高島で宝当招福猫とされている、祈願するように祈ってくれる猫ちゃん【九州縦断秋旅行記㉙】

九州縦断旅行記(秋)2020年-㉙

 旅行期間:2020年10月24日~28日
(A cat that prays for you as if you were praying for it, which is considered to be a good luck cat in Takashima.)

ホントに祈願してる?!

佐賀県の中でも宝くじマニアの聖地ともなっているという、唐津湾に浮かぶ高島という小さな島。ここには宝当神社という、如何にも金運が上がりそうな御利益のある名前が付けられた神社があり、それを利用して島おこしが行われて、今では宝くじを何とか当てたい人達が訪れる場所となっているようだ。

 

 

野崎酒店の「宝当招福猫」

あまり見る所も少ない高島で次の渡船出発時間まで周辺を散策していると、このようにお祈り猫ちゃんのポスターや切り抜きなどがやたらに貼られているお店を発見する。

 

【宝当大黒屋野崎酒店】

住所:佐賀県唐津市高島519-7
営業時間:8時~18時頃
電話番号:0955-73-8114

 

 

お店の前で店内とかを物色したり、近くにいた猫ちゃんを見ているとお店からオバチャンが雑誌を手に出てきた。

 

こちらの週刊誌で「宝当神社」を訪問した記事が掲載されており、その中で”宝当招福猫”という福を招く猫という事で紹介されているのが、ここにいる猫ちゃんだという。

 

さっきこの近くを通った時に見かけた、この看板にあったお祈り猫がいるのがこのお店のようだ。ただこの看板にある写真の猫ちゃんや、このお店のホームページに載っているフクちゃんとカネちゃんとは、ちょっと違う猫のようにも見えるけども。。

 

 

そして週刊誌と共にオバチャンが取り出したのは、このお店の名物商品である「宝当黄金袋」。これも島おこしの一環で生み出された商品で、この袋にこの島で購入した宝くじを保管すると御利益があるという。なお、過去に宝くじを高島で購入して、その帰りにこのお店に寄り道してフクちゃんを触って、更に「宝当黄金袋」を購入して帰った人が実際に4億円に当選してわざわざお礼を伝えに来たという。

 

『溺れる者は藁をも掴む』ではないけど、宝くじを当てたい一心でここにやって来て、もしその宝くじが当選したらここに御利益があったのだと思ってしまうのだろう。しかし宝くじに興味の無い人間からすると、そんな黄金袋よりもこの猫ちゃんがどういう動きをするのかしか、楽しみにしていないのであるが。。

 

そしてオバチャンがこっそりと餌のような物を与える動きをしたと思ったら、さっき看板でも見かけたようにこのように合掌してお祈りしているようにも見える動きをした猫ちゃん。

 

次に出てきたこちらの猫ちゃんの方が上手で、これならお祈りしている猫ちゃんと言っても全く問題ない程の合掌ポーズをしていた。ただ宝くじを購入していない我々凸凹トリオからすると、これを見たからといってこの袋を買う気が起こるハズもなく、立ち去るのであったが。。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

袋買ってもその金が猫の餌になるか、オバチャンの餌になるかだけや!

 

 

高島名物:お祈り猫 動画

 

 

 

渡船に乗って、高島を去って唐津に戻る

という事で滞在時間約50分の高島で、色んな物を見る事が出来てもう思い残す事はない。午前9時発の渡船が港で準備しているので、乗り遅れないように早々に乗り込むとする。

 

こちらはこの渡船の乗船券で、片道分しか販売されていない。なので往復で船に乗ろうとすれば、片道分を2枚購入する必要がある。なおこの乗船券は発売日当日しか使えないので、乗り遅れて翌日使用は出来ないから注意である。

 

高島側から渡船に乗り込むと、船のデッキ部分には高島に住んでいると思われる住民たちがそれぞれに手押し車を持って座っている姿が見える。今の日本の深刻な社会問題として少子高齢化が挙げられるけど、このように地方に行けば行く程にその影響が顕著に出ているのが分かる。これからの日本には明るい未来は待ち受けていなくて、暗い世界しか見えないような気持になった瞬間でもあった。。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

若いヤツが頑張って働いて、税金をたっぷり納めてくれや!

 

この高島を訪れる観光客は宝くじが当たり易くなるという噂の神社目当ての人しか来ない場所だけど、ボクからしたら時代にドンドン取り残され廃れていっている島という、社会問題を現実として目の当たりにしたのであった。。

 

船内にはこのように座席もあったけど、年配の方々はここまで移動してくるのが大変だから、先程のデッキ席に座っていたのだろう。まあわずか10分間だけの移動時間なので、わざわざここの席に座る必要性もないのだろう。

 

さてそんな現実問題を間近に感じられた高島を、遂に離れる時間がやって来ました。滞在時間約1時間という短い時間だったけど、どんな場所にもそれ相応の歴史があって、この高島についても色んな勉強が出来たので有意義な滞在であった。

朋ちゃん
朋ちゃん

せっかくだから、宝くじ買っとけばいいのに~!

 

それにしても面白い台形型をしている山。頂上に展望台があればやって来た観光客が登って楽しめるのかもしれないけど、それより管理する方が大変で一応は展望台らしきものが存在しているようだけど、今では全然管理がされていないので雑草などが生え放題で頂上からは周辺の景色が殆ど見えないという。。

 

さて高島から唐津へと戻る渡船からは、このようにやっぱり高台に造られている唐津城が目に付きます。江戸時代には天守閣が無かった唐津城だけど、このように模擬天守閣を造るだけで観光客からはとても楽しめる建物となっている。

 

 

唐津へ戻る船からの景色 動画

 

 

江戸時代の歴史にあまり詳しくない人間からすると、江戸時代に天守閣の建物が無かったお城も存在していたという事実をあまり知らない。というか、お城には天守閣が絶対ある物だと思い込んでいるし、実際に大阪城や姫路城に代表されるような立派な建物を見てきているのもあるし。

 

江戸時代の建造物は完全木造建築物だったので、特に火災や落雷によって建物が消失してしまう事が多かった。城の中でも一段と高い建物であった天守閣は、特に落雷が落ちやすくて焼失しやすい建物でもあった。そして焼失した天守閣を再建する場合には多額の費用が必要になるのであるが、江戸時代には全国の多くの藩は財政難に喘いでおり、立派な天守閣を再建する財力が無かった藩も多かった。それに立派な天守閣を再建すると、江戸幕府に反旗を翻す可能性があると睨まれる可能性もあって、城に天守閣が必ず造られたという訳でもないようだ。

 

段々と城内橋が近くに見えてくる。帰りの渡船も行きと同じように、約10分で唐津側に到着する。久々に船に乗ったけど、たまにはこのように風を切って海上を進む景色を眺めるのもいいものである。

 

 

渡船で唐津側に到着!

渡船が唐津側に到着すると、まずは高齢者優先って感じで手押し車でゆっくりゆっくりと滑らないように足を出してくる、年配の方々が見える。高島には病院が無いのか、病院通いが必要な高齢者は毎回医者に行く度に渡船に乗って唐津に出てこないといけないのだろう。

 

この唐津と高島間の渡船は佐賀玄海漁業協同組合が事業主ではあるが、こちらに描かれているように助成金を貰って運航しているのだろう。見ている分にはこの渡船を利用する乗客だけでの運賃だけでは、とてもじゃないけど単独では運営できないのであろう。。

 

この高島に行きたかった朋ちゃんは、嬉しそうな顔をしてピーズサインをしている。せっかく宝くじが当たり易くなるとかいう噂のある島なのに、朋ちゃんも宝くじを買わなかったが・・・。

朋ちゃん
朋ちゃん

私は宝当神社の御朱印が欲しかったのよ!

 

そして渡船からゾロゾロと降りて行く高齢者の方々の姿を見ていると、そこに待ち受けていたかのように地元のタクシーが群がっているように集まって来ているのが分かる。高島に住んでいる高齢者は病院通いするのに、渡船に乗って更にはタクシーに乗って通わないといけないので、交通費が結構嵩む事だろう。。

 

今日も絶好の天気でここから唐津城を撮影するのが、唐津市内でも一番の写真スポットなのだろう。その為に「唐津城」と金色の文字が入った碑と、昔の橋を再現したかのような雰囲気を醸し出す城内橋が造られている。

 

ただこの城内橋は平成3年に造られた橋なので、そんなに歴史ある橋でもない。そして遠くから見る分には昔の橋っぽいイメージだけど、近くから見ると近代的な造りの橋となっているが。。

 

奥には昨日訪れた、台形型の山の先輩である鏡山が見えていて、手前には先程乗って帰ってきた高島行きの渡船がたたずんでいる。この佐賀県に来る前は唐津なんて殆ど聞いた事が無かった街だけど、1日の滞在で色んな事が勉強になった。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

オレがガイドしているから、いい勉強になって当然やけ!

 

この唐津城も唐津市の観光名所としての存在感があるので、もしこの模擬天守が造られていなかったら、もっと目立たない街になってしまっていたかもしれない。

 

そしてこれから再び車に乗り込んで、南側に進んで行き雲仙方面に向かう。それとこの唐津城前にあった駐車場だけど、城のある奥側ではなくて、やけに手前の川側にあると思っていたけど、後から考えてみたら渡船を使って唐津に出てきた人が通勤などに使う車が、利用しやすい渡船側に置かれていたのかもしれない。

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

それは・・・・知らん!(笑)

 

こんな旅はまた次回に続きます!

よければ下記ブログ村のボタンをポチッとお願いします!

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ

↓↓↓↓九州縦断(秋)旅行記:初回↓↓

再び始まる、福岡~佐賀~長崎~大分~熊本の九州旅【九州縦断秋旅行記①】
2020年10月下旬に訪れた、福岡県から開始して佐賀~長崎~大分~熊本を巡る旅の開始。なお今回は旅仲間と巡りますが、初日の福岡巡りは前乗りという事もあって、1人で巡ります!
タイトルとURLをコピーしました