雲仙地獄で蒸した温泉卵をかじって、小地獄温泉にドボン!【九州縦断秋旅行記㊵】

九州縦断旅行記(秋)2020年-㊵

 旅行期間:2020年10月24日~28日
(Biting into a steamed onsen egg in Unzen Jigoku, then dunking it in the Syoujigoku hot springs!)

名物の温泉卵!

ここは長崎県島原半島にある「雲仙地獄」という、地下から熱せられた蒸気がまるで地獄絵図のように噴き出す事から名付けられた場所。硫黄臭い場所ともなっているので、何となく嗅覚的にも地獄の雰囲気を感じれる場所にもなっている。

 

 

 

雲仙地獄にて

昔には地獄のような景色と人々に恐れられたり、キリシタン弾圧の際には処刑が行われたという悲惨な場所でもあるけど、今では足湯なども設置されていて、すっかり人気の観光地と化している。

 

江戸時代初期にはこの雲仙地獄で棄教しないキリシタン16人が、この地で激しい拷問が行われて、最終的には殉教していった場所でもある。そのような悲しい歴史のある雲仙地獄の一角には、そんな殉教者を慰霊するように十字架が上の方に建てられているのが見える。

 

こちらはそんな雲仙地獄の真ん中に造られていた茶店。こんな地獄のような景色の場所にも、観光客相手に商売しているのはなかなかの根性を感じる。

 

ここではそんな地獄から湧き出る高温の蒸気を利用して蒸した、温泉卵が名物なんだとか。そんな雲仙名物の「地獄蒸し温泉卵」は、ここでは5個400円で販売されている。

 

それとこんな雲仙地獄のド真ん中にある茶店では、チラホラと猫ちゃんを見かける。このような地中から高温の蒸気が噴き出る場所に猫が住み着くとは思えないけど、恐らくこの茶店などが餌を与えているのかもしれない。なお、ここでは「さわらニャいでください」という案内があったので、猫ちゃんは触らないでおく。

 

この辺りで見かけた猫ちゃんに夢中になっているボクを置いて、凸凹トリオのエロ坊主オジサンと朋ちゃんはここの名物である温泉卵にかぶりついていた。なお、エロ坊主オジサンは自分の一軒家の庭に勝手に糞や小便をする猫を嫌っていて、よく野良猫に石を投げつけて追い払っているのだとか。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

アイツら、オレの家の庭なのに、何も言わず入ってきやがるんだ!(怒)

 

そしてエロ坊主オジサンから温泉卵を頂き、まずは記念撮影を行う。温泉卵って源泉に浸けたり、熱い蒸気で蒸したりしているけど、その温泉の効能などが卵の中身まで浸透すると思い込まれているけど、果たしてそうなのか?

 

この雲仙地獄の温泉卵は周囲に湧き出ている硫黄臭のする熱い蒸気で蒸すので、硫黄臭がする温泉卵となっているようだ。しかし周囲にその蒸気が噴き出る場所で食べても、この温泉卵を食べる前から硫黄臭がしているので、あまり温泉卵の硫黄臭を感じれないような気がしたけど・・・。また卵に掛ける塩も付いているけど、これは普通の食塩ではなくて、温泉で作られた塩になっているという。

 

人間からすると普段見る事の多い水は沸騰している事はまずなくて液体ばかりで、こういった気化した水蒸気は普段は見れないだけに、このような水蒸気が沸き起こる景色を見ると異空間に来たような感覚に陥ってしまうのだろう。

 

 

今回の現地ガイド役のエロ坊主オジサンも、この雲仙地獄を見せたくて仕方なかったようで、我々を連れて来れてご満悦のような顔をしているのが見える。別府もいいけど、雲仙岳という活火山が近くにあるだけに、この雲仙地獄のスリル感は別次元に思える。

 

人間からしたら異次元のように思える雲仙地獄も、猫ちゃんにとっては何て事ない場所らしく、吞気に歩いていたり、昼寝している猫ちゃんを数匹見る事が出来た。

案外慣れたら、昼寝するのに気持ちいい場所かもしれませんね!

 

この雲仙地獄がある辺りは標高700m近くにあるので、九州の中でも高地の避暑地的な場所としても人気だという。基本的には日本の国土の中では南側に位置する九州の真ん中付近にある雲仙だけど、標高が高いとそれだけで少し涼しくなるようだ。

 

このように辺りには意外と猫ちゃんの姿を見かける。この猫ちゃんもこんな硫黄臭い場所にも関わらず、平気な顔をして昼寝の真っ最中であった。

 

そんなおっとりした顔で昼寝の最中の猫ちゃんを、しばし鑑賞する。人がこれだけやって来る観光地化された、更には硫黄臭のする蒸気が立ち昇る場所でも平気で眠っているので、かなりの肝っ玉を持っている猫ちゃんか、それとも警戒心を捨ててしまった猫ちゃんだったのか。。

 

このように雲仙地獄には四方八方に蒸気が立ち昇る場所で、なかなか普段目にする事が出来ない景色が見られるので、圧巻である。また蒸気が「シュ~シュ~!」「ブクブク!」と音も立てているので、とても雰囲気がある場所。

 

しかし最初は地獄と思ってビビった人間も、しまいにはこの地を観光地に変えて、温泉街を造ったり、その熱い蒸気を利用して温泉卵を作って販売したりで、逆にその人間の方が凄いとも思ってしまった瞬間でもあった。

 

その雲仙地獄の北側には、取壊し中と見られる大型ホテルが見える。こちらは「雲仙富貴屋」という103年の歴史を誇った老舗旅館だったが、建物の老朽化もあって2018年を最後に閉館してしまった。今はその建物を取り壊している最中だけど、この跡地の再開発には星野リゾートが名乗りを挙げており、ここも星野リゾートの斬新なホテルがその内見られるのかもしれない。

 

 

この辺りは昔から温泉街として観光地になっているので、雲仙地獄から少し歩いた場所には旅館やお土産屋さんなどが集まっている場所がある。こちらは明治創業の歴史ある『雲仙湯せんぺい:遠江屋 本舗』で、温泉水を利用したウエハース菓子を製造販売しているお店。

 

 

ここで売っている「湯せんぺい」はウエハース菓子なのであるが、昔は島原城の殿様に愛されたお菓子でもあったという。昨晩宿泊した唐津のホテルで貰った地域共通クーポン券が1000円分あったので、それを使い切る為に購入してみた。

 

こちらのパッケージにも書かれているように、「ゴーフレット」というお菓子そのままのイメージ通りだった。サクサクとした生地の間に薄くクリームが挟まれていて、少し水分が欲しくなるようなお菓子。

 

旅行先でお土産を買って、そのお土産についての歴史などを調べてみると、お土産を買って食べたりした以上の経験値を入手する事が出来る。なので普段はお土産は買うだけで満足しているような人も、是非家に帰ってからそのお土産品の歴史を調べてみて欲しい。

 

 

雲仙の「小地獄温泉館」で入浴!

そして近くでエロ坊主オジサンのお勧めの温泉に入ろうという事で、近くにあるという温泉に向かう。しかしポンコツ骨董品になりつつあったエロ坊主オジサンナビは、その温泉までの道をなかなか思い出せずに、道端を歩いていたオバチャンを捕まえて、その温泉までの道を聞きだして何とか辿り着く。。

 

 

こちらの「小地獄温泉館」は当然天然温泉で、源泉がこの温泉の直下から湧き出ている為に、新鮮な源泉を楽しめる温泉だという。約100年前程に小地獄温泉館として開業し、今見られる建物は1993年頃に建てられたもの。

 

ここでは券売機で入浴券を買うシステムになっているが、石鹸やシャンプーの値段が1,000円を超えており、どんな石鹸が売られているのだろうか??

 

この温泉は1731年頃に起源があり、その頃から湯治場として開かれて、あの吉田松陰もやって来た事があるとか。さて今日は午前中に佐賀の武雄温泉に浸かっているけど、ここで今日2回目の温泉に入ります。エロ坊主オジサンからすると、温泉に入らないと旅感覚がしないのか、それともオッサンになればなる程に温泉に浸かりたくなるのか、それとも両方か・・・?

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

人生で一番幸せな瞬間は、温泉に浸かっている瞬間ばい!

 

1人旅だとそんなに温泉に入りたいとは思わないけど、オッサンとかと行動を共にすると、事ある毎に温泉や大浴場に入りたがる光景を見かける。特に大浴場や温泉が付いているホテルなどに泊まると、まずホテルに着いた瞬間に入って、飯を食べた後にも入って、翌朝は起きてからまず入って、その後に出発する前にもう一度入るという行動をする。そこまでするのであれば「いっそのこと大浴場で、寝ればいいのに!」と思ってしまうのであるが。。

 

さてこちらは更衣室で、ボクら以外にはこの時に誰もいなかったので、写真を撮る。このエロ坊主オジサンは学生時代からラグビーをしていて、その頃から未だにジムで筋トレを欠かさず行っているので、自分の肉体には人一倍自信を持っているようだ。

なので自分は筋トレをしているので、

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

同世代と比べると、元気で精力が有り余っているんだ!

と言っていた。。

 

温泉好きなエロ坊主オジサンに前回別府温泉に連れていってもらったけど、その風呂上りの際に体に付いた温泉水をシャワーなどで流してはダメだという指導を受けた。ボクからすれば体に付いた微量の温泉水がそんな効能があるとは思わないけど、温泉好きなオヤジからすれば、体にそのまま温泉水を付けたままにして硫黄臭さを漂わしている方が体にいいと思っているようだ。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

温泉をそのまま体に付けてると、皮膚から吸収されて、ホンマに体にいいんや!

 

ただ温泉療法とかも昔から盛んに行われているけど、たった1回入っただけではそんな療法の効果も出ない。なので別府でもそうだったけど、数週間泊りがけで来て湯治治療として行う方が効果があるのかもしれない。

 

こちらは「小地獄温泉館」の浴室。約100年前に造られた当時の雰囲気を残しつつ、再建された浴室となっているようだ。ここの源泉は白濁している温泉で、やっぱり色が付いている源泉の方が体に効果がありそうに思えてしまう。ただそんな色も家庭で温泉気分を楽しめる入浴剤でのイメージが、先行してしまっているのかもしれない。

 

浴室内はこのように木造っぽい内観になっていて、近代的な内観よりも、このように木のぬくもりを感じられる内観になっているだけで、不思議と落ち着ける雰囲気になれる気がする。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

気持ち良かったやろ、温泉は何回入っても良いもんやろ!

 

さて雲仙の温泉も満喫した後は、これからやっと天草に向かう。ただこの天草へ向かうフェリーに乗れるのかが一番重要な事であって、万が一このフェリーを乗り過ごしてしまったら、本日中に天草のホテルに辿り着けなくなってしまう可能性がある。

 

なので朋ちゃんが出てくる前に、ちょっと慌て気味に停めてある車の方に向かって、すぐに出発できる準備をするのであった。。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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2020年10月下旬に訪れた、福岡県から開始して佐賀~長崎~大分~熊本を巡る旅の開始。なお今回は旅仲間と巡りますが、初日の福岡巡りは前乗りという事もあって、1人で巡ります!
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