唐津で人気の、ピクピクと触手を動かす「いか活け造り」【九州縦断秋旅行記㉑】

九州縦断旅行記(秋)2020年-㉑

 旅行期間:2020年10月24日~28日
(Ikizukuri squid, a popular dish in Karatsu, with its jiggling tentacles.)

贅沢な人間?!

佐賀県唐津市にやって来て、唐津城の模擬天守閣を堪能した後は近くで昼食タイムとなります。昼飯を食べる場所は何度もこの唐津にやって来ているエロ坊主オジサンに、全てを任せます。すると唐津城近くの徒歩圏内にある民宿で、イカの活け造りが食べれるという。

 

 

民宿「海舟」でイカ料理を堪能!

そして立ち寄ったのが、こちらの「民宿:海舟」というお店。勿論民宿を備えているお店だけど、食事だけも利用可能となっている。

 

 

ここはバスツアーの団体なども受け入れる、それなりに広い食事会場となっているようだ。この時も入口には「歓迎!」と書かれている、予約客の名前がずらりと見える。

 

予約はしていないようだったけど、部屋は空いているという事で2階の個室に通してもらう。この部屋は客室で泊まる用だけど、このように昼食時の食事タイムにも使われるようだ。

 

ボクは普段する1人旅だとあまり食べ物に興味が無いので、ご当地料理として有名な料理を味わわずに通過してしまう事が多い。しかし今回の先導役でもあるエロ坊主オジサンは、そのご当地料理を味わうのが意外と好きなようだ。

 

こちらはこの「海舟」さんのメニュー表で、この唐津では呼子と言う港でよくイカが昔から水揚げされてきた為に、このようなイカ料理がメインとなっているようだ。普段ではあまり見かける事が少ないイカ丼の値段に惹かれる・・・。イカ活け造りもいいけど、値段的にも丼好きな人間としても、この上のイカ丼に惹かれてしまうのであった。

 

更にはイカ&ウニ丼というのもあり、勿論お値段もその分アップしている。ウニが加わるとどうしても主役の座をイカが奪われそうな感じがするので、ここはグッと堪えてイカ丼を選択する心を強く維持する。

 

更には「特選いかコース」というのもあり、『いか活け造り定食』(3,300円)や『いかプラス刺身定食』(3,850円)や『いかづくし会席』(4,620円)など、どんどんとグレードが増していく料理になっていく。

 

というメニューを見た結果、エロ坊主オジサンと朋ちゃんは『いか活け造り定食』、そしてボクは『イカ丼』を注文する。あまり昼から贅沢な料理を食べるのは、個人的にはあまり気が進まないし、無職の旅人としてもリーズナブルな値段でも楽しめるイカ丼が一番最適な料理でもある。

 

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

唐津ではやっぱりイカの活け造りを食べんといけんぞ、王子よ!

と言いながら顔をお手拭きで拭きだすエロ坊主オジサン。唐津城周辺を少し歩いただけで、それなりに汗が出てきたようだ。

 

そしてエロ坊主オジサンは今日の運転はするつもりがなくて、早々にアルコールに触手を伸ばす。「今日の運転は王子に任せた!」とばかりに、嬉しそうにビールをグイグイ飲んで行く。唐津城天守閣の入場料金をケチった資金が、このビール代に消えていくのである。

 

この辺りは昔は唐津城の城内にあった場所なので、この民宿の住所も「唐津市東城内2番45号」となっている。またここから見える道路の基礎は、このように石垣が見えている。

 

 

さてまずはボクが頼んだイカ丼が先に到着する。ボクが好きな料理の中でも、特にこの丼物というのは米民族である日本人が考え出した最高の料理だと思っている。結局米を食べる日本人からすると、それとおかずを一緒くたに丼に入れる事によって、1つの丼だけで提供できて食器の節約にもなるし、食器を洗うのにも丼だけで済むので効率的である。

 

そして丼物で一番楽しめる瞬間が、蓋を開けて中身が披露される瞬間。場合によっては蓋無しで提供される場合もあるけど、やっぱり蓋があるだけでこのような雰囲気も楽しめる。そして蓋を開けると、真ん中に卵を落とされたイカ丼の姿が目に飛び込んで来る。

朋ちゃん
朋ちゃん

イカ丼も美味しそう~~!

 

個人的にはイカ丼単品で充分なんだけど、こちらの御吸物も付いていたので一応写真に収める。ここでビールが飲めたら最高な気分だったのだろうけど、これからまだまだレンタカーを運転しないといけないので、アルコールは夜までお預け。

 

まずは真ん中に落とされた生卵をぐちゃぐちゃに溶いてから、その卵を刻まれたイカに絡めていきます。今までにイカ丼は食べた記憶が無いので、どんな味わいかを待ちきれない舌と脳が「早く喰え!」と合図を送ってきますが、それに反抗してまずは儀式となっている写真撮影。

 

イカ丼は恐らく初めてだけど、イカの刺身自体、このように卵と絡めて食べる機会もないので、これまた初体験に近い。そして食べてみると、意外とイカと卵のコンビネーションが合うのが分かり、素晴らしい組み合わせを発見した感覚のような衝撃を受けたのである。

朋ちゃん
朋ちゃん

イカに卵を掛けるという発想をした人は天才よ!

 

真打、イカ活け造りの登場!

そしてボクがイカ丼を楽しんでいると、エロ坊主オジサンと朋ちゃんがオーダーした『イカ活け造り』が登場してきた。なお、こちらのイカの活け造りは2人前の量となっている。

 

活け造りだけあって、刺身皿に乗っていたイカの頭部がまだピクピクと動いているのが見える。動物愛護が一段と強くなった21世紀では残酷な料理にも見えてしまうかもしれないけど、このように見た目でも楽しむのが人間の残酷さの一面とも見える。

 

 

イカの活け造り 動画

 

 

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

ちょっと下品やけど、このイカにビールを掛けると動きが激しくなるんや!

とこのイカにビールを掛けるエロ坊主オジサン。するとまだ生きているイカがそれに反応して、ピクピクと動く。

 

そしてエロ坊主オジサンからのご厚意で「王子も刺身、食べや!」という事で、イカの刺身をひと切れ頂く。まだ先程まで水槽で泳いでいたイカの刺身だけあって、新鮮さが感じられる刺身。ただ昔は呼子などでイカが沢山獲れた時代があったけど、今の時代はイカの水揚げ量が少なくなっているので、今唐津などでこのように食べられるイカはその殆どが長崎から送られてきた物だという。フグも下関というけど、実際には中国で獲れたフグが下関を経由すると、それだけで下関のフグと形容されてしまうのに似ている。

 

個人的にはこのイカ丼がどストライクな味わいで、イカと卵のフレンドリーさと、そこにご飯が更に加わるだけで素晴らしいハーモニーを奏でているようだった。回転寿司などに行くとイカも当たり外れがあるけど、ここのイカ丼は大当たりである。

 

こちらの活け造りで出てきたイカの本体部分は、これはこのままでは食べない場所。一旦皿に乗っている刺身が無くなった段階で、仲居さんが回収に来て、これを天ぷらにして再度持って来てくれるという。

 

 

そしてそのイカの天ぷらが出てくるまでの間に登場したのは、これも唐津名物ともなっている「いかしゅうまい」。正確には唐津市の呼子という昔からイカの水揚げ量が多い港町での名物料理である。

 

こちらのいかしゅうまいはボクの注文したイカ丼には付いていないのだけど、今回はエロ坊主オジサンが特別にボクに食べろという事で、その意向を有難く頂戴する事にした訳である。

 

 

このいかしゅうまいは呼子の海中レストランが発祥とされている。イカは生のままでは水揚げして24時間も持たないので、イカの身を磨り潰して加工するというアイデアでいかしゅうまいが生まれたという。またこのイカは日本が世界で一番の消費量を誇っており、名実共に”世界で一番イカ好きなのが日本人”でもある。

 

そして予想以上に美味しかったイカ丼は、このようにあっという間に完食してしまう。

本当に美味しかったイカ丼でした!

 

そしてボクの料理は終わってしまったけど、エロ坊主オジサンと朋ちゃんのオーダーした『イカ活け造り定食』では、更にイカの天ぷらが出てくる。この中には先程活け造りでピクピクとして、見た目にも楽しませてくれたイカさんの本体も含まれている。

 

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

やっぱ唐津ではイカを食べんと!

と嬉しそうにイカの天ぷらを味わうエロ坊主オジサン。今では水揚げ量が減ってしまっている呼子だけど、日本の海で獲れたイカには違いないので、そのご当地料理を味わうだけでその土地の勉強にもなる。

 

エロ坊主オジサン
エロ坊主
オジサン

王子もイカの天ぷら、喰いんしゃい!

という事でイカの天ぷらを頂戴したけど、これもとても美味しい。ヨーロッパの人の中にはタコとイカは悪魔の手先と信じて食べない人達もいるそうだけど、このような美味しいイカ料理を堪能できるのは日本人として生まれた幸せに他ならないのである。

 

こんな旅はまた次回に続きます!

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2020年10月下旬に訪れた、福岡県から開始して佐賀~長崎~大分~熊本を巡る旅の開始。なお今回は旅仲間と巡りますが、初日の福岡巡りは前乗りという事もあって、1人で巡ります!
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