなり、僅か32歳で没したという。
そんな宝当神社には、こちらの『宝当袋で島おこし記念碑』という物を見かけた。目立った産業がない高島で若者達は一案を講じて、平成4年にここで宝当袋を使って島おこしを計画した。それもあって、この高島には年間20万人を超す人が参拝するようになったという。
そんな『宝当袋で島おこし記念碑』の上にまでも、このような硬貨が置かれていた。本当に人類ってのはこのような祈願する場所に硬貨を置く事によって、自分の願いを叶えて欲しいという科学的には全く理解しえない行動をするのが好きである。
人間は合理的な生き物ではなくて、実はとても不合理な考え方をする生き物だそうです!
こちらは先程中に入って見学した社殿の横に回ってきた時の景色。そして実はこの社殿の下の地中深くに、この神社で祀られている野崎隠岐守綱吉の遺体が安置されているという。
野崎隠岐守綱吉が32歳で亡くなった後にすぐ祠を建立し、その後1768年には石の祠に造り替えられたようだ。そしてそんな石の祠がこちらの建物脇から覗き込めば、少し見えるという。
石の祠といっても特に石と砂しか見えない・・・。だけどこの島では島民の殆どが野崎性になっている程、この島では神格化されているのでとても勇敢な人だったのかもしれない。
こちらの墓石のような物には、これまた硬貨が置かれているのではなくて、嵌め込まれているように見える。
このように石の窪みに上手い事、1円玉から50円玉が嵌め込まれているのが見える。しかしこういった置かれている硬貨も50円玉までしか見えないので、どうやらこのようにして置く硬貨の上限は50円玉までが基本なのだろう。それ以上になると神聖な神社にも関わらず、持って帰ってしまいたくなる人間の心理が強くなってしまうと推測する。
この宝当神社では、『当たりを招く(宝くじ必当運)』、『金運を招く(金運隆昌)』、『勝負運・出世運を招く』、『運と福を招く(開運招福)』という御利益があるという。ただし神を信じないし運も信じないボクからすると、まがいもんの詐欺話と同列にしか見えない謳い文句なのである・・・。
神様をバカにする奴は、神社に立ち入る資格ないけ!(怒)
個人的には全く神頼みしないので、この神社の何がいいのか理解できなかったけど、産業の無い小さな島が島おこしの為に知恵を振り絞って生み出したアイデアが、多くの人を惹きつける結果となっているのが分かった高島訪問であった。
島おこしの頑張りの甲斐あって、私達もここに引き寄せられたのね!
こんな旅はまた次回に続きます!
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